イベント概要

日程

◆ 2014年 12月 21日(日)

◆ 受付開始   10:30 ~

◆ シンポジウム 11:30 開演 ~ 17:30 終了(予定)

◆ パーティー  17:50 開演(予定) 〜 19:00 終了(予定)

 

会場

品川インターシティホール http://www.sic-hall.com/
※昨年(THE GRAND HALL)とは異なる会場ですので、お間違いのないようご注意下さい。

東京都港区港南2-15-4 品川インターシティホール 1F
TEL:03-3474-0461 (平日.月~金/10:00~19:00)

JR 品川駅 港南口より、スカイウェイ直結[徒歩5分]
京急 品川駅より、スカイウェイ直結[徒歩8分]
京急本線 北品川駅より、[徒歩10分]


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シンポジウム 11:30 〜 17:30頃(予定)

  <司会進行>
  前田真里さん

●メッセージ
ご無沙汰しています。皆さん覚えていらっしゃいますか?
IWJ NY支局・前田真里です。
東日本大震災後は、東電や保安院の会見場からUST配信していました。
饗宴で司会させていただくのは、3年ぶり。現在は、デモの様子などをNYから発信しています。
これからも、IWJと世界を襷(たすき)で繋いでいきたいです!
当日、全国の中継市民の皆さんにお目にかかれるのをとても楽しみにしています。

●プロフィール
長崎出身、NY在住。元TV局記者兼アナウンサー。
週刊NY生活/ニュースの深層/日経CNBCの番組を担当。ホリプロアナウンス室所属。
渡米前は、IWJで中継記者として活躍。
2012年、IWJ初の福島第一原発入構取材では、特番の司会進行を努めた

3.11から4年、原発と被曝を考える

<ゲスト> 河合弘之氏海渡雄一氏西尾正道氏

 テーマ1では、福島第一原発事故から4年が経過した今もなお、収束はおろか事故原因の究明すら十分に行われていない原発の問題、そしてバラまかれた放射性物質による被曝の問題について取り上げます。川内、高浜と、次々に再稼働を進める原子力ムラの実態、そして徹底的に無視されている内部被曝の実状について、3人の専門家が明らかにします。

 自公が安定多数を再び獲得したことで、原発の再稼働や輸出など、原発推進政策は安倍政権によってさらに強力に進められてゆくことでしょう。

 3.11以前から原発訴訟を闘ってきた河合弘之弁護士、海渡雄一弁護士には、日本に巣食う巨大な原子力ムラが今、何を目論み、何を狙っているのか。そして秘密保護法、集団的自衛権の行使容認と、原発を抱えたまま無謀な戦争に突き進もうとしている、その危険性についても、論及していただきます。

 放射線専門医である西尾正道氏には、放射線治療の専門家としての知見から、3.11後、静かに進行する内部被曝の現状について指摘していただきます。日本の線量基準や甲状腺検査が、いかに被曝を放置しているか。健康被害の問題が本格化すると言われる2015年、我々に突きつけられた課題とは何かを、お話しいただきます。

 

グローバル経済の真実~アベノミクス、消費税増税、TPP

<ゲスト> 植草一秀氏鈴木宣弘氏岩月浩二氏

 テーマ2では、「国民生活を豊かにする」という美名のもとに推し進められているアベノミクス、消費税増税、TPPについて、その「明白な嘘」を、経済学のみならず、法律家の知見もまじえて、通底する「グローバル経済」の問題についてお話をうかがいます。

 アベノミクスと消費税増税が日本経済を「奈落」に突き落とすことを警告し、現在のリセッションの予測を的中させてきた政治経済学者の植草一秀氏には、今後、安倍政権と財務省、日銀、そして米国の金融資本が次に仕掛ける「罠」について、分析をうかがいます。

 農業経済学の専門家としてTPPに反対してきた鈴木宣弘氏には、アベノミクスの第3の矢によって、いよいよ本格化するTPP交渉と、その裏で進められている農協解体、農業への営利企業参入などの様々な規制緩和の実態について、明らかにしていただきます。また、TPPの本質が経済ブロック化であり、日本が米帝国の経済植民地となること、そして米中のブロック化の果てには、破滅的な世界戦争が想定されていることも明らかにされるでしょう。

