日刊IWJガイド「続報3:IWJ代表・岩上安身の体調の経過報告と帰京のご報告」2015.2.25日号 ~No.896号~


■■■ 日刊IWJガイド「続報3:IWJ代表・岩上安身の体調の経過報告と帰京のご報告」2015.2.25日号 ~No.896号~ ■■■
(2015.2.25 8時00分)

おはようございます。IWJで主としてテキスト関係の編集を担当している平山です。

昨日、岩上さんは、大事を取り、毎週火曜日にレギュラー出演しているテレビ朝日「モーニングバード!」をお休みさせていただきました。岩上さんの出演を楽しみにされていた皆様、誠に申し訳ありませんでした。

既にこの「日刊IWJガイド」やIWJのホームページでも繰り返しご報告させていただいていますが、岩上さんは2月21日(土)の夜、取材先の北海道・帯広で「冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)」の発作を起こし、病院に緊急搬送されました。過去に一度もこうした心臓の発作に見舞われたことがなく、心電図などの検査でも「異常なし」という結果ばかりだったそうです。前触れもなく、不意打ちのような発作に、突如、見舞われたことになります。

「冠攣縮性狭心症」とは、心臓につながる3本の「冠動脈」という太い動脈が、一時的に痙攣を起こすことで生じる症状のことを指すそうです。

カテーテルを心臓まで入れて造影剤を流し、動脈硬化などで血管が塞がっていたり、細くなっていたりしたら、カテーテルを入れた状態から、そのまま金属製のステントを入れて広げる処置をとらなくてはなりません。その場合、リスクが格段にあがるので、カテーテルを入れる前に、インフォームドコンセントが行われ、「ご家族の方にご連絡してください」と覚悟を求められたそうです。

岩上さんは、心電図などにつながれたまま、ベッドでその場でお嬢さんに電話し、万が一の時に悔いを残さないように、言葉をかわしたそうです。

幸い、カテーテルを入れての造影剤での検査で、動脈が詰まったり、細くなったりしていないことが分かりました。ただ、血流が悪くなっていて、動脈が痙攣を起こしていたことがはっきり確認されたそうです。

もし、ステントを入れて血管を拡張する必要性が出ていたら、最低2週間の入院になったそうですが、幸い、一晩だけICUにとまって、退院となりました。

発熱していた岩上さんは、日曜日は帯広で一泊し、翌月曜日の夜に東京に戻りました。火曜日「モーニングバード!」をお休みしつつ、高血圧のためにかかりつけで受診している内科のホームドクター、北海道へ向かう直前に、腰や首、肩の痛みを抑えるため神経ブロックの注射をしたペインクリニック、そして紹介によって初めて受診する心臓の専門医と、3軒の病院をはしごしました。

痙攣が起きるのは突発的なことで、まったく予期していなかったこと、とのこと。なぜ、そんな痙攣が起きたかは、複合的な要因が考えられ、診断した全ての医師が共通して、過労、ストレス過多、慢性の睡眠不足をあげ、最後のトリガーとして、本日、診察した都内の心臓専門医は、狭い飲食店で、他人が吸っているタバコの副流煙を吸い込んだことを、あげたそうです。

その店で胸が苦しくなっているので、その店を出たあと、寒い戸外をホテルまで歩いて帰ったらこともよくはないが、痙攣自体はすでに店内で起きており、最後のトリガーとしては他に考えられないそうです。

副流煙でも、タバコの煙はきゅーっと血管を収縮させるそうです。もともと疲労が異常に溜まっていたところに、他人の吐き出すタバコの煙を吸い込み、最後の限界を超えて血管を痙攣させてしまったのだろう、とのことでした。

そして、「タバコとは、なんと恐ろしいものか」ということを、今日、病院をハシゴして事務所に立ち寄った岩上さんがみんなに話してくれました。みんな、シンとして話を聞いていました。

無事、投薬で痙攣が収まり、帰京できたとはいえ、非常に危なかったことは間違いありません。自然に痙攣が収まることもありますが、そのまま不整脈が起きて、心筋梗塞となり、心停止となるケースも少なくないそうです。一瞬の判断や、いつ、どこで、その発作が起きたかが運命の分かれ道となります。縁起でもないことを言うようですが、命を落としていてもおかしくなかったのだそうです。今回は、本当に本当に、不幸中の幸いでした。

