日刊IWJガイド 「ついに始まった国vs沖縄の『法廷闘争』! 沖縄の民意はどうなる!?~『緊急事態』を口実に地方自治を無力化し、全権力を掌握したくてしょうがない安倍政権に『待った』! 岩上さんの体調不良でIWJも『緊急事態!』…でも、スタッフは奮闘中です!」2015.12.3日号~No.1177号~


■■■ 日刊IWJガイド 「ついに始まった国vs沖縄の『法廷闘争』! 沖縄の民意はどうなる!?~『緊急事態』を口実に地方自治を無力化し、全権力を掌握したくてしょうがない安倍政権に『待った』! 岩上さんの体調不良でIWJも『緊急事態!』…でも、スタッフは奮闘中です!」2015.12.3日号~No.1177号~ ■■■
(2015.12.3 8時00分)

 おはようございます。IWJの芹沢あんずです。

 東京ではマフラーを巻き、厚着の格好の人が目立ってまいりました。本格的な寒さの到来です。同時に、マスクをする人、咳き込む人などを電車の中でも見かけます。季節の変わり目は身体に負担がかかる時期だと思いますので、みなさまご体調を崩されませんよう、より一層お気を付けくださいませ。

■岩上さんの容体についてお知らせいたします。

 発熱に加え、ぎっくり腰を併発してしまった岩上さんは、一昨日の夜に鍼灸師の方に緊急で鍼治療をしていただき、どうにか身動きが取れるようになったようです(一時はベッドとトイレの往復に20分かかるような状態だったそうです)。そこで昨日、かかりつけのペイン・クリニックに行きました。

 お医者さんからの診断は、鍼灸師の先生と同様に過労からくるものであることは間違いないにせよ、単なる風邪の症状とも言えず、検査の必要ありと言われ、よい内科の病院の紹介状を書いてもらったそうです。本日、朝からその病院に診察・検査に行ってまいります。

 現在、岩上さん不在の事務所ですが、季節の変わり目のせいか、風邪をひいて熱を出して休んでいるスタッフが数名います。手薄になって大変ですが、残っているスタッフ一同、岩上さんが早く治ることを祈りつつ、一生懸命頑張っておりますので、皆様、IWJを何卒よろしくお願いいたします。

 岩上さんは、自身の症状について連投ツィートしました。その内容はこちらにまとめていますので、ぜひ、ご一読ください。

・2015/12/01 【岩上安身のツイ録】一進一退の熱をともなう体調不良のご報告とインタビュー等の延期のお詫び
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/277089

・2015/12/02 【岩上安身のツイ録】ゴットハントの鍼灸師の手技で奈落の底からひとすじの光が! でも予断は許されない、ホントに風邪か??

 また、こんな風に体調が悪化する前に、お身内の方を見送るという悲しい出来事もありました。

 日頃のハードスケジュールによる疲れの蓄積、少しも油断ならない政治状況、先々を人よりも早く見通してしまうからこその強い緊張感、そこに、お身内を見送る痛みも加わっているかもしれません。

 私も今年、祖母を見送りました。その直後、体調がおかしくなり、仕事を数日、お休みさせていただきました。大切な人を見送るということは、本当に痛みを伴います。

 ぜひ、岩上さんの、叔母さまを荼毘に付した日の連投ツィートのツイ録、お読みいただければと思います。障害をお持ちだった叔母さまへの哀悼の気持ちと、弱者へのしわ寄せが日に日に押し寄せてくる

・【岩上安身のツイ録】 2015/12/01 障害をもち、小さくなって生きた叔母を荼毘に付し、見送る~生きる価値のない命などない。ファシズムに道を開く緊急事態条項創設を許さない
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/276336

 この叔母さまが亡くなる前、最初の危篤の報せが届いた日も、病院に夜中に駆けつけてから徹夜で講演のパワーポイントを仕上げ、ほとんど眠らずに小田原へ講演に行かれました。そこで、残念な仕打ちにも遭遇してしまいます。。。

・【岩上安身のツイ録】2015/12/02 ある日の夜~後進を育てること、叔母の危篤の報せ、ゲストとして招かれているのに話を妨害される理不尽
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/272206

 危篤、にもかかわらず徹夜で準備、そして出迎えたのは、予期だにしたい悪意のある嫌がかせでした。この翌日、岩上さんはこんなストレスを抱えながら、『前夜』の増補改訂版のための追加鼎談。ヘトヘトでないわけがない、と思います。それに岩上さんは一週間に7日働きます。回遊魚のように、働きながら、休まず、寝たりもしているそうです。ずーーーっとです。
 こうして見ると、ストレスや疲れが溜まらないわけがない、という気がしてきます。スタッフが、岩上さんの負担を軽減すべく、もっと一人一人成長し、自分たちでできることは自分たちでやっていかなければ、と本当に、本当に、思います。

 今までいたスタッフは、若者というか、世間知らずで礼儀も知らない若造ばっかりでした。そこに今、社会で揉まれて、様々な人生経験や職場経験をした方々が、続々加わってきています。ヤンガーな先輩がエルダーな後輩におしえられたり、学ばせてもらう機会が増えました!

 みんなで、教えあい、助け合って、SEALDs世代も、ミドルス世代も、オールズ世代も(今のところ、うちでは年長でかつ孫までいるお爺ちゃんは岩上さんだけです!)、岩上さん不在の今だからこそ、奮闘し、頑張ります!

 皆さん、どうかIWJを応援し、支えてください!

