ドイツ出張のお知らせとご支援のお願い


【岩上安身 ドイツで行われるシンポジウムでの講演と、現地取材を行います!! 】

9月13日、ドイツのニュルンベルク、エアランゲン大学にて開催されるシンポジウム「カタストロフィ、デジタル公共空間、デモクラシーの未来(Catastrophes, Digital Public Spheres and the Future of Democracy)」に岩上安身が参加、講演いたします。

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■日時: 2014年09月11日〜2014年09月13日
■タイトル:「Catastrophes, Digital Public Spheres and the Future of Democracy」
■開催場所: エアランゲン大学(ドイツ) https://goo.gl/maps/ZOAyz
■参加費:無料
■申し込み先:fabian.schaefer(あっとまーく)fau.de
■申し込み期間:9月1日まで(ドイツ時間)締切っているかもしれませんが、参加希望の方は、コンタクトをとってみて下さい。

■概要
このシンポジウムは、現代日本におけるデジタルメディアと民主主義についての国際シンポジウムであり、ライプチヒ大学(ドイツ)・コーネル大学(米国)・東京外国語大学共同で2006年から行われている「日本近現代思想史を書き直す!」プロジェクトの一環として、現代日本の公共圏のあり方を三日間にわたり複数の視点から考える試みです。

シンポジウムの開催目的は、ポスト民主主義日本における新旧メディアと公共空間の関係を再考することです。とりわけ、 日本などからのデジタルメディアとポピュラー文化についての最近の理論を背景として、311の悲劇的出来事以降の公共空間を検証するものです。公共領域の形成におけるメディアの役割と特殊性やクリティカル・シンキングを強調しつつ再考します。特に、この会議では、社会運動、ポピュラーなメディア文化、アルゴリズム的で芸術的な公共空間、メディア表現について議論します。

日本・ヨーロッパ・アメリカから17数人の参加者を招待する予定です。この中、例えば北田暁大(東大)や岩崎稔(東京外大)やアレックス・ツァルテン(ハーバード)という方が参加します。(主催者の方より)

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ドイツでは、上記のシンポジウムの3日目に参加するとともに、この機会にドイツ各地での取材をする予定です。ドイツへの訪問期間は、9/11フランクフルト到着〜9/13上記シンポジウム参加〜9/18フランクフルトから出発というスケジュールです。

以下、岩上安身からのご挨拶です。

欧州世界を東西に分断していたベルリンの壁が崩壊してから今年で25年になります。

冷戦が終わりを告げてから四半世紀の間、欧州とロシアの間には、平和的で安定的な関係が築き上げられてきました。ところがその中間に横たわるウクライナの政情が今年に入って急激に悪化し、内戦にまで至ると、その政情悪化の主たる原因と責任がロシアにあるとかまびすしく喧伝され、米国の強制的な介入(ロシアへの制裁強化への強い要請)によって、欧露間の関係が分断されつつあります。

貿易や経済関係だけでなく、資源・エネルギーの関係地図も激変しそうな気配です。そのこじれ方次第では、欧州大戦の可能性さえ懸念されます。

ドイツは、緊張を高める方向に進まないように、制裁には消極的だったように見えましたが(ドイツ企業は6千社がロシアと取引や投資をしてきたそうです)、ウクライナ情勢の緊迫化と、アメリカの圧力の高まりの前に屈したように見えます。

欧露は「離婚」するのか、それが血の流れない「協議離婚」になるのか、それとも大立ち回りとなる可能性があるのか。

そうした政治情勢について、取材をしてきたいと思います。

ゴルバチョフ元大統領は、8月30日に「このままでは欧州大戦になる」と警告を発しましたが、万一そんな事態に至れば、集団的自衛権によって日本も大戦に巻き込まれてゆく可能性を否定できません。そうなれば、欧州大戦では終わらず、東アジアでも戦端が切られ、世界大戦となってしまうかもしれません。今後の外交努力次第では、破局的な事態に至るのを、未然に防げるかもしれませんが、事実と次第によっては、誰もなりゆきをコントロールできず、行き着くところまで行くことになるかもしれません。

9/13にエアランゲン大でのシンポジウムに出席後、9/14~17日の間で、ベルリンを中心に取材を行う予定です。事態が流動的なので、まだ予定は完全には決まっていません。ベルリンでジャーナリストの梶村太一郎氏にインタビューを行うことだけは決定しています。

これを御覧になった方で、取材対象者としてこの人を推薦したいという方がいたら、ぜひ、ご連絡下さい。また、取材に役立ちそうな情報がありましたら、何でもお寄せ下さい。往復の飛行機は、羽田-フランクフルトですので、ベルリンやケルン、フランクフルト近郊だと助かります。ぜひ、よろしくお願いします。
【 office@iwj.co.jp 】

なお、今回ドイツで取材を行うにあたり、あらためてご支援・ご寄付を・カンパをお願いいたしたいと思います。
シンポジウムに御招待はいただきましたが、全旅程の交通費・宿泊費などの経費を負担してもらえるわけではありません。主催者が負担してくださるのは往復の飛行機代と、シンポ当日の一泊分宿泊代のみとなります。この訪独の機会に、撮影担当をするスタッフの原佑介君ともども、可能な限り、動いて取材をしたいと思っております。通話代を含め、経費はやはりかかります。ぜひとも、ご支援いただけますよう、お願いいたします。
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

岩上安身拝