日刊IWJガイド 「通常国会スタートで参院選までカウントダウン開始! 『緊急事態条項』『ウクライナのデフォルト』『朝生のやらせ問題』~IWJは今日も豊富なラインアップでお届けします!」 2016.1.5日号~No.1209号~


■■■ 日刊IWJガイド 「通常国会スタートで参院選までカウントダウン開始! 『緊急事態条項』『ウクライナのデフォルト』『朝生のやらせ問題』~IWJは今日も豊富なラインアップでお届けします!」 2016.1.5日号~No.1209号~ ■■■
(2016.1.5 8時00分)

 おはようございます。IWJのぎぎまきです。2016年、初めてのご挨拶になります。

 皆さま、どんな年末年始を過ごされましたか。

 私はどこか遠くへ出かけるわけでもなく、見慣れた景色の中を行ったり来たり、家族や友人たちとともに穏やかな時間を過ごしました。しかし、内心はというと、焦るような気持ちが胸のどこかにずっと巣食っていたように思います。

 その焦りとは、来年夏の参院選に向け、カウントダウンが始まってしまったことへの危機感に他なりません。このアラートを一番身近にいる人たちにどうやって伝えるのがいいだろう。。。と、具体的な方法をあれやこれや考えていました。

 昨日(1月4日)、安倍総理は年頭所感を発表しました。通常国会も始まり、国会開会式では69年ぶりに志位和夫委員長を始めとする、共産党幹部らが姿を見せ、選挙戦の始まりを知らせるゴングの音が私には聞こえてくるようでした。

 テレビをつけていたら、安倍総理の年頭所感が流れてきたわけですが、発言に耳を傾けていると、「これはまるで選挙演説じゃないのっ」と突っ込まずにいられない内容。それはそうですよね、一方的に言いたいことを言える場なんですから。

 すっかり「安倍チャンネル」と化してしまったNHKのニュース番組の枠を使い、安倍総理は雇用の増加、賃金の上昇、景気回復という、現実とはまったく違う空虚な絵空事の成果を列挙し、さらには、「『もはやデフレではない』という状況を作り出した」という何ともいい加減な表現で、終始、中身がなくて耳触りがいいというお得意の「安倍話法」を披露しました。

 最も重要なことは、安倍総理が改めて「改憲」を参院選の争点に据え、参院選での圧勝を目指すと意気込みを見せたこと。

 IWJの発信する情報を日々キャッチされている会員の方ならご存知のように、安倍政権が改憲によって狙うのは、「緊急事態条項」の創設です。これが実際に発動されたら、国権は極大まで肥大し、国民の権利は正反対に極限まで縮小されます。「国民主権が完全に失われる」と代表の岩上さんは危機感を強めています。

※【年末年始の再配信シリーズ】 9条改正よりヤバい!? 安倍政権が目論む緊急事態条項!
http://bit.ly/1YVj6rV

 年頭所感で安倍総理は、「1億総活躍社会」を改めてアピールし、何度も「挑戦」という言葉を繰り返しました。まるで主権者であるはずの国民への「挑戦状」のような響きでした。

 1月4日召集とは「異例の早さ」だと一部のメディアは報じていましたが、4月下旬からはゴールデンウィークを挟み、また、5月下旬には伊勢志摩サミットが開催されます。首脳会議開催前に総理は参加各国の訪問を検討しているということですから、これに外交日程が組み込まれるとなると、今国会の会期は事実上、ゴールデンウィーク前までとなるかも!?

 残り時間は本当にありません。しのごの言う前に闘うしかありませんね!

 昨日は通常国会の召集に合わせ、国会の外では早速、総がかり行動による抗議行動が行われ、IWJも中継しました。参加者の数は3800人!
明日は、総がかり行動、SEALDs、学者の会、ママの会、立憲デモクラシーの会による「市民連合」が初の街宣を新宿駅西口で行います。

 IWJは固定カメラと遊軍カメラを出し、レポートを交えながら現場の様子を中継します! Ch4とCh5で正午からです。ぜひ、ご覧ください!

