板垣雄三様から『シャルリ・エブド事件を読み解く――世界の自由思想家たちがフランス版9・11を問う』をご恵贈いただきました。
ケヴィン バレット (著)、板垣 雄三 (翻訳)
シャルリ・エブド事件を読み解く: 世界の自由思想家たちがフランス版9・11を問う
第三書館 2017/5/12
シャルリ・エブド事件とは、2015年1月7日11時30分、フランス・パリにある風刺週刊誌を発行している「シャルリ・エブド」本社に覆面をした複数の武装した犯人が襲撃し、警官2人や編集長、風刺漫画の担当者やコラム執筆者ら合わせて、12人を殺害、およびそれに続いた一連の事件です。
本書の編著者であるケヴィン・バレット氏は、「「Je suis Charlie(私はシャルリ)」」のプラカードを掲げた「シャルリ・エブド」社を支持するデモが、事故後ほとんど即座に始まったことを知って、違和感を覚えたとのこと。マインド・コントロール技術の創始者エドワード・バーネイズが組織したといわれる女性の権利要求デモ「1929年自由のたいまつ」を想起したと記しています。
シャルリ・エブド事件は、「冷戦時代に左翼勢力がやったと見せかける欺瞞攻撃で数百人のヨーロッパ人を屠(ほふ)り殺したNATOの儀旗テロ事業」と断じるグラディオ作戦によく似ていると著者は指摘。その上で、「儀旗の波状的テロ攻撃を悪魔化し、地政学的戦略に沿った多様な目的を達成するように設計されている」との見方を示しています。
「ポスト真実」時代の到来とともに、デマとテロ、偽旗作戦とポピュリズム、IS化と「トランプ化」の激流に揉まれながらも、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教、非宗教の世界の知性22人が、「シャルリ・エブド事件」を解明しよう試みる、根源的エッセー集です。
巻末には、本書の監訳者である板垣氏による『ウソと謀略に踊る世界の破局――どう向きあうか』と題した80頁に及ぶ詳細な解説が掲載されています。
◇◇◇ 関連記事 ◇◇◇
- 臼杵陽・日本女子大学教授が紐説くイスラム国による邦人人質殺害予告事件とシャルリー・エブド襲撃事件――2つの事件の背景にあるものとは 2015.1.23
- イスラム国による邦人殺害予告事件、その背景に日本とイスラエルとのかつてない異常接近 ~岩上安身による東京大学名誉教授・板垣雄三氏インタビュー 2015.1.24
- 日本が「戦争なしでは生きられない国」になってしまう――岩上安身が元経産官僚・古賀茂明氏に聞く 2015.2.2
◆ 書籍広告出稿のお願い ◆
IWJでは書籍広告を募集しております。
下記の通り、「戦後史の正体」「日米地位協定入門」は、IWJサイトの広告をきっかけに、増刷を重ね、ベストセラーに羽ばたきました。
広告掲載の媒体としましては、月間のべ20万人の訪問者数を誇るトップページをはじめ、ユニークユーザ1万人超えるUstreamの各チャンネルの待機画面、購読者数約一万人のメールマガジン「日刊IWJガイド」など、様々な機会を用意しております。
詳細はこちらを御覧ください。→ 協賛・広告掲載のお願い
上記掲載の媒体以外でも、ご相談・ご要望に応じ、柔軟に対応させていただきます。また、いくつかの媒体を複合的に組み合わせたプランにも対応可能です。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
問い合わせ先 office@iwj.co.jp
◆◆◆ 弊社書籍広告実績 ◆◆◆
タイトル | 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」 (「戦後再発見」双書2) |
著者 | 前泊 博盛 |
実施期間 | 2013年3月~ |
サービス内容 | TOPページバナー及び、特集ページ作成等 |
発行部数 | 3刷5万部 第一弾の『戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)』は9刷22万部 |
Amazonランキング | 社会・政治 > 外交・国際関係 > エリアスタディ > アメリカで1位(2013/10/04現在) 同シリーズの第一弾である『戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)』は 歴史・地理 > 日本史 > 昭和・平成で2位 |