弁護士の梓澤和幸様から『「国家機密と良心」 ―私はなぜペンタゴン情報を暴露したか―』をご恵贈いただきました。
ペンタゴン・ペーパーズとは、ベトナム戦争の真っ只中に出された、ベトナム戦争とトンキン湾事件に関する非公開の政府報告書です。
このペンタゴン・ペーパーズを、危険を犯してニューヨークタイムズ他、各紙に告発したのが、著者であるダニエル・エルズバーグ氏です。
近年のアメリカの内部告発者として著名なエドワード・スノーデン氏も、「彼がいなければスノーデンもいなかった」と語っています。
エルズバーグ氏の内面と葛藤、そして勇気に関心を寄せた日本の弁護士、医学生、市民、法律事務所職員などは、エルズバーグ実行委員会に集って資金を作りました。そしてその資金でエルズバーグ氏のインタビューを行い、紆余曲折を経て本書は誕生しました。
本書の刊行に携わった梓澤氏は、特定機密保護法という、刑罰で真実を抑圧する法が作られた日本の状況を照らし合わせて、インタビュー企画を行いました。今の日本が置かれてしまった状況を鑑みて、本書を世に送り出したわけです。
梓澤氏は言います。「これは過去を語る本ではなく、現在の日本に伝説の告発者と言われるダニエル・エルズバーグ氏の精神を伝え、特に次の世代を担う若者たちにメッセージとして送りたい本です」と。
本書には、エルズバーグ氏の「日本の読者の皆さんに」と書かれた章もあります。その中でエルズバーグ氏は特定機密保護法について、以下のように語っています。
「外交および国内政策の両面において民主主義と憲法に反する日本政治の方向性を防御するための立法としか、私には見えません。外国の敵というより、国内の批判から情報機密を保護する狙いです」
外国の敵ではなく、国内の批判を封じ込める意図――。
2013年に成立した特定機密保護法は、喉元過ぎれば熱さを忘れるではなく、今の日本にとっても重大な現代性を持っていると考えるべきでしょう。
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