日刊IWJガイド「IWJ関西・柏原資亮記者が見た大阪ダブル選挙とは~ 参院選をにらみすえて、安倍「壊憲」政権STOPをかけた野党と市民の選挙戦がスタートか。緊急事態条項はヤバイぞっ!」 2015.11.24日号~No.1168号~


■■■ 日刊IWJガイド「IWJ関西・柏原資亮記者が見た大阪ダブル選挙とは~ 参院選をにらみすえて、安倍「壊憲」政権STOPをかけた野党と市民の選挙戦がスタートか。緊急事態条項はヤバイぞっ!」 2015.11.24日号~No.1168号~ ■■■
(2015.11.24 8時00分)

 おはようございます。IWJのぎぎまきです!

 大阪維新が圧勝した府知事選、市長選の確定票が、23日未明、それぞれ発表されました。松井一郎府知事の得票数は200万台の大台に乗り、自民の栗原貴子候補に倍の差をつけ勝利。一方、橋下徹前大阪市長の後任となった吉村洋文候補は、約59万6000票を獲得。こちらも、約19万票の差で柳本顕候補を大きく引き離しての当確でした。今後、大阪維新は看板政策である「大阪都構想」への再挑戦を行い、国政政党である「おおさか維新の会」の方は、来夏の参院選でさらなる議席の獲得を図るのでしょう。

 IWJではこれまで、維新の事実上のリーダーである橋下徹氏や彼が率いる維新について、繰り返しお届けしてきました。過去8年におよぶ維新の政治を振り返ると、いかに弱者が切り捨てられ、大阪の財政赤字を増やし、大阪の人々の生活基盤を掘り崩してきたか、驚くべきものがありますが、選挙の結果は、4年前のダブル選挙より10ポイントも下落した投票率の低さと、大阪維新の圧勝。

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・【スピーチ全文掲載】「劇場型の維新政治はもう要らない」22日に迫る大阪ダブル選挙も終盤へ――京橋街宣に1000人の聴衆!追い上げを見せる自民推薦候補をSADLが応援「民主主義を取り戻せ!」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275702

・【スピーチ全文掲載】7年前、橋下徹氏と対談した女子高生が街宣車の上で「大阪府民なめんな!」――弱者を切り捨てる「自己責任」の押しつけにNO! ~SEALDs KANSAIはなこさんがスピーチ
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/274827
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 府知事選は7.41ポイント、知事選は10.41ポイントという投票率の大幅ダウンだったそうです。なぜ、ここまで大きく投票率が下がったのか、また、有権者は大阪維新の何に希望を見いだしたのか、改めて考える必要がありそうです。

 外野がブーイングするのは簡単で、「大阪おわた」「なんで投票にいかへんねん!」など、Twitterのタイムライン上では選挙結果に合点がいかないという意見が相次ぎました。確かに、外から見ているだけでは、いまいち、選挙の実態がつかめない。現場からの声を聞きたい! ということで、今日はIWJ関西の柏原資亮記者に登場していただきます!

 IWJはSEALDs関西やSADLなど、安保法制反対を盛り上げた若者たちが維新NOを示した奮闘ぶりを可視化した一方で、大阪維新の定例会見などにもあししげく通い、中継してきました。その大阪維新に張り付いて取材を続けていたのが、IWJ関西の柏原資亮(もとすけ)記者。IWJは、東京にいるスタッフだけではなく、沖縄や関西、東海や北海道、東北といったさまざまな地域で、日々、地元目線で取材を重ねているスタッフやボランティアの方々によって大きく支えられているメディアです。

 その一人、関西の柏原記者は、大阪維新の会がダブル選挙のマニフェストを発表した10月10日の記者会見から投開票日まで、実に30本近い中継をこなしてきた、関西方面のエースの一人。橋下前市長や松井府知事に鋭い質問を浴びせるなど、大阪維新を目の前に、果敢に挑んできた強打者です! 今回の大阪ダブル選を終えて、維新陣営を間近で見てきた府民の一人として、何を感じたのか、柏原記者の報告をご紹介します!

…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.11.24 Tue.**

【Ch5】14:00~「チェルノブイリ事故の健康影響とは? ~講演:アナトリー・チュマク博士(ウクライナ放射線医学研究センター)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※チェルノブイリ事故後25年目にまとめられた『ウクライナ国家報告書』で“健康影響”の章を監修したアナトリー・チュマク博士の講演を中継予定。
主催は「『チェルノブイリ被害調査・救援』女性ネットワーク」、「OurPlanet-TV」、「国際環境NGO FoE Japan」。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

【Ch4】 19:00~「臨時国会開け!共謀罪?緊急事態条項?ふざけるなっ!再びの緊急街宣」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「『NO WAR デモ』-戦争法案は絶対廃止しよう!-実行委員会」主催の緊急街頭宣伝を中継予定です。

【シリーズ特集13 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch9】20:00~「古賀誠・元自民党幹事長が講演『私の政治の原点は平和』集団的自衛権行使容認・解釈改憲に苦言、政党政治の劣化や小選挙区制による党執行部の権限拡大の問題に言及」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=9
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/230249
※古賀誠・自民党元幹事長は、2015年2月4日、日本政策学校の講師として招かれ、「自由民主党の在り方-現政権の評価と今後」というテーマで講演しました。古賀氏は講演で、自身の父親を第二次世界大戦で亡くした境遇から、「平和」を政治の原点に据えてきたと強調しました。

【再配信・Ch1】21:00~「岩上安身による升永英俊弁護士インタビュー / 『一票の格差』違憲問題について」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/46152
※「全国弁護士グループ」による「1人1票裁判」が、11月25日(水)最高裁大法廷で開廷します。それに先立ち、2012年12月21日に岩上安身が行った「全国弁護士グループ」の升永英俊弁護士へのインタビューを再配信します。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.11.25 Wed.**

