現代書館、菊地康博様から「森達也 青木理の反メディア論」をご恵贈いただきました。
森達也・青木理著
「森達也 青木理の反メディア論」
現代書館 2016.2.10
映像作家の森達也氏とノンフィクションライターの青木理氏の対談集です。両者とも現代社会現象の捉え方は同じような結論に至りますが、その入り口となる部分、そして論理展開は全く異なります。
例えば、同書の第2章のテーマとなっている「オウム事件」では、森氏は教団信者のインタビュー撮影のために教団内部に潜入し、他方青木氏は公安記者として関わっていました。
このような異なったアプローチで社会問題に関わってきた二人が、オウム事件をはじめとして、死刑問題、公安警察、沖縄問題、そして安保法制などについて感じたことを、3日間20時間以上にわたり語り合いました。
青木氏は同書のまえがきで、「情けないことがだが、メディア組織内には萎縮や自粛のムードが蔓延し、これが世に強まるメディア不信をさらに増殖させるという悪循環がとまらない」「メディアが病めば社会も病む。多様な情報が細れれば社会は息苦しさを増し、最後は窒息する。行き着く先にあるのは、暗く憂鬱なモノトーンの社会」と、自らが身を置くメディアの現状、そして日本の将来を憂います。
しかし、同書のタイトル「反メディア論」には、そのようなことにならぬ願い、むしろ奮起を促すためのメッセージがこめられているのだ、と青木氏は訴えます。森氏、青木氏のファンにとどまらず、より多くの方々に手にとって頂きたい一冊です。
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