日刊IWJガイド「『Redemos』『市民連合』など新団体を設立ーーSEALDsの奥田愛基さんと水上貴央弁護士が語る新しい市民運動のカタチとは~『饗宴VI』では水上弁護士も奥田さんもご登壇! 現実を見据えつつ”希望”を語りましょう! 20日まで後5日、参加申し込みをお待ちしております!」2015.12.15日号~No.1189号~


■■■ 日刊IWJガイド「『Redemos』『市民連合』など新団体を設立ーーSEALDsの奥田愛基さんと水上貴央弁護士が語る新しい市民運動のカタチとは~『饗宴VI』では水上弁護士も奥田さんもご登壇! 現実を見据えつつ”希望”を語りましょう! 20日まで後5日、参加申し込みをお待ちしております!」2015.12.15日号~No.1189号~■■■ (2015.12.15 8時00分)

 「このまま行くと次の選挙で『明文改憲』『国家緊急権』となって、もう、おしまいなんじゃないかと、私もちょっとそう思っていました。けれど、学生のみなさんと議論を積み重ねる中で、日本はまだまだ良くなるなと思ったんです」

 おはようございます! IWJのぎぎまきです。

 冒頭の言葉は、今週20日にIWJ主催で開催されるシンポジウム「饗宴VI」にパネラーとして登壇していただく水上貴央弁護士が、昨日14日に開かれた、市民のためのシンクタンク「Redemos(リデモス)」立ち上げの記者会見で語った言葉です。さすが水上弁護士、「明文改憲」と「国家緊急権」を目前に迫るリスクとして、ちゃんと見据えていますね。

 「リデモス」の説明は後にしますが、まず、先に、私がおすすめする「饗宴VI」の登壇者の一人、水上弁護士についてご紹介します!

 「この公聴会は単なるセレモニーですか?」ーー。

 参院特別委は安保法案に対する有識者の見解を聞くため、今年9月16日に横浜で地方公聴会を開催しました。まだ、覚えていらっしゃる方も多いと思います。そこで口述人として呼ばれ、「公聴会が採決のための単なる『セレモニー』に過ぎず、『茶番』であるならば、私はあえて申し上げるべき意見を持ち合わせていない」と鴻池祥肇委員長に堂々とタンカを切ったのが、弁護士の水上貴央さんです!

 水上さんのこの発言と、安保法案の欠陥部分への指摘は多くの注目を集めました。にもかかわらず、特別委員会への公聴会の内容報告は省略され、9月17日、与党議員らが『人間かまくら』を作って鴻池委員長を囲い込み、混乱の中で採決を強行。公聴会は単なる「セレモニー」に過ぎなかったのです。

 2015年10月13日、岩上さんが行なったインタビューの中で、水上弁護士は、安保法制について「違憲」「欠陥」「不当」な法案だと指摘し、採決は「不存在」で無効だと主張。「民主主義は、手続きを履践(りせん=しっかり実行)するのが基本です。手続きをちゃんと踏まないで得た結論は、民主主義社会では認められない」と厳しく断じました。

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※2015/10/13 「安保法案は『違憲』『欠陥』『不当』! まさに、憲法を守らず国滅ぶ」
~「公聴会は単なるセレモニー」とタンカを切った水上貴央弁護士へ、岩上安身がインタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/270079

※2015/09/16 地方公聴会で数百人が車道に寝そべり「シットイン」で抗議!――安保法案に反対する市民らが国会議員の車両通行を阻止
警官ともみ合いで一時騒然に
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/265051
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 水上弁護士は、あの時の怒りの気持ちを持ち続けたまま、次なるステップとして、政党へも政策提言を行なっていく「リデモス」を上智大の中野晃一教授やSEALDsの奥田さんらと共に立ち上げました!