【Ch未定】13:15~「1人1票裁判(2014衆院)最高裁大法廷判決期日」
※「NPO法人 一人一票実現国民会議」主催で行われるパレード、裁判所内司法記者クラブ会見、他を中継予定。

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【Ch未定】15:00~「【第0弾:予告編】安冨歩・片岡祐介の『魂の脱植民地化で読み解くクラシック名曲』シリーズ 『ベートーヴェン交響曲5番「運命」』を主たる題材にした対談」
※魂の脱植民地化の観点から、音楽史を振り返り、名曲の名曲たる所以を追求する『魂の脱植民地化で読み解くクラシック名曲』シリーズの「第0弾:予告編」を中継予定。

【シリーズ特集14 標的は9条だけじゃない!自民党トンデモ改憲草案の正体!・Ch9】17:00~「憲法最大の危機のなか開かれた護憲集会 『安倍内閣は、「無理を通せば道理が引っ込む」を実践している』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=9
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/137899
※2014年5月3日、東京・日比谷公会堂では「5/3 憲法集会&銀座パレード2014」と題する集会とパレードが開かれ、約3700人(主催者発表)の参加者らが護憲の必要性、解釈改憲の危険性を訴えました。

【Ch未定】18:30~「公開講座『東京で考える沖縄・辺野古』」
※東京出身の学生と沖縄出身の学生たちが中心となって企画された公開講座「東京で考える沖縄・辺野古」の第1回目を中継予定。「明治大学労働教育メディア研究センター」、「SEALDs RYUKYU」主催。

【初公開撮りおろし録画配信・Ch1】20:00~「新刊『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』刊行記念 クロストークカフェ」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※2015年11月19日に行われた、新刊『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』刊行記念のクロストークカフェを録画配信します。
出演は、植草一秀氏(政治経済学者)、川内博史氏(元衆議院議員)、木村朗氏(鹿児島大学教授)、岩上安身。

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(前半の続き)…

■IWJ関西・柏原資亮「大阪ダブル選挙を語る」!

 おはようございます。大阪でIWJ記者をしている柏原資亮です。

 これを書いているのは、大阪ダブル選挙での松井知事、吉村新市長の当確会見中継から帰宅し、新聞やTV等の出口調査の結果や開票データの結果などに一通り目を通した、23日朝の6時過ぎです。

 橋下徹市長、松井知事誕生の前回のダブル選挙の時から、橋下維新の中継に関わってきたこともあって、僕の見てきた選挙戦に対する思いや、今後の大阪について思うことを、現場の生の声として書かせていただくことになりました。

 投開票日の22日、当確が出た瞬間、大阪維新の会見現場は、シーンとしていました。

 定例会見など、現場で取材にあたっていた僕も含めた報道関係者の多くは、橋下維新のことが嫌いな人が割合多いんです(笑)。それはそうですよ。これまで、一般の人が目や耳にするよりはるかに多く、彼らのめちゃくちゃさや理不尽さを眼前で、肌で、体感してるのですから。それに、選挙結果がどうなるか、それとなく事前に耳に入ってきていたのもあって、当確の瞬間、会見場は一切盛り上がっていませんでした。。。

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・【大阪府知事選・市長選】「大阪維新の会」候補者 開票後の共同記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275960
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 振り返ってみると、安保法制への対案について橋下前市長が発言し始めたときから、大阪維新と官邸とのつながりがささやかれ出していました。その頃からです、安保法制反対運動一色の中で、おおさか維新はキッチリとこの選挙を見据え、しっかりと準備を始めていたのです。安保法制に対する反対運動はもちろん大切なことでしたが、準備段階からはるか先をリードしていた様子を僕は見ていました。

 一方、自民党大阪府連は、有力な著名候補を確保することに躍起になりましたが、失敗。候補が決まったのは、選挙からほんの1ヶ月前といった状況でした。結果的には良い候補者が選ばれたとは思います。

 市長候補だった柳本顕氏は3.11後の脱原発運動が大きく起きたとき、市民グループから、原発を推進する自民党議員でありながらも、満点を評された人物。その人柄に信頼を寄せられる希有な大阪市議会議員でした。栗原貴子氏も、あの強面の松井知事のいかつい答弁にも、全く気圧されることなく、厳しく追及をされる姿が印象的で、中々人目に触れない「大阪府議会」という現場で、良い仕事をされる議員さんだなと、僕には感じられました。

 しかし、候補者の決定に余りにも時間がかかり過ぎた上、党内部の意見調整はというと、とても上手くいっているとは思えないもので、先の「都構想」の住民投票における「オール大阪」の共闘を崩してしまうほどの選挙戦術は、目にうつるもの、耳に聞こえてくるもの、ネガティブなものばかりでした。その中で府連会長の交代のタイミングも最悪。

 党中央から応援に駆けつける大物といわれる議員のチョイスも多くが最悪でした。凄まじい破壊力を発揮した自民党のセンスのなさ。これ、僕が大げさに言っているのではなく、マジな話です。わざとやってんのちゃう?と疑いたくなるほどです。

 業を煮やした二階総務会長の終盤での喝を入れる乱入来阪も、全くの時既に遅しでありました。顕著な例としては、僕自身の自宅の周りで古くから自民のポスターをかならず貼っていた家々の幾つかにさえ、ポスターは見えなかったことです。

 その結果は、自民票が、市長、知事選ともに約4~5割も維新候補に流れたことにハッキリと現れたと思います。

 橋下率いるおおさか維新は、その主張の相変わらずの無茶苦茶さは関係なしに、とにかく気迫、気合いの込もった演説を展開しました。「都構想」の住民投票における徹底した敗因の総括から、選挙期間開始前からの敗北エリアでの重点的な街宣活動。突っ込みどころは多くあることは勿論ですが、反対勢力より遥かに一丸となった選挙活動はしっかりと結果に結びつきました。

