日刊IWJガイド・番組表「共謀罪法案が来週18日に強行採決!? 維新は戦争法審議に続いて、またも与党にすり寄り!/台頭するユーラシア大陸の『ランドパワー』――中国『一帯一路』国際会議に28カ国が参加へ/さよならUstream!IWJが長年使用してきたライブ配信サービスUstreamが誕生10年目にしてついに消滅!?今後のライブ配信はどうする!? どうなる!?」2017.5.12日号~No.1701号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「共謀罪法案が来週18日に強行採決!? 維新は戦争法審議に続いて、またも与党にすり寄り!/台頭するユーラシア大陸の『ランドパワー』――中国『一帯一路』国際会議に28カ国が参加へ/さよならUstream!IWJが長年使用してきたライブ配信サービスUstreamが誕生10年目にしてついに消滅!?今後のライブ配信はどうする!? どうなる!?」2017.5.12日号~No.1701号~ ■■■
(2017.5.12 8時00分)

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>共謀罪法案が18日に強行採決!? 維新はまたも与党にすり寄り!?(林俊成)
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>
┠――【1】台頭するユーラシア大陸の「ランドパワー」――中国「一帯一路」国際会議に28カ国が参加へ~日本からも自民党・二階俊博幹事長が出席(平山茂樹)
┠――【2】「われわれは非常にうまくやれる」――トランプ大統領がロシア・ラブロフ外相と会談、米軍による空爆から1ヶ月あまりが経過したシリア情勢について協議(平山茂樹)
┠――【3】ブラック企業根絶につながるか?厚労省が書類送検した企業のリストをホームページ上で公表!(林俊成)
┠■<取材報告>安倍総理の「太鼓持ちジャーナリスト」山口敬之氏の「準強姦」疑惑について、古巣のTBSが対応を拒否!テレビ朝日も回答を一部拒否!昭恵夫人はまたしても山口氏の反論投稿に「いいね!」!?(城石エマ)
┠■<★中継動画班からのお知らせ★>さよならUstream!IWJが長年使用してきたライブ配信サービスUstreamが誕生10年目にしてついに消滅!?今後のライブ配信はどうする!? どうなる!?(谷口直哉)
┠■わとはぷ~What happened today?「日本を、世界を魅了するBABYMETAL(ベビーメタル)とは?」
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<はじめに>共謀罪法案が18日に強行採決!? 維新はまたも与党にすり寄り!?
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 おはようございます。IWJテキスト班の林俊成と申します。

 朝日新聞は昨日、現在衆議院で審議中の共謀罪法案について、審議時間が30時間に達するとして、5月18日の本会議で自民・公明両党が強行採決するという見通しを報じました。

・「共謀罪」法案、18日に衆院採決へ 与党、強行の構え(朝日新聞、2017.5.18)
http://www.asahi.com/articles/ASK5B543BK5BUTFK008.html

 こうした与党の日程ありきの態度に民進党は反発。山井和則国対委員長は昨日の定例記者会見で、「審議をすればするほど、この共謀罪の問題点、すなわち、一般市民も対象になりうるということ、そして、テロ対策にはならないということ、根本的な問題点がますます明らかになっている」とし、「国民の大きな疑問と不安が残っているままでの共謀罪の強行採決は、認めるわけにはいきません」と述べました。

 一方、日本維新の会は共謀罪法案について、与党との修正に合意。戦争法に続いて、与党にすり寄る姿勢を示しました。

・「共謀罪」法案修正、自公と維新が合意(朝日新聞、2017.5.11)
http://www.asahi.com/articles/ASK5C5TK4K5CUTFK00P.html

 しかし、「与(よ)党」でも「野(や)党」でもない、というところから、「ゆ党」とも呼ばれる維新が賛成したところで、「野党も賛成」などと言えるのでしょうか。

 国会審議を見ていても、一般市民が共謀罪の対象にされる懸念は一向に解消されません。安倍総理と金田法務大臣の支離滅裂な答弁に、不安(と苛立ち)は募る一方です。

 5月8日の衆議院予算委員会では、共謀罪法案について、民進党の逢坂誠二衆議院議員が金田大臣を追及しました。

 「一般の人が(共謀罪の)『捜査』の対象にならないということを、具体的に、どのように保証するのですか?」という逢坂議員の問いに対し、金田大臣は声を張り上げて「犯罪の主体を組織的犯罪集団に限定したことにより、一般の方々が捜査の対象にはならない」と、見当違いの回答をしました。

