【献本御礼】小椋一葉著『万葉集とは何か ―― 永久の挽歌・そらみつ大和の国』(田畑書店)

記事公開日:2018.1.27 献本御礼(ブックレビュー)
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 田畑書店・大槻慎二様から『万葉集とは何か ―― 永久の挽歌・そらみつ大和の国』をご恵贈いただきました。

小椋 一葉 著
万葉集とは何か: 永久の挽歌・そらみつ大和の国
田畑書店 2017/11/30

籠(こ)もよ み籠(こ)持ち 掘串(ふくし)もよ み掘串(ぶくし)持ち この丘に 菜摘(なつ)ます児(こ) 家聞かな 告(の)らさね そらみつ 大和(やまと)の国は おしなべて われこそ居(お)れ しきなべて われこそ座(ま)せ われこそは 告(の)らめ 家をも名をも (巻一・一)

 万葉集の第1番、冒頭を飾るのは、5世紀後半の英雄的君主、21代雄略天皇のこの歌です。しかし、第2番はそれから12代後の舒明天皇(即位629年)の歌。それ以後、第4516番の大伴家持(759年)の歌まで、時代は切れ目なく続いています。

 そもそも、7世紀後半から8世紀後半にかけて編まれた万葉集の第一番だけが、なぜ三百年前の雄略天皇の歌だったのか。本書は、著者のこの疑問から始まり、「実は、古事記・日本書紀、つまりは藤原不比等による真実の隠蔽を告発するために編まれたのが万葉集だ」との論考を展開。そして、柿本人麻呂はなぜ非業の死を遂げたのか、大伴家持はなぜ死後に身分を剥奪されたのかなど、万葉集に隠された驚愕の真実を解明しています。

 著者の小椋一葉氏は、1942年、岐阜市生れ。京都大学大学院修士課程修了。愛知県立大学助手を経て古代史研究に専念し、民間伝承や神社分布、祭神の分析等から古代史の謎に迫る斬新な方法で、黎明期の歴史に新たな視点をもたらす双書「伝承が語る古代史」で脚光を浴びています。

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