IWJの会員さんであり、また以前より翻訳や中継などでもお世話になっております文筆家のみなとかおるさんから『藝術と自由 第309号』と『コールサック<石炭袋>91号』をご恵贈いただきました。
『藝術と自由』は同人、準同人会員によって運営され年に4回以上発行されている同人誌です。発行は芸術と自由社です。
また『コールサック<石炭袋>』は、1987年12月の創刊より現在まで30年間続く詩誌。石炭屋のご子息であった鈴木比佐雄氏が、同誌を編集・発行する個人の出版社を目的として発足したコールサック社によって発行されています。
「石炭袋」という言葉は、宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』に出てくる「ブラックホール」や「暗黒星雲」のこと。賢治は「ほんたうのさいはひ」(本当の幸い)の入口だと考えて、みんなでその「石炭袋」をめざそうと志していたと言われています。
詩誌『コールサック』の当初の目的も、宮沢賢治のような詩的精神を持った志の高い詩人たちを発見し、詩人たちの原石のような詩群を「石炭袋」という大きな袋に詰め込みたいとの願いが溢れていました。
『藝術と自由 第309号』では巻末の部分で「紫」さんという名前で「編集ノオト」を、『コールサック<石炭袋>』では、256ページで「紫あかね」さんという名前で書評を書かれています。
宮沢賢治の心を愛する方、詩人を志す方は両誌ともぜひ一度手にとってお読みいただければと思います。
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