 「Redemos(リデモス)」は簡単に言うと、この夏、国会前から生まれた安保法制反対運動を組織化し、継続的に発信できる枠組みであり、「市民のためのシンクタンク」として、活動を開始します。詳しくはホームページも見ていただきたいのですが、「リデモス」では、重要な政治課題について分析し、多様な視点を提示する「Perspective(視点)」、異なる立場から建設的な議論を交わす場を提供する「Polemic(論争)」、議論の深まりを踏まえ、市民や政府、政党および政治家に対する政策提言を行なう「Proposal(プロポーザル)」の3つのアクションが柱になっています。

※Redemos(リデモス)
http://redemos.com/

 うーーーーーん、分かりやすいようで、分かりにくい。「シンクタンク」という存在自体、あまりなじみのない私たちには、それが一体何をするものなのか想像するのは難しいですよね。そこで、私は会見場で質問してみました。

 水上弁護士によれば、「リデモス」は、国会前で沢山の人が怒りを感じて集まったエネルギーを具体的なアクションに落とし込むことで、日本の「立憲民主主義」を着実に前に進めるツールだといいます。来年初めには、立憲民主主義を維持発展させるための立法提言を行なう予定だといい、具体的には、安保法制の法的問題点を改めて強調するものになるそうです

 「今日は明るい気持ちで記者会見に臨みました」「ワクワクしています」ともコメントしてた水上弁護士。会見後にご挨拶に行くと、「『饗宴VI』では、これからの希望について存分にお話いたします!」というコメントをいただきました!
水上弁護士のお話は明晰で、しかも元気が出ますよね!

 一方、「リデモス」の代表理事となった奥田さんの口からは、「リデモスではやりたいことが沢山ある」と、今後、大学のような学びの場をネット上で展開したいというアイデアも。ますます謎な「リデモス」ですが、今はまだ具体的な形が見えないからこそ、今後、どんな展開を見せていくのか楽しみですね!
昨日の記者会見については、近日中に記事にまとめる予定ですが、ぜひ、「饗宴VI」で奥田、水上両氏の話を直接聞いていただければと思います!

 それに「リデモス」だけではありませんよ~~!

 先日のガイドでも少し触れましたが、SEADLsなどの6つの市民団体は、近く来年夏の参院選を闘うために「市民連合」を設立する予定です。この「市民連合」と昨日紹介された「リデモス」との関係はどうなるのか。この二つの新しい団体は今はベールに包まれた状態で、その姿を完全にあらわしてはいません。しかし、今言えることは、夏のあの勢いは衰えてはいないということ。逆に進化している、それだけは確かです。

 ぜひ、その気配を「饗宴VI」で感じてください!

 実は「饗宴VI」と同じ12月20日、「市民連合」設立記者会見が行なわれる予定です。奥田さんは会見の前に「饗宴VI」でパネラーとして登壇してくれますが、設立会見に先立って、「市民連合」の秘密を饗宴でお話してくれる予定ですのでぜひぜひ、期待してください! もちろん、「市民連合」設立記者会見も、IWJは「饗宴VI」運営メンバーとは別にスタッフを出して中継しますので、ご注目ください!

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※151214_ReDEMOS ーー市民のためのシンクタンクーー設立記者会見
http://www.ustream.tv/recorded/79816136
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…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.12.15 Tue.**

【Ch4】14:00~「日本外国特派員協会主催 『放送法の誤った解釈を正し、言論・表現の自由を守る』ことを呼びかける記者会見 登壇者:坂本 衛氏、綿井 健陽氏、砂川 浩慶氏」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※日本外国特派員協会主催のジャーナリスト・坂本衛氏、綿井健陽氏、立教大学准教授・砂川浩慶氏 記者会見を中継します。

【Ch6】15:00~「英エセックス大学人権センター・フェロー・藤田早苗氏インタビュー(聞き手:IWJ記者・佐々木隼也)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※英エセックス大学人権センター・フェロー・藤田早苗氏にIWJの佐々木隼也記者がインタビューします。

