【献本御礼】宮内庁編集『昭和天皇実録 第三』『昭和天皇実録 第四』(東京書籍)

記事公開日:2015.12.29 献本御礼(ブックレビュー)
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 東京書籍様から岩上安身に『昭和天皇実録 第三』『昭和天皇実録 第四』をご恵贈いただきました。

宮内庁編修
『昭和天皇実録 第三』『昭和天皇実録 第四』
東京書籍

 『昭和天皇実録』は平成2年より、宮内庁において24年間の歳月をかけ編修され、平成26年8月、本文60巻が天皇皇后両陛下に奉呈されています。明治34年の御誕生から昭和64年の崩御に至るまでの89年間を生きた天皇の御事蹟、そしてそれにまつわる日本の政治、社会、文化などについて詳細に記述されています。

 『昭和天皇実録 第三』は、大正十年から大正十二年について記述されています。二十歳を目前にした皇太子裕仁親王は、六か月の欧洲巡遊に出発されます。各国首脳と市民から盛大な歓迎を受ける一方で、第一次世界大戦の惨禍を目のあたりにし、戦争というものの悲惨さを深く胸に刻まれます。帰国後、国民の大きな期待の中、摂政に御就任、あらたな日本の行く末を担うこととなります。しかし、そこに待ち受けていたのは、空前の大震災、そして襲撃未遂事件でした。

 『昭和天皇実録 第四』では、関東大震災の翌年、裕仁親王は久邇宮良子女王と御結婚された皇太子裕仁親王の記述から始まります。普通選挙法案可決し、ラジオ放送開始と日本が発展していくさなか、大正天皇が崩御されます。皇太子は二十五歳にして、天皇となられます。昭和と改元された新しい時代が、ここに幕をあけました。いよいよ激動の昭和の時代が始まります。

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