岩上さんは、痙攣を起こしたばかりなので、2週間は静養、最初の1週間は完全に仕事を休み、来週からは半分くらいのペースで、そろりそろりと再開してください、とドクターから指示を受けたとのことで、安定期にはいるまで、安静第一になります。

とはいえ、自宅にも帰りつけ、都内で専門医にもかかりなおし、痙攣を予防する薬や、万が一発作が起こった時の薬も処方されたので、まずは、ひと安心ではあると思います。

TwitterやFacebook、メール、電話などで、岩上さんへの多くのお見舞いの言葉を頂戴しています。しかし、本人がそれらに対応することはまだ難しい状況です。IWJスタッフ宛にご連絡をいただければ、その旨、本人に伝えさせていただきます。何卒、ご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。

※IWJオフィスのメールアドレスはこちら( office@iwj.co.jp )

上記のように、今回の岩上さんの体調悪化は、タバコの副流煙が最後の引き金となりました。私自身、喫煙者なのですが、タバコが人間の体調にこれほどまでに悪影響を及ぼすとは、考えもしませんでした。これを機に禁煙し、健康な体で仕事が続けられるよう、体調管理に万全を期したいと思います。

なお、誤解を招いてはいけませんので、ここで強調しておきますが、一週間に一度も休まず働き続けてきたのは、IWJでは岩上さんだけです。私も含めてIWJのスタッフは、毎週、必ず定休を取り、過労にならないように心がけています。私自身は、週に2回、必ず定休をいただいております。

IWJは、労働法規をきちんと遵守している企業であるということは、この機会に改めてお伝えしておきたいと思います。

経営者である岩上さんだけが、自分の過労にストップをかける人がおらず、延々と働き続けてしまい、オーバーワークに陥ってしまっていました。

今日、事務所に短時間立ち寄った岩上さんは、その場にいたスタッフ全員を集めて報告をした時に、「自分がこうなってみて、改めて自分自身の健康管理をしなくてはと痛感すると同時に、スタッフの健康管理にも、もっと気をつけなくてはと痛感しました。皆さん、ちゃんと休みを取るように。そしてタバコはやめた方がいい」と、お話しされていました。

こうしたお話を聞き、私たちスタッフ一人ひとりが、健康に気をつけねばならないと、改めて自覚し直しているところです。

その一方、岩上さんの留守を、しっかりと守らなければならないと、気を引き締めてもいます。この間、世間は慌ただしく動いています。ちょっとした動きでも俊敏に食らいつき、皆様が必要とする情報を少しでも早く、より正確に、お伝えしていきたいと思います。

改めて、IWJの活動に、ご支援いただけますよう、お願い申し上げます。ピンチの時だからこそ、IWJの会員にご登録いただき、IWJを応援してください。どうぞ、よろしくお願いいたします。

※IWJ会員登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※寄付・カンパのお願い
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

…(後半へ続く)

◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表を送ります。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もありますのでご了承ください。

**2015.2.25 Wed.**

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会の田中俊一委員長による定例会見

【Ch4】15:00~「日本外国特派員協会主催 平田オリザ氏、今井一氏、古賀茂明氏、マッドアマノ氏、中沢けい氏 記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「自粛という名の翼賛体制構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」を発表した今井一氏、古賀茂明氏らが記者会見。IWJ代表・岩上安身も賛同人に名を連ねています

詳細はこちら↓
・自粛という名の翼賛体制構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/230556

【再配信・Ch5】16:00~「「大企業が正しく納税すれば、消費増税は必要ない」 ~注目の法人税本の著者・富岡幸雄氏が大手企業の納税姿勢を名指しで斬る!」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/233008
※2015年2月15日に行われた、シンポジウムを再配信。登壇者の富岡幸雄氏は「大企業が正しく納税すれば、消費増税は必要ない」と何度も強調し、著書には載っていない最新データを使って、大企業の傾向として見られる「税逃れ体質」を批判しました

【IWJ_KYOTO1】18:30~「西谷文和氏 緊急講演・学習会『イスラム国の正体を暴く』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「『イスラム国の正体』と『日本人人質殺害事件』の真相」と題し、フリージャーナリストの西谷文和氏が講演