【IWJ_KYOTO1】16:00~「SEALDs KANSAI 記者会見」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「京都府政記者クラブ」主催、「安保関連法の廃止を求める京都デモ」についての記者会見を中継します。

【饗宴VI・ゲストシリーズ特集11・Ch4】17:00~「『米艦を守るための武器使用が可能に』安倍総理が国民にひた隠す『戦争リスク増大』を柳澤協二氏が指摘 ~国際地政学研究所ワークショップで専門家らが安保法制を徹底解剖!」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/247093
※2015年5月28日、元内閣官房副長官補の柳澤協二氏は、自身が理事長を務める国際地政学研究所のワークショップで講演し、「アフガン戦争や湾岸戦争、イラク戦争、またはISIL掃討で『後方支援』が可能になる。一言でいえば『多国籍軍支援』だ」と指摘しました。

【Ch5】18:00~「ロースクールと法曹の未来を創る会主催・憲法と司法試験と“法律家”についてちょっとだけ真剣に考える 」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※伊藤真氏(弁護士・伊藤塾塾長)、木村草太氏(首都大学東京大学院准教授)らによる講演、「ロースクールと法曹の未来を創る会」代表・久保利英明弁護士、副代表・岡田和樹弁護士も交えたトークセッション等。

【Ch6】19:00~「緊急トークセッション 本当に平和をつくる―伊勢崎賢治×高遠菜穂子 現場から問う、自衛隊、憲法、安保法制」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※志葉玲氏が事務局長を務める「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」のイベント。講師は、東京外国語大学大学院教授の伊勢崎賢治氏、イラク支援ボランティアの高遠菜穂子氏ら。

【饗宴VI直前!特別配信・Ch1】21:00~「『饗宴V・1』3.11から4年、原発と被曝を考える <ゲスト> 河合弘之氏、海渡雄一氏、西尾正道氏(※トークセッション部分除く)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※2014年12月21日収録の『饗宴V・1』を特別配信します。各登壇者ごとの講演までの配信となります。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.12.16 Wed.**

【饗宴VI・ゲストシリーズ特集12・Ch1】14:00~「安保法制適用第一弾は南スーダンでの『駆け付け警護』 政府は『戦闘現場』を想定している!?
~三輪隆氏(埼玉大学名誉教授)×井筒高雄氏(元レンジャー隊員)×岩上安身」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/268726
※2015年10月5日、埼玉大学名誉教授の三輪隆氏と陸上自衛隊元レンジャー隊員の井筒高雄氏に岩上安身がインタビュー。「駆け付け警護」の危険性にはじまり、PKOの抱える問題点、南スーダンの実情、経済徴兵制の可能性など、幅広いトピックについて議論が交わされました。

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【Ch未定】時間確認中「民主党 枝野幸男幹事長 定例会見」
※民主党 枝野幸男幹事長による定例会見を中継予定です。

【Ch未定】18:30~「戦争法廃止!12.16みなと総がかり集会 ~講演 長谷部恭男さん(早稲田大学法学学術院教授・法学者)」
※「戦争法廃止!みなと総がかり行動実行委員会」主催。講師は、早稲田大学法学学術院教授の長谷部恭男氏。岩上安身も呼びかけ人として登録しています。

【饗宴VI直前!特別配信・Ch1】21:00~「『饗宴V・2』グローバル経済の真実~アベノミクス、消費税増税、TPP <ゲスト> 植草一秀氏、鈴木宣弘氏、岩月浩二氏(※トークセッション部分除く)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※2014年12月21日収録の『饗宴V・2』を特別配信します。各登壇者ごとの講演までの配信となります。

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(前半の続き)…

■お申し込みはまだ受け付けています! 学割も! ご参加お待ちしております!

 「饗宴VI」は他にも、バラエティ豊かな登壇者の方々が登場します!

