現代書館の菊地泰博様から『小説 外務省II-陰謀渦巻く中東』をご恵贈いただきました。
孫崎享著
『小説 外務省II-陰謀渦巻く中東』
現代書館 2016/03/15
大反響を呼んだ『小説 外務省――尖閣問題の正体』から約2年の時を経て刊行された、待望の続編です。
主人公は、前作に続いて1977年生まれの外交官・西京寺大介。今作の舞台は、イランの首都・テヘランです。イランの日本大使館に左遷された西京寺とCIAのエージェントが繰り広げる苛烈な情報戦を通して、“世界の火薬庫・中東”を巡るアメリカの暗躍とそれに隷従する日本外交の無為無策を炙り出してゆきます。
同書では、イスラム国の今後のターゲットを暗示するなど見逃せない情報を満載し、元イラン大使の孫崎享氏ならではの臨場感溢れる描写で一触即発の中東情勢をリアルに書き上げています。さらに、2020年の東京オリンピックに向けて、日本を標的としたテロのリスクが更に高まる中、物語仕立てで外務省の現行路線の危うさを分かりやすく伝えています。
外交官だからこそ知り得た情報戦の内幕。中東を巡るアメリカの暗躍が産んだイスラム国。日本の国益を守る若き外交官・西京寺大介の活躍はいよいよ佳境に入ってゆきます。
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