【地球温暖化!? 再配信シリーズ8・会員限定配信】19:00~「『地球は寒冷化している』 地球環境の変化とエネルギー政策の展望について聞く~岩上安身による名古屋大学名誉教授・小川克郎氏インタビュー 後編」
視聴URL: http://iwj.co.jp/wj/member/limited
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/146579
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/146930
※地球環境科学を専門に、地表の気温の観測データを正確にとらえ直す研究をし、「地球は2003年から寒冷化している」と指摘した小川克郎氏へのインタビュー(昨年6月14日に収録)の後編を、会員限定で再配信します

~~会員限定配信の視聴方法~~

1,会員限定視聴ページ( http://iwj.co.jp/wj/member/limited )へアクセス
2,登録メールアドレスとパスワードを入力
3,ページに表示されているパスワードを、視聴画面に入力

以上の手順で、ご視聴いただけます。

まだ会員になっていない方は、ぜひ会員登録をして、会員限定配信をご覧ください。

IWJ会員登録はこちら
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

【陸山会事件再配信シリーズ4・Ch1】20:30~「岩上安身による石川知裕議員(当時)インタビュー(2012年3月収録)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/5179
※2012年3月8日に収録した岩上安身による石川知裕議員(当時)へのインタビューを再配信します。陸山会事件における田代検事の捜査報告書捏造問題などについてお話をうかがいました

(前半の続き)…

■IWJ特報「板垣雄三氏インタビュー第2弾」まもなく発行!

岩上さんは、21日(土)夜に倒れる直前まで、根を詰めて仕事に打ち込んでいました。そのうちのいくつかは、既にほぼ完成原稿のかたちになっており、近日中に皆様にお届けできるのではないか、と思います。

そのうちのひとつが、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」最新号です。今回は、約8時間にも及んだ、東京大学名誉教授・板垣雄三氏へのインタビュー第2弾を、フルテキスト化し、詳細な注釈を付して、お届けします。

今号では、板垣氏に追加質問をお送りし、注の作成にご協力いただきました。これを読めば、イスラエルによるガザ侵攻から、ウクライナ危機に至るまで、一本の線につながっている様子がありありとお分かりいただけます。

他にも、「ノンフィクション作家・保阪正康氏インタビュー」、「カレル・ヴァン・ウォルフレン氏インタビュー」、「元NHKプロデューサー・永田浩三氏インタビュー」、「名古屋大学名誉教授・安川寿之輔氏インタビュー」、「『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』著者・矢部宏治氏インタビュー」、「中央大学名誉教授・富岡幸雄氏インタビュー」など、続々と発行を予定しています。

「IWJ特報」は、本をめくる感覚でメルマガが読める電子書籍フォーマット「ePub(イーパブ)」にも完全対応しています。動画の配信を見ながら、テキストで確認すると、より理解が深まります。ぜひ、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」をご購読ください。

※メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」
・まぐまぐ:http://www.mag2.com/m/0001334810.html
・ブロマガ:http://ch.nicovideo.jp/iwj
・月額864円、初月無料

■沖縄でさらなる動き~県警はなぜ、逮捕状を示さなかったのか

この間、辺野古新基地建設問題で揺れる沖縄では、大きな動きがありました。辺野古の新基地建設に反対する山城博治氏ら2人を、米軍が拘束した事件について、IWJではぎぎまき記者が追加取材を敢行。

驚くべきことに、山城氏の弁護士によると、県警は、逮捕状を示さなかった、というのです。弁護士は、「県警は、米軍が身柄を拘束した者は、逮捕せざるをないと思っているのでは」と語っています。IWJと弁護士のやりとりの詳細は、ぜひ、記事ページをご覧ください。

※【続報3】「国会議員の方に質問主意書を出して欲しい」令状は闇の中?! 法的根拠がうやむやのまま幕を閉じた辺野古ゲート前での逮捕劇 ~弁護士が沖縄県警の検証を訴える
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/235454

■石川知裕氏インタビューを再配信!