 第一部の「米国の経済覇権の終わり?~AIIBの衝撃とTPP『砲艦外交』の正体」では、岩月浩二弁護士、政治経済学者の植草一秀氏、PARC事務局長の内田聖子氏、国際情勢解説者の田中宇氏、中央大学名誉教授の富岡幸雄氏、横浜市立大学名誉教授の矢吹晋氏にご登壇いただきます。タックスヘイブンやTPPの問題にとどまらず、AIIB(アジア・インフラ投資銀行)の動きや、ロシアや中東、南シナ海で今、何が起きているのか、その裏にある斜陽の帝国、米国の覇権延命のための戦略と、それに抗がって興隆する中露を中心とした新興国家群の「非ドル化」の動きについてなど、様々な角度から議論します。

 第二部は「違憲の『戦争法』強行可決から『明文改憲』による緊急事態条項導入へ~属国のファシズムを阻み、立憲民主主義を救い出せるか」をテーマに、学習院大学大学院教授の青井未帆氏、「オール沖縄」「野党統一候補」としていち早く来年夏の参院選に立候補を表明した元宜野湾市長の伊波洋一氏、安保法制の国会議論の欺瞞を糾弾した水上弁護士、そして、国会前から国民に向けて「民主主義って何だ?」と問いかけ続けたSEALDsの奥田氏、自民党憲法改正草案の「緊急事態条項」に警鐘を鳴らしている永井幸寿弁護士がパネラーとして登場。そして、このコーナーではさらに、もう一人、ゲストが加わりました!
「一人一票実現国民会議」の発起人、升永英俊弁護士です!

 最後の第三部、「『戦争』の過去・現在・未来~安倍政権の目指す『戦争遂行国家化』その帰結は!?」には、元陸上自衛隊レンジャー部隊所属の井筒高雄氏、戦争ジャーナリストの志葉玲氏、元内閣官房副長官補の柳澤協二氏、元外務省国際情報局長の孫崎享氏にご登壇いただきます。自衛隊を知り尽くし、戦争の現場を報じ、戦争を決定して自衛隊を派遣する立場に身を置き、戦争に至る諜報・インテリジェンスの世界を見聞きしてきた4人の専門家に、戦争の「リアル」を語っていただきます。

 戦争は決して美しいものでも、賛美すべきものでもありません。日本が、近い将来、わざわざ巻き込まれにいくかもしれない「戦争」について、戦中派がほとんどいなくなってしまった今こそ(富岡先生だけは戦中派!
中国戦線に従軍していたそうです!)リアリティーをもって考える必要があると思います。

 各シンポジウムの幕間には、IWJのスタッフが過去5年間の取材で蓄積してきた動画やスチールを音楽とともに流します。同時に、パネラーの方々の著書を販売し、即席のサイン会も行います。またとない機会です!
ぜひ、会場にご来場ください。

 ぜひ、会場にお越しいただき、登壇者、IWJスタッフ、そしてみなさまと共に、充満する熱気を体験していただければと思います!!

 学割料金もご用意していますので、若い皆さんもふるってご参加ください!!

【饗宴VIの入場料金はこちらです!】

・ 非会員様
第1部シンポジウム7000円
第2部パーティー 3000円

・一般会員様
第1部シンポジウム6000円
第2部パーティー 3000円

・サポート会員様
第1部シンポジウム5000円
第2部パーティー 3000円

※学割申し込み
http://iwj.co.jp/feature/symposion6/student.html

※岩上安身による「ごあいさつ」が追加されました!
http://iwj.co.jp/feature/symposion6/iwakami.html

※「饗宴VI」特設サイト
http://iwj.co.jp/feature/symposion6/

※参加申し込みフォームはこちら!!
http://iwj.co.jp/feature/symposion6/apply.html

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 さて、今週末の饗宴を大・大・大プッシュ中ではありますが、もちろん、本日のIWJの中継も見逃せません!!! 今日は佐々木隼也記者が岩上さんの代打でインタビューを行ないます!!!

