東京共同法律事務所所属、日本弁護士連合会前事務総長の海渡雄一弁護士のご許可を得てアップします。
本日(2012年6月12日)20時28分、日隅一雄さんがお亡くなりになりました。
昨日、同事務所の先輩、山口広弁護士に宛てた、これが最後のメールになります。
遺言の代わりです。最後の最後まで、情報公開を求めていた様子が分かります。
日隅さんの志を、私たちも受け継ぎたいと思います。
私はまだ、病院の待合室を離れられずにいます。
日隅さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
岩上
Re: 東電値上に係る公聴会
Mon, 11 Jun 2012 07:39:43 +0900
山口先生
ぜひ、東電にも情報公開の義務を負わせて下さい。
欧米各国(国連欧州経済委員会の加盟国)は、1998年6月、「環境問題に関する、情報へのアクセス、意思決定における市民参画、司法へのアクセスに関する条約」(以下「オーフス条約」といいます)をデンマークのオーフス市で行われた国連欧州経済委員会で採択しました(発効は2001年10月)。
オーフス条約は、(1)環境に関する情報へのアクセス、(2)意思決定における市民参画、(3)環境問題に関する司法へのアクセスについての国際的な最低基準を定めるもので、欧米諸国は、この条約の要請に沿った国内法制度が整えようとしています。
環境に関する情報は私企業が保有しているものでも情報公開の義務を負うとされています。
この条約を受けて、英国では、「2004年環境情報規則」を制定し、国や地方自治体のみならず、公益事業者にも情報公開請求に対し応じるよう定めています。
http://atlantic2.gssc.nihon-u.ac.jp/kiyou/pdf07/7-35-44-iwata.pdf 【PDF・70KB】