 維新の党でのお家騒動は物ともせず9割の票固め。これは見事としか言いようがありません。「選挙は戦(いくさ)」「戦国時代なら殺しあい」と言いきる橋下代表の選挙に対する真剣勝負の姿勢、その気迫。「橋下さんやったら何かやってくれそうやん~」「難しい事いわれてもよう分からへんけど~」。これが大阪府民市民を動かすほぼ全てです。

 維新の選挙を応援しに集まるスタッフもそうした熱量にほだされた人達であり、「世の中がよくなってほしい、政治とかなんかよう分からへんけど」。多くがそうした善意の人達です。自民党政治に対する長年の政治不信、そこに現れ、「なんかよう難しい事は分からへんけど、何かやってくれそうやん~」っと心を動かされる程の、気迫と熱量でもって頑張っている様にみえる人の存在は、自民のあまりのセンスのなさに対し、ブッチギリで輝いて見えてしまうのです。

 今回、投票率は約10ポイント下がりました。これは橋下人気の下落です。「でも、他に入れる選択肢がない!」。これなんです。

 無党派層はもともと政治にほぼ興味がありません。なんちゃって政治意識で、橋下票に入れています。そして、安保強行採決くらいは、「メチャクチャやりよったな~」ぐらいは知っています。だから橋下維新のあの壮絶な主張の無茶苦茶さも、印鑑と通帳を握りしめて離さない「居直り強盗」ぶりも、全部!関係ない!のです!

 「何か難しいことよう分からへんけど、橋下さん頑張ったはるしええんちゃうん~」以上です。それ以上でも以下でもありません。

 人気投票の選挙を勝つ為に、対立を生み出し過激に目立つことで「何かよう分からへんけど頑張ってる、凄い」と見える炎上商法でキープするしかない、止まることのできない周遊魚。これは消費され、やがて飽きられる商品であり、生モノのエンタメビジネスです。

 そのうち飽きられる事が橋下維新の終わり。そしてどこかで現実の政治、政策が破綻をします。どちらが早いかのロシアンルーレットです。

 とりあえず、橋下おおさか維新は今回の選挙に勝ったことで、お家騒動の政治資金問題からすんでのところで延命はしましたが、実際的な人気の維持はあと1クールか2クールじゃないかと思っています。その間に安倍内閣との与野党協力タッグで参院選を勝ち抜き、改憲まではやってしまう等はあるかもしれませんが、そうしたことも含め、実態と乖離した人気は、現実の政治のほころび歪みと共に低迷し、平行して反対勢力や候補の台頭もあるでしょう。

 反対勢力や候補が実力で力をつけ、成長していく事が非常に望ましいし、本当の民主主義やまっとうな政治に転換していくには不可欠です。それが、候補を擁立し票をとるには、残念ながらもう少し時間がかかるんじゃないかな、って。SADLやSEALDsやこうした若者の運動から生まれるかもしれないし、そうじゃないかもしれないし、それはまだわかりませんが、この運動から流れの中で、そうした思い、魂、思想、は連なっていくと思います。

 今の政治は僕らの思いとは随分遠いところに向かっていく一方ですが、こっちはゼロに等しい状況から学んだり出会ったりしながらここまでこれほど大きくなってきたわけですから、未来には希望を感じています。次の参院選、そして衆院選、全国のローカル選挙、憲法改正、とまだまだありますが、その度、悲観せず、腐らず、楽しんでやっていけば良いんじゃないでしょうか。(柏原資亮)

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 以上、地元大阪出身・在住の柏原記者の報告でした。

 柏原記者の「おおさか維新の会」の結党大会や臨時党大会で、橋下、松井両氏に直撃質問し、引き出した回答は、それぞれ記事にまとまっていますので、ぜひ、ご一読ください!

 そして実は、柏原資亮記者は奥様と愛犬2匹のかわいらしい姿を記録した写真集も出している、IWJスタッフといえどその全貌がなかなか掴みにくいキャラクターの方。仲睦まじいご夫婦が出した「PANDY & MIKO」はIWJ書店でも扱っています。【IWJすこやかブログ】で柏原記者の自己紹介も兼ねて写真集の特集ページも掲載していますので、もろもろ、ご紹介いたします! 柏原記者の本、ぜひ、ご購入を!

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・【速報!】維新・大阪組が「臨時党大会」強行! 松井大阪府知事にIWJ記者直撃!大阪組が党代表と認めていない「松野頼久」名で政党交付金を申請ってなぜ!? え、その時だけ松野代表OKって?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/272054

・【スクープ寄稿】橋下徹氏に「有印私文書偽造・同行使罪」「公正証書原本不実記載等罪」の疑い! 会見からみる法律顧問としての適格性~登記問題Q&A~(維新の党 新潟県総支部代表代行・米山隆一弁護士)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/273387

・【IWJすこやかブログ】愛くるしいペットとのプライベートを「そのまま」お届け!~写真集「PANDY&MIKO ITALY」「PANDY&MIKO JAPAN」のご紹介(IWJ関西・柏原資亮)
http://iwj.co.jp/feature/sukoyaka/archives/295
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■IWJのさらなるご支援をよろしくお願いいたします!

 小さなインディペンデント・メディアながらも、IWJは伝えるべきニュースがあれば、日本各地、また世界各地を飛び回ります。収支も顧みず、勢いだけで取材に赴くこともしばしば。しかし、今まで無駄な取材はなかったと自負しています。

 今回も、新人の山本愛穂が突然渡米することになり、沖縄の「島ぐるみ会議」の密着取材を敢行しました。全日程に同行したのはIWJのみ。貴重な現地のようすを記録してきました。

 昨日のガイドで、山本記者からもご挨拶をさせていただきましたが、今回の訪米取材にあたっては、みなさまからカンパを頂戴しました。本当にありがとうございました。現地での取材成果をまとめた記事は、準備が整い次第、告知しますので、ぜひ、ご覧ください!