 続けて逢坂議員に「一般の方々は、『嫌疑』の対象に100%ならないと言い切れますか?」と問われると、金田大臣は一転して自信なげな声で「対象にならない」と回答しました。逢坂議員が「(誰でも可能な)告発によって、一般の方々が、捜査の対象になることは100%ないと言い切れますか?」と問うと、金田大臣は「告発されても、嫌疑がなければ捜査の対象にはなりません」と答弁。逢坂議員に「告発された後、嫌疑がないことはどうやってわかるのですか?」と問われると、金田大臣は答えに窮し、質疑は中断しました。金田大臣は口にしませんでしたが、嫌疑の有無を判断するために、捜査がおこなわれるはずです。誰でも、捜査対象になるのです。

 その後、金田大臣は「形式的に被告発人になることと、被疑者として捜査対象となることは別物」と強弁。さらに繰り返し問われた金田大臣は「被疑者として捜査の対象になることもない」とも答弁。慌てて「別物である」と訂正しました。

 金田大臣は自分が何を言っているのか、理解しているのでしょうか。

 「金田大臣は自分が何を言っているのかわかっていないんでしょうね」

 このように述べたのは、共謀罪法案の問題点について鋭く追及を続けている民進党のエース・山尾志桜里衆議院議員です。先月おこなわれた岩上さんによる単独インタビューの一場面です。

 山尾議員はインタビューの中で、「監視社会にはならない」という自民党の主張を「詐欺ですよね」と批判。「間違いなく監視社会になる」と警鐘を鳴らしました。そして、「目的が正しければ取り締まりの対象にならない」という金田大臣の答弁に対し、山尾議員は、政府の方針に反するような、例えば基地建設に反対する場合はどうなるのかと疑問を呈しました。そして、「その人の内心をみて、『良い目的だったら取り締まりませんよ、悪い目的だったら取り締まりますよ』、そんなことで取り締まられたら余計、私たちとしては、到底認められない。まさに、内面を取り締まることになる」と批判しました。

※「コミュニケーションの根底が覆る」――共謀罪で空前の「監視・密告・盗聴社会」が到来!? それでも安倍政権が急ぐのはナゼ!? 岩上安身が民進党・山尾志桜里衆議院議員に単独インタビュー 2017.4.10
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/373228

 当初自民党は、676もの犯罪を共謀罪の対象にしようとしていました。その後、対象犯罪を277に絞り込み、政府は「対象犯罪を減らした」と胸を張りますが、絞り込みの過程で「公職選挙法」「政治資金規正法」「政党助成法違反」「特別公務員職権濫用罪・暴行陵虐罪」など、政治家や警察による犯罪をごっそり削除。さらに「商業賄賂罪」と呼ばれる組織的な経済犯罪も対象から外されました。

 この驚きの事実を広く周知させたのは、京都大学大学院の高山佳奈子教授で、岩上さんが高山教授に単独インタビューをおこなっています。

※権力者の「共謀」も大企業の「共謀」も処罰対象外!? 相続税法も対象外で透けて見える「富裕層優遇」!「監視対象」は下々の者だけ!? 岩上安身が京都大学教授・高山佳奈子氏にインタビュー 2017.4.30
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/376437

 高山教授はインタビュー前に衆議院法務委員会で意見陳述しています。この質疑の模様は国会ハイライトにまとめています。

※【国会ハイライト】暴かれた共謀罪の正体! 「公権力による犯罪」と「賄賂」などの「組織的経済犯罪」が処罰対象から除外されている!? 京大大学院・高山佳奈子教授が衆院意見陳述で暴露! 2017.4.26
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/375654

