明石書店編集部の遠藤隆郎様から『ヒトラーの娘たち――ホロコーストに加担したドイツ女性』をご恵贈いただきました。
ウェンディ・ロワー著・武井彩佳監修
ヒトラーの娘たち――ホロコーストに加担したドイツ女性
明石書店 2016.7.27
本書は、冷戦後に明かされた膨大な資料や生存者等への聞き取り調査から、東欧のナチスの入植地に赴いた一般の女性たちが、何を目撃し、何を行なったかを明らかにしています。これまで、強制収容所の女性看守などについての研究はなされてきましたが、「一般女性」のホロコーストへの加担についての研究は、本書が初めてのものとなります。
「本書は、女性学とホロコースト研究の双方における重要な転機として読まれ、記憶されるだろう」
『ブラッドランド』『ブラックアース』の著者で歴史家であるアメリカ人のティモシー・スナイダー氏が、本書の原書『Hitler’s Furies: German Women in the Nazi Killing Fields』に寄せた言葉です。
レイシズム、国家主義、全体主義の先に待っていたものは何であったのか、その歴史的事実をしっかりと見つめ続けることの意義を示す一冊です。
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