 地道な日々の取材活動はもちろん、こうしたアクロバティックな取材もIWJならではです。空も陸も海の上も、場所を問わず攻めるIWJをぜひ、みなさんで育ててください。もっと中継数を増やし、活動範囲を増やしていきたいと考えています! 権力に組み込まれた御用メディアの100倍以上の報道魂をもって頑張っているIWJを、どうかお支えください! ご寄付・カンパも取材費にあてさせていただいています! どうかよろしくお願いします!

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■「野党共闘」に希望!? SEALDs諏訪原氏「野党はやるという実感を得た」

 政界については、何が何だか、正直、もう訳が分かりません。一体、政局はどうなっているんでしょうか。今回、大阪維新が勝利を収め、勢いづいたことで、今後の国政の野党再編にも影響が出てくるでしょう。民主党内の右派は橋下氏と連携したいんだとか。細野氏らは、櫻井よしこ氏をシンポジウムに呼んだりと、党内は混迷を極め、代表の岡田氏は松野氏率いる維新の党との連携をめぐり、条件が合わず「統一名簿は作らない」とも宣言。日本共産党が呼びかけた国民連合政府も実質、棚上げ。

 来夏の参院選が後7ヶ月後に迫っているというのに、有権者としてはもうやきもきする日々が続いていると思います。柏原記者のレポートにもあるように、選挙は理念だけでなく、どれだけ熱気があるか、どれだけ準備を周到に行えるかにかかっています。次の参院選は普通の選挙ではありません。憲法の改正、しかも緊急事態条項の導入がかかっています。大変な選挙です。

 この緊急事態条項の重要性については、1人1票の違憲訴訟で知られる升永英利弁護士が、警鐘を鳴らしています。以下の記事をぜひ、ご覧ください。

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・11月25日15時から、「1人1票裁判」大法廷判決開廷! 「正統性のない」違憲状態の国会議員が、人権を根絶やしにする「緊急事態条項」を発議するなんて許されるのか!? 行方に大注目!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275991

・2015/07/30 一票の格差をめぐり升永・久保利弁護士が会見、審議中の安保法案に苦言「そもそも違憲状態で選ばれた国会議員に立法資格なし」「無資格だと広まれば法案は止められる」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/255544
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 そんな中、こつこつと野党と市民が意見交換会を続けています。この意見交換会に参加するのは、民主・維新・共産・社民・生活の野党5党と、「SEALDs」、「安全保障関連法に反対する学者の会」「安保関連法に反対するママの会」「戦争をさせない・9条を壊すな!総がかり行動実行委員会」「立憲デモクラシーの会」など、夏の安保法制反対運動の火付け役となった市民団体。これまで2回、実施されました。

 会合は原則として取材NGなのですが、10月16日に開かれた1回目の様子は、冒頭のあいさつと報告会をもとに記事化していますので、ぜひ、ご覧ください。

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・2015/10/16 「野党共闘における民主党の責任は大きい」~野党各党とSEALDsやママの会、学者の会が初の意見交換「今後も継続して開催」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/270640
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 19日に開かれた2回目の会合に参加した、SEALDsの諏訪原健さん、別名、「ガイコツナイスガイ」さんは、意見交換会参加後、「形はどうあれ野党はやるという実感を得た」とツィートし、選挙に向けた野党共闘について期待を寄せています。

https://twitter.com/swa_swa_swatch/status/667559475616702464

 どうやら、民主党の枝野幸男幹事長が、1人区において、野党間で「勝てる候補」の選定作業を進めているといい、枠組みや候補者選びで市民と一致団結してやっていきたいと発言したと。また、意見交換会は今後、頻度をあげて開催されるといい、選挙に向けた地道な取り組みが始まっているようです。混迷している一方で、平行して行なわれているこうした堅い動きも、IWJはちゃんと取材していきたいと思います。

 また、枝野幹事長は21日、札幌市内の講演会で次のように発言したといいます。

 「民主党は野党第1党で、(先の通常国会で成立した安全保障関連法に)反対している。我々は、できることは最大限やる。我々が評価されなくてもいい。結果的に、来年の参院選挙で与党を過半数割れに追い込むためには、我が党が、むしろ評価を下げてもいい。私は、その覚悟でやっている」

 市民との意見交換会の中心となっているのも枝野幹事長です。また、先日19日、東京・有楽町で行なわれた野党緊急共同街頭演説の呼びかけ人も民主党。中心となっていたのが、枝野幹事長。街宣の中で、安倍政権を「独裁国家」だと連呼し、聴衆に臨時国会を開かない政府・与党は「税金泥棒」だと、突きつけて下さいと、強い口調で訴えていました。

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・2015/11/19 安倍政権は「憲法違反で独裁国家」~野党5党1会派が東京・有楽町で「臨時国会見送りは違憲」緊急共同街頭演説
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275605
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 私の認識は甘いのかもしれませんが、枝野幹事長や福山哲郎氏が一番、市民との連携について本気なのではないかと感じます。細野氏、前原氏、長島氏、松原仁氏ら右派ばかりが目立っていますが、彼らだけが、民主党のコアを形成しているのではないではないと思います。

「ガイコツナイスガイ」の諏訪原さんも、こうも言っています。

 「野党共闘について懸念があるかもしれませんが、形はどうあれ野党はやるという実感を得ました。それに『◯◯党はだめだ』という前に、むしろこちらが最適解を示してあげればいい。議員に電話でも、署名でも、街宣でも、やり方はいくらでもあります。そういう行動が野党共闘を促進させる燃料になります」

 結局、野党がどう共闘できるかに来年夏の選挙はかかっていますよね。批判一辺倒ではない応援の声が、野党の連携を実現したこの夏のように、市民の声が野党共闘を促進させる燃料になるならば、応援の声を送りまくるのもいいかもしれません!

 民主党本部前で、たった一人、民主党に対する声援を送っている男性がいるのをご存知ですか? IWJはこういう地味で地道な活動をする市民の声を逃しません。これまで3回、その様子を中継していますが、今では参加する市民の数も増え、民主党に請願書を出したりと活動の範囲も広がってきているようです。お時間がある方はぜひご覧ください!