※【Ch4】12:00~
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」大街頭宣伝
URL:http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

※【Ch5】12:00~
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」大街頭宣伝 ―レポートチャンネル
URL:http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

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2015/12/20 SEALDsなど5団体が「非自民」の「市民連合」結成!来年夏の参院選にむけ「個人の尊厳と自由が蔑ろにされる安倍政権の諸政策にトータルで対抗していく」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279815
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 とにかく、参院選までのんびりしてられませんから、IWJではこの所、集中してお伝えしている「緊急事態条項」の危険性について、今後も「うるさい!」と言われるほどしつこくお届けしていきます。

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 ということで、ここからは同僚であり、ママ仲間の葦澤美也子記者の登場です。「緊急事態条項」の危うさを分かりやすく解説しながら、先日、掲載されたばかりの、岩上さんによる永井幸寿弁護士のインタビュー記事についてご紹介します!
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…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.1.5 Tue.**

【Ch4】12:00~「『安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合』大街頭宣伝」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」主催の街頭宣伝を中継します。参加団体は「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」「安全保障関連法に反対する学者の会」「SEALDs」「安保関連法に反対するママの会」「立憲デモクラシーの会」。

【Ch5】12:00~「『安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合』大街頭宣伝―レポートチャンネル」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」主催の街頭宣伝を中継します。こちらのチャンネルではIWJの記者がレポートします。

【Ch6】13:00~「民主党・岡田克也代表 年頭記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※民主党・岡田克也代表による年頭記者会見を中継します。

【録画配信・IWJ_SF】17:00~「島ぐるみ会議訪米取材5 ~滞在3日目:サンフランシスコ市民との交流会」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-sf
※2015年11月17日に行った、「島ぐるみ会議訪米取材」の滞在3日目、「サンフランシスコ市民との交流会」を録画配信します。Twitterアカウント、@IWJ_AreaCh1 では、当日の模様を配信にあわせ、実況ツイートします。

【Ch5】18:00~「2016年はTPPを止める年!! STOP TPP!! 官邸前アクション」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「STOP TPP!! 官邸前アクション実行委員会」主催の官邸前アクションを中継します。内容は、各界参加者、国会議員からのスピーチ。

【シリーズ特集38 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch1】20:00~「岩上安身による獨協大学教授・古関彰一氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/57231
※2013年2月12日(火)、『日本国憲法の誕生』(岩波現代文庫)の著者で、獨協大学教授の古関彰一氏に、岩上安身がインタビューした模様を再配信します。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.1.6 Wed.**

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【シリーズ特集39 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch9】15:00~「広渡清吾氏『憲法改正を「過半数民主主義」に委ねることは非常に危険』 ~『96条の会、発足記念シンポ』で安倍政権を激しく批判」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=9
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/111872
※2013年11月16日に行われた「京都96条の会、発足記念シンポジウム」の模様を再配信します。専修大教授で、元日本学術会議会長の広渡清吾氏が基調講演を担当しました。

【特別配信・IWJ_CULTURE1】17:30~「IWJスタッフ・青木浩文(映像作家)、青樹劇場 制作 陶芸家・三上亮 作陶ドキュメンタリー『STARDUST』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-culture1
※IWJスタッフ・青木浩文(映像作家)が約7年越しの創作活動を経て完成させた、陶芸家である三上亮氏の作陶ドキュメンタリーのDVD映像作品『STARDUST』を、一度限りでネット配信します。

【Ch5】19:00~「2016 山本太郎トークライブ in 十条」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「2016山本太郎トークライブ北・文京実行委員会」主催による山本太郎議員のトークライブを中継します。

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(前半の続き)…

■「緊急事態条項」、災害時やテロ発生時に“なんとなく必要そう”に見えるのはマヤカシですよ!!~永井幸寿弁護士インタビュー動画、フルオープンで配信中!!

 おはようございます。政治や法律分野はまだまだ勉強することだらけと痛感している新人記者の葦澤です。今年も毎日精進してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 「饗宴VI」のテーマ2でもご登壇いただいた永井幸寿弁護士のインタビュー、皆さんもうご覧になりましたか?

 現在IWJで全力を挙げてお伝えしている、「緊急事態条項ってメチャメチャ有害!」ということが、理路整然と語られ、そしてその恐さが肌身に迫るように実感できます。この、目からウロコの動画本編が、ただいま会員以外の方へもフルオープン中です!
まだの方はぜひご覧ください!