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…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.12.3 Thu.**

【Ch4】13:00~「『アベ政治を許さない』ポスターを全国一斉にかかげよう」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※澤地久枝氏の呼びかけによる「アベ政治を許さない」ポスターを全国一斉にかかげる抗議行動の模様を中継します。

【Ch5】13:00~「外務省による中国人細菌戦被害者らの入国拒否(ビザ発給拒否)に関する記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「村山談話を継承し発展させる会」主催の記者会見。一橋大学名誉教授の田中宏氏、琉球大学名誉教授の高嶋伸欣氏、他が出席予定。

【12月9日開催!ロックの会 IWJ NIGHT・ゲストシリーズ特集5・Ch1】16:00~「安冨歩先生の授業『石井紘基氏と特別会計改革』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/22540
※2012年7月12日、東京大学本郷キャンパス内、東洋文化研究所で、「安冨歩先生の授業」が行われ、岩上安身も参加。故石井紘基議員の実娘で政治文化研究所代表・石井ターニャ氏も同席し、3人で、故石井紘基氏が追求していた特別会計の真相と欠陥を説明し、将来の日本を築くための方策などについて話した模様を再配信します。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

【Ch6】18:30~「新たに始める、これからの民主主義ー安保法制(戦争法)廃止へ!手をつなごう!世代を越えて」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「九条の会・中野」創立10周年記念イベント。学習院大学法科大学院教授・青井未帆氏、SEALDsメンバー、制服向上委員会らが出演予定。

【シリーズ特集22 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch9】19:00~「未来志向の改憲反対運動をめざそう~『とめよう「戦争する国」づくり』集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=9
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/125376
※2014年2月15日に「市民運動全国交流集会実行委員会」主催で行われた集会を再配信します。文芸評論家の斎藤美奈子氏、琉球大学法科大学院教授の高良鉄美氏らが講演しました。

【再配信・Ch4】20:30~「『災害時に、国家緊急権は役に立たない』緊急事態条項・反対派の永井幸寿弁護士との議論で、賛成派の小林節氏に『地殻変動』
~国家緊急権を徹底討論!」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/271317
※2015年10月21日、兵庫県弁護士会の永井幸寿氏、慶應義塾大学名誉教授の小林節氏をゲストに迎えて行われた、「被災者支援に携わる有志弁護士の会」主催による意見交換会。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.12.4 Fri.**

【12月9日開催!ロックの会 IWJ
NIGHT・ゲストシリーズ特集6・Ch1】18:00~(予定)「『国民主権、基本的人権を制約する憲法改悪の企みが迫っている!』~自民党の憲法改正案についての緊急鼎談・梓澤和幸弁護士×澤藤統一郎弁護士×岩上安身
<前半>」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※2015年10月27日、梓澤和幸弁護士と澤藤統一郎弁護士、岩上安身により、自民党の憲法改正案について行われた緊急鼎談を再配信します。

【シリーズ特集23 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch9】20:00~「安倍政権の『内閣は何でも決められる』政治を止める
~『立憲デモクラシーの会』シンポで山口二郎氏ら表明」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=9
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/136392
※「立憲デモクラシーの会」・「法政大学現代法研究所」主催のシンポジウムを再配信します。基調講演で登壇した山口二郎氏(法政大教授)と愛敬浩二氏(名古屋大教授)は、安倍政権の、憲法による縛りを軽視する政治手法を改めて批判しました。

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

※首相官邸前抗議は、12月5日(土)に「KEEP CALM AND NO NUKES 反原発★1205 銀座大行進」があるため、行われません。

【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo8

【IWJ_IBARAKI1】19:00~「第162回原電いばらき抗議アクション」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ibaraki1

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(前半の続き)…

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 さて、次の話題は、IWJに入ってちょうど1ヶ月ほど経った、安道幹記者より、昨日、石井国交相が翁長知事を相手取って、移設先の埋め立て承認取り消し処分の撤回を求めた「代執行訴訟」の第1回口頭弁論についてです!

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■辺野古「代執行訴訟」、いよいよ始まりました!

 おはようございます。IWJで働き始めて約1ヶ月になります、安道幹と申します。

 この間、IWJでもお伝えしてきた米軍基地の辺野古移設問題。石井国交相が翁長知事を相手取って、移設先の埋め立て承認取り消し処分の撤回を求めた「代執行訴訟」の第1回口頭弁論が、昨日14時から福岡高裁那覇支部で行われました。県側は、埋め立て承認の取消は瑕疵があるために適法だと主張。また地方自治体法の要件を満たしていないとして代執行訴訟自体が無効だと主張しました。

 このニュース、当たり前ですが、沖縄では、琉球新報が「号外」を出すほどの注目度です(本土の人間は、どれほどの切実さでこのニュースを受け止めているでしょうか・・・)。

 翁長知事は意見陳述で、過重に米軍基地を背負ってきた沖縄の歴史や現状を述べ、「沖縄が日本に甘えているのでしょうか。日本が沖縄に甘えているのでしょうか」と突き付けました。

 そのうえで、「この裁判で問われているのは、公有水面埋立法に基づく承認取り消しの是非ではない」と主張。次のように締めくくりました。

 「戦後70年を経たにもかかわらず、国土面積のわずか0.6%しかない沖縄県に、73.8%もの米軍専用施設を集中させ続け、今また22世紀まで利用可能な基地建設が強行されようとしております。

 日本には、本当に地方自治や民主主義は存在するのでしょうか。沖縄県にのみ負担を強いる今の日米安保体制は正常といえるのでしょうか。国民のみなさますべてに問いかけたいと思います。沖縄、そして日本の未来を拓く判断をお願いします」――。

 裁判所前には、県議会議員や国会議員、市民らが詰めかけて翁長知事の激励集会が行われ、1200人(主催者発表)もの人々が集まったとのこと。また30席あまりの傍聴席に、600人以上が詰め掛けたとのことです!

