日刊IWJガイド・非会員版「IWJ10年最大のピンチ! コロナ禍という世界史的事件を独立メディアで伝えさせてください! 会員登録とご寄付をお願いいたします! 」2020.7.30日号~No.2877号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~第10期の会期末まで残りあと2日! 7月はIWJの第10期目の決算月。大幅な赤字に転落する可能性が濃厚です! 現状は未だたいへん厳しく、最後のセーフティネット、倒産防止共済の積立てを解約して赤字を補填することを決めました! 2010年12月に設立されたIWJ10年の歴史上、最大のピンチです! どうか皆様、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! 1000円からクレジットカードの使用も可能です!
■ご寄付をくださった皆様からの温かい応援メッセージをご紹介させていただきます! これからもどうぞご支援をよろしくお願い致します!
■国内感染者、ついに過去最多の1000人超え!! 大阪・愛知でも過去最多を記録!! 「第1波」でも感染ゼロ県だった岩手で初の感染者!! これでも「第2波」ではない!? 吉村大阪府知事にIWJと横田一氏が直撃質問!! 人命や健康を最優先しない責任は!? Go to キャンペーンで大阪が除外にならないのは、安倍政権と維新のパイプのおかげ!?
■決算期を迎えて新型コロナウイルス感染拡大がもたらす経済への影響が可視化される! ANAが1590億円の赤字! ルイヴィトンや三越伊勢丹も店舗の休業と観光客の減少で大幅赤字!
■山形県の最上川が氾濫! 29日午後7時時点で浸水被害90棟! 午後9時半時点には最上川氾濫5ヶ所に拡大、支流40ヶ所近くで氾濫!
■【中継番組表】
■<本日の再配信>本日午後8時から【「相模原殺傷事件から4年」今ここにある優生思想に向き合う シリーズ特集5・IWJ_YouTube Live】「相模原殺傷事件から半年 ―なにが問題か?あなたはどうする?」記念講演:竹内章郎氏(岐阜大学教授)を再配信いたします!
■「尊厳死」ではなく「尊厳生」を! 松井一郎大阪市長や維新の面々だけでなく、自民党中枢にも京都ALS患者殺害事件の容疑者の医師2人と同じ思想! 「尊厳死」という名の社会保障コスト削減の政策手段! 麻生太郎氏の「さっさと死ねるようにしてもらう」!? 石原伸晃氏の「社会保障削減の手段としての尊厳死」!? 高須克弥氏の「ソクラテスも尊厳死」!? 石原慎太郎氏の「介錯の美徳」!? 自民・維新・右翼知識人たちのとんでも「尊厳死」論!
■河井夫妻の公選法違反事件は本丸の自民党への捜査なしに終結するのか! この問題に元東京地検特捜部検事ならではの視点から分析を行った弁護士の郷原信郎氏へのインタビューを扱った「岩上安身のIWJ特報!」を発行します!
■【緊急スタッフ募集!! 一般事務】会員管理担当に急な欠員が出たため、エクセルを使える事務経験者を緊急募集します! 時給1200円から。熱意や経験、能力次第で順次昇給します!
■IWJから皆様にサイトのコンテンツ管理中につき、お知らせがあります。一時的にご不便おかけします。
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■はじめに~第10期の会期末まで残りあと2日! 7月はIWJの第10期目の決算月。大幅な赤字に転落する可能性が濃厚です! 現状は未だたいへん厳しく、最後のセーフティネット、倒産防止共済の積立てを解約して赤字を補填することを決めました! 2010年12月に設立されたIWJ10年の歴史上、最大のピンチです! どうか皆様、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! 1000円からクレジットカードの使用も可能です!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 連日お伝えしておりますが、7月末はIWJの第10期目の決算月。締め日まで、本日を含めて残りあと3日となりました。

 IWJ10年の歴史は、日本の戦後史の中でもメルクマールになる大きな歴史的事件と遭遇しています。2010年12月の設立からわずか3か月後に起きた2011年3月11日の東日本大震災とそれに伴う福島原発事故については、ライブストリーミングが黎明期だった時代に、IWJはフル回転して、「生中継」で現実を伝え続けてきました。