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■本日、藤田早苗さんに岩上さんのピンチヒッターとしてインタビュー!「表現の自由」国連特別報告者訪日の日本政府ドタキャン事件の「内幕」をうかがいます!

 おはようございます! IWJで記者をしている佐々木隼也です。

 日本政府は、安倍政権下で国民の「表現・言論の自由」が侵害されているということを、世界に向けて自らアピールしてしまいました。2015年11月中旬、「表現の自由」に関する国連特別報告者による日本での公式調査訪問を、日本政府が「いったんは了承していた」にも関わらず、直前になって「ドタキャン」するという、世界でも異例の事態が起こったのです。

※日本の「表現の自由」、国連調査が突如延期 政府要請で(11月20日 朝日新聞)
http://digital.asahi.com/articles/ASHCN3CQYHCNUTFK001.html

 IWJでは、この国連特別報告者訪日を、国内のNGOと共に尽力した英エセックス大学人権センター・フェローの藤田早苗氏に、突然の「ドタキャン劇」の内幕を寄稿を依頼。さらに本日15時からCh1で、現在、帰国中の藤田さんへのインタビューを行います!

 こちら、本来は岩上さんがインタビューをする予定でしたが、度重なる体調不良と過重な業務につき、一時は延期も検討しました。しかし、これだけの問題でありながら、記者クラブメディアは政府の顔色をうかがってか、基本的にスルー。タイムリー性と重要性を考えると、今、このタイミングで広く世の中に伝えなければならない!ということで、急遽、私、佐々木がピンチヒッターとしてインタビューすることになりました。

 岩上さんの代理、ということで責任重大ですが、精一杯みなさまにお伝えできるよう力を尽くしますので、ぜひ、中継をご覧いただければ幸いです。

 藤田さんによると、現・元特別報告者や、条約機関の委員などの国連人権機関や著名な国際人権NGOなどと深いつながりのある教官や友人は、今回の日本政府のドタキャン劇について、「第三世界の国のようだ」「ごくたまにこういうことをする国もあるが、それは独裁国家の政府だけだ」と呆れ、同時に懸念しているといいます。

 国際社会では、安倍政権下の「表現・言論の自由」を心配する声が日増しに強まっていますが、今回の一件で、より強まっています。

 藤田さんも、以前IWJが中継したイギリスでの講演で、「まさにやりたい放題、見たくないものには蓋をする、対話をしないという点で一貫している。辺野古や安保法制でやっていることを、安倍政権は国連にもやってしまった」と痛烈に批判していました。

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・2015/11/21 【ロンドン】在英邦人による日本政治学習会:国連から見た日本の情報の権利/辺野古の現状・参議院選挙に向けて(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275815
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 強行採決による秘密保護法の成立、同じく採決を強行した安保法制の進め方を見るにつけ、「第三世界の国」「独裁国家」に向かって坂をころげ落ちるように転落し始めているのではないでしょうか。インタビューでは、海外から、今の安倍政権下の日本がどのように見られているのかも含め、日本のメディアが決して報じない事実を、お聞きしたいと思います。

 また、藤田氏の寄稿も、本日中、インタビュー終了後に記事としてアップいたしますので、こちらもぜひご覧ください。

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次は、すっかりおなじみとなった山本愛穂(まなほ)記者に、昨日14日に沖縄で起きた移設反対派の大きな動きについて、報告してもらいます。

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 おはようございます。山本愛穂です。

 日刊ガイドなどでも何度かお話しさせていただいたように、去る11月、島ぐるみ会議訪米団に8日間の同行取材をさせていただいて以降、沖縄関係の報道に注視するようになりました。

 取材中には、某沖縄系新聞社現地特派員である女性敏腕記者の方とお話しをする機会があり、その威風堂々とした雰囲気と、米国での情報や現地で築き上げてきた人脈を駆使することで、遠い米国の地から故郷である沖縄をサポートする姿勢に惹かれました。