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・2015/12/19 2016年最大の喫緊のテーマ!「国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある」
~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279662
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 それにしても、緊急事態、ってそもそもどんな場合を指すのでしょう?
東日本大震災やフランスのテロを思い起こして想像してみるものの、漠然としていて、どうもその輪郭がはっきりしません。そして、いざ緊急事態になったら実際はどんな宣言が出され、どんな法律が作られるのでしょう?

 災害のエキスパートである永井弁護士は、災害時に国家緊急権は必要ない!
ときっぱりおっしゃっています。なぜなら、現代の日本では、災害時には、地方自治体の首長にある程度の権限を付与したり、国会の運営が滞らないための仕組みがしっかり整えられており、現時点で十分法整備はかなっているから、とのこと。確かに今まで困っていませんね。

 それに現行憲法下でも、東日本大震災のときは、計画停電や、あらゆる自粛、今思えばびっくりするようなことが「非常時だから」とまかり通っていました。「緊急事態」を口実にして、国家権力へのブレーキの仕組みをことごとく外してしまい、その暴走が憲法に書き込まれることで合法化されてしまったら、今後どんな事態が起こるのでしょうか。

 「緊急事態」を考えるとき、私にはふと思い出す光景があります。

 東日本大震災当時、岩手県沿岸部に住んでいた現夫のもとを、秋ごろまで何度か訪れていました。夏になったころもまだ、街中を自衛隊の車輛が当たり前に行き来し、レジャーのための施設には他県の警察車輛がずらっと並んでいました。

 自衛隊や警察の方々が、どれほど身を粉にして復旧にあたってくださったかと思うと本当に頭が下がる思いでしたが、それでも私は、まるで戦時下のようなその風景が少し怖く感じました。もしあの当時の状況に、「緊急事態宣言」というものが加わったとして、何がどう好転するのでしょうか?

 私にはよくわかりません。

 憲法にそんな国家緊急権の規定などなくても、十二分に自衛隊も警察も、その実力を発揮しているというのに、その上、何を望むのでしょうか? 岩上さんがインタビューの中で述べているように、阪神大震災でも、東日本大震災でも、どれほどの激甚災害であっても、損害はローカルにとどまります。なぜ全国いっせいに、国民の人権を制約し、公権力へ服従しなければいけなくなるのでしょうか?

 テロに備えるといいますが、オウム真理教によるテロ事件の時でも、日本の警察はその力を発揮して防ぎきりました。これ以上、何が必要なのでしょうか?

 永井さんのインタビューは、あまりに身近な歴史すぎて自分の中できちんと検証できていなかった物事に対しても、改めて災害とは?テロとは?内紛とは?と考えてみるきっかけを与えてくれます。

 いったん、検討課題として国会の遡上に乗せられてしまえば、中身の検討もロクにされないまま、理解するための時間も与えられないまま、数の論理で押し切られてしまうということは、昨年までにいやというほど経験済みです。

 私たちにできる自衛の手段は、よく知ること。知っている人を増やすこと。

 後戻りできないところまで言ってから「おかしい!」と声を上げても、今の日本では届く保証がありません。しっかり考えて参院選に備え、現与党勢力が改憲可能な数になることを阻止しなければ、ですね。

 そのためにはたくさんの力が必要です!

 この拙文を読んでくださっているのはきっとほとんどが会員の方かと思いますが、SNSやブログなどを通じて、周りの方々にもぜひIWJの記事や動画コンテンツをお勧めください!

 そして、改憲問題ってそんなに重要なの?という方へは、『前夜・増補改訂版』をお勧めください! 自民党改憲草案のデタラメさが、これでもか!と解説されております。

ご購入は、お近くの書店、インターネット書店、またはこちらから!

・岩上安身 単独サイン入り
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

・サイン無し
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169

 また、「饗宴VI」のDVDも鋭意制作中です! こちらは1月15日頃発売予定ですので期待してお待ちください!! 詳細はまた改めてお伝えいたしますので、よろしくお願いいたします!

