おはようございます。テキスト班の太田美智子です。
かつて、「霞が関文学」と呼ばれる官僚特有の書き言葉には、普通なら見過ごしてしまいかねない含意があると知ったとき、そんな文学は習ってないし、なじみもないのに、どうやって正確に読み解けっちゅうねん!と思ったことがありました。
そんなことを思い出したのは、IWJの特設投稿欄「みんなで語る『改憲への危機感』」に、ももんがあまんさんが寄せて下さった「改憲阻止とあわせて、何をなすべきか」を読んだからです。
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安倍政権は、憲法を勝手に解釈し、戦争を平和と言い、白を黒と言い、殺人をポアと言う「カルト」・・・すでに、憲法は、実質的に改悪されていて、あとは、「建前」としての条文が残っているだけ・・・それが今の日本の現実・・・安倍晋三の残る目論見は、「建前も邪魔」ということ、「建前」が残っていると、それを根拠に「反対」されるし、国民や市民の側に「正当性」が残るから・・・。
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切れ味鋭いご指摘です。私は「霞が関文学」も、だいぶ慣れて読み解けるようになってきたかな、と思っているのですが、それ以上に、「安倍コトバ」の理解力に自信を持つようになっています。ももんがあまんさんも書かれているように、ややこしいひねりなどない、まさに正反対の意味で話されるからです。
ももんがあまんさんは、次のようにも指摘しています。
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安倍の暴走以前に、元々、日本の「民主主義」や「法治国家」は、かなり怪しく、その「建前」にふさわしい「現実」は、ほとんどなかった・・・。これは、「民主主義」や「法治国家」を実現するための「法制度」や「システム」を整備してこなかったため・・・。
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この「不作為」が、「民主主義」や「法治国家」を、常に「建前」に過ぎないものとして、国民にとっての「軽蔑」の対象としてきた・・・。このことが、この国の「民主主義」や「法治国家」の、根本的な弱さであり、安倍や日本会議等の「カルトの台頭」を許す、原因ともなった・・・。まず、そのことを「反省」すべき・・・。
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そして、これらを自覚すれば、「何をすべきか、運動は、どうあるべきかが、見えてくるはず・・・」と締めくくっています。
日本の「民主主義」や「法治国家」の現実が、現在のように至った歴史や経緯について勉強していかなければ、と切実に思います。
【ももんがあまんさんの「改憲阻止と合わせて、何をなすべきか」はこちらから全文をお読みいただけます!】
http://iwj.co.jp/wj/open/consti-msg/1-036
まだまだご寄稿を募集していますので、どうぞ皆さまの思いをお寄せください。
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そして、投稿欄のコラボ企画として、IWJの古くて新しいTシャツをご紹介します。
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https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=256
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色は、「ヘザーグレー」(灰色)と「バーガンディ」(ワインレッド)の2色。サイズは、YL(XS相当)、S、M、L、XLの5種類、いずれも4320円(税込み)です。
「民主主義について、そして憲法について話そう」と書かれたTシャツです。なぜこんな、学校の先生が生徒に、親がわが子に、政治家が将来の有権者に言うはずのことを、IWJがTシャツで呼びかけなければいけないのか。。。
民主主義や憲法が、まるで触れてはならないタブーであるかのような空気に、この国が包まれているからですよね。異常事態です。ぜひ、よろしければ、購入をご検討ください!
では、本日もIWJをよろしくお願いいたします!