 「TPP交渉差止・違憲訴訟弁護団」共同代表である岩月浩二弁護士には、「TPP=グローバル法の支配」という視点から、憲法よりも上位にきてしまう(本来は許されない)グローバル資本のルールによって、貧困・格差が拡大し、国民の富や命が奪われていくという問題について論じていただきます。

 議論を通じて、世界を覆う新自由主義政策が、富の不平等と税負担の著しい不公正を広げ、国民国家の権力を空洞化させ、各国の国民として保護されてきた人々の基本的人権が危うくなっている事態を分析します。

 

明治、大正、昭和、そして現在に至る平成のヘイト問題

<ゲスト> 能川元一氏加藤直樹氏安川寿之輔氏

 テーマ3では、在特会の排外デモなどに代表される「ヘイトスピーチ」と、明治、大正、昭和、そして平成のヘイトスピーチの系譜をたどりつつ、そうした「レイシズム」の背後にあって、差別観の骨格をなす侵略的植民地主義の問題について、徹底的に議論します。

 大学非常勤講師であり哲学者の能川元一氏には、作家でNHK経営委員の百田尚樹氏のように「従軍慰安婦は強制ではなかった」「南京大虐殺はなかった」などという歴史修正主義者の「嘘」を、膨大な一次史料をもとに指摘していただきます。そして、「レイシズム」の歴史的背景とともに、国会での「ヘイトスピーチ批判」にすら「レイシズム」が露呈している点にも言及いただきます。

 関東大震災のさなかに起きた朝鮮人大虐殺を追ったノンフィクション『九月、東京の路上で1923年関東大震災ジェノサイドの残響』の著者である加藤直樹氏には、震災当時、メディアによる煽動だけでなく、公教育において、「日本人の優越性と朝鮮人への差別観」が植え付けられていたことを指摘していただき、この「大正のヘイト」と、安倍政権下の「平成のヘイト」が同根であることを解説していただきます。

 福沢諭吉の研究者として知られる名古屋大学名誉教授の安川寿之輔氏には、明治期最大の啓蒙思想家である福沢諭吉が、近代日本の「ヘイトスピーカー」の元祖でもあったという知られざる事実について、語っていただきます。福沢諭吉という個人を非難しようというのではなく、間違いなく明治を代表する最高の知識人であった福沢諭吉ですら、アジアへの侵略と差別において迷いがなかったということが肝心です。その傲慢で帝国主義的な明治の時代精神は、大正・昭和へと引き継がれて、自意識と版図を膨張させ、ついには戦争という破局に至ったことを忘れてはならないでしょう。

 

軍事的植民地化に抵抗する沖縄と集団的自衛権で対米従属を深める日本

<ゲスト> 柳澤協二氏伊波洋一氏島袋純氏小林節氏

 テーマ4では、辺野古での新基地建設に抗う沖縄と、対照的に集団的自衛権行使容認で米国の軍事属国化を深める安倍政権の問題について議論します。

 元内閣官房副長官補で安全保障政策の専門家である柳澤協二氏には、「国防のプロ」としての見地から、辺野古を含めた沖縄の米軍基地が抑止力として決して機能しないという点について、お話をうかがいます。また、解釈改憲による集団的自衛権の行使容認など、米国の戦略にひたすら追随する安倍政権の「稚拙」な外交・安全保障政策についても、批判のご指摘がなされることと思います。

 元宜野湾市長である伊波洋一氏には、1月の名護市長選、11月の沖縄県知事選、そして12月の衆議院選と、辺野古反対を掲げて元自民から共産まで「保革」が共闘した「オール沖縄」が、勝利をおさめたのはなぜなのか、他地方と、沖縄のくっきりした対照の理由、沖縄に息づいている「抵抗」と「連帯」のスピリットについておうかがいしたいと思います。米国務省や米連邦議会の方針から読み解く、米国の安全保障戦略の真実、そして米国の戦略に忠実に従い、日本列島と南西諸島を「戦場」とする作戦計画を立案している米軍と自衛隊の合同演習の現実についても、解説していただきます。