 既存の権威や権力、それらと一体化した記者クラブメディアが伝えない権力構造に対して根本的な疑問を投げかけ、日本の権力中枢が米国と一体になって形成してきた日本支配の構造、「戦後レジーム」あるいは「朝鮮戦争体制」を白日の下にさらけ出しました。

 また、IWJは、現地取材のみならず、多くの識者へのインタビューを通じて、多角的角度から検証し、こうした問題を掘り下げてきました。独立メディアだからこそできた仕事だったと自負しております。

 そしてその10年後の2020年、IWJは、まさに、第2のメルクマールに遭遇しています。新型コロナウイルス感染症拡大の問題です。これは、第1のメルクマールと同様に、世界史的な事件です。コロナ禍によって、全世界であらゆる人々が感染リスクにさらされ、同時に世界経済が著しく停滞しています。

 IWJも例外ではありません。コロナ禍の影響を受けており、会員数が減少し、皆様からのカンパ・寄付金が目標額を下回るなど、IWJの経営はかつてないほどに厳しい状況となっています。このままでは今期、大幅な赤字転落の可能性が濃厚です! IWJ設立以来、最大のピンチです!

 特定のスポンサーをもたないことで、誰にも、どんな党派にもおもねることなく、真の報道の自由を目指してきた独立メディアであるIWJは、活動経費の半分を皆様からのご寄付・カンパで、残りの半分を会員の皆様の会費で賄っています。

 7月15日時点の会員数は4493名様です。

 このメルマガは「非会員」の方々にお送りしています。まだ会員登録されていない方、会員登録はしたものの、会費が未納となっている方、ぜひ、未登録の方は新規会員登録をお願いします! また休会中、あるいは単に会費が未納となっている方々は、ぜひ、この機会に再開をよろしくお願いします! 皆様の会員番号は、すべて保存してありますので、着金の確認が取れ次第、すぐに会員向けサービスを再開いたします!

 一般会員の方は、ぜひ、サポート会員への切り替えをご検討くださいますようお願いいたします!

※ぜひ、サポート会員にお切替えいただいてご支援ください!
https://iwj.co.jp/ec/mypage/changerank.php

 どうか皆さまからのご寄付・カンパによるご支援を、どうぞよろしくお願いいたします!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします!
1000円からクレジットカードの使用も可能です。ぜひご検討ください。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJでは、万一のために最後のセーフティネットとして、倒産防止共済をコツコツと積み立ててきました。創業以来の大ピンチに際し、この積み立てを解約し、赤字を補填することに決めましたが、それでもなお、現状の試算では収支は厳しいと思われます。共済の積み立て解約後は、もうあとがありません! 窮状をご理解の上、ご支援をよろしくお願いいたします!

■ご寄付をくださった皆様からの温かい応援メッセージをご紹介させていただきます! これからもどうぞご支援をよろしくお願い致します!

 IWJへはご寄付をくださった皆様から、温かい応援のメッセージも届いています。本日はその中から、掲載のご承諾をいただいたメッセージをご紹介させていただきます。

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・焼け石に水かもしれませんが、活動継続をお願いします。(匿名希望)

・文字通り反権力のジャーナリストが倒れては、隠された本当の情報が得られなくなり、世の中が破滅に向かってしまいます。(藤盛 實 様)

・IWJ様の存続とご発展のために。(匿名希望)

・スポンサーのついていない報道を大事にしたい(山本 修吾 様)

・正義を貫かれている姿勢に共感して(匿名希望)

・このメディアがつぶれるのは、社会的な損失が大きいと考えるから。(匿名希望)

・市民の立場に立ち、独立性のある報道を応援したいから。(山下 恵 様)

・大変そうだから。政党を超え信頼出来る人柄の政治家?など広く紹介して欲しい。その為には岩上さんのキャパも広くして対応願います。(匿名希望)

