2015/10/19 ご寄付・カンパのお願い

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 私たちIWJは、安全保障関連法案を巡る議論が高揚したこの夏から秋にかけて、国会審議のハイライトや国会周辺で行われた抗議行動、全国に展開した安保法案反対運動を取材し続けました。安保法案関連の記事は、8月だけを数えても185本! それら全てを公共性に鑑み、会員以外の方にもフルオープンでお届けしてきました。

 現場での取材だけではなく、安保法制に反対する方々が寄せてくださったメッセージや寄稿文、団体が発表した声明文、デモ・抗議レポートもIWJでは記事化し、8月に50本を記事化しました。合計すると230本以上です! スピーディーに記事化するためにスタッフも寝る時間を削る日々が続きました。

 この怒涛の8月を乗り切るために社内のスタッフだけでは人手が足りず、アルバイト、臨時・派遣スタッフの方にも応援をお願いしてきました。「この安保法制の報道・論評は、全力でやりきる!」というのが陣頭指揮を執る代表の岩上さんの不退転の方針でした。適当なところで妥協しても良さそうなものですが、それはしない。ここは勝負所と決めたら全力で臨む。この決断力が、IWJを成長させてきた強みでもあります。

 学者の方のインタビュー、全国で展開された市民運動、野党議員の奮闘など、またそれらが繋がって生まれた今夏の安保法案反対の大きなうねりを可視化するために、バックエンドでIWJを支えるスタッフも含めて、全セクションのスタッフ一同が一丸となってお伝えし、この夏から秋にかけてのヤマ場を怒涛のごとく乗り切ってきました!

 しかし!

 乗り切った後に残ったのは、大きな赤字でした。。。。。

 多くのみなさんに会員になっていただき、Tシャツなども本当に沢山の方に購入していただきました。カンパもお寄せいただきました。本当にありがとうございます! そうしたみなさんからの応援はすべてIWJの原動力となっています。しかし、同時に、会員の方からいただく会費や皆さまからのカンパをオーバーする人件費や取材経費がこの時期、かかってしまいました。

 また、この時期は雨にもたたられました。雨中の中継で機材が故障するケースが多発し、修理費などもかさみました。中継本数が増え、新しいカメラや周辺機材も必要になりました。積もり積もって赤字になってしまった、という次第です。こうした状況は9月になっても変わらなかったので、おそらく9月も赤字になってしまうのではないか、というのが、経理および会計事務所の見通しです。

 ご相談がある、と申し上げたのは、もうひとつあります。IWJの「切り札」でもある中継機材のことです。

 IWJではTVUパックという、無線によるポータブルタイプの映像伝送システムを利用しています。これは米国製の機材で、電波状況が悪い時にどうやってスムーズな中継を行うか、様々な試行錯誤を重ねた末にたどり着いた「切り札」的な機材で、微弱な電波しか届かない場所でも、回線を何本も束ねて送信することができる機材です。

 2012年、原発再稼働を巡って反対運動が高揚していた時期に、どうやっても電波が取れないような状況下でも安定した発信ができるように、当時約300万円もした機材を清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入したのでした。

 その威力は絶大で、どんなに電波が混雑していたり、電波が微弱だったりする悪条件下でも、電波が最低限届いてさえいたら、安定して動画を中継することができるようになったのです。画像が落ちている、といったクレームは、このTVUパック導入後、格段に減りました。

 しかし、このシステムを継続していくための更新期限が迫ってきています。ソフトウェアをアップグレードしなければならず、回線の年間の使用量を更新しシステムを保守する契約の更新を迫られています。大幅な赤字が計上される見込み(まだ数字はこの確定しておらず、この後、請求がきて支払いがかさみ、赤字幅が大きくなる可能性があります)のこのタイミングと更新期限が重なってしまい、大変頭を痛めております。

 TVUパックは電波状況が思わしくない環境でも、安定した映像を送ることができるので、「生中継を届ける」ことを大事にしてきたIWJにとしては、欠かせない存在。6キロほどある、とても重い機材ですが、これを背中に背負って、えっちらおっちら現場まで持ち運び、中継が成功裡に実現した取材も多々あります。

 このTVUパックは、すでに新型の次世代機が登場しているのですが、そのお値段が約300万円するということで、とても今の状況では購入できないので、それは諦めました。

 次善の策として、旧型機を利用し続けるために取り扱い代理店と交渉。するとソフトをアップグレードするのに48万円(このアップグレードをやらないと新しいデータ通信端末に適応できず、使用不能となってしまいます)、これから先2年間の回線使用料(8本分、故障時の補償料含む)が150万円、合計198万円という見積書が届き、岩上さんの顔が真っ青に。

 しかし、TVUパックを継続しなければ、お伝えできない中継も必ず出てきます。返事をする期限は本日! 8月の赤字も問題ですが、私たち現場のスタッフとしてはぜひともTVUパックを継続使用したいのです! この危機を乗り切るために、みなさんからの臨時緊急カンパをお願いしたい!というのが、岩上さんを筆頭に、IWJスタッフ一同からの切なるお願いです!

 IWJが日々、カバーしている中継の数や発行している記事の量をこなすには、本来ならそこそこ資金が必要です。しかし、おカネを先に考えていたら何もできません。「まずはできることをやる! とにかくやりだす! おカネもヒトもきっとあとからついてくる! 」という岩上さんの、たった一人での見切り発車の決断があってこそ、IWJは誕生し、独立メディアとして、ここまでの間、皆様に必要な情報をお届けすることができました。時にその思い切りの良さが赤字にもつながるのかもしれませんが、その勢いがあってIWJは成長してきました。ヒトも岩上さん以外誰もいない地点から着実に増えてきました(私もその一人です)。

 安保法案は「可決」したと言われているわけですが、まだまだ、国会でも国会の外でもあの「クーデター採決」に対する追及は続きます。参院選、憲法改正の動きも目前。TPPも原発も被曝も社会保障も秘密保護法も子宮頸がんワクチンも沖縄の米軍基地問題も、取材すべきテーマはここに挙げきれないほどです。

 赤字が続くと、岩上さんの手元資金に頼らざるを得ません。こう言ってはなんですが、岩上さんははたから見ていておわかりの通り、そんなお金持ちではありませんので、すぐに底が尽きて行き詰まります。となると経費も人件費も削減し、配信規模を大幅に縮小しなければならなくなります。

 が、ここでIWJが規模を縮小するわけには行きません! 来年夏の参院選は天王山! 少なくともそこまでは全力で伝え続けたい! スタッフの一人として痛切に思います。本音で言えば、現状でも足りないくらいです! もっともっと人手を割いて、皆様にお伝えしなければならないことがあると感じています!

 いろいろと力不足で申し訳ありません。どうか、この危機をまず乗り切るために、またTVUパックを継続使用できるように、ご寄付・カンパでのご支援をお願いをさせてください!

 よろしくお願いいたします!

 ご寄付・カンパによるご支援のお振り込み先は、こちらのページに口座情報があります。ぜひよろしくお願いいたします。
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 また、まだ会員ではない方は、ぜひとも、この折に会員に登録して我々の活動をお支えいただけたらと思います。よろしくお願いします!

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