 また同日の法務委員会では、民進党推薦の参考人として、漫画家の小林よしのり氏も意見を陳述しました。国会ハイライトから一部抜粋してご紹介します。

 「ほとんどの人は、『物言わぬ市民』です。ほとんどの人間が、自分たちはただ安全に暮らしていくだけだから、だから、例え監視されていたって、自分たちが安全なほうがいいというふうに思っているでしょう。

 けれどもね、『物言わぬ市民』は、ある時、『物を言う市民』に変わってしまうことがあるんです。それはやっぱり子どもが被害に遭うとか、いろいろな切羽詰まった状況になれば、物を言わざるを得なくなるんですよ。

 そういう『物言う市民』というものをどう守るかというのは、これは民主主義の要諦ですよ。これがなかったら、民主主義は成立しませんよ。そうでしょう。だからわしは、民主主義というものを守るためにもね、まず自分のような『物を言う市民』というものが必要だと思っています。この世の中に必要だと思っています」

※【国会ハイライト】「ゴー宣道場」も「組織的犯罪集団」に!? 漫画家・小林よしのり氏が共謀罪に警鐘!「物言う市民」を守ることが民主主義の要諦!「わしが権力に従順になることはない!」 2017.5.6
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/377422

 そして小林氏には、来週15日(月)19時30分から、岩上さんが直接インタビューをおこなう予定です。

 小林よしのり氏と岩上さん…。正直に言うと「意外な組み合わせ」感が拭えません。岩上さんが小林氏にインタビューするきっかけとなったのは、先月27日に開かれたジャーナリストらによる共謀罪反対の記者会見でした。

 小林氏と岩上さんは、思想的な立場は異なっていても、言論の自由、表現の自由、報道の自由を破壊する共謀罪法案に対し、共同して「大反対」を表明しました。この会見の模様は、以下の記事で全文文字起こしして掲載しています。ぜひご確認ください。

※【全文文字おこし掲載】「共謀罪は自由な情報発信を殺す」――ジャーナリストら14人が共謀罪に反対する共同声明を発表!岩上安身も呼びかけ人として参加「密告の横行で個人的な人間関係も破壊される」 2017.4.27
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/375780

 共謀罪に反対しているのは専門家やジャーナリストだけではありません。多くの市民が安倍政権の進める戦前回帰政策に危機感を持ち、声をあげています。

 本日18時30分からは、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」による「共謀罪法案の廃案を求める5.12国会前行動・議員会館前集会」を、19時30分からは「未来のための公共」主催の「安倍政権に反対する金曜国会前抗議」の模様を中継いたします。後段の中継番組表をご確認ください。

 またこれに関し、今年2月に中継した動画にテキストをつけてアップしましたので、ぜひご覧ください!

 この日IWJは、共謀罪法案提出をしないよう求めた要請書を届けにいく30名余の市民とともに、公明党本部へ向かっていました。しかし、本部100メートル手前で、彼らは警察に行く手を阻まれました。事前に党に約束をし、かつ公道であったにもかかわらず、3名を除いて先に進むことはかないませんでした。

 公明党の支持母体、創価学会の牧口常三郎・初代会長は、かつての治安維持法・不敬罪で逮捕され、1944年獄死。戸田城聖・2代目会長も牧口とともに逮捕されています。現代の治安維持法である共謀罪の恐ろしさをよく知っているはずの公明党が、共謀罪法案をストップするどころか推進側にまわっているのは理解し難いことです。

※「牧口常三郎・創価学会初代会長が治安維持法で獄死させられた経験を思い起こして」――公明党・山口代表に要請「現代版『治安維持法』=『共謀罪』法案を国会提出させないで」 2017.2.22
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/364759

 「平成の治安維持法」とも呼ばれる共謀罪法案が強行採決――

 秘密保護法、戦争法に続いて、いよいよ日本の民主主義が危機に瀕していると言わざるを得ませんが、そのような状況でも、多くの市民が果敢に声をあげています。IWJもその一助となるべく、様々な現場を取材・報道しています。しかし、IWJの経営も危機的状況です。

 先月中旬に、現状のままだと、7月末に迎える今期末の決算で約1200万円もの赤字を出してしまうことが判明しました。おかげさまで、皆様からのご寄付により、わずかながら希望が見えてきましたが、まだ危機を脱したとは言えない状況です。