 前段でお知らせした永井幸寿弁護士のインタビュー記事ですが、本編の動画は3時間を超えるボリュームで、なかなか最後まで辿りつけないという方、昨日の未明に、要点だけギュッと濃縮した渾身の記事をアップいたしました。時間がないよーという方は、記事だけでもぜひぜひご一読ください!

 記事の全編をお読みいただくには、途中から会員登録が必要です。まだ会員ではないという方、この機会にぜひご登録のうえ、最後までお読みいただきたいと存じます。

※会員登録はこちらです!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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次は、ウクライナの「デフォルト」問題について外務省を問いただした平山茂樹記者から重要なニュースです! 日本がウクライナに貸しつけた2300億円の行方とは!?
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■ウクライナ「デフォルト」で日本の経済支援踏み倒し!? 外務省担当者「そもそもデフォルトという認識を持っていない」

 おはようございます。IWJでテキスト関連の編集を担当している平山と申します。

 1月2日付けの日刊IWJガイドで速報をお伝えしましたが、ウクライナが昨年末の12月31日、ロシアが保有する国債とその利子総額30億7500億ドルを支払えず、デフォルト(債務不履行)に陥ったとロシアのメディア「Sputnik」が報じました。

※ウクライナ、デフォルトに(Sputnik、2016年1月1日【URL】http://bit.ly/1PB5vyi

 日本はウクライナに対し、多額の資金援助を行っています。安倍総理は2014年3月のG7首脳会議で、ウクライナに対する1500億円の経済支援を表明。その後も支援を重ね、その額は国別では最大規模の18.4億ドル(約2300億円)に達しています。安倍総理は2015年6月6日にウクライナを訪問してポロシェンコ大統領と会談し、ウクライナに対して引き続き支援を行っていくことを表明しました。

 ウクライナがデフォルトに陥ったとなると、この日本が貸しつけた18.4億ドルが返済されず、踏み倒されてしまう可能性があります。日本政府はこの状況に対して、どのように対応するのでしょうか。外務省を取材すると、次のような返答が返ってきました。

 「そもそもデフォルトという認識に関して、ロシアとの関係で支払いがされなかったということはもちろんあるのですが、それをもってデフォルトということにはならないのではないか、と思います。

 日本は円借款を通じて支援を行っていますが、日本の貸付に関しては、デフォルトは起こしておらず、返済も入ってきています。そういうことで、即デフォルトということには当たらないのかな、と思います」(外務省国別開発協力第3課中東欧班・担当者)

 驚くべきことに、外務省は、今回のウクライナの事態を「デフォルト」とは認識していない、というのです。今のところ、日本の貸し付けに対するウクライナからの返済は一応滞りなく行われているようですが、ウクライナ経済がほぼ破綻状態に陥っていることを考えれば、この返済が今後どうなるか分かりません。

 そもそも、なぜ日本が、歴史的にも関わりが薄く、利害関係もあまりもたないウクライナに、世界で最も肩入れして、多額の支援を行う必要があるのでしょうか? それも焦げつく可能性があるというのに。その点からして、はなはだ疑問です。

 ウクライナの不安定な政情に関しては、米国のタカ派勢力であるジョン・マケイン上院議員やビクトリア・ヌーランド国務次官補らが執拗に介入し、右派セクターと結託して混乱を意図的に煽ってきました。米国は、ウクライナを地政学的な対ロシア戦線の最前線と位置づけていると思われます。日本政府は、米国と歩調を合わせ、経済面でポロシェンコ政権を支える姿勢を鮮明にしていました。結局のところこれは、安倍政権になってからはなはだしくなった、日本の「対米従属」のあらわれではないでしょうか。

 IWJは2014年2月にキエフのユーロマイダンで騒乱が発生した直後からレポートを発表し続け、ロシアと親ロシア派を執拗に「悪魔化」し続ける米国タカ派の思惑について報じてきました。特集ページ「IWJが追うウクライナ危機~泥沼の内戦から欧露の分断、第三次世界大戦勃発の可能性も!?
対立を煽る米国の真の思惑とは!?」にまとめて掲載していますので、ぜひチェックしてみてください。

