小森敦司様から『日本はなぜ脱原発できないのか 「原子力村」という利権』をご恵贈いただきました。
小森敦司著
『日本はなぜ脱原発できないのか: 「原子力村」という利権』
平凡社新書 2016.2.17
日本はなぜ脱原発できないのか? その理由は、電力会社だけでなく、産業界・財界、官僚、政治家、学者、さらにメディアも癒着した「原子力複合体」とも言える巨大利権「原子力村」にその原因があると、著者は指摘します。
本書の冒頭には「原発のない社会を目指すのであれば、この『原子力村』の姿を正しく知らなければならない。いや、原発の是非はともかく、この日本に巣くう『原子力村』は多くの人に知られるべき存在だ」という同書の出版に込めた思いが綴られています。
著者の小森氏は、1964年東京都生まれ。上智大学法学部卒業後、87年朝日新聞社に入社。千葉・静岡両支店、名古屋・東京の経済部に勤務し、金融や通商産業省(現・経済産業省)を担当。2002年から05年のロンドン特派員時代には、世界のエネルギー情勢を取材し、現在はエネルギー資源・環境分野などを担当されています。
本書では、著者が新聞記者として描いてきた「原子力村」に関連する記事を再構成し、大幅に加筆しています。
2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故から5年が経過しました。この時期に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
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