 私はこの取材を機に、以前よりも真剣に沖縄県の地方新聞を読むようになりましたが、その記事の中で、彼女が「沖縄県にとって甘い言葉ばかり、あえて拾わないようにしている」と書いていたことが印象に残っています。

 琉球新報のニュースによると、12月13日、12の経済団体で成る沖縄県経済団体会議が、島尻安伊子氏の沖縄相担当就任祝いを開催したそうです。その中で、主催者代表の沖縄県商工会議所連合会長が、「辺野古移設反対運動の中でアイデンティティという言葉をよく聞くが、(そのアイデンティティ)の行き過ぎた結果が『イスラム国』と米トランプ氏の発言だ」と話し、辺野古基地建設を推進する島尻沖縄相を激励したと言います。

 沖縄県民が自らのアイデンティティを大切にしたら「イスラム国」、つまりは原理主義のテロリストと同じになるということなのでしょうか。あまりの言い草に、怒りを通り越して呆れて脱力する一方、この言葉を発し、基地を暴力的に推進する中央政府をサポートしているこの人物を始めとする経済団体も、沖縄県の方々だという現実に対し、複雑な思いを感じます。

 その一方で、昨日13日、移設反対に向けた、大変大きな動きがありました。

 「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」という、経済界・市民団体など、多岐にわたる団体が結成してできた新組織です。

 こちらは、共同代表に「島ぐるみ会議」の主要メンバーが参加しており、県内41市町村中31か所で発足していた「島ぐるみ会議」をも包括する、さらに大きな連携だそうです。「オール沖縄会議」結成集会には、翁長知事も参加し、「イデオロギーより、アイデンティティ。おじいやおばあが教えてくれたことを、どんなことがあっても未来の子供たちに伝えていこう」と、辺野古基地建設反対に向け連帯を訴えると、会場からは大きな拍手が起こりました。

 宜野湾市沖縄コンベンションセンターにおいて、夕方6時30分から開催された集会の模様は、後ほどアップする記事をご覧いただければ幸いです。

 「IWJ、いいねー、アメリカでいうなら、デモクラシー・ナウ!だよねー。今はさー、そんなメディアが必要だよねー」

 ゆっくりとしたウチナーグチで話しながら、颯爽と去っていく特派員の彼女のことを、今でも時折ふと思い出しながら、素人ながら私も、全力で沖縄の現在を出来る限り追いかけてみたいと思います。

 『饗VI』後の、島ぐるみ会議訪米団同行記の連載は、十分に準備を整えて、「饗宴VI」の後から、満を持して開始することになりました。私は今、事務スタッフの一人として、皆とともに準備作業に没頭しています! 皆さん、ぜひとも「饗宴VI」に足をお運びください!

 そして、「饗宴VI」開催後、スタートする特別連載もお楽しみに!

※草の根の声、届け ~辺野古移設反対 沖縄県「島ぐるみ会議」訪米 特設ページ
http://bit.ly/1QHLQhG

■今日からイベント当日まで、「饗宴V」のコンテンツを特別配信します!!!!

 さて、本日15日から、「饗宴VI」の前日の19日まで、5日間にわたって2014年に行なわれた「饗宴V」のアーカイブ映像を特別配信することになりました! 初日の今日は、「3.11から4年、原発と被曝を考える」と題して、河合弘之氏、海渡雄一氏、西尾正道氏にご登壇いただいた回を配信します。

 福島第一原発事故から4年が経過した当時、収束はおろか事故原因の究明すら十分に行われていない原発の問題、そして、バラまかれた放射性物質による被曝の問題について取り上げ、川内、高浜と、次々に再稼働を進める原子力ムラの実態、そして徹底的に無視されている内部被曝の実状について、3人のゲストにお話いただきました。

