7月施行の原発新安全基準、大飯原発適用外「規制庁の矛盾、『活断層調査未だ結論に至らず』」―原発新安全基準の「5年猶予」「除外」で犠牲となるものは?~地震・津波・テロは5年間待ってくれるか?~ 2013.3.26

記事公開日:2013.3.26取材地: 動画
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(IWJ・ぎぎまき)

 原子力規制委員会は現在、7月からの施行に向けて新安全基準を策定中だ。2013年3月26日(火)、原子力規制を監視する市民の会は集会を開き、基準案に盛り込まれている対策と適用方法の問題点を提起。原子力規制庁に対し、政府交渉を行った。

 以下、市民らは2点の問題を重要視。

 規制委員会はシビアアクシデント対策やテロ対策の一部に、5年の猶予を設ける。この「5年猶予問題」はこれまでも検討チームで議論が続いていたが、19日、田中委員長はこれを認める方針を示した。対象となる対策は当然、再稼働の前提条件から外される。規制庁は設置に時間がかかるものを待っていては、原発の停止期間が長期化し、再稼働の安全リスクが高まることを理由にしている。

 さらに、大飯原発がこの新安全基準から除外されることが分かった。現行法では、活断層の上に重要施設の設置は禁じており、そもそも運転していることは疑問視されていた。その上、新安全基準の適用対象外となることについて、市民らは激しく追求。規制庁は、「破砕帯調査は継続されており未だ結論に至っていない。それまでは、法的に運転可能。止める理由が見当たらない」と反論した。

 新安全基準施行後、破砕帯の調査中の原発は再稼働の申請ができない。市民らは規制庁の矛盾した説明に首を傾げ、「安全を犠牲にしている」と、規制機関としての責任放棄を批判した。

■ハイライト

  • 【出席者】
  • 井野博満氏(東京大学名誉教授、元ストレステスト意見聴取会委員)
  • 後藤政志氏(元東芝 原発設計技術者、元ストレステスト意見聴取会委員)
  • 阪上武氏(福島老朽原発を考える会)
  • 菅波完氏(柏崎刈羽の閉鎖を訴える科学者・技術者の会)
  • 杉原浩司氏(福島原発事故緊急会議) など
  • 主催 原子力規制を監視する市民の会(告知

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