・今年度は私も収入が大きく減ってなかなかカンパすることができませんでした。ですがiwjは私が正確な情報を得るための貴重なメディアですので無くなってしまうと本当に困ります。最近ほぼテレビからしか情報を得ていない母に山田正彦先生のインタビューを見せたところかなり衝撃を受けていたようです。母は自分でpcを使って見ることはできないのですがやはりこういうものがなくなると困ると言っていました。ですので今回のカンパは母と二人分です。何とかiwjが存続して今まで通り正しい情報をこれからも届けていただけることを願っております。あと、控訴棄却には全く納得できません!(怒)なぜ上告を断念するのだろうと思うのですがいろいろな事情があっての判断だと思いますので残念ですが仕方ないのですね。私は岩上さんを応援しています!(匿名希望)

・給付金受領したので幾ばくかカンパします、役立てて下さい。コロナ禍の真っ只中、21世紀の派遣を巡って米中が鍔迫り合いをしている世界情勢。2020年代半ばには米中逆転ありやと聞きますが、実際のところはどうなんでしょうか?欧米のプリズムでみるニュースをそのまま鵜呑みにできないと思います。田代秀敏さんへの定点インタビュー期待しています。(千原 崇史 様)

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 皆様、ご支援、応援のメッセージ、本当にありがとうございます! 励みになります。

 皆様からのメッセージを拝見するたび、IWJはこうした皆様お一人お一人に支えられて10年も活動を続けてこられたのだという事実に思いが至ります。そのたびに胸にこみ上げるものがあります。あらためて感謝申し上げるとともに、なお一層、皆さまのご期待にこたえるべく、奮闘しなければ、という思いを新たにします。

 世界は激動の転換点にさしかかりつつあります。その中で、日本はどうあるべきなのか、根本的な議論やそのための正確な情報が必要なはずなのに、それらが決定的に不足しています。

 そのあげく、至るところで苦い現実を直視しようとしない現実の否認、思考の停止、ファンタジーや幻想への耽溺、真に重要な課題から背を向けて、どうでもよい些事へ拘泥するといった事態が起きています。

 IWJはIndependent であることを設立以来、掲げ続けてきました。真実を伝えるためには、メディアとして「独立」していかなければなりませんし、日本が「独立」した主権国家であるためには、真実の情報が必要です。権力からにらまれるだけでなく、一般の人々にとって「心地よい甘い幻想」に対しても「それは幻想だ」と指摘し、不興を買うことになろうとも、人々に真実を伝えるのが「独立」メディアの使命であると思います。

 茨の道を歩くことになろうとも、IWJはこれからも真実を伝え続けてまいりますので、どうぞご支援をよろしくお願い致します!

※ご寄付・カンパのお願い
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■国内感染者、ついに過去最多の1000人超え!! 大阪・愛知でも過去最多を記録!! 「第1波」でも感染ゼロ県だった岩手で初の感染者!! これでも「第2波」ではない!? 吉村大阪府知事にIWJと横田一氏が直撃質問!! 人命や健康を最優先しない責任は!? Go to キャンペーンで大阪が除外にならないのは、安倍政権と維新のパイプのおかげ!?

 昨日7月29日、コロナの感染拡大が重大な局面を迎えました。国内感染者数が初めて1000人を超え、過去最多の1004人となったのです。

※国内で新規感染1004人 新型コロナ、1000人超えは初(日本経済新聞、2020年7月29日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62047690Z20C20A7MM8000/

 大阪府(221人)や愛知県(167人)でも過去最多を記録し、東京都は250人で、21日連続の100人超えとなりました。

 さらに、これまで47都道府県中で唯一感染者がゼロだった岩手県で、初めて1人の感染者が確認されました。「第1波」でも感染者ゼロだった岩手県で新規感染者が出たことで、これで全都道府県において感染者が発生したことになります。日本列島のどこにもコロナ感染から逃れうる安全圏はありません。

※岩手で新型コロナ2人初確認 全都道府県で感染者(毎日新聞、2020年7月29日)
https://news.line.me/issue/oa-mainichi/s6he3qo9hf7d?utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none

 特に大阪府の221人という人数は、連日200人以上の感染者数を出している東京に匹敵する数字です。これでも、政府は「Go Toキャンペーン」から大阪などを除外することなく継続するというのでしょうか。

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https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■決算期を迎えて新型コロナウイルス感染拡大がもたらす経済への影響が可視化される! ANAが1590億円の赤字! ルイヴィトンや三越伊勢丹も店舗の休業と観光客の減少で大幅赤字!