 沖縄タイムズの現場ツイートによれば、裁判所から出てきた翁長知事は硬い表情のまま、車に乗り込んだ模様。知事は一体どのような思いで、今日の裁判を迎えられたのでしょうか。

沖縄タイムス辺野古取材班
https://twitter.com/times_henoko

 ちなみに、辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では連日100人規模の機動隊員が投入され、抗議行動の強制排除が行われています。ですが今日はゲート前に500人が座り込みを行い、工事車両や機動隊員の投入が行われなかったとのことです。現場は歓喜に包まれたとのこと(毎日500人集まれば!)。
琉球新報2015年12月2日 http://bit.ly/1Swj7LE

 ゲート前と法廷の両輪で、沖縄が国と闘っています。次回の弁論期日は2016年1月8日、3回目は1月29日です。翁長知事の肩にのしかかるプレッシャーは想像できないような重さでしょう。日本政府と米国政府からの圧力、さらに沖縄県民の期待、そして沖縄の歴史そのものの重圧がかかっていると思われます。

 残念ながら、IWJは今回の口頭弁論を取材することができませんでした。しかし、今後も引き続き、辺野古で座り込みを続ける市民の皆さんの姿や、市民の皆さんの民意を背負った翁長知事の動きなどを追い続けていきたいと思います! 今後も「オール沖縄」の闘いに注目です!

【関連記事】

・2015/11/29 辺野古に基地は造らせない大集会(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/276850

・2015/11/15 【沖縄】「島ぐるみ会議」訪米団 出発式(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275115

・2015/11/14 【沖縄】SEALDs RYUKYU 辺野古新基地建設に反対する全国一斉緊急行動(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/274980

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■本日の配信おすすめは、20時半より、Ch4で配信する、緊急事態条項について確認するにはうってつけの、憲法学者で慶応大学名誉教授の小林節氏×日弁連の災害復興支援委員会委員の永井幸寿弁護士の意見討論会です!

 翁長知事の意見陳述を聞いて、みなさん、どう思いましたか?

 私は、沖縄の方々の気持を考えると、非常にいたたまれなくなります。翁長知事の言っていることは「沖縄を差別するな」という、シンプルな要求に他ならないと思うのです。しかし、本来、国民の権利を守ってくれるはずの政府が、アメリカの言いなりとなり、危険が伴う米軍基地の建設を県民の反対を押し切って強行し、結果、国と沖縄県が裁判で争う事態にまで発展しているのです。

 万が一、アメリカが他の国と戦争した場合、米国の「敵」となる国は、日本にある米軍基地を攻撃対象のひとつとして考えるでしょう。その場合、沖縄の方々が攻撃に巻き添え被害にあう可能性があるはずです。沖縄が、核時代において、再び戦場にされてしまう、そんな危険をともなう米軍基地を拒みたいと思うのは、至極当たり前の気持ちであると思います。

 翁長知事は、県知事選の前に、岩上さんの単独インタビューを受け、「沖縄はミサイル2発で終わりになる」と、戦場にされることへの深刻な懸念を表明しています。もちろん核ミサイルを想定してのことです。以下のインタビュー、会員に皆さんなって、ぜひ、全編ご覧ください。必読です!

2014/10/16 【沖縄県知事選スペシャル】翁長雄志氏、米軍基地負担と「リンク」した沖縄振興策に強く反対 辺野古移設は「ご破算」にする意欲を岩上安身に語る
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/183153

 さて、ここで、「緊急」に考えなくてはならないことがあります。

 岩上さんに言わせると、現在の日本の状況は、第一次大戦後のヴァイマール共和国末期、ナチス台頭前夜と共通点がいくつもあるのだそうです。

 以下は、岩上さんから聞き取った口述です。岩上さんの手が入っています。ぜひとも、ご一読ください。できれば多くの方に読んでもらえるように、コピペフリーで、あちこちいたるところに拡散・シェアをしてください!

 「第一次大戦の敗戦後、ドイツでは、帝国が崩壊し、民主的な憲法が施行されたが、それをヴェルサイユ条約体制の押しつけだとヒトラーとナチスが権力掌握過程でプロパカンダを繰り返してきた事実と、現在の安倍政権が、 現行の日本国憲法を占領軍の押しつけだとプロパカンダを執拗に展開している事実が、まず共通する。

 日本は、ポツダム宣言を受諾して降伏し、戦争を終結。東京裁判の結果も受け入れた上で、サンフランシスコ講和条約によって一応は『独立』を果たした国てあって、ポツダム宣言や東京裁判を批判し始めることは、国際社会における自身の立ち場を掘り崩すことになります。

 しかるに安倍総理は、国会で堂々と、『ポツダム宣言はつまびらかに読んでいない』などと半ば同宣言の否認をほのめかし、東京裁判も見直しを党に指示した。そのための歴史修正の正式な委員会が与党・自民党に発足する。

 安倍政権が、党をあげて歴史を修正・捏造しようとする対象は、「従軍慰安婦問題」南京大虐殺事件」だけではなく、明治以来の近現代の日本史すべてであるという。アジアはもちろん、米国すらも受け入れがたい、ポイント・オブ・ノーリターンまで踏み越えようとしてるかに見える。

 戦後体制を大胆に覆そうとしている点で、安倍政権はナチスととてもよく似ている。

 台頭しつつある時点では、支持者には威勢よく過激なことをいって扇動し、人気を集め、国外に向けては『平和主義者』を装う点もよく似ている。両者とも、野心家であることは間違いないが、その野心の全てを、権力の掌握過程では、人々にすべてを見せてはいなかった。「部分的にはよい子」ポーズを崩していなかった。

