「世界遺産条約採択40周年記念最終会合」中継について


 この度、IWJでは11月6日〜8日にかけて「世界遺産条約採択40周年記念最終会合」という会合の中継を行う運びとなりました。

 これは、世界遺産条約(世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約)が採択されて40周年に当たる今年、40年間の総括と将来的な展望をまとめるために開催される最終会合です。1月30日にパリのユネスコ本部で行われた開幕行事を皮切りに、世界各地で記念行事が開催され、そのラストを飾るのがこの会合(ユネスコ・日本政府主催)となります。

「世界遺産条約採択40周年記念最終会合」
http://www.finalevent.jp/(英語)
http://www.whc40-kyoto.jp/(京都市の実行委員会)

【配信チャンネル IWJ Ch7】
http://www.ustream.tv/channel/iwj7
(※権利上の問題により、同時通訳音声を使用することができないため、オリジナル音声のみとなります。)

 以前から、内閣府国家戦略室主催の「需給検証委員会」「コスト等検証委員会」「国民的議論に関する検証会合」の中継配信を行なってきたところ、今回直接、外務省から中継してもらえないかという依頼を受けました。海外でこうした世界遺産の会合が行われる場合、近年は中継が行われるのが常識化しており、「日本はどうするのか?」と問われているそうです。しかし、外務省にはそのための予算がなく、自前で配信を行うノウハウがないとのこと。そこで我々IWJに中継してほしいとの御依頼でした。

 私たちは、配信請け負い業者ではなく、報道です。省庁からの依頼に対し、有償で中継を行うことはありません。私たちとしても、内容の公共性に鑑み、ぜひ広く世の中に伝えたいと思い、中継配信を行うことにいたしました。いただいた話とはいえ、報道ですので、外務省やユネスコからは、報酬は一円も受けとりません。交通費、宿泊費などの諸経費や、会場である”京都国際会館”の中継のために必要な設備使用料もIWJ自ら負担します。先日、IWJの財政面の窮状を訴え、皆さんにさらなるご支援を仰いだばかりなのに、コストのかかる取材を行うなど何事かというご批判もあるかもしれませんが、緊急性の高い事件報道だけでなくこうした公共性や公益性の高い会議やイベントを伝えていくことも「公共性のある新時代の情報インフラ」をめざすIWJのひとつの社会的使命と考え、いただいた機会を生かしてオープンな中継でお届けしたいと思います。

 皆さまには、何卒ご理解いただき、資金難を乗り超えてこうした価値ある取材を続けてゆくためにも、会員登録およびカンパによるご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。また、ぜひ6日からの中継もご視聴ください。

会員登録
http://iwj.co.jp/join/

カンパのお願い
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJはこれからも、市民に直接支えられるメディアとして、市民が必要とする情報を別け隔てなくお伝えしていきたいと思います。今後ともご理解ご協力をお願い申しあげます。

岩上安身拝

−関連リンク−

ユネスコ
http://whc.unesco.org/en/about/

外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/culture/kyoryoku/kyoto_kaigo1211.html

京都府
http://www.pref.kyoto.jp/mirai-pj/1338256994855.html