【フリーランスボクサーという生き方】あのメイウェザー選手と対戦した那須川天心選手をボクシングで倒したら1000万円というAbemaTVの企画に名乗りを上げた男!中村優也選手とは何者か!? ~岩上安身インタビュー 2019.3.15

記事公開日:2019.3.21取材地: テキスト動画独自
このエントリーをはてなブックマークに追加

(IWJ編集部)

※本記事は、2019年3月21日発行の「日刊IWJガイド」No.2380号を加筆・修正したものです。
 サポート会員の方は、全編映像を無期限でご覧いただけます。一般会員の方は、記事公開後1ヶ月間以内に限りご覧いただけます。
→ご登録はこちらから

 「日本キックボクシング史上最高傑作」と称される「神童」、那須川天心選手(RISE世界フェザー級王者)に、ボクシングルールで挑み、勝利したら1000万円プレゼント。

 AbemaTVは特別番組『那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円』を企画し、3月10日から挑戦者の募集を始めた。

 那須川選手は昨年の大晦日、ボクシング5階級制覇の元世界チャンピオンであるフロイド・メイウェザー・Jr選手(米国)に、ボクシングルールかつ4階級差という圧倒的に不利な条件で対戦。得意のキックが封じられ、蹴る素振りをみせただけでも5億5000万円の罰金が課せられるという一方的なルールを押し付けられて、結果は、1Rで3回のダウンを奪われた那須川選手の完敗に終わった。

▲那須川3回目のダウン。この直後、那須川のリングサイドからタオルが投げられた。(IWJ撮影)

 AbemaTVの企画趣旨としては、那須川選手に、手頃な相手とのボクシングルールでの試合を組み、雪辱を果たさせようというところだろう。「ボクシングで与えられたものは、ボクシングで返したい」というキャッチコピーに、番組サイドの考えが端的に示されていると思われる。メイウェザーとの試合で「与えられたもの」は、第一に「敗北」による「屈辱」のはず。その「屈辱」を晴らすために、メイウェザー以外の選手とボクシングの試合をさせて天心のイメージアップにつなげようという狙いが切実に現れている。

■ハイライト

  • タイトル 中村優也選手(フリーランスボクサー)ロケ取材
  • 日時 2019年3月15日(金)13:00〜
  • 場所 ラッキースターボクシングクラブ(大阪市天王寺区)

現役プロボクサーは異種格闘技戦には応募できない~こんな「茶番」に天心をつきあわせるのか!?

 AbemaTVの今回の企画の応募条件は、「18歳以上で心身ともに健康である男性のみ」で、応募者の中から「選考を通過した方数名が那須川選手と対戦」することとなっている。これだけでは、現役のボクサーが参戦できるのかどうかわからない。対戦相手が現役のボクサーなのか、それとも引退したボクサーであるとか、ボクシングはかじったことがある程度の他の格闘技選手なのか、そこはこの企画の持つ意味が全く違ってくる。後者の、現役プロではない選手を選んで天心選手と対戦させ、天心が勝利をおさめたところで、天心がボクシングで雪辱を果たしたことにはなりませんし、そんな「茶番」に天心をつきあわせることは、彼の価値をむしろ落としめてしまうだろう。

 しかし、AbemaTVサイドから特別の限定がなくても、日本国内で活躍する現役ボクサーは、この企画に名乗り出ることはそもそもできない。JBC(日本ボクシングコミッション)のルールでは、「すべてのライセンス所持者は、JBCによる特別の許可がない限り、他のプロスポーツまたは他の格闘技関連団体に関与もしくは従事すること(非公式試合への出場を含む)はできない」とされているからだ。つまり、日本の現役プロボクサーは、原則としてこうした異種格闘技戦の企画に応募することはできないのだ。

▲那須川天心選手(IWJ撮影)

元プロボクシング世界王者・亀田興毅氏への挑戦者募集企画の三番煎か!?

 AbemaTV側は、そんなことは百も承知だったことだろう。2年前に、引退した元プロボクシング世界王者の亀田興毅氏への挑戦者を募る企画を立て、1000万人が視聴するという大ヒットを飛ばしている。この那須川選手の企画は、その三番煎じ(亀田興毅の弟の大毅氏を起用して同様の企画をしています)の企画にあたる。違いは、興毅氏・大毅氏が現役を引退した選手であること。従って現役のプロボクサーや現役の格闘家の応募を断る理由があった。実際、第一弾の興毅氏に挑戦の企画の際、那須川選手が応募し、「現役のプロ格闘家」を理由に、挑戦者の選考から除外されている。

 しかし、今回の企画の場合、那須川選手は現役のトップ選手であり、現役選手の挑戦を断る理由がない。しかし、先述したようにJBCの縛りがあって、現役ボクサーは手を上げられない。それを見越した上で、この企画は立てられたのではないか。そうした疑いがつきまとう。

 現役ボクサーではない、「ボクシング経験者」程度の挑戦者をリングに上げ、天心が退ける様を見せて、ボクシングルールでも天心が強いという「強さの証明」をしようとしたのではないか。しかしそれはボクシングというスポーツに対する冒涜ではないか。そういう反発の声が、ボクシング関係者やファンから上がっているのは無理もない。

 そんな中、現役プロボクサーとしての那須川選手への挑戦を表明する人物が現れた。「フリーランスボクサー」の中村優也選手だ。

「フリーランスボクサー」中村優也選手の登場!~「俺がやったる!」「観てる人らも企画やなくてほんまもんの試合が見たいやろ?」

▲中村優也選手(IWJ撮影)

 中村選手は、日本のJBC加盟ジムに所属していないため、JBCのライセンスは持っていない。その上、プロモーターと契約せずに活動しているため、対戦相手を選んだり試合会場を手配するといったプロモーター業も、自分自身でこなしている。フィリピンの選手ライセンスを取得し、海外で試合に出場する中村選手は、まさに「フリーランスボクサー」なのだ。

 中村選手は9勝(7KO)3敗1分という戦績を収め、WBCアジアバンタム級やABFアジアバンタム級などでタイトルを獲得した。AbemaTVの企画に挑戦することを表明した際には、ツイッター上で次のように意気込みを語っている。

 「日本のプロボクシング(JBC)関連の人間は出られへん。それわかっててやろ?そんな条件の面子から選んでボクシングルールで弱い者いじめしてもしゃあないやろ?だから俺がやったる!黙って俺を採用しろ!階級もフェザー級で合わせたる!観てる人らも企画やなくてほんまもんの試合が見たいやろ?」

岩上安身が迫る「中村優也選手とは!?」~日本の若い世代が国境を越えて働く場所としてアジア諸国が急成長を遂げた時代の象徴

 中村選手とはいったい、どんなボクサーなのか。「フリーランス」のボクサーとして生きることはどのようなことなのか、岩上安身から、中村選手へ単独取材し、今回のAbemaTVの企画に対する思いや、フリーランスボクサーとして生きることの信念など、中村選手の本音に迫った。彼の経験は、アジア諸国が急成長をとげ、マーケットとしても、あるいは日本の若い世代が国境を越えて働く場所として現実味を帯びてきた時代を象徴するものでもある。

 岩上安身による中村選手インタビューを、ぜひご視聴いただきたい!

アーカイブの全編は、下記会員ページまたは単品購入よりご覧になれます。

サポート会員 新規会員登録単品購入 550円 (会員以外)単品購入 55円 (一般会員) (一般会員の方は、ページ内「単品購入 55円」をもう一度クリック)

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です