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IWJが追うウクライナ危機~泥沼の内戦から欧露の分断、第三次世界大戦勃発の可能性も!? 対立を煽る米国の真の思惑とは!?
http://iwj.co.jp/wj/open/ukraine
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 米国につき従い、ウクライナに莫大な支援を注ぎ込んだ結果、ロシアとの関係が悪化し、さらに多額の支援金が返済不能に陥れば、国民の税金が泡と消えることになります。本当に、いいことなしです。安倍政権には、外交センスというものがないのでしょうか。激しく疑問を抱かざるを得ません。

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さらに、原佑介記者からは延期になっていた是枝裕和監督のインタビュー日程についてお知らせと、自民党の区議会議員が身分を隠したまま一般人として「朝生」にサクラ出演していていたあの恥ずかしい話について取材報告です!
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■東京・自民党は「朝ナマやらせ」問題を「把握していない」の一点張り! ヘラヘラと「番組制作者や局から直接お問い合わせいただきたい」と述べ「ガチャ切り」

 おはようございます。原です。

 大晦日に放送された、ジャーナリストの田原総一朗さんが司会を務める「朝まで生テレビ」(テレビ朝日)で、自民の大森昭彦大田区議が、区議の身分を隠したまま番組を観覧し、「民主党政権の時よりは、よくなったかなと、そういう印象はあります」と意見を述べたことが「ヤラセではないか」と波紋を呼んでいます。

 昨日、自民党にどう落とし前をつけるのかを電話で確認したところ、「東京都支部連合会」は、今回の問題について「把握していない」の一点張り。「何か規制があって、番組制作のほうで違反があるとすれば、番組制作者や局から直接お問い合わせいただきたい」とし、「第三者」から問い合わせられる筋合いがない、といったまったく意味不明の論調を押し通してきました。

 そもそも、自民党はこれまでにも「クローズアップ現代」のヤラセ問題や、報道ステーションで古賀茂明さんの「官邸圧力」発言を問題視し、自民党本部にNHKとテレ朝の重役をそれぞれ呼びつけ、事情聴取するなどの「放送弾圧」を続けてきました。BPOに公権力による放送への介入をとがめられるということがありましたが、今回は自らがサクラを送り込み、ヤラセの演出に加担し、それが露見したのではないか、という可能性が疑われているわけです。

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・2015/05/29 「官邸からみれば『報ステは抑えたから大丈夫』」 重要な審議も総理の暴言も報道されない!?
メディア介入強める安倍政権に古賀茂明氏が憤り~岩上安身インタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/247178
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 自民党には説明する義務があるではないか、と重ねましたが、「トラブルがあったなら局のほうから」「把握していないのでどうこう答えられない」「出演していたこと自体わかっていない」とオトボケをヘラヘラ笑いながら繰り返し、最後は「もういいですか?」と一方的にガチャ切り。自民党への電話取材でよくあるパターンですが、毎回腹立たしく思います。

 自民党は党本部での会見をいまだにオープンにしていないため、IWJは会見に参加できないので、これについては総務省の高市早苗大臣に直接見解をうかがわなければなりませんね。続報をお待ちください。

 さて、BPOの委員長代行を務め、報道に「不偏不党」を要請する自民党の「報道圧力」に対して、「『不偏不党』を『保障』する主体は明らかに公権力です。放送事業者に『不偏不党』を義務付けているのではありません」と物申したのは映画監督の是枝裕和さんですが、早ければ来月中にも、岩上さんのインタビューを受けてくれそうです!

 もともとは12月2日に予定していた是枝監督のインタビューは、岩上さんのお身内の不幸があり、その後、岩上さんが体調を崩したため、延期とさせていただいていましたが、改めて舞台を再設定いたしますので、アナウンスをお待ちください!

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1月1日から連載してきた「島ぐるみ会議」訪米団の完全密着レポートは今日で5日目。ラストは山本愛穂(まなほ)記者が本日の配信について告知します!!
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■本日連載&配信5回目! 2016年
年始特別連載:辺野古基地建設反対「島ぐるみ会議」訪米団完全密着レポート~日本政府を飛び越えて―沖縄がアメリカと始めた直接対話