 ヒトラーと安倍晋三に、何より似ていて、そして問題なのは、現行の議会制民主主義体制の中で、首相の座を占めただけでは満足せずに、現行の憲法秩序を転覆し、全権を首相である自分に集中させようとしている点である。

 ヒトラーがヒンデンブルク大統領によって首相として任命された1933年1月30日、実はナチスは、議会で多数を占めていなかった。前年の32年11月におこなわれた総選挙では、ナチの得票率は33.1%、議席総数584に対して、196に過ぎなかった。

 しかしその後、ヒトラーはまたすぐに国会を解散して、33年3月に選挙を行うと宣言した。前回の選挙から、わずか2ヶ月半である。その選挙の終盤の、2月27日に謎の国会議事堂放火事件が起こり、これを共産党のせいだと決めつけて、ナチスは何千人もの人々を数日で逮捕する大弾圧を行い、反体制派の力を根こそぎにし、選挙においても多数の議席を得た。そしてついに全権委任法の可決成立によって、全権力を掌握したのだ。

 その独裁者ヒトラーが権力掌握過程でまず最初にやったことの一つが地方政府から権力を奪うことだった。これは独裁の確立に大きな決定打となった。

 今、安倍政権は、憲法の改正を公約として明言し、来年の選挙に臨もうとしている。そこで目標として掲げられているのが、9条の改正ではなく、緊急事態条項の創設である。
 これが実現すれば、一時的であれ首相に全権が集中し、国会は形骸化し、法律と同じ効力を持つ政令が勝手に作り出され、言論や報道の自由はなくなり、国民の基本権は停止され、国民は公権力への絶対的服従を余儀なくされる。抵抗は許されない。
 そして、地方に分権されている権力も停止され、首相のふるう国家権力への一元的で絶対的な服従を強いられる。

 つまり、この悪魔のような条項、緊急事態条項が憲法に書き込まれてしまえば、間違いなく、沖縄の翁長知事以下、沖縄の自治体の権限・権力も停止させられ、沖縄県民の抵抗も鎮圧されてしまうだろう。

僕が今、とても危惧していることがある。

 今、多くの人々の脳裏で、まだ、沖縄の辺野古の基地建設問題と、来年の夏の選挙の後に安倍政権が導入しようとしている危険な緊急事態条項が結びついていない。憲法秩序が一時停止され、同時に地方自治体の権限がストップされてしまえば、翁長県政は崩壊させられるだろう。日本に最後に残った立憲民主主義の砦である『オール沖縄』が壊滅させられてしまう 。

 壊滅させられてしまう運動や抵抗は、沖縄の米軍基地だけではない。本土の基地問題も、全国の脱原発運動や原発再稼働反対運動も、問答無用で鎮圧され、何から何まで、霞が関の命令通りとなり、そのための政令が乱発されることだろう。

 民主主義も、立憲主義も終わる。麻生氏は、「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」と嘯いたが、史実に沿った正確な発言とは言えないという批判は出ても、その政治的な意味は深く検討されず、どうせまた「あの麻生」がやらかした失言のひとつと、軽く見なしてスルーされていった感がある。

だが、日本の国民もこのまま今からの7ヶ月を空費し、緊急事態条項の中身とその破壊力に気づかないと、『誰も気がつかない間に日本国憲法はいつの間に変わっていた』ということになりかねない。そして自民党のトンデモ憲法草案では、ナチスの緊急事態宣言と全権委任法を足して2で割ったほどの強大で強力な独裁力を現総理に与えてしまうのだ」

 安倍政権は、来年夏の参院選の後に憲法改正の発議を行い、国民投票を経て、「緊急事態条項」を創設したいと公言しています。自然災害時や有事などの「緊急事態」に、憲法秩序を一時停止し、総理大臣に強い権限を集中させるものです。

 「緊急事態条項」の創設は「迅速な対応が可能になる」と喧伝される一方で、国民に対する人権侵害や権力の暴走が懸念されています。

 しかし、そもそも、「緊急事態」の際に国に権限を集中させることは、本当に「迅速な対応が可能になる」のでしょうか。この問題を考えるためにうってつけのディスカッションを、本日20時半より、Ch4でお送りいたします!

 2015年10月21日に収録した「災害対策を理由とする[憲法改正]についての報道及び関係者向け意見交換会 ~緊急事態条項「国家緊急権」の創設は必要か~」です! 岩上さんの決断により、内容の重要性、公益性を鑑みて、緊急再配信するのみならず、しばらくフルオープンにいたします! ぜひ、ご覧になり、ぜひぜひ、多くの人にこの内容をおしらせください!

 この意見交換会では、国家緊急権の創設に理解を示していた憲法学者で慶応大学名誉教授の小林節氏と、創設反対の立場である日弁連の災害復興支援委員会委員でもある永井幸寿弁護士が、「国家緊急権」の創設について、とても建設的な議論をしています。小林節氏は、永井氏との議論の中で、最後には年来の自説を変え、「災害時に、国家緊急権という概念を持ち出さなくてもいい」と明言されました。

 当初、小林節氏は、「震災は戦争と性質が同じ。普通に機能している社会が一気に壊され、社会が機能しなくなる。一番大事なことは攻撃を止めるということ。止められないなら、攻撃から逃げること。そして、残された人的・物的資源をフルに使って、早く国民生活を最低限機能するように戻す。これが緊急対策として国家権力がやるべきことです」と、賛成の立場で論を進めました。

 一方で、災害関連法規に詳しく、国家緊急権創設に反対を唱えている永井氏は、「政府が国家緊急権を持てば、緊急事態ではないのに使ってしまう。いったん握った権力を離さない。あるいは、過度な人権制限をする。災害時には、事前に整備した法律で対処できる。国家緊急権は、政府が濫用する危険がある」と懸念を示しました。