※【岩上安身のツイ録】岩上安身からの緊急ご支援のお願い! IWJが今期末で約1200万円の赤字見通し! 7月末まであと3ヶ月半! 「いずれ独立メディアにも及ぶ報道規制。本当に身動きが取れなくなるまで伝え続けたい」どうぞ緊急のご支援をお願いいたします!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/375457

 IWJの運営は皆様の会費が柱になっています。まだ会員にご登録いただいていない方は、ぜひこの機会に、ご登録をお願いいたします。

※会員登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 先日、会員にご登録いただいている井藤様より貴重なご意見を頂戴しました。以下に掲載させていただきます。

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IWJスタッフの皆様、マスコミには載らない貴重な情報配信をいつもありがとうございます。
老婆心(?)な個人の意見です。.....

1. 先ほど、“足あと”ページより登録させていただきましたが、自動返信メールにて「御礼のご連絡をさせていただきます」と返ってきました。この「御礼のご連絡」はおそらく手動で処理されていることと想像します。もし、手動で行っているのであれば、人手・時間がかかる話ですし、寄付される方々はIWJの大変さを理解されていると思いますので、自動返信メールに御礼のお断りを一言入れておいて「御礼のご連絡」を省略する事は出来ないでしょうか。一言でも御礼を述べておく事は礼儀として大事で当たり前のことなのですが、人手不足が深刻な折、お断りの入れ方次第で許される範囲に入らないでしょうか。

2. インタビュー等で使用しているパワーポイントがとても貴重な情報だと思っています。スタッフの労作でもあると思います。残念なことに、時間や話の流れの都合で日の目を見なかったページが多数あると思います。このパワーポイントの著作権関連がクリアなのであれば、pdfファイルとして(DVDやダウンロードで)販売できないものでしょうか?また、テキスト化されたインタビューとともに書籍化できると面白いかなとも思います。

散文失礼いたしました。以上です。

岩上さんはじめスタッフの皆様、とてつもない時代になって大変であると思いますが、倒れては何にもなりませんので、どうかご自愛くださいますようお願いいたします。
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 温かいお心遣い、本当にありがとうございます。パワーポイントをpdfファイルとして別売りしたらどうか、というご提案については、検討してまいりたいと存じます。いずれにせよ、皆様のご支援あってこそのIWJです。今後とも皆様のお気持ちに応えられるよう、スタッフ一同、精一杯努力してまいりますので、どうか、ご寄付によるご支援をお願いいたします。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いいたします。
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

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◆中継番組表◆

**2017.5.12 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】9:00~「ピース・アクション2017年 5・15平和行進 ~中部・基地コース」
視聴URL: http://twitcasting.tv/IWJ_okinawa1
※ピース・アクション2017年 平和行進の中部・基地コースを中継します。

【Ch4】18:30~「共謀罪法案の廃案を求める5.12国会前行動・議員会館前集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「共謀罪NO!実行委員会」、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」共催の集会を中継します。

【Ch6】19:30~「『未来のための公共』安倍政権に反対する金曜国会前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「安倍政権に反対する金曜国会前抗議」を中継します。

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=tokyo8

【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

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◆中継番組表◆

**2017.5.13 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJエリアCh1・大阪】17:00~「『森友学園問題』の本質に迫る!! ―登壇者:木村真・豊中市議、京都精華大学教員・白井聡氏ほか」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1
※「『森友学園問題』を考える会」主催の集会を中継します。

【再配信・Ch8】18:00~「<第1弾> 安冨歩・片岡祐介の『魂の脱植民地化で読み解くクラシック名曲』シリーズ 『ベートーヴェン交響曲5番「運命」』を主たる題材にしたレクチャーとコンサート」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=8
※2016年1月収録の、「魂の脱植民地化で読み解くクラシック名曲」シリーズ第1弾の模様を再配信します。
[記事URL] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/282971

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

ヘイトスピーチ解消法成立前に後戻り? 有田芳生議員が法務省の態度に懸念を表明!現状と今後の課題を識者らが報告―人種差別撤廃基本法を求める議員連盟主催の院内集会http://iwj.co.jp/wj/open/archives/377672