 おはようございます。山本愛穂です。

 5日間の集中連載と配信、昨年末から各班スタッフが全力で臨んだ本企画の前編も、本日で前編の最終回を迎えます。まずは、本日の配信のお知らせです。

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【IWJ_サンフランシスコCh.】
「島ぐるみ会議訪米取材(5)~滞在3日目:サンフランシスコ市民との交流会」
[収録日時] 2015年11月17日(月)19:00~
[配信日時] 2015年1月5日(火)17:00~
[場所]サンフランシスコ市
※約2時間
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 私自身、帰国後、翻訳スタッフの力を借りて繰り返し映像を見て初めて、色々なことに気づいた前半戦でした。

 前半戦最終日ということで、今日は訪米中のちょっとしたエピソードをお話ししたいと思います。

 実は、私は訪米3日目、最終日のサンフランシスコ記者会見をあわや録画できないところだったのです。というのは、スケジュール確認がうまくいかず、ホテルのロビーで機材の設定などをしていたところ、島ぐるみ会議一行26名の姿を見失ってしまったのでした。今は笑って思い出せますが、その時は顔面蒼白です。ロビーにいた人に、「・・・アジア人の集団を見ませんでしたか?」と手当たり次第に、謎の質問をしました。

 結局、何とか記者会見場の名前が分かり、タクシーに乗ると、徒歩でもそう遠くないところでした。でも、開始時間の11時は迫っています。しかも、会見場とされているはずの場所、どう考えても記者会見が行われそうな建物じゃないんです。

 ”War Memorial Opera House”と、そのビルには書かれていました。

 「オペラを観にきたのね」と、笑顔で話しかけてくれたカウンターの中年女性に事情を説明すると、会場は、同じ敷地内にある隣のビルであることが判明。お礼を言って、会場へ走りました。

 実は、私が間違えて飛び込んだ”War Memorial Opera House”こそ、かつて1951年に吉田茂がサンフランシスコ講和条約に調印した場所、つまり沖縄がアメリカの植民地支配を受けるきっかけとなった条約が日本の首相によって調印されたその跡地であったことに気づいたのは、記者会見が始まった後のことです。

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★現在動画も前公開中!前回までの連載も、合わせてぜひご覧ください!
2016年 年始特別連載:辺野古基地建設反対「島ぐるみ会議」訪米団完全密着レポート~日本政府を飛び越えて―沖縄がアメリカと始めた直接対話
http://bit.ly/1QHLQhG
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 さて、多忙な時期にもかかわらず、IWJの年始企画前編にお付き合いいただき、ありがとうございました。後半は、舞台を東海岸に移し、1月15日以降より、「ワシントンD.C.編」をお送りします。

 ワシントンに到着した後も、沖縄辺野古問題に対し、TPP、従軍慰安婦問題、環境、民族および性的少数者の人権と、あらゆる角度からの質問や提言が島ぐるみ会議メンバーに対して飛び交うこととなります。

 さらに、長年の地道なロビーイング活動の効果で、かなり好感触だった西海岸とは少々異なり、東海岸では・・・・・

 長くなってしまいましたので、今日はこのあたりで失礼します。

 皆さま、本日最終日の配信&連載と、後編の再開をどうぞよろしくお願いします。

■IWJが大晦日に取材した渋谷・美竹公園での越年越冬活動の様子を記事にまとめました!

 2015年12月31日、暖房のきいた部屋の中で、家族が集まって年越しそばをすすり、紅白歌合戦やお笑い番組を楽しみながら大晦日を過ごす国民が大半の中、路上生活者にとっては、役所も閉まるこの時期、命を落としかねない厳しい年末年始を迎えます。

 東京・渋谷区の美竹公園では12月28日から1月3日まで、毎年恒例の「のじれん(渋谷・野宿者の生存と生活をかちる自由連合)」による越冬活動が行われました。現場には、IWJの城石裕幸記者と高橋敬明記者が向かい、のじれんのスタッフをはじめ、「みんなの宮下公園をナイキ公園化計画から守る会」のメンバーにインタビューを敢行。路上生活の当事者である男性にも話を聞き、越冬活動の様子を丁寧に取材しました。

 2013年の暮れに警官が大量に動員され、越年活動が許されなかった宮下公園では、現在、2020年の「東京オリンピック・パラリンピック」に向けて、3階建ての商業施設と17階建てのホテル建設が計画されているそうです。路上生活者は経済災害の避難者ではないのでしょうか!?