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・2015/11/19 民主党「声援&請願」メッセンジャーVol.3(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275533

・2015/10/21 民主党「声援&請願」メッセンジャーVol.2(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/271325

・2015/10/03 民主党「声援&請願」メッセンジャー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/268400
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■「一票の格差」意見問題で、21時から、升永英俊弁護士インタビューを再配信します!

 明日、25日は注目の「1人1票裁判」が最高裁大法廷で開かれます。それに先立ち、IWJでは本日21時から、升永英俊弁護士のインタビューを再配信します!

 先にちらっと触れたように、升永弁護士は2009年から「1人1票裁判」を行ない、違憲訴訟を起こしてきた方。小選挙区において、一票の価値に大きな格差がある現行の選挙制度を指摘し、2012年、2014年の衆議院選挙は「無効である」という訴訟を起こしました。

 一票の格差というのは、簡単に言うと、例えば、人口10万人につき議員1人という地域の住民が投じた一票に対して、人口20万人につき議員1人という地域の住民が投じた票はその半分の価値しかない、といったような不平等のことです。

 古くは1962年から、日本で初めて「議員定数是正裁判」が起き、その後も選挙の度に同様の裁判が提起されてきましたが、一人一票にはほど遠い状態が続き、投票価値の不平等は解決されていないまま、今に至ります。2012年の衆議院選挙では、17戦17勝、2つの違憲無効判決、13の違憲違法判決、2つの違憲状態判決が言い渡されました。誰1人として、合憲としなかった。

 そして、明日、25日、2014年12月の衆院選について、升永弁護士らが選挙の無効を求めた訴訟の判決が言い渡されます。一審では14の高裁と支部が17件の判決を出し、うち4件が「合憲」、12件が「違憲状態」、1件が「違憲」と分かれましたが、25日に最高裁大法廷が統一した判断を示すことになります。

 「次の選挙裁判の判決が違憲選挙を違憲と判断しなかった場合、これまでの選挙裁判と比べ、その破壊力は取り返しがつかないほどの決定打」ーー。

 自民党が憲法改正の実現に躍起になっている今、升永弁護士は、「違憲状態」の選挙で選出された「国会議員」とは呼べない議員たちによって、憲法改正発議がなされようとしていることに、これまで以上に強い危機感を示しています。

 中でも、最も危険視するのが98条、99条の「緊急事態宣言」です。11月13日にフランス・パリで起きた同時多発テロ事件をうけ、仏オランド大統領はフランス全土に「非常事態宣言」を発令し、法改正を経て、3ヶ月の延長が決められたばかり。

 他方、日本でも、来夏の参院選で改憲勢力が3分の2議席以上を取れば、このフランスの「非常事態宣言」を上回る、独裁的な権力の行使可能な緊急事態条項が創設されてしまうかもしれないのです。

 「1人1票」の価値の見直しと、制度の是正がいかに重要なのか、今夜21時からの再配信をぜひ、ご覧いただき、明日25日に行なわれる最高裁大法廷判決にご注目ください!

※夜9時から!
岩上安身による升永英俊弁護士インタビュー / 「一票の格差」違憲問題について
【Ch1】http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

 明日はIWJの城石愛麻(エマ)記者が、13時15分から「一人一票実現国民会議」主催で行なわれる集会や、判決言い渡し後の会見などを中継します。

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・11月25日15時から、「1人1票裁判」大法廷判決開廷! 「正統性のない」違憲状態の国会議員が、人権を根絶やしにする「緊急事態条項」を発議するなんて許されるのか!? 行方に大注目!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275991

・2012/12/21 升永英俊弁護士インタビュー / 「一票の格差」違憲問題について
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/46152
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■『前夜・増補改訂版』脱稿!? 12月9日の「ロックの会~IWJ NIGHT」 イベント会場で3人の共著者のサイン入りで新発売されます!

 すでにこのガイドでは度々取り上げていますが、現在、テキストスタッフ総出で、加筆作業中の書籍『前夜・増補改訂版』。このガイドを書いている月曜夜にも脱稿か!? というラストスパートの段階に突入しました。

 パリでのテロ事件など、ここ最近のめまぐるしい動きと、今後の重要な動きについても触れているため、加筆部分はかなりのボリュームとなる模様! 特に安倍政権が、どさくさ紛れに共謀罪を創設し、改憲によって、緊急事態条項を盛り込み、文字通りの「独裁」を実現しようと目論む今こそ必読の内容です!

 こちらは、下記のフォームからご予約いただけますので、ぜひぜひ、お買い求めください!! 私も間違いなく購入する予定です!

※『前夜・増補改訂版』予約フォーム
http://goo.gl/forms/K1GiAd3VHN

 そしてこの『前夜・増補改訂版』は、12月9日(水)に開催する「ロックの会~IWJ NIGHT」 イベント会場で最も早く発売します! しかも、梓澤弁護士、澤藤弁護士、岩上さんのサイン付き! これはレアです! 会では、自民党の「憲法改悪」について梓澤弁護士、澤藤弁護士、岩上さんの3人でトークしますので、ぜひ会場にお越しください!

 さらに、このコーナーには、民主党の小西洋之議員、女性装(女装ではないらしいです)で登場予定の安冨歩東大教授も参加。どんなディスカッションになるか、今からワクワクします!

 さらに、今回の「ロックの会~IWJ NIGHT」はこの他にも、「マイナンバー」と「TPP」のコーナーも設け、それぞれにゲストを招いて論じ尽くします。「マイナンバー」コーナーには、日本体育大学教授で憲法学者の清水雅彦氏が登壇し、さらにIWJの「エマイナちゃん」こと城石愛麻(エマ)記者がその危険性をプレゼンします。

 そして最後の「TPP」のコーナーには、IWJではお馴染み、山田正彦・元農林水産省大臣が登壇し、メディアが報じないTPPの危険性、そして「大筋合意」という詐欺文言に躍らされる大手メディアの愚かさなどを、ふんだんに語っていただきます!