 琉球大学教授の島袋純氏には、沖縄に米軍基地を集中させる日本政府の差別と権利侵害に、沖縄県民がどのように対抗してきたかを解説していただきます。そして、本来の専門であるスコットランドの自治運動が、イギリスからの独立運動にまで発展をしたことも参照しつつ、沖縄の立憲主義にもとづく「自己決定権」のあり方について、踏み込んだお話を聞かせていただきます。

 急遽、このブロックに登壇が決定した慶應義塾大学名誉教授で憲法学者である小林節氏には、「護憲的改憲論者」の立場から、安倍政権による秘密保護法の強行採決や、集団的自衛権行使容認の閣議決定が、いかに憲法学上、誤った手法であるかについて、持論を展開していただきます。そのうえで、日本人が目指すべき憲法と安全保障のあり方について、言及していただきます。

 

パレスチナ、ウクライナ、イスラム国~世界における「文明の衝突」の虚実

<ゲスト> 板垣雄三氏上村静氏孫崎享氏

 テーマ5では、今年起きた、イスラエルによるパレスチナへの軍事侵攻、「マレーシア機墜落事故」が記憶に新しいウクライナの内戦(その背景にある米国とロシアの対立)、さらにはシリア、イラクを舞台に「イスラム国」が台頭し、ますます混迷の度合いを深める中東情勢など、今、世界で起こっている「文明の衝突」の虚実について、議論します。

 日本は集団的自衛権によって、日本の安全保障とは直接関係のない、地球の裏側のような遠隔地の紛争に巻き込まれてゆく可能性が高まります。世界は、我々日本人が理解しにくい理由で起きている紛争が渦巻いており、そうした「他者」と「他者」の争いに首を突っ込んでゆくことになるのです。

 日本のイスラム学の泰斗として知られる東京大学名誉教授の板垣雄三氏には、中東とウクライナ、さらには東南アジアを結ぶ線を横断的に分析していただき、欧米中心主義の世界の終わり、「文明の衝突」における国家の解体についてお話をうかがいます。

 尚絅学院(しょうけいがくいん)大学准教授で、ユダヤ学、聖書学の専門家である上村静氏には、ユダヤ教やキリスト教の一神教神話のベールを剥がし、宗教がいかにして国民国家と資本主義を形成していったかを解説していただきます。政教分離によって誕生した国民国家とは、地上における「偽の神」でした。その国民国家が、マモン(富魔)との結託の果てに「偽の神」であることが維持できなくなっている。それが、新自由主義とグローバリゼーションにより、国家と大企業の結びつきが強化され、1%と99%の人民とが乖離してゆく現在の意味するところだと説きます。

 IWJ ではお馴染み、外務省元国際局長の孫崎享氏には、ソビエト、イラク、ウズベキスタン、イランなど、絶えず「文明の衝突」が起きていた現場で、外交官として「インテリジェンス」の最前線で情報収集・分析をしてきた経験にもとづき、混迷する中東情勢、ロシア、ウクライナ情勢、国際情勢について解説していただきます。そして、集団的自衛権の行使容認によって、日本が引きずり込まれる米国の世界戦略の危うさについても、警鐘を鳴らしていただきます。

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パーティー 17:50頃 〜 19:00(予定)

※ 立食形式のお食事を楽しみながら、ゲストの方々にお話いただきます。詳細は確定次第お知らせいたします。

 

参加費

◆ 非定額会員

  一部(シンポジウムのみ) 6,500円
  二部(パーティーのみ) 4,500円
  通し券 10,000円

◆ 一般会員

  一部(シンポジウムのみ) 5,500円
  二部(パーティーのみ) 4,500円
  通し券 9,000円

◆ サポート会員

  一部(シンポジウムのみ) 4,500円
  二部(パーティーのみ) 4,500円
  通し券 8,000円

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