 コロナ禍による世界経済への影響は、連日お伝えしているように深刻です。それでも、企業はコロナ禍を生き延びなくてはなりません。昨日の日刊IWJガイドでもお伝えしたように、新型コロナウイルスの感染拡大がもたらす各企業への影響が、決算期を迎えて可視化され始めています。

※決算期を迎えて新型コロナウイルス感染拡大がもたらす経済への影響が可視化される! 消費税率アップなどの影響で縮小していた経済に、コロナが追い打ち! ダメージの大きい航空業界では日本航空が1200億円の赤字! 三菱自動車3600億円、日産自動車6700億円、キヤノン430億円の赤字見込み! 岸本整形外科医院(岡山県)が、医療機関として初めて自己破産申請!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/45810#idx-3

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■山形県の最上川が氾濫! 29日午後7時時点で浸水被害90棟! 午後9時半時点には最上川氾濫5ヶ所に拡大、支流40ヶ所近くで氾濫!

 停滞する梅雨前線や低気圧よる大雨で、山形県の最上川が、28日深夜から29日朝にかけて4カ所で氾濫しました。いずれも流域住宅への浸水被害が発生しています。29日午前9時8分時点で、日経が速報をデジタル版で伝えています (午後1時9分更新)。

※最上川が4カ所で氾濫 山形の大雨、流域住宅浸水(日経新聞、2020年7月29日午前9時8分)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62026800Z20C20A7CE0000/

 IWJが、山形県庁防災危機管理課に電話取材したところ、29日19時点で、軽傷者1名、浸水被害は90棟ということです。「19時現在、雨はやんでいるが、水位は高くなっているところがあり、崩れやすくなっているところもあるので、引き続き注意が必要」とのことでした。

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◆中継番組表◆

**2020.7.30 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】14:00~「松井一郎 大阪市長 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 松井一郎 大阪市長 定例会見を中継します。これまでIWJが報じてきた松井一郎氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9d%be%e4%ba%95%e4%b8%80%e9%83%8e
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【IWJ・Ch7】15:00~「東京都医師会 記者会見 ―内容:エピセンターに対する施策、PCR検査の拡充、コロナ専門病院の設立などについて」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 「東京都医師会」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた新型コロナウイルス関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/special_new-coronavirus
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【「相模原殺傷事件から4年」今ここにある優生思想に向き合う シリーズ特集5・IWJ_YouTube Live】20:00~「『相模原殺傷事件から半年 ―なにが問題か?あなたはどうする?』記念講演:竹内章郎氏(岐阜大学教授)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2017年1月に収録した、「相模原殺傷事件から半年―なにが問題か?あなたならどうする?実行委員会」主催の講演会を再配信します。これまでIWJが報じてきた相模原殺傷事件関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/eugenic_thought

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/359093

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◆中継番組表◆

**2020.7.31 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
———————-

【「相模原殺傷事件から4年」今ここにある優生思想に向き合う シリーズ特集6・IWJ_YouTube Live】20:00~「『相模原殺傷事件から半年 ―なにが問題か?あなたはどうする?』シンポジウム:『事件を考える、事件から考える』コーディネーター 細田一憲氏(京都中途障害者の会)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2017年1月に収録した、「相模原殺傷事件から半年―なにが問題か?あなたならどうする?実行委員会」主催のシンポジウムを再配信します。これまでIWJが報じてきた相模原殺傷事件関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/eugenic_thought

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/359093

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

子ども脱被ばく裁判第27回裁判 学習会「内部被ばくの危険性~最新情報を語る」―講演:河野益近氏(第一種放射線取扱主任者)、青木一政氏(福島老朽原発を考える会)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478893

デンジャラス原発にレッドカード!老朽原発40年廃炉・名古屋訴訟 記者会見+報告集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478830

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■<本日の再配信>本日午後8時から【「相模原殺傷事件から4年」今ここにある優生思想に向き合う シリーズ特集5・IWJ_YouTube Live】「相模原殺傷事件から半年 ―なにが問題か?あなたはどうする?」記念講演:竹内章郎氏(岐阜大学教授)を再配信いたします!