 以上のような豪華ゲストでお送りする「ロックの会 IWJ NIGHT」。ご予約のお申し込みをいただければ、お席を確保いたします。予約を受け付け始めたばかりですが、すでに半分以上は埋まりつつあります! ぜひ、お早めにお申し込みください!

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◆日時 2015/12/9(水)開場19:30 20:00開始~22:30終了

◆会場 代官山 カフェラウンジ UNICE(ユナイス)
http://www.unice.jp/
東京都渋谷区恵比寿西1-34-17 Za HOUSEビルB1
Tel: 03-5459-8631
地図:https://goo.gl/maps/hZoLK

◆参加費:3,500円 軽食、飲み放題代金 会場受付にてお支払

◆今年2月、副流煙を吸い込んで心臓発作に見舞われたばかりの岩上さんの健康状態に対する主治医のアドバイスにより、当日の会場は全席禁煙とさせて頂きます。ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

◆参加申し込みはこちら
https://docs.google.com/forms/d/1naooa4EUHU_YuYCxP1UkCXg5CHlKv1d7mvFvcXgWkeI/viewform
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■岩上さんのインタビューと講演のお知らせ!

 11月と12月に決定している、岩上さんのインタビューや講演情報をお知らせいたします。もちろん、これが全てではありません。まだまだインタビューを申し込み中の方はたくさんいます。もし決まったら、どんどんラインナップを更新していきますので、毎日、このコーナーにご注目ください!

・11月30日(月)13:00~
是枝裕和氏(映画監督)インタビュー
・12月4日(金)15:00~
阪口徳雄弁護士・上脇博之教授インタビュー
・12月7日(月)13:30~
民主党・岡田克也代表インタビュー
・12月11日(金)13:00~
横浜国立大学 大学院環境情報研究院・金子信博教授インタビュー
・12月17日(木)17:00~19:00
京都精華大学専任講師・白井聡氏インタビュー

【講演情報】
・12月5日(土)19:00~
場所 : 島根県出雲市民会館
主催 : たたかうデモクラシー島根
※詳細が決まり次第、随時更新します!

 11月24日(火)、26(木)に予定されていた太田昌克さん、津田敏秀さんのインタビューは、岩上さんのお身内に不幸があり、告別式等と重なるため、延期とさせていただきました。申し訳ありませんが、後日再度インタビューの場を設けたいと思いますので、何卒よろしくお願いします。

 個人的には、是枝裕和監督のインタビューが楽しみです。「ワンダフルライフ」「誰も知らない」、最近では「そして父になる」が注目されましたね。是枝監督は「クローズアップ現代」のやらせ問題に対し、BPO放送倫理検証委員会が出した意見書について、自身のブログで論評され、見解を述べられています。そのブログを岩上さんが読み、直接、お話をうかがいたいということで実現したのが今回のインタビュー。30日の月曜日、13時からを予定しているのでぜひ、お楽しみに!

 なお、是枝監督と岩上さんは、母校・早稲田での集会で、それぞれスピーチしています。そちらもぜひ、ご覧ください!

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・2015/09/06 「『在野の精神』は死んでいなかった!」――早稲田大学が「知的劣化」の激しい日本の政治に「NO」!吉永小百合氏、澤地久枝氏らOBも賛同!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/261743
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■今年はIWJ設立5周年の年! IWJの年末恒例イベント「饗宴VI」開催します!!

 年末恒例となった、IWJの激熱イベント「饗宴~SYMPOSION」を、今年は【12月20日(日)】に開催します! 今年の「饗宴」は、三段構成でお届けします。

 まず、第一部では「グローバル経済・TPP」と題し、岩月浩二弁護士、政治経済学者の植草一秀氏、PARC事務局長の内田聖子氏、国際情報解説者の田中宇氏、中央大学名誉教授の富岡幸雄氏、横浜市立大学名誉教授の矢吹晋氏にご登壇いただきます。TPPの問題にとどまらず、AIIB(アジア・インフラ投資銀行)やグローバル企業の税金逃れの実態などについて、議論します。

 第二部では「立憲主義と改憲」と題し、学習院大学教授の青井未帆氏、元宜野湾市長の伊波洋一氏、慶應義塾大学名誉教授の小林節氏、水上貴央弁護士、SEALDsの奥田愛基氏にご登壇いただきます。今年、国会前を中心に全国規模で抗議の声があがった安保法制、そしてその先にある「明文改憲」の問題、今、目前にある危機について、議論します。

 第三部では「戦争の過去・現在・未来のリアル」と題し、元陸上自衛隊レンジャー部隊所属の井筒高雄氏、ジャーナリストの志葉玲氏、元内閣官房副長官補の柳澤協二氏、元外務省国際情報局長の孫崎享氏にご登壇いただきます。内戦が激しさを増すシリア情勢、IS(イスラム国)の動向、そして戦場に駆り出されることになるかもしれない自衛隊のあり方や、企業が兵員補充の片棒をかつがされるかもしれないことなどをめぐり、議論します。

 現在、「饗宴VI」の特設サイトを準備中です。お申し込みの受付を開始しましたら、Twitterやこの日刊IWJガイドなどでもお知らせしますので、今しばらくお待ち下さい!

■新刊『米国が隠す日本の真実』(詩想社)発売開始!

 岩上さんが執筆陣の一人に名前を連ねた書籍『米国が隠す日本の真実』が、いよいよ販売開始しました!