 そもそも、緊急時に権力を総理や内閣に集中することで迅速な対応ができるわけではなく、実態はむしろその逆で、地方の現状もわからないまま、中央がトップダウンの指示系統でアレコレ注目をつけると、かえって現場は混乱し、事態はより一層悪化する・・・阪神淡路大震災、東日本大震災で被災地のリアルを見てきた永井弁護士は、自身の実体験と法律家としての知識を交えて切実に説きました。

 やはりもっとも懸念されるのは、権力の暴走であり、人権の不当な制限であるということがよく分かる内容になっています。

 本日の配信に合わせて、意見交換会の模様を動画で確認していただくのをおすすめしますが、もし動画を確認するのが難しいという方は、以下のURLより、テキスト付き記事をご覧ください。

・2015/10/21 「災害時に、国家緊急権は役に立たない」緊急事態条項・反対派の永井幸寿弁護士との議論で、賛成派の小林節氏に「地殻変動」 ~国家緊急権を徹底討論!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/271317

 そして、安倍政権が導入しようとしている緊急事態条項の恐ろしい危険性については、ぜひとも『前夜・増補改訂版』をご購読ください! 安倍政権によって「緊急事態」にさらされているのは、私や皆さんを含む、日本の全国民です!
http://goo.gl/forms/K1GiAd3VHN

■震災から約4年半、小児甲状腺がんの発症率は上がっていることが確認できる結果に

 本日は、最近IWJに仲間として加わっていただき、現在記者として活躍中の葦澤美也子さんより、11月30日(月)に福島で行われた、第21回「県民健康調査」検討委員会の模様についてご紹介いただきます。

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 はじめまして、葦澤です。「♪ホントのことを知りたーくーてー嘘っぱちのまま旅にー出ーるー」という気持ちで、先々週金曜日に、初めてIWJのドアをノックしました。メロディーが思い浮かんだ皆さんとは、たぶん同世代です。どこに行っても、3日程度で昔からいるように錯覚される厚かましさが特徴で、周りの人からはよく「自由だね」といわれます(本人はいろんなものに囚われていると思っているのですが)。福祉、健康、文化、自由など、“平和であってはじめて尊重されるもの”を愛しています。これから少しずつ、記事を書かせていただく予定ですので、生暖かく見守っていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 2015年11月30日(月)13時30分から、福島市の杉妻会館で、第21回「県民健康調査」検討委員会が開かれ、IWJでは検討委員会とその後の記者会見を中継しました。

 また、この検討会で配られた資料は、福島県のウェブサイト内で公開されています。
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045b/kenkocyosa-kentoiinkai-21.html

 資料によると、子どもを対象とした「甲状腺検査(本格検査)」では、結果が確定している182,547人(2015年9月30日現在)のうち、5.0 mm以下の結節や 20.0 mm以下ののう胞を認めるA2判定が58.1%、5.1mm以上の結節や20.1mm以上ののう胞を認めるB判定は0.8%でした(C判定は0)。

 この、2巡目に当たる調査でB判定とされた人数は1,483人で、約100人に1人です。この中には、1巡目ではA判定だったのに、2巡目でB判定とされた子どもが1,033人。約2/3にものぼります。

 二次検査の対象となるB判定のうち、検査が終了しているのは879人ですが、そのうち39人が「悪性ないし悪性疑い」となっています。また、この中で15人の手術がすでに終わり、その全員に乳頭癌が確定診断されています。

 「悪性ないし悪性疑い」となった39人のうち、37人が1巡目ではA判定とされていたそうです(うち19人は何もないとされるA1判定)。これは、2年の間にがんが発生、または進行したことを裏付けています。また、8月31日に行われた前回の検討委員会での発表では「悪性ないし悪性疑い」は25人でした。3カ月で14人も増えています。

 子どもたちに、なぜこんなにたくさんのがんが見つかるのでしょう? かつて、小児甲状腺がんの発症率は100万人に1~2人と言われていたはず。現在、手術でがんが確定した子どもだけを数えても、対象者367,685人(先行調査資料より)中115人。ざっと3200人に1人が「がん」だとわかって、手術しているわけです。もしこれがスクリーニング効果だというのなら、日本全国、または全世界で、子どもの甲状腺がん検査をやらなくては、たくさんの子どものがんを見落としてしまうのではないかと心配です。

 今回、検討委員会は「放射線の影響とは考えにくい」とする見解を改めて示しています。しかし、検討会の中では、「多発の事実はあるが、結論はまだ出せない」という発言もあります。実際はどうなのでしょうか?

 検討会と記者会見の様子は下記のページからご覧いただけます。ぜひ、自分の目で、福島で何が起こっているのか確認してみてください。

【福島】第21回「県民健康調査」検討委員会(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/276928

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■新刊『米国が隠す日本の真実』(詩想社刊)好評発売中!平山茂樹記者より、新刊のご紹介をいたします。

 11月18日に発売を開始した新刊『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』のお知らせをさせていただきたいと思います。

 本書は、岩上さんと政治経済学者の植草一秀氏、元衆議院議員の川内博史氏、鹿児島大学教授の木村朗氏の4人によるクロストークを収録した一冊です。「米国からの圧力」という視座を軸に、原発の再稼働、集団的自衛権、IS(イスラム国)による日本人人質殺害事件、辺野古新基地建設問題、消費税増税、TPPなどといった様々なトピックについて、熱気あふれるトークを展開しています!