岩上さんは倒れる直前、石川知裕・前衆議院議員の裁判報告会でコーディネーターを務めていました。陸山会事件を、小沢一郎氏を政治的に失脚させるとともに、「国民の生活が第一」を掲げて政権交代を実現した民主党・鳩山政権を潰すための、政治的クーデターであったと考えることができます。

3.11以前、陸山会事件は、IWJが最も力を入れていた取材テーマでした。岩上さんは、小沢氏本人はもちろん、郷原信郎弁護士、弁護団長の弘中惇一郎氏など、関係者に勢力的にインタビューを行っています。

・2010/12/23 岩上安身による小沢一郎衆議院議員単独インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/692

・2010/12/22 弘中惇一郎弁護士(小沢一郎弁護団長)インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/138

・2010/09/22 郷原信郎弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/1412

陸山会事件は、小沢氏と秘書3人の問題に限定された事件ではありません。日本の政治システムが、検察、そして米国にコントロールされていることを明らかにした、非常に重要な事件なのです。その意味で、この事件は、今もまだ終わっていません。

そこで本日、20時半より、2012年3月8日に行われた、石川知裕氏へのインタビューを、再配信いたします。このインタビューは、まだIWJに入って間もない私が、カメラを担当させていただいたと記憶しています。石川氏から、次々に重要な証言が飛び出すなど、必見の内容となっていますので、ぜひ、この機会にご覧ください。

■NHKが皇太子さまの「護憲」発言をカット

一昨日の23日(月)、皇太子さまは55歳の誕生日を迎えられ、記者会見を開きました(ちなみに、岩上さんは皇太子殿下と同じ学年になります)。その中で皇太子さまは、「わが国は、戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています」と、日本国憲法に言及されました。

しかし、NHKは、皇太子さまのこの発言をカットして報じました。NHKは、2013年12月23日にも、天皇陛下が「お言葉」の中で日本国憲法に言及した部分をカットして報じましたが、そのことがまたしても繰り返されたのです。

天皇陛下や皇太子さまは、憲法擁護義務を守り、「憲法を守る」と、至極まっとうな発言をされています。しかし、NHKは、改憲に前のめりになる安倍政権の意向を忖度してか、そのような天皇陛下や皇太子さまのご発言をカットしてしまうのです。これが、公共放送のすることでしょうか。

しかし、このことは、TwitterやFacebookなどのようなSNS上では話題になっているものの、大手既存メディアはどこも報じていません。岩上さんが情報を発信できない状態にいるIWJとしては、「他のメディアは何をやっているんだ!」と、歯がゆい思いがします。日本のマスメディアはどんどん右傾化し、おかしくなっていっている。私たちのような独立メディアが奮起しなければいけません。この件は必ず、IWJとして独自に取材し、記事にまとめたいと思います。

日本国憲法が、いかに人類の英知が結集されたものであり、他方で、自民党が掲げる憲法改正草案が、「立憲主義」を無視したデタラメなものであるかということは、岩上さんと澤藤統一郎弁護士、梓澤和幸弁護士の共著『前夜』をお読みいただけると、よく分かります。『前夜』は、IWJのホームページから購入できますので、この機会にぜひ、お買い求め下さい。

※梓澤和幸・澤藤統一郎・岩上安身『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』ご購入はこちらから
http://iwj.co.jp/shop/goods/item.php?ID=BKZY01S

■ご寄付・カンパのお願い

岩上さんとIWJのスタッフは、本当に必要とされる情報を、可能な限り生のかたちで、かつ、分かりやすくお届けするために、日夜、奮闘しています。今回、岩上さんが体調悪化で不在にするという緊急事態となりました。それでも、取材しなければならないことは、山ほどあります。

取材活動を継続するためには、どうしても経費がかかります。なにとぞ、IWJの定額会員にご登録いただき、IWJの活動をお支えください。IWJスタッフの一人として、心よりお願い申し上げます。なにとぞ、よろしくお願いいたします。

※IWJ定額会員のご登録はこちらから
http://iwj.co.jp/join/

また、IWJでは、ご寄付・カンパもお願いしております。現状では、会員の会費だけでは運営費をまかなえないのが現実です。どうぞ、皆様のお志しをお寄せください。よろしくお願いいたします。

※寄付・カンパのお願い
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

それでは、本日もよろしくお願いいたします。

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

※このメールマガジンの配信解除をご希望の方は、お手数ですが、題名を変えずに、その旨を記載の上、こちらのメールに返信してください。なお、手作業で解除の手続きを行っておりますため、返信後も数回、当メールマガジンが届く場合がありますが、ご了承ください。