三一書房様から『愉しみながら死んでいく ―思考停止をもたらすテレビの恐怖―』をご恵贈いただきました。
「「では次に…」というセリフは、テレビやラジオのニュース番組でよく使われ、今までに聞いたことや見たことはこれから聞くことや見ること、あるいはこれから聞いたり見たりする可能性のあることとは関連がないことを意味する。(略)残忍な殺人も、甚大な被害をもたらす地震も、政治家の手痛い失態も、じれったい野球の得点経過も、変化する天気予報も、ニュースキャスターが「では……次に」と言うと、すべて消え失せてしまう」(本書より引用)―これは、私たちが日々体験していることではないでしょうか。
ニール・ポストマン著, 今井 幹晴訳
愉しみながら死んでいく ―思考停止をもたらすテレビの恐怖―
三一書房、2015.2
ニール・ポストマン氏は本書で、「テレビは、かつて活字メディアが宗教や教育・報道などの分野で培ってきた、概念を持つ能力、人との対話能力、自分の主張の表現能力、他人の考え方を理解する能力などを、本人の自覚がないままにまるごと消滅させるメディアである」として、テレビの功罪を指摘しています。
ニール・ポストマン氏の代表作であり、世界各国で翻訳され現在も売れ続けているロングセラー、待望の翻訳本の出版です。
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