 このトークには、詳細な注釈もついています。この注釈だけでも、時事ネタを知る用語集として活用できるほどの充実ぶり! ぜひ、ご一読いただければと思います。

 また、本書では、岩上さんの単独原稿「安保関連法案の背後に潜む米国の『オフショア・バランシング戦略』」も掲載! 安倍政権と自民党が「採決の強奪」を行なってまで安全保障関連法案の「可決・成立」を急いだ理由について、米国の「オフショア・バランシング戦略」という世界戦略を分析しつつ論じています。

 「オフショア・バランシング戦略」とは、一体何でしょうか? それは、海の向こうの大陸にAという巨大な勢力が台頭してきた時、同じ大陸のBという別の勢力を後押しして、AとBを対立させて相討ちにし、自らは沖合に引いて犠牲を最小限にすませ、漁夫の利を得る、という戦略のことです。アメリカは、伝統的に、この「オフショア・バランシング戦略」を採用してきました。

 現在、この「オフショア・バランシング戦略」を主張しているアメリカの戦略家として、本稿で言及されているのが、クリストファー・レインという人物です。レインは、中国を封じ込めるために、日米安保を解消して、日本に独自の核武装をさせようという、驚くべき提案をしています。つまり、アメリカは「オフショア」すなわち沖合に引きつつ、中国と日本を戦わせて、アメリカだけが漁夫の利を得ようとしているのです。

 このレインの論文は、なんと日本語の外務省のオフィシャルな専門誌『外交』に掲載されています。外務省は、日本が、米国の意のままに中国と衝突しても構わない、とでも考えているのでしょうか。ただただ、驚き呆れるばかりです。

 本稿で岩上さんは、このレインの「オフショア・バランシング戦略」に言及しつつ、それが安倍政権に安保法制を急がせる契機になった、と論じています。安倍政権の骨の髄まで染みついた「対米従属」体質の本質とはいかなるものか? ぜひ、本書を手に取っていただき、ご一読いただければと思います。

 この『米国が隠す日本の真実』は、全国の書店、Amazonをはじめとする各種ネットショップの他、IWJのサイトでも販売しています。こちらは、岩上さんの直筆サイン入りです!ぜひ、お買い求めください!

※『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』ご購入はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159

■12月20日(日)、「饗宴VI」開催します!!!

 来年夏には、参院選、もしくは衆参ダブル選挙があります、私たち国民は、勉強して備える必要があります。

 饗宴はまさに、今年1年間のできごとについて確認し、来年の選挙にむけて、備える絶好のイベントになるかと思います。日本の未来を左右する選挙に向けて、ますます存在感を発揮するであろうキーパーソンをゲストにお迎えし、「グローバル経済・TPP」、「立憲主義と改憲」、「戦争の過去・現在・未来のリアル」の三部構成でお届けします!

 まず、第一部では「グローバル経済・TPP」では、岩月浩二弁護士、政治経済学者の植草一秀氏、PARC事務局長の内田聖子氏、国際情報解説者の田中宇氏、中央大学名誉教授の富岡幸雄氏、横浜市立大学名誉教授の矢吹晋氏にご登壇いただきます。TPPの問題にとどまらず、AIIB(アジア・インフラ投資銀行)やグローバル企業の税金逃れの実態などについて、議論します。

 日本の大手メディアと安倍政権と、その信奉者、富の搾取によって得をした一部の富裕層、株価のつり上げで一時的に儲けた方々以外の、大多数の国民が、実感を持って認識している「アベノミクスの大失敗」(というよりも、国民にとっての大失敗こそがアベノミクスの狙い、だったのかもしれませんが)について、彼らがひた隠す事実をもとに、暴きます。

 第二部では「立憲主義と改憲」と題し、学習院大学教授の青井未帆氏、元宜野湾市長の伊波洋一氏、水上貴央弁護士、SEALDsの奥田愛基氏にご登壇いただきます。今年、国会前を中心に全国規模で抗議の声があがった安保法制、そしてその先にある「明文改憲」の問題、今、目前にある危機について、議論します。

 第三部の「戦争の過去・現在・未来のリアル」には、元陸上自衛隊レンジャー部隊所属の井筒高雄氏、ジャーナリストの志葉玲氏、元内閣官房副長官補の柳澤協二氏、元外務省国際情報局長の孫崎享氏にご登壇いただきます。内戦が激しさを増すシリア情勢、IS(イスラム国)の動向、そして戦場に駆り出されることになるかもしれない自衛隊のあり方や、企業が兵員補充の片棒をかつがされるかもしれないことなどをめぐり、議論します。

【饗宴の入場料金はこちらです!】

・ 非会員様
第1部シンポジウム7000円
第2部パーティー 3000円

・一般会員様
第1部シンポジウム6000円
第2部パーティー 3000円

・サポート会員様
第1部シンポジウム5000円
第2部パーティー 3000円

※「饗宴VI」特設サイト(現在はPCサイトのみ)
http://iwj.co.jp/feature/symposion6/

※参加申し込みフォームはこちら!!
http://iwj.co.jp/feature/symposion6/apply.html

 本日は饗宴に備え、「裏技」を2つご紹介いたします!

 まずひとつ目は、料金は会員になるとお得なシステムになっています。これを機にサポート会員さんに切り替えていただくと、さらにお得です! 会員登録がお済みでない方は、ぜひぜひこの機会にご登録ください!

 さらにこちらは、本来はオフレコの内容となりますので、あまり大きな声では言えないのですが、IWJ会員は初月無料です、ということは…12月にご登録いただければ、なんと無料で、入場料が割引に…!

 みなさま、この機会にぜひ、ご登録くださいませ!