 現場からは、自然災害の避難者を救済する一方で、路上生活者を追い出した行政の在り方や、民間NPOが開設する名ばかりの「低額宿泊所」のボッタクリの実態などについても、現場からの声をもとに記事にまとめました。昨夜、アップされたばかりのほやほやです!!

 ぜひご覧ください!

※【IWJレポート】渋谷宮下公園夜間施錠の本当の理由~オリンピックの裏で経済被災者を食いモノにする劣悪施設とそれを野放しにする福祉
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/280682

■新・経理スタッフを緊急募集!

 IWJでは現在、経理スタッフを緊急で募集しています。これまで経理の中軸をお願いしていたベテランの方が体調不良のために急遽、戦列を離れることが明らかになりました。

 経理および総務の実務経験がある方、経理ならば簿記などの資格をお持ちの方、ぜひともご応募願います!

 経理はIWJの経営の心臓部です。穴があいたままでは、IWJの経営が立ち行かなくなります。経営者である岩上さんへの負担が過重になって、またダウンしてしまうのではないか、という点も気になります。どうか、経理事務の経験とスキルとIWJへのシンパシーのある方、ぜひともお力をお貸しください!

※応募条件
・ワード・エクセル・メール送信などの基本的なPC操作ができる方
・責任感・協調性のある方
・IWJスタッフを裏で支えたいと思ってくださる方
・経験者や専門知識のある方大歓迎
・総務はできれば総務経験がある方

◆詳しくは、下記のページにある「経理・総務スタッフ」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

■わとはぷ!のコーナー

 今日1月5日は、ジブリ映画で育った私が敬愛する宮崎駿監督の75歳の誕生日です。

 宮崎監督、おめでとうございます。

 作品を通し、反戦を訴え、ナショナリズムを批判し、欧米の価値観に疑問を投げかけてきたと言われる宮崎監督。もちろん、ジブリアニメにかぶりついていた小学生だった頃の私に分かるわけもなく、単純に、自分と同じような年齢の男女が果敢に、薄汚れてしまった大人の世界に挑戦していくというストーリーが大好きでした。

 自然界への畏怖の念のようなものも、監督の作品から学んだと言っても過言ではありません。それだけ影響力の大きかった監督の作品の中で、「風の谷のナウシカ」と「天空の城ラピュタ」は何度、見返したか分かりません。「魔女の宅急便」や「トトロ」も大好きですが、やっぱり私が好きなのは圧倒的に冒険と戦闘ものでした。

 そして、大人になってから見た「もののけ姫」では、「善」とも「悪」ともつかないキャラクターが登場し、印象深い作品でした。

 例えば、米国アニメは最初から良い人と悪い人が分かれていて、視聴者は良い人を演じるキャラクターを応援してればすむストーリー展開にっていますよね。でも、宮崎監督の作品には、そうした「嘘っぽさ」が描かれていない。世の中、そんなに白黒はっきり、善悪はつけられないわけです。

 「もののけ姫」が上映された当時、監督は米国メディアの記者から、「誰が悪者なのか分かりにくい」と問いかけられていました。米国の「善悪二元論」の価値観を象徴的に表していた質問です。宮崎監督はその記者に対し、「予想以上に、子どもたちはこの映画は真実を描いていると受け止めてくれた」と答えています。

 宮崎監督は、子どもが大人よりずっと「真実」を見抜いていることを理解し、子どもたちを甘く見ない。そういう監督の姿勢に、私は子どもながら、ずっと感謝をしていたような気さえします。実は最近の監督の映画は複雑であまり見てないのですが、「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」あたりは、今すぐにでも見たくなりました。

 では、皆さま、今年は波乱の年になりそうですが、元気を出していきましょう。

 人生、生きていれば色々あると思います。育児や介護などに直面し、社会の問題に目を向ける余裕がない時期もあって当然です。今は仕事ひと筋の岩上さんですら、ご両親を介護していた時期は身動きがとれなかったと言っています。そんな時は無理をしすぎず「やれることをやれるだけ」の精神で、それぞれのベストもしくはベターを尽くし、あとは誰か頑張れる時期の人に頑張ってもらうとしましょう! 社会は、お互いさま、支えあい、助けあいで成り立っているものだと思います。

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