 3.11以前から原発訴訟を闘ってきた河合弘之弁護士、海渡雄一弁護士は、日本に巣食う巨大な原子力ムラが今、何を目論み、何を狙っているのか。そして秘密保護法、集団的自衛権の行使容認と、原発を抱えたまま無謀な戦争に突き進もうとしている、その危険性についても、論及していただきましたが、自公が安定多数を再び獲得したことで、原発の再稼働や輸出など、原発推進政策は安倍政権によってさらに強力に進められてゆくという懸念は、残念ながら、まさに、今、現実のものとなっています。

 そして、放射線専門医である西尾正道氏には、放射線治療の専門家としての知見から、3.11後、静かに進行する内部被曝の現状についてご指摘いただきました。お三方の先生の貴重なトークは、本日21時からCh1で配信します!

※【饗宴VI直前!特別配信・Ch1】
『饗宴V・1』3.11から4年、原発と被曝を考える <ゲスト> 河合弘之氏、海渡雄一氏、西尾正道氏(※トークセッション部分除く)
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

■新刊『米国が隠す日本の真実』(詩想社刊)好評発売中!

 岩上さんが執筆陣の一人に名前を連ねている新刊『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』は、もうお読みいただけましたでしょうか?

 まだ、という方は、ぜひ、お近くの書店やAmazonなどのネットショップ、それからIWJのウェブサイト「IWJ書店」でご購入いただければ、と思います。

※『米国が隠す日本の真実』ご購入はこちらから!(岩上さんのサイン入りです!)
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159

 本書には、政治経済学者の植草一秀氏、元衆議院議員の川内博史氏、鹿児島大学教授の木村朗氏、そして岩上さんの4人によるクロストークを収録。「米国からの圧力」という切り口のもと、原発の再稼働、集団的自衛権、消費税増税、TPP、IS(イスラム国)による日本人人質事件、辺野古新基地建設問題などを徹底的に論じ尽くしています。

 原発を抱えたまま戦争に突き進んでいこうとする安倍政権の「狂気」の安全保障政策について、岩上さんが入手した日米合同演習「ヤマサクラ」の図面を掲載。この図面からは、「原発銀座」である若狭湾で、日米合同軍が仮想敵国である中国軍を迎え撃つシナリオを立てていることが分かります。

 クロストークには40個以上の注釈を付し、それぞれIWJのアーカイブへのURLを記載しました。このクロストークに即して、過去のIWJのコンテンツをご覧いただければ、米国から日本に対してどのような圧力が加えられ続けてきたか、理解がよりいっそう深まります。

 このクロストーク以外にも、本書には、岩上さんの単独原稿「安保関連法案の背後に潜む米国の『オフショア・バランシング戦略』」を掲載。なぜ、安倍政権と自民党は、「採決の強奪」を行なってまで、集団的自衛権行使容認にもとづく安保関連法案を強行採決したのか。本稿では、その理由について、米国が描く世界戦略「オフショア・バランシング戦略」を手がかりに迫ります。

 「オフショア・バランシング戦略」とは、一体何でしょうか?

 ぜひ、本書を手に取っていただき、ご一読いただければと思います。

 本書には他にも、「国民に隠されたアベノミクスの正体」(植草一秀氏)「米国の意を汲む政治家、霞が関、大手メディアの実態」(川内博史氏)「偽りの『テロとの戦い』に組み込まれる日本」(木村朗氏)「権力やメディアを疑う『嘲笑』が今こそ必要だ」(特別寄稿:マッド・アマノ氏)「安倍政権の暴走を止める『オールジャパン平和と共生』連帯運動」(植草一秀氏)「なぜ、原発を止められないのか」(川内博史氏)「誰も語ろうとしない日本の刑事司法の闇」(木村朗氏)といった原稿を収録。いずれも、読み応えのあるものばかりです!

 2015年最重要の一冊であること間違いなし!2016年にかけて『前夜』と並んで、最も読まれるべき一冊であるとオススメいたし
ます!『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』を、ぜひ、ご購入ください!