 また、ゲストは現時点でのものです。先生方のご都合によって多少変動する可能性はありますので、ご承知おきください。

※会員登録はこちらです!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■岩上さんのインタビューと講演のお知らせ!

 12月に決定している、岩上さんのインタビューや講演情報をお知らせいたします。もちろん、これが全てではありません。まだまだインタビューを申し込み中の方はたくさんいます。もし決まったら、どんどんラインナップを更新していきますので、毎日、このコーナーにご注目ください!

・12月4日(金)15:00~
阪口徳雄弁護士・上脇博之教授インタビュー
※岩上さん体調不良のため、IWJスタッフの原佑介記者がお話をおうかがいいたします。

・12月17日(木)17:00~19:00
京都精華大学専任講師・白井聡氏インタビュー

【講演情報】
・12月5日(土)19:00~
場所 : 島根県出雲市民会館
主催 : たたかうデモクラシー島根
※詳細が決まり次第、随時更新します!

 冒頭でご紹介したとおり、岩上さんの体調が思わしくなく、今度も多少、スケジュールに影響が出る可能性はあります。岩上さんは、明日、診察と検査のため病院へ向かいます。12月2日に予定されていた、岩上さんによる映画監督・是枝裕和さんインタビューも延期とさせていただきました。申し訳ございません。是枝監督には、こちらから申し込みをしてご多忙中、スケジュールを割いていただいたのに、すみません。重ねてお詫びするとともに、ぜひ、改めて機会を作ってくださいますよう、お願い申し上げます。

■改憲迫る来年の7月末までに、Web大改造プロジェクトを行います! 我こそはというWeb人材を大募集!

 多くの方に自民党改憲を、そしてIWJの記事を知って、観て、読んでもらいたい。そのために、今、IWJが全精力をかけて取り組んでいるのが、IWJの「陳列棚」「店頭」であるwebページ(http://iwj.co.jp/ )の抜本的な改良作業です!

 来年7月に行われる予定の参院選と、参院選後の自民党の改憲を、「新」IWJサイトのアーカイブで迎え撃とうという、採算度外視の無謀なプロジェクトです。私たちは前向きに、戦います! 具体的には、こうすればもっと見やすいのに、こうすれば利用しやすいのに…という部分を、徹底的に洗い直し、刷新するというものです。これまでIWJが貯めてきた一万五千本のコンテンツも、一気に整理し、検索しやすいようにしたり、見やすくする予定です。

 そのために、今回は正真正銘のプロの方にも、奮ってご協力いただきたいと思っています! 仕事を受注するおつもりで、まずはお話だけでもドシドシご応募ください!

 以下、最近は饗宴の特設ページの作成に、自主的に休み返上でとりかかっているWeb班の伊藤理チーフが詳細をご説明します!

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 Web班の伊藤理と申します! 皆さん、おはようございます!!

 今年の8月に、Web班にはWebエンジニアの仲間も増え、ただいま、IWJの記事アーカイブ検索を充実させるべく日夜奮闘していますが、さらに来年の7月までに、Web大改造プロジェクトを行う予定でおります。

 お陰様で1万5千本以上になった記事アーカイブページですが、皆さまが見たい読みたい過去記事にスムーズにたどり着くためのシステム改良をもっともっと進めたいと思っています。IWJサイト全体の検索と利便性を高めるのが一番の目的です。

 そこで、Web班では、下記の(A)と(B)の2パターンの人材を緊急募集いたします。

(A) サイトの改良プロジェクトのメンバー募集です。今期(来年7月末)の間に一挙に進めてまいりたいと思っております。法人でも個人でも構いません。各記事ページのデザイン変更、メニューの追加・整頓、スマホ対応の作業をしていただきますので、特にWebデザインやCSS言語の得意な方、またスマホサイトのWeb作成経験のある方にお手伝い願いたいと思っております。よろしくお願いいたします。基本的に(A)は、来年夏頃までの短期契約でのプロジェクトとなります。複数名でチームを組んでタスクに当たりたいと思っております!

(B) 来年早々には、1万5千の全アーカイブを再編集する作業も視野に入れて準備しておりますので、WordPressなどへ大量にデータ入力することに慣れている方で、IWJコンテンツに精通し、日々の記事コンテンツのアップロード・更新・管理作業もしていただく方を募集いたします。(B)はなるべく長期契約で働ける方にお願いしたいと思っております。

・応募条件
(A)<短期契約> 下記の内、いずれか一つに該当する方を募集します
・HTML/CSSコーディングの経験のある方で、Webデザインの得意な方
・スマホ対応サイトの作成経験のある方
・PHP、JavaScript言語の経験のある方
(週2日以上出勤で週3日以上でもOK(在宅作業相談可)夜勤可能な方は歓迎! )

(B)<長期契約可能>
・HTML言語を知っている、Web作成した経験がある方
・Webのデータ入力を素早く、ミスなくできる方
・夕方以降、夜遅い時間帯に主に作業できる方
・チームワークで動くので、明るく、協調性のある方
(週4~5日出勤(在宅作業相談可))

(A)と(B)を兼ねてのご応募も可能です。また、前述の通り、(A)のプロジェクトは、法人に請け負っていただくことも考えています。個人だけでなく、法人もぜひご連絡ください!(B)につきましては、IWJで長期的に働きたい方ももちろん、フリーランスの方などで兼業もOKですので、ぜひ奮ってご応募ください。よろしくお願いいたします。

※ スタッフ応募フォームはこちら
http://bit.ly/1ALJypQ
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■IWJスタッフ募集のお知らせ

 IWJでは現在、スタッフを大募集中です。特に事務スタッフは大募集中です! 饗宴に向け、ますます忙しくなってきます! 他にも経理・総務スタッフ、テキストスタッフ、中継・動画編集スタッフを募集しています!