 本書では、鹿児島大学教授の木村朗氏、政治経済学者の植草一秀氏、元衆議院議員の川内博史氏、そして岩上さんが、原発の再稼働、TPP、消費税増税、辺野古新基地建設問題、IS(イスラム国)による日本人人質殺害事件などのトピックを、「米国からの圧力」という視点から議論を展開しています。

 木村先生は「偽りの『テロとの戦い』に組み込まれる日本」と題して、日本の戦争国家化、監視社会化に警鐘を鳴らしています。「秘密保護法を何としてでも制定しようとした強固な国家意志」は、コンピュータ監視法、マイナンバー、そして共謀罪とも地続きでつながっており、さらには国防軍、緊急事態条項を盛り込んだ「自民党改憲草案」とも一直線でつながっていると指摘されております。

 もちろん、パリでの同時多発テロ事件以前に書かれた原稿ですが、木村さんのご指摘はまさに今、目の前に迫ってきている現実と直結しているのがわかります。同時に、9.11のテロ事件にまつわる不可解なエピソードも紹介されています。

「テロ事件」と呼ばれるもの、それが本当にテロ事件だったのか、もう一度、9.11から、ボストンマラソン事件、シャルリエブド事件、今回のパリ事件まで、見直してみる必要があるようです。さらにそれらの事件だけでなく、付随して起きたアフガン侵攻やイラク戦争、そして現在のシリアへの様々な国からの空爆まで、関連付けて再検討する必要があります。

 さらに本書には、岩上さんの書き下ろし「安保関連法案の背後に潜む米国の『オフショア・バランシング戦略』」や植草氏の「安倍政権の暴走を止める『オールジャパン平和と共生』連帯運動」、川内氏の「なぜ、原発を止められないのか」と題した論考も収録。さらに他にも、マッド・アマノ氏の特別寄稿「権力やメディアを疑う『嘲笑』が今こそ必要だ」も掲載しています。

 本書は、書店、Amazonをはじめとするネットストアの他、IWJのサイトでも販売いたします。IWJのサイトでは4人のサイン入りの本が、お買い求めいただけます! ぜひ、お手に取っていただければ幸いに思います。

※【著者4人サイン入り】米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=157

 木村氏、植草氏、川内氏、そして岩上さんによって行われたクロストークの動画アーカイブは、下記URLからご覧いただけます。本書とあわせて、ぜひ、ご覧ください。

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※2014/01/20 「日本の真実を語る」沖縄問題から原発まで ~クロストーク 木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身-前半
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/120550

※2014/01/20 東京都知事選はシングル・イシューなのか? 脱原発候補一本化をめぐり白熱討論 ~クロストーク 木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身-後半
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/120992

※2014/06/01 「日本の真実を語る~思考停止に陥らないために」 クロストーク:木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/144261

※2015/01/23 いかにして、絶望を希望に転化させるか~クロストーク「日本の真実を語る」第3回 木村朗×植草一秀×川内博史×岩上安身
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/226919
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 新刊発売を記念して行われたこの4人のクロストークカフェは、11月19日に満員のご来場者をお迎えして、行われました。このクロストークの模様は、25日水曜日にオープンで配信する予定です!

 ぜひ、お見逃しなく!

※夜8時から!
【初公開撮りおろし録画配信】
新刊『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』刊行記念 クロストークカフェ
【Ch1】http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

■来年の7月末までに、Web大改造プロジェクトを行う予定です! Web班では腕利き人材を募集します!

 IWJのWeb班では、日々の記事の更新作業の他に、サイト全体をより見やすくするための抜本的な改良作業を行なっています。ここで、Web班の伊藤チーフから、緊急の人材募集のお知らせがございます。

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 Web班の伊藤と申します。皆さま、おはようございます。

 今年の8月に、Web班にはWebエンジニアの仲間も増え、ただいま、IWJの記事アーカイブ検索を充実させるべく日夜奮闘していますが、さらに来年の7月までに、Web大改造プロジェクトを行う予定でおります。

 お陰様で1万5千本以上になった記事アーカイブページですが、皆さまが見たい読みたい過去記事にスムーズにたどり着くためのシステム改良をもっともっと進めたいと思っています。IWJサイト全体の検索と利便性を高めるのが一番の目的です。

 そこで、Web班では、下記の(A)と(B)の2パターンの人材を緊急募集いたします。

(A) サイトの改良プロジェクトのメンバー募集です。今期(来年7月末)の間に一挙に進めてまいりたいと思っております。法人でも個人でも構いません。各記事ページのデザイン変更、メニューの追加・整頓、スマホ対応の作業をしていただきますので、特にWebデザインやCSS言語の得意な方、またスマホサイトのWeb作成経験のある方にお手伝い願いたいと思っております。よろしくお願いいたします。基本的に(A)は、来年夏頃までの短期契約でのプロジェクトとなります。複数名でチームを組んでタスクに当たりたいと思っております!

(B) 来年早々には、1万5千の全アーカイブを再編集する作業も視野に入れて準備しておりますので、WordPressなどへ大量にデータ入力することに慣れている方で、IWJコンテンツに精通し、日々の記事コンテンツのアップロード・更新・管理作業もしていただく方を募集いたします。(B)はなるべく長期契約で働ける方にお願いしたいと思っております。

・応募条件
(A)<短期契約> 下記の内、いずれか一つに該当する方を募集します
・HTML/CSSコーディングの経験のある方で、Webデザインの得意な方
・スマホ対応サイトの作成経験のある方
・PHP、JavaScript言語の経験のある方
(週2日以上出勤で週3日以上でもOK(在宅作業相談可)夜勤可能な方は歓迎! )

(B)<長期契約可能>
・HTML言語を知っている、Web作成した経験がある方
・Webのデータ入力を素早く、ミスなくできる方
・夕方以降、夜遅い時間帯に主に作業できる方
・チームワークで動くので、明るく、協調性のある方
(週4~5日出勤(在宅作業相談可))

(A)と(B)を兼ねてのご応募も可能です。また、前述の通り、(A)のプロジェクトは、法人に請け負っていただくことも考えています。個人だけでなく、法人もぜひご連絡ください!(B)につきましては、IWJで長期的に働きたい方ももちろん、フリーランスの方などで兼業もOKですので、ぜひ奮ってご応募ください。よろしくお願いいたします。

