【献本御礼】杉田聡著『福沢諭吉と帝国主義イデオロギー』（花伝社）
記事公開日：2016.12.28
献本御礼（ブックレビュー）
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杉田聡様から『福沢諭吉と帝国主義イデオロギー
杉田聡著
『福沢諭吉と帝国主義イデオロギー』
花伝社 2016/12/15
政治学者で思想史家である丸山真男氏は、福沢諭吉を「典型的な市民的自由主義（者）」と評価しています。他方、本書の著者は「市民的自由主義者とは到底言えない」と厳しく断じ、「それどころか、ヨーロッパにさえ見られない、『典型的な帝国主義イデオローグ』と言うべきだ」と指摘しています。
本書では、普段見落とされがちな1897年以降の福沢論説にもこだわり、さらに「福沢が右派（極右を含めて）に、好都合なイデオロギーを提供しつづけている現実をふまえ、自民党改憲草案など、現代の各種の策動と絡ませ」ながら、著者は福沢諭吉を論じています。
同書の帯には、「“近代日本の祖”の虚像を暴く！」と精強なメッセージも添えられています。
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