原子力規制委員長にどんな人がふさわしいかとの問いに田中俊一委員長「組織理念にもとづいてきちんとできる人」――原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/377670

90分間コールのみ!官邸前で約300人が共謀罪の廃案を求めプラカとコールで抗議を可視・可聴化!! ~ IWJではステレオ収録!! ――共謀罪に反対する市民による抗議行動
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/377584

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<取材報告>安倍総理の「太鼓持ちジャーナリスト」山口敬之氏の「準強姦」疑惑について、古巣のTBSが対応を拒否!テレビ朝日も回答を一部拒否!昭恵夫人はまたしても山口氏の反論投稿に「いいね!」!?
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 おはようございます、IWJ記者の城石エマと申します。

 5月10日発売の「週刊新潮」で、20代女性に対する「準強姦」を起こし、官邸に近い警視庁の刑事部長が逮捕状を握りつぶしたという衝撃の事件を報じられた、元TBS記者で、現在は安倍総理の「太鼓持ちジャーナリスト」として揶揄される山口敬之氏について、昨日IWJは山口氏が26年勤めたTBSに、この事件に対する見解を問いただしました。

 昨日もお伝えしたとおり、山口氏が事件を起こしたのは、山口氏がTBSを退職する前の2015年のことでした。職員がこのような社会的に許されまじき行いをしていたと報じられていることについて、IWJはTBSに取材を申し込んだものの、広報担当者からは「この件については対応しないことにしている」と、実質的に取材を拒否する回答が返ってきました。あまりの醜聞に、会社としても山口氏には金輪際関わりたくないということでしょうか?

 さらにIWJは、山口氏が出演していた「TVタックル」のテレビ朝日にも質問を送付。今後、山口氏を起用する可能性はあるのか、報道番組を通してこの問題を追及していくのか、という問いに対し、テレビ朝日は「出演者の起用につきましてはその都度判断」とのみ回答。問題の追及についてはノーコメントでした。

 マスコミがこの問題に及び腰なのも、やはり官邸への忖度なのでしょうか?その他、IWJは山口氏が頻繁に出演を重ねてきたフジテレビや、ニッポン放送、警視庁にも取材を進めていますので、進捗があり次第ご報告いたします。

 一方の当の山口氏は、今回の事件について、昨日、自身のFacebookで「法に触れる事は一切していない」「当該人物側がこの話をスキャンダルとして各種メディアに売り込もうとしていた」と開き直り、さらには被害を受けたと訴える女性にとってはセカンドレイプとも取れるような反論を掲載。

 さらに、昨日付のリテラによると、なんとこの投稿に安倍昭恵総理夫人が「いいね!」をしているといいます。実際には、山口氏の当該記事を見ても、昭恵夫人の「いいね!」を見つけることはできないのですが、記事が出たあとに取り消した可能性もなくはありません。

※レイプ報道の安倍応援団・山口敬之が“セカンドレイプ”的反論! それに昭恵夫人がなんと「いいね!」を(リテラ、2017年5月11日)
http://lite-ra.com/2017/05/post-3149.html

 総理をヨイショさえしていれば、女性の人権を踏みにじる行為も許されるということなのでしょうか。もし、昭恵夫人が本当に山口氏の投稿に「いいね!」をしていたとすれば、昭恵夫人のとった行動も、被害者女性を苦しめているに違いありません。

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<★中継動画班からのお知らせ★>さよならUstream!IWJが長年使用してきたライブ配信サービスUstreamが誕生10年目にしてついに消滅!?今後のライブ配信はどうする!? どうなる!?
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 おはようございます。中継動画班と一般事務班のリーダーを兼務しております谷口直哉と申します。

 日刊IWJガイドの読者の皆さんはよくご存知かと思いますが、IWJでは日本のみならず世界中から、様々な現場の模様を、インターネットを使ってライブ配信しています。このインターネット配信をするために、我々が主に利用しているのが「Ustream」(ユーストリーム)というネットサービスです。

