三一書房様から『二丁目の叔父さん ― ゲイの天才、モモエママの人生語り』をご恵贈いただきました。

大谷峯子著
二丁目の叔父さん ― ゲイの天才、モモエママの人生語り
三一書房 2017/6/26

　著者の大谷峯子氏が幼稚園児の頃、毎週のようにうちに遊びに来ていたという叔父さんは、痩せていて、頼りなげで、黒ぶちメガネをかけていました。話し方もうっとりで、どなったり、怒ったりしたところは見たこともありませんでした。

　その叔父さんがあるとき失踪。30年後に再会した時には、ゲイバーのママになっていました。それからさらに30年、ゲイのメッカといわれる新宿2丁目で、自信をみなぎらながら生きる叔父に、その強さの秘密を知りたいと、著者はインタビューを行います。

　ゲイだとカミングアウトすることをためらっている人々に向けて、「これが幼いころからだいすきだったわたしの叔父さん」、「おもしろくて、こんなに強い人を叔父と紹介できることを、誇りに思っています」と著者は胸を張ります。

　星を見て泣いていた乙女な少年時代から、新宿二丁目・老舗ゲイバーのママになるまで。壮絶でコミカルな、おしゃべりが満載です。

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