 2017年1月26日に収録した「『相模原殺傷事件から半年 ―なにが問題か?あなたはどうする?』記念講演竹内章郎氏(岐阜大学教授)」を、本日午後8時より再配信いたします。

 日刊IWJガイドで連日お伝えしているように、2人の医師が、全身の筋肉が動かなくなる神経難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の女性に薬物を投与して殺害した事件と、知的障害者福祉施設の元職員が入居者を殺害した2016年の「津久井やまゆり園」事件は、ともに難病患者や障害者を、「生きる価値のない人」と決めつけ、その命を絶つことを正当化している点で、共通点があります。

※ALS患者嘱託殺人事件続報 大久保愉一容疑者は、「安楽死」ではなく、「訴追されてプーになるリスクを背負う」「殺人」だと認識していた!! 「仏心」で「人を殺す」思想は、オウム真理教の「ポア」の思想・殺人と大同小異! 安藤泰至鳥取大学医学部准教授は「安楽死」ではないと言明! 松井一郎大阪市長はじめ、日本維新の会の有名議員らによる「尊厳死」問題へのすり替えは人倫にもとる最低最悪のポピュリズム政策!! 「どんな人も生きやすくなる社会」へ向かうには国民が声を上げ、真剣な政治選択を!! (日刊IWJガイド、2020.7.28日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/category/guide#idx-7

 前出のシンポジウム「相模原殺傷事件から半年 ―なにが問題か?あなたはどうする?」において記念講演を行った岐阜大学の竹内章郎教授は、こうした問題について言及しています。

 竹内教授の専門は社会哲学、生命倫理、障害者論です。『「弱者」の哲学』『いのちの平等論』などの著作があり、現代社会の差別や排除の構造について哲学的な考察を行っています。ダウン症の長女、藍さんと暮らし、岐阜県内で共同作業所やグループホームを運営する社会福祉法人「いぶき福祉会」の設立にも関わっています。

 神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、元職員の植松聖(さとし)死刑囚(30)が45人を殺傷した事件の後、植松死刑囚の措置入院歴や大麻使用の過去が大々的に取り上げられ、異常者の犯罪であるかのように報道されました。しかし、竹内教授は、同事件は社会の底流にある優生思想を表面化させる、「いまの時代に起こるべくして、起こった事件」であると強調しています。

 竹内教授は、優生思想は「能力主義」に支えられていると主張します。

 能力主義とは、身分や家柄などといった既得権益に縛られず、平等に競争の機会を与え、能力に応じて社会的地位を得ることを正しいこととする考え方と説明できます。このような「平等」に対する考え方は、民主主義社会の構成要素として望ましい側面を持っています。

 しかしながら、能力主義はその一方で、能力の劣ったものが価値の低いものとして扱われることを容認する側面があります。個人を能力によって「劣っているか、優れているか」と峻別するものの見方は、「役に立つか、立たないか」、「存在価値があるか、ないか」といったものの見方へと地続きでつながって転換していき、ひいては命にまで優劣をつける優生思想につながる危険性をはらんでいます。竹内教授はこの表裏一体を思想史の観点から説明しています。

 竹内教授は、特に新自由主義の蔓延する現代社会において、人々は能力主義の支える「善」の側面ばかりに慣れ親しんでおり、それが一方では差別や偏見・優生思想につながり得るという「悪」の側面には容易に気づけないと指摘します。私たちはこのような能力主義における善悪の表裏一体に自覚的でなくてはなりません。