 実はこのUstreamというサービスは先月、「IBM Cloud Video」という名称に変わってしまいました。世界的なIT企業であるIBMがUstreamを買収し、IBMブランドの新たなサービスとして「IBM Cloud Video」に移行したことを発表したのです。つまり、長年IWJがネット中継のツールとして利用してきた、Ustreamというサービスがなくなってしまったのです。

 このようにお話すると、読者の皆さんの中には「いったい、それがどうしたんだ?IWJは今後、ネット中継ができなくなるのか?」と疑問に思われる方も多いと思います。

 Ustreamという名前はサイト上ではまだ併記されていますが、おそらく今後は、この名称はなくなって、IBM Cloud Videoに完全に切り変わっていくことと思われます。名称が変わっても、ネット配信サービス自体は継続されることが発表されています。当面は今まで通り、ライブ配信を続けることができます。

 しかし、この先もずっとIWJがUstreamでこれまでのようなライブ配信を続けることができると言い切れるわけではありません。今までのUstreamでは、一般ユーザーが気軽にネット配信をしたり、視聴したりすることができましたが、IBMは今後、大きな組織や会社が内部的に使用するためのサービスに力を入れていく模様です。現在IWJが利用しているような、「不特定多数の一般ユーザーに向けてのライブ配信サービス」は今後縮小され、いずれサービスの提供自体がなくなってしまう可能性も考えられます。

 Ustreamは、2007年に生まれたインターネット動画配信サービスで、2010年には日本のソフトバンクが出資し、日本法人「Ustream Asia」がスタートしました。2011年の東日本大震災と東電福島第一原発事故をきっかけに、大手マスコミが報じない「リアルな現場」を報じるツールとして、広く認知されるようになりました。

 しかし、「ニコニコ生放送」や「ツイキャス」など、競合サービスの台頭を受け、2015年末には日本法人「Ustream Asia」が解散。そして、2016年には遂に米国法人のUstream本体もIBMに買収されてしまうことになったのです。

 ITやインターネットの世界では、日々古い技術が新しい技術に取って代わられ、全く新しいサービスが生まれています。IWJのメインサービスであるライブ配信を担ってきたUstreamが消滅することは、IWJにとって重大なことではありますが、見方を変えれば、新しい技術を導入して、より良い配信を会員の皆さまにお届けする好機ととらえることもできます。

 IWJのライブ配信を一手に担う中継動画班は、現在、Ustreamに代わる新技術の導入を検討しています。ネット報道メディアの命である「速報性」と「機動力」を確保しながらも、できるだけ「高画質・高音質」な映像であり、しかも、可能な限りコストを抑えることができる技術を模索しています。

 既に岩上さんのインタビューなど、一部のライブ配信はYouTubeのライブ配信サービス「YouTube Live」を利用した配信に移行しています。このYouTube Liveの利用によって、画質と音質が向上しただけでなく、動画の一時停止や巻き戻し再生など、視聴者の皆さまの利便性も大幅に向上させることができました。

 ライブ配信できるツールは、今、急速に増えてきています。全インターネット人口の約3分の1を占める10億人以上のユーザーに利用されていると言われる「YouTube」や、今日、ライブ配信機能の拡充に特に力を入れている「Facebook」、主に若者をターゲットに手軽に配信できるツールを売りとした「ツイキャス」など、それぞれのサービスには特徴があります。

 IWJがそれらの配信サービスを利用する際、何が長所となるのか、何が短所となるのか、視聴者の皆さまが観やすくなるのか、現場で配信する際にどういった点に気を配らなければならないか、などの様々な要素を検討しております。

 今後しばらくはUstreamの利用を続ける予定ですが、順次、新しい配信方法を導入していきますので、視聴者の皆さまには、今まで以上に高品質なライブ配信をお届けできる日も近いと思います。われわれ中継動画班もサービス向上とコスト低減のため、精一杯努力してまいります。

 しかし、こうした新技術の導入には、新しい機材やソフトウェアの購入など、どうしてもコストがかかってしまうという現実もつきまといます。今後も変わらずライブ配信を続けられるよう、IWJへのご寄付・カンパをなにとぞよろしくお願いいたします!

 では、本日もIWJをよろしくお願いいたします!

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20170512

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/