詩想社様から『「高齢者差別」この愚かな社会~虐げられる「高齢者」にならないために~』をご恵贈いただきました。
和田秀樹著 「高齢者差別」この愚かな社会 詩想社新書 2017/7/31
「高齢者が増え過ぎて、福祉に金がかかるから、若い人に金を回せない」――
財政の不備を高齢者のせいにする上記のような説明には、問題があると著者は断じます。なぜならば現在の国の財政赤字や膨大な借金は、高齢者がいまほど多くなかった時期から積み上がってきたもので、主に公共事業などによるもの。他方、莫大な年金も税金から賄われるお金はそれほど多くなく、社会保険料など給与などから引かれた金額が使われているからだと解説しています。
このように高齢者は、国の財政のひっ迫から、高齢ドライバーの事故まで、さまざまな社会問題の責任を負わされていると著者は指摘。他方、社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設である特別養護老人ホームの不足は放置され、認知症や寝たきりに対する偏見は蔓延し、医療現場ではその命さえも軽視。老人に冷たい「嫌老社会」の到来しつつあるとし、著者は警鐘を鳴らしています。
その上で、「悪いのは高齢者だ」と高齢者を叩く社会の中には、現在の民主主義に潜む「『強者』が『弱者』をだますシステム」が機能しているとの見方を著者は示します。スポンサー企業や資本家の意向をうかがい、お金持ちに都合のいい情報を流すマスメディアの姿勢を例に上げ、「さまざまな手を使って、一握りの金持ちが、高齢者をだましている」と訴えています。弱者である庶民はこの真理を理解し、自衛をしていかなければならないと呼びかけ著者は本書を結んでいます。
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