※ スタッフ応募フォームはこちら
http://bit.ly/1ALJypQ
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■IWJスタッフ募集のお知らせ

 IWJでは現在、スタッフを大募集中です。事務スタッフ、経理・総務スタッフ、テキストスタッフ、中継・動画編集スタッフを募集しています。IWJは常に忙しく、仕事量は山のようにありますが、やり甲斐はとてもあります。また、スタッフはみな仲がよく、チームワークもばっちりです。あなたもIWJで働いてみませんか。ご応募をお待ちしています。

<一般事務および会員管理スタッフ>
 電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのインタビューのアポ取り、スケジュール管理、イベント開催の準備などを行うのが、一般事務の仕事です。IWJの屋台骨を支える、とても大切なお仕事です。

 IWJでは現在、特にこの一般事務の人手が不足しています。一般事務がしっかりしていないと、IWJの足腰は立ちません。少しでも事務の仕事にご関心をお持ちの方がいれば、ぜひ、ご応募いただきたいと思います。

 一方、会員管理事務のスタッフは、会員様からのお問い合わせなどの接点になりますので、人当たりのよい方(メール対応中心です!)、メールなどPC操作に慣れている方(エクセルができるとありがたいです!)を募集しています。

◆応募条件
※「事務スタッフ」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

<経理・総務スタッフ>
 IWJでは、経理・総務スタッフも募集しています。経理および総務の実務経験がある方、経理ならば簿記などの資格をお持ちの方を歓迎いたしますが、経理の経験がなくても、真面目、几帳面、注意力がある、数字を扱うことや計算することが苦ではない、という方、初めて経理を覚えてみたいという方でもやる気があれば大丈夫です。ご応募、お待ちしています。

◆応募条件
※「経理・総務スタッフ」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

<テキストスタッフ>
 IWJでは、記者およびテキストスタッフも募集しています。IWJと聞くと、Ustreamを使ったライブストリーミングが主体のメディアだと思われる方が多いかもしれません。しかし、IWJではブログやメルマガなどのテキストにも力を入れています。インターネットメディアとしては、配信しているテキスト量はナンバーワンであると自負しています。

 IWJのテキストスタッフの基礎となる仕事は、現場に行って取材をし、それを原稿にまとめることです。さらにそこから派生して、Twitterを使ったリアルタイム実況、メルマガ用原稿の構成・編集、各種リサーチ資料の作成、岩上さんのインタビューや講演で使用するパワーポイントの作成なども行っていただきます。

 もちろん、すべてを一人でこなさないといけない、というわけではありません。本人の適性に合わせて、部分的に業務に携わっていただくことも可能です。

 勤務形態は、在宅でも可能です。地方在住の方でも、パソコンさえあればお手伝いいただくことが可能ですので、どうぞふるってご応募ください。

◆応募条件
※「【職種2】 -テキストスタッフ- (記者・ライター・リサーチャー・編集者etc)」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

 各募集スタッフのその他の詳細の項目に関しましては、以下のページよりご確認ください。上記の応募条件は、すべて当てはまっている必要はありません。ぜひ、ふるってご応募ください!

※【 スタッフ応募フォーム 】
http://bit.ly/1ALJypQ

<中継・動画編集スタッフ>
 IWJの記者や中継市民の皆さんが、日々取材してきた映像を、動画編集ソフト(adobe Premiere)で編集したり、サーバーへアップロードしたりする作業をメインに担当していただきます。

 動画編集の経験や知識をお持ちの方はもちろん大歓迎ですが、そうした経験がなくても、映像やIWJのコンテンツに興味がある方なら大丈夫です!

 経験豊富なIWJスタッフが親切にレクチャーいたします。自主性と向上心を持って、学び成長できる方をお持ちしております。

 また、動画編集だけでなくカメラを持って、記者会見やシンポジウム、デモの現場などに取材に行っていただくこともあります。こちらも、ビデオ撮影の経験や知識をお持ちの方は大歓迎ですが、「ホームビデオぐらいしか使ったことないなぁ…」という方でも心配いりません!

 映画やドキュメンタリーに興味があって、ビデオ撮影に挑戦したいという情熱をお持ちの方を募集します。あとは、体力と運転免許があれば、云うことなしです!

◆応募条件
※「【職種5】-中継・動画編集スタッフ-」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ

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■わとはぷ!のコーナー ~What happened today?~

 今日のわとはぷ!は、「What happened」ではなく、「What will happen」として、H-IIAロケット29号機の打ち上げについてご紹介します。本日、2015年11月24日、15時23分、種子島宇宙センターから、H-IIAロケット29号機が打ち上げられます。

 この最新ロケットは、「静止衛星打ち上げ対応能力の向上」が適用されてから初の打ち上げとのことで、数時間の慣性飛行を経て静止軌道近くへ人工衛星を運ぶそうです。

 ロケットに全く興味がない私ですが、宇宙科学ファンの方々にはたまらない打ち上げなのだとか。旅行会社も、この日に向けて、ロケット打ち上げ見学の他、ロケット機体の見学ツアー、案内人が同行する種子島宇宙センター特別見学ツアーなど「ロケット打上げ応援ツアー」なるものを実施。本日、筑波宇宙センターでは、H-IIAロケット29号機打ち上げのライヴ中継のパブリック・ヴューイングを開催するとか。

 すごい盛り上がりようですね!

 宇宙関連で言いますと、私としては、何と言っても来月に公開が迫った「スター・ウォーズ ep7/フォースの覚醒」が気になります。宇宙もののSFなら、過去の作品で言えば、ジョディー・フォスターの「コンタクト」、「2001年宇宙の旅」が好きです。IWJの佐々木、原両記者がそう言えば「宇宙戦争」について熱弁していたのを思い出しました。レンタルして見てみろ、とアドバイスされたので、早速、近いうちにビデオ屋で借りてみたいと思います!

 では、今日もコンテンツ盛り沢山なIWJをどうぞ、よろしくお願いいたします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/