 以下の「IWJ書店」で注文していただければ、岩上さんのサイン入りでお届け可能です。

※『米国が隠す日本の真実』ご購入はこちらから!
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159

■IWJスタッフ募集のお知らせ!

 IWJでは現在、スタッフを大募集中です。特に、IWJのWebサイトを抜本的に改善し、利用しやすくするためのWebスタッフ、そして事務スタッフは大募集中です!

 饗宴に向け、ますます忙しくなってきます!

 他にも経理・総務スタッフ、テキストスタッフ、中継・動画編集スタッフを募集しています!

・スタッフ募集の詳細はこちらです
http://bit.ly/1ALJypQ

 また今、IWJでは、「音」の分野でご相談に乗っていただける方を、大募集しています。以下、岩上さんの音楽愛を語った連投ツイートを転載します。

「ビデオの編集センスのある人、音楽のチョイスのセンスのある人、何かにつけて音、イフェクトなど、音や音楽関係できる人、詳しい人、ご相談乗ってください。あと、かっこいいビデオとスライドショーの編集できる人募集。音源を探せる人、めちゃくちゃ音楽詳しくて、どういうものにどんな音楽を使うか。

 著作権切れのクラシックから、ジャスから、黒人音楽から、エスニックミュージクから、ロック、ポップ、ヒップホップ、ラップ、現代音楽なとでも、なーーんでもいいので、編集したり選曲できる人、バンバン募集。スタッフでも外注でもスポットでもボランティアでも。
俺もやるぜぃ。

 こうした映像、音楽、音の効果など、編集と製作、プロの方OK。売り込んで欲しい。話し合いましょう!編集も同じく、手際のよい編集プロダクション経験のある人、歓迎。本格書籍、雑誌、Webマガジンや電子書籍の経験、即、仕事の話に」

 我こそは!と感じた方、ぜひぜひ、ご連絡ください!映像・音関係の方は、以下の応募フォームの【職種5】よりご連絡ください!また、テキスト編集の方は、【職種2】でご応募いただければと思います!

・応募フォームはこちら!
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■わとはぷ!のコーナー

 今日は「観光バス記念日」だそうです! 由来は、1925年のこの日、東京乗合自動車により日本初の定期観光バスである「ユーランバス」の運行が開始されたこと。まさか90年も前に観光バスが始まっていたとは・・・その頃の観光スポットはどこだったのでしょうか。つい、「戦前」と言えば、何かとダークなイメージがありますが、当たり前ですが、賑やかな一面もあったわけですよね。

 他にこの年は何があったかと調べてみると・・・

 1月3日、イタリアのベニート・ムッソリーニが独裁宣言。

 4月22日、日本で治安維持法公布。

 7月18日、アドルフ・ヒトラー『我が闘争第1巻』公表。

 8月8日、「KKK(クー・クラックス・クラン)」がワシントンD.Cで第1回全国大会を開催。

 11月9日、アドルフ・ヒトラーを保護する組織としてナチス親衛隊設立。

 12月1日、京都学連事件。京都府警察部特高課が京大・同志社大などの社研部員33名を拘束。これは京都帝国大学などでの左翼学生運動に対して行われた検挙で、日本内地では最初の治安維持法適用事件として知られています。

 賑やかな日常があった反面、忍び寄るファシズムの陰が確かに存在したということですね。

 2015年の昨日は「三代目J Soul Brothersに日本有線大賞」「叶美香、退院を報告 バストが入院前から2cm減」といったエンタメニュースが世間を賑わせたようですが、その陰では、21世紀のファシズムが台頭していることも忘れてはいけません。。。

 それでは、今日も、現実を見据えつつ”希望”を語りましょう! IWJを一日ごひいきに。一人でも多くの方に「饗宴VI」でお会いできますように! では、皆さま、素敵な一日をお過ごしください!

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