 竹内教授は能力主義にもとづいた「下から上へ」という社会構造のモデルを「垂直的発展と呼ぶ一方で、これに対するアンチテーゼとして、「水平的展開」を提示します。障害のあるなしにかかわらず、あらゆる人々が「横につながり」、包摂する新しいヒューマニズムにもとづいた社会を指します。

 ALS嘱託殺人事件を契機として、松井一郎大阪市長やそれに同調する維新の会の面々は、加害者の医師がこうした優生思想を持っていたことの危険性を全く無視し、障害者や難病を抱えた人が「尊厳死」できる法制度の議論を始めようと唱えました。しかし、「生きる権利」の擁護よりも「尊厳死」の議論を最優先に進めたがる主張は、能力主義にもとづいた「生産性の低い人は生きる意味がない」という考え方を、より強く社会に押し付けることになります。

 こうした主張に与することなく、「誰であれ、生きていることそのものに意味がある」という思想を前提に、どんな人も生きやすくなる社会について考えること、竹内教授の言葉で言えば、新しいヒューマニズムにもとづいた「水平的展開」こそが大切であると思われます。

 詳しくはぜひ、本日の再配信をご視聴ください!

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【「相模原殺傷事件から4年」今ここにある優生思想に向き合う シリーズ特集5・IWJ_YouTube Live】「相模原殺傷事件から半年 ―なにが問題か?あなたはどうする?」記念講演:竹内章郎氏(岐阜大学教授)
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

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■「尊厳死」ではなく「尊厳生」を! 松井一郎大阪市長や維新の面々だけでなく、自民党中枢にも京都ALS患者殺害事件の容疑者の医師2人と同じ思想! 「尊厳死」という名の社会保障コスト削減の政策手段! 麻生太郎氏の「さっさと死ねるようにしてもらう」!? 石原伸晃氏の「社会保障削減の手段としての尊厳死」!? 高須克弥氏の「ソクラテスも尊厳死」!? 石原慎太郎氏の「介錯の美徳」!? 自民・維新・右翼知識人たちのとんでも「尊厳死」論!

 一昨日もお伝えした医師2人による京都の神経難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者殺害事件は、大久保愉一容疑者・山本直樹容疑者という特異な医師2人による特異な犯行ではなく、大きな広がりと深さを持っていることが次第に明らかになってきました。

 このALS患者殺害事件を引き起こした大久保容疑者の思想が、2016年7月26日に相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人を殺害した植松聖死刑囚と、「患者・障害者を守る立場にある者が患者・障害者を一方的に不幸な存在と決めつけ、邪魔者としてとらえる」という点で同じであり、大久保容疑者自身も、ブログで植松死刑囚に共感を示していことを、一昨日の日刊でも指摘しました。

※ALS患者嘱託殺人事件続報 大久保愉一容疑者は、「安楽死」ではなく、「訴追されてプーになるリスクを背負う」「殺人」だと認識していた!! 「仏心」で「人を殺す」思想は、オウム真理教の「ポア」の思想・殺人と大同小異! 安藤泰至鳥取大学医学部准教授は「安楽死」ではないと言明! 松井一郎大阪市長はじめ、日本維新の会の有名議員らによる「尊厳死」問題へのすり替えは人倫にもとる最低最悪のポピュリズム政策!! 「どんな人も生きやすくなる社会」へ向かうには国民が声を上げ、真剣な政治選択を!! (日刊IWJガイド、2020年7月28日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/45805

 そして、難病患者・障害者を一方的に「不幸」と決めつける思想は、生産性の高い人間に価値があり、役に立つ人間に価値があり、そうした価値は自己責任で作られるという現在の新自由主義的な社会のあり方と深く関わっている点も指摘しました。悲劇的なのは、この社会の役に立つ・立たないが幸不幸の基準になる新自由主義的な価値観が、現在の社会に浸透しているため、患者や障害者自身もそうした価値観で染められてしまい、自らの存在価値を否定的にとらえてしまう可能性があるということです。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、ご覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■河井夫妻の公選法違反事件は本丸の自民党への捜査なしに終結するのか! この問題に元東京地検特捜部検事ならではの視点から分析を行った弁護士の郷原信郎氏へのインタビューを扱った「岩上安身のIWJ特報!」を発行します!

 メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」を発行します。7月号は今年7月1日に収録した、元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士への岩上安身によるインタビューです!

 河井克行被告(元法相、自民党を離党)と杏里被告(参議院議員、同)夫妻が昨年7月の参院選における公職選挙法違反(買収)の罪で起訴された事件では、本丸とも言える、通常の10倍もの破格の選挙資金を夫妻に提供した自民党本部への捜索を行っていません。

 22日に公開された「AERA dot.」の記事によると、捜査関係者は「案里被告の選挙を自民党本部から手伝った人物からは事情を聴いた」として捜査の終結を暗に認めている様子です。

 AERA dot.の記事中では、自民党幹部による「官邸は今回の検事総長交代で検察人事に手を突っ込まないというシグナルを検察に送った。その見返りとして自民党本部への捜索を収めてくれという、検察と官邸の阿吽の呼吸だろう」と、捜査を受けるべき立場にある自民党側の見立てを掲載しています。

※河井前法相事件 官邸と検察の“密約” 1億5千万円捜査が頓挫した理由(AERA dot.2020年7月22日)
https://dot.asahi.com/wa/2020072100034.html?page=1

 郷原信郎氏は河井夫妻の公選法違反事件について、7月1日に行われた岩上安身によるインタビューで、「この事件は、従来の選挙違反の摘発での買収罪とは性格が違う」と分析していましたが、同時に、この時点で、検察が本丸への捜査に入ったという話は入って来ていないと検察への不信感を表明していました。

 自民党本部は河井陣営に対して、他の自民党候補の10倍にあたる1億5000万円もの資金を提供しており、それが買収の原資になった可能性がありますが、このような巨額の資金提供を党総裁や幹事長の承認なしで行ったとは考えにくく、買収された側からは「安倍さんから、と現金を渡されて断れなかった」との証言も出ており、安倍総理や党幹部の関与が強く疑われる事態となっています。

 郷原氏は、資金を出した自民党本部が、案里氏陣営と同じ目的(地盤培養的金銭供与)を持っていたのなら両者は一体であり、自民党本部には交付罪が適用されるのではないか、との見解を語りました。

 他方で、東京地検特捜部が菅原一秀前経済産業大臣の買収疑惑を不起訴(起訴猶予)にした件では、「当然、起訴すべき。大臣を辞任して謝罪をしたから起訴猶予など、あり得ない。菅原氏は犯罪事実を認めず、『週刊文春と秘書が自分を嵌めた』と言い続けてきたのだから。ここをちゃんとやらないと、河井夫妻の事件もきちんと立証できない。検察、大丈夫なのか」と警戒感を隠しませんでした。

 法務省の英語正式名称は、「Ministry Of Justice」です。直訳すれば「正義省」です。検察が正義(Justice)を実現せず、保身から政権と取引を行ったとしたら、その検察を管轄し正義を標榜する法務省の存在理由はどこにあるのでしょうか。「正義省」の名折れです。

 時間の関係で、郷原信郎氏のインタビューを全篇見ることのできない視聴者の方も、インタビューの文字起こしと詳細な注の付いた「岩上安身のIWJ特報!」をお読みいただけます。ぜひ、お読みいただき、日本の検察制度の根本的な問題点への理解を深めていただければと思います。

 「岩上安身のIWJ特報!」7月号は、近日中に発行いたします。発行の際は、日刊ガイドでお伝えします。

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額864円、初月無料)
http://www.mag2.com/m/0001334810.html

 また、今年7月に行われた岩上安身による郷原弁護士インタビューは以下のリンクよりご覧いただけます。

※河井前法相夫妻を逮捕!1億5000万円『捜査の本丸』は安倍総理!? 郷原氏 vs 橋下徹氏のバトルも勃発!? 岩上安身によるインタビュー第1003回 ゲスト郷原信郎弁護士(2020年7月1日)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/477289

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IWJ編集部(岩上安身、近藤ゆり、國府田響、尾内達也、木原匡康)

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