 IWJは常に忙しく、仕事量は山のようにありますが、やり甲斐はあります。ご応募をお待ちしています!

<一般事務および会員管理スタッフ>
 電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのインタビューのアポ取り、スケジュール管理、イベント開催の準備などを行うのが、一般事務の仕事です。IWJの屋台骨を支える、とても大切なお仕事です。

 IWJでは現在、特にこの一般事務の人手が不足しています。一般事務がしっかりしていないと、IWJの足腰は立ちません。少しでも事務の仕事にご関心をお持ちの方がいれば、ぜひ、ご応募いただきたいと思います。

 一方、会員管理事務のスタッフは、会員様からのお問い合わせなどの接点になりますので、人当たりのよい方(メール対応中心です!)、メールなどPC操作に慣れている方(エクセルができるとありがたいです!)を募集しています。

◆応募条件
※「事務スタッフ」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

<経理・総務スタッフ>
 IWJでは、経理・総務スタッフも募集しています。経理および総務の実務経験がある方、経理ならば簿記などの資格をお持ちの方を歓迎いたしますが、経理の経験がなくても、真面目、几帳面、注意力がある、数字を扱うことや計算することが苦ではない、という方、初めて経理を覚えてみたいという方でもやる気があれば大丈夫です。ご応募、お待ちしています。

◆応募条件
※「経理・総務スタッフ」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

<テキストスタッフ>
 IWJでは、記者およびテキストスタッフも募集しています。IWJと聞くと、Ustreamを使ったライブストリーミングが主体のメディアだと思われる方が多いかもしれません。しかし、IWJではブログやメルマガなどのテキストにも力を入れています。インターネットメディアとしては、配信しているテキスト量はナンバーワンであると自負しています。

 IWJのテキストスタッフの基礎となる仕事は、現場に行って取材をし、それを原稿にまとめることです。さらにそこから派生して、Twitterを使ったリアルタイム実況、メルマガ用原稿の構成・編集、各種リサーチ資料の作成、岩上さんのインタビューや講演で使用するパワーポイントの作成なども行っていただきます。

 もちろん、すべてを一人でこなさないといけない、というわけではありません。本人の適性に合わせて、部分的に業務に携わっていただくことも可能です。

 勤務形態は、在宅でも可能です。地方在住の方でも、パソコンさえあればお手伝いいただくことが可能ですので、どうぞふるってご応募ください。

◆応募条件
※「【職種2】 -テキストスタッフ- (記者・ライター・リサーチャー・編集者etc)」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

 各募集スタッフのその他の詳細の項目に関しましては、以下のページよりご確認ください。上記の応募条件は、すべて当てはまっている必要はありません。ぜひ、ふるってご応募ください!

※【 スタッフ応募フォーム 】
http://bit.ly/1ALJypQ

<中継・動画編集スタッフ>
 IWJの記者や中継市民の皆さんが、日々取材してきた映像を、動画編集ソフト(adobe Premiere)で編集したり、サーバーへアップロードしたりする作業をメインに担当していただきます。

 動画編集の経験や知識をお持ちの方はもちろん大歓迎ですが、そうした経験がなくても、映像やIWJのコンテンツに興味がある方なら大丈夫です!

 経験豊富なIWJスタッフが親切にレクチャーいたします。自主性と向上心を持って、学び成長できる方をお持ちしております。

 また、動画編集だけでなくカメラを持って、記者会見やシンポジウム、デモの現場などに取材に行っていただくこともあります。こちらも、ビデオ撮影の経験や知識をお持ちの方は大歓迎ですが、「ホームビデオぐらいしか使ったことないなぁ…」という方でも心配いりません!

 映画やドキュメンタリーに興味があって、ビデオ撮影に挑戦したいという情熱をお持ちの方を募集します。あとは、体力と運転免許があれば、云うことなしです!

◆応募条件
※「【職種5】-中継・動画編集スタッフ-」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

■わとはぷ!のコーナー ~What happened today?~

 昭和34年12月3日は、東京で日本初の個人タクシーの営業認可がおりた日、とのことです。個人タクシーとは、道路運送法に基づく一般乗用旅客自動車運送事業経営許可を取得し、自ら1台のタクシー車両を用いて経営するタクシー事業のことを指します。

 「わとはぷ」を書くにあたり、個人タクシーについて調べてみると、個人タクシー誕生の背景には、戦後日本の時代背景と、世論による支持が大きく関係していた、ということが分かりました。

 昭和30年代の高度経済成長期のなか、失業運転者が無許可でタクシー業を営む、いわゆる「白タク」と、運転者がタクシー会社の課す過酷なノルマ達成のために無謀な運行を行う、いわゆる「神風タクシー」が増え、危険な運転が横行していたそうです。交通秩序が乱れ、世論の批判を浴びて、良質で安全なタクシーを望む声は日増しに高まったそうです。

 そして、ついには国会で問題となり、当時の運輸大臣であった楢橋渡氏は、タクシーの個人営業を開くことを決定し、昭和34年8月11日に「永年の無事故・無違反の優良運転者に夢を与え、業界に新風を送る」という大臣声明を発表しました。

 個人タクシーの導入により、タクシーに関する事故率は低下し、今日に至ったということです。現代では当たり前のように街中を走っているタクシーですが、歴史を確認していくと、世論が大きく反映され、今の形態になっていることが分かりました。

 普段はあまり気にしない、他業種の成り立ちの背景ですが、今日の「わとはぷ」で、私も勉強させていただきました。これからもジャンルを問わず、色々と勉強して皆さまにお伝えいたします!

 それでは、本日もIWJをよろしくお願いいたします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/