百人百話「第二十話」千葉由美さん 2011.9.27

記事公開日:2011.12.5取材地: 動画独自

特集 百人百話

「孤立している人をつなげたい」

 いわき市在住。42歳。会社員の夫と子ども3人の5人家族。震災後「放射能から子どもを守る福島ネット-ワーク」の測定班として活動している。口を閉ざす周囲の親たちは、健康被害をどう感じているのか。不安を抱えつつ、孤立を恐れて横並びの行動をとりがちな母親には、子どもを守りたいのなら声を上げるのは当然のことと伝えたい。今回の事故は、従来の社会システムをかえるきっかけになる。希望をもち、諦めずに動こうと思っている。


岩上安身トークカフェ in 小樽「未曾有の原発震災、その後をどう生きるか」 2011.12.4

記事公開日:2011.12.4取材地: テキスト動画独自

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 2011年12月4日(日)15時、北海道小樽市の「たちかま料理『惣吉』」において、「岩上安身トークカフェ in 小樽」が開かれた。

 トークカフェは、全国各地のIWJ支援者の協力によって開かれている恒例行事で、IWJ代表の岩上が、長年にわたるジャーナリスト活動で培った経験や知識をもとに、既存メディアが報じない「真実」を伝える場として、また、IWJファンと岩上がダイレクトに顔を合わせ情報交換ができる場として、好評を博している。


百人百話「第十九話」植木宏さん 2011.9.1

記事公開日:2011.12.2取材地: 動画独自

特集 百人百話

「僕たちは無力じゃない、微力なだけだ」

 郡山市在住。40歳。「はっぴーあいらんどネットワーク」世話人。妻と子ども2人の4人家族。子どもたちの健康被害を思い、妻を説得して松本市への母子移住を納得させた。松本では安全な水、食料、空気、自然のありがたさを実感し、のびのび過ごす子どもたちの姿にホッとしている。救援活動のなかで、命優先、子どもたちを守ろうと、ネットワークを立ち上げた。子どもたちは大人の背中を見ている。1人1人が動くことの大切さを伝えたい。


百人百話「第十八話」佐々木慶子さん 2011.10.14

記事公開日:2011.12.1取材地: 動画独自

特集 百人百話

「シニアが頑張るしかないんじゃないかな」

 福島市在住。60歳。元教師。子どもは独立し、現在は夫と2人暮らし。「ふくしまWAWAWAの会」代表。「沈黙のアピール」呼びかけ人代表。3つのWAは「環・話・和」の意味。対話による平和的手段での問題解決をめざす。理想は共存を超えた共栄。若い人たちは避難してほしい。自分たち世代には、こういう環境にした責任がある。このまま生涯現役で、会いたい人がいて、お気に入りの場所があるこの福島で、自分なりの役割を果たしていきたい。


百人百話「第十六話」齋藤英子さん 2011.9.28

記事公開日:2011.11.29取材地: 動画独自

特集 百人百話

「ママは帰っていわきを守って」

 いわき市在住。出身は兵庫県姫路市。51歳。幼稚園園長。夫と高校・中学2人の子どもの4人家族。姫路の実家に一時避難後、職場再開に伴い夫と自宅に戻った。保育環境の安全に努めることが、結果的に避難の妨げになってはいないか。5年10年後を思いジレンマを感じている。母として、そばに居てやれない申し訳なさを思いつつ、いまは子どもたちの励ましを力に、彼らを育んでくれた福島で自分なりの社会的責任を果たそうと思っている。


百人百話「第四十九話」布施大輔さん 2011.11.27

記事公開日:2011.11.27取材地: 動画独自

特集 百人百話

「もう、本当にここはまずいんだ」

 郡山市出身 37歳。内装の仕事と運転代行の仕事。家族は妻と 1歳の娘。放射能は危ないと思ったが、テレビは「安全です」と言うばかり。まさか郡山まで放射性物質が降ってくるとは、思いもしなかった。以前からの不整脈も、事故後、症状が悪化し、映画「チェルノブイリ・ハート」に衝撃を受けたこともあり、妻子は新潟へ避難させた。いまは、妻子に会える週末を楽しみに、平日は郡山で、仕事と避難支援のボランティア活動に励んでいる。


百人百話「第三十三話」大山弘一さん 2011.11.26

記事公開日:2011.11.26取材地: 動画独自

特集 百人百話

「逃げる油がないっていうのが一番の恐怖」

 南相馬在住。49歳。妻と小学生の子ども2人。高校で陶芸を教えていたが、2010年市南相馬市議会議員に。事故直後は、ライフラインの状況、津波の心配で頭のなかはいっぱい、原発については、ネットで情報を得るまで安全神話のなかにいた。大切なのは、命、家庭、経済の順だと思うが、現実には経済が優先されている。安心して食べることができ、子どもたちを育てられる環境が確保できない国に、将来はない。美術も宗教も無力、すべては形骸化していたと思う。


百人百話「第十四話」比佐千春さん 2011.8.23

記事公開日:2011.11.25取材地: 動画独自

特集 百人百話

「マスコミと同じく、私自身もなぜか自主規制してしまう」

 東京在住。いわき市出身。47歳。マスメディアとネット情報の違いに気付き、姪や甥の避難に奔走した。震災を機に、故郷福島は自分を形づくる一部、大切な場所だと気付いた。実家に戻ろうかと迷うなかで、もしかしたら福島の内と外、橋渡し役ができるのは自分のような人間なのかもしれない。ならば、いまも被曝し続けている多くの子どもたちの力になれるよう、県外にいるからこその支援を考えていきたい。そう思い始めている。


百人百話「第十三話」タネイチヤスユキさん 2011.9.1

記事公開日:2011.11.24取材地: 動画独自

特集 百人百話

【お詫びと訂正】

以下、『百人百話 第1集』より引用

 ニュースにもなっていますから、みんなわかっていると思うんで出しますけど、双葉町長が埼玉に避難していて、埼玉から国会に「7号機、8号機を作ってください」と陳情に行っていたという話。あと福島県知事の佐藤雄平さんが、さすがに追い込まれて「もう原発は動かせない状況になりました。1号機、2号機、3号機、4号機は廃炉にします。5号機、6号機は考えます」という結論を出したんですけれども、その時にも、その町長は「寝耳に水だ」というふうな発言されているわけですね。5号機、6号機がある大熊町長も、何かびっくりするような発言を確かしてたはずなんですよ。


武田邦彦×岩上安身 トークナイト in 柏 「放射能を避けながら生きる現実的な知恵」 2011.11.23

記事公開日:2011.11.23取材地: 動画独自

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 2011年11月23日(水)、中部大学教授の武田邦彦氏をゲストに迎え、イベント「武田邦彦×岩上安身 トークナイト in 柏 ~放射能を避けながら生きる現実的な知恵」が行われた。

 福島第一原発から放出されている放射性物質をいかにして避ければよいのか。「ホットスポット」とも言われる千葉県柏市で、武田氏と岩上安身が白熱のトークを展開した。


百人百話「第十二話」サチコさん 2011.8.24

記事公開日:2011.11.22取材地: 動画独自

特集 百人百話

「メルトダウンて、今さら言われても」

 いわき市在住。主婦。会社員の夫と子ども2人の4人家族。いったんは猪苗代に避難したが、小学校入学を機に自宅に戻った。線量は気をつければ生活できるレベルと判断し、家族がバラバラになるよりはとそのまま一家で自宅に暮らす。情報を後出しにする国と東電、真実を伝えないマスメディアに怒りを覚える。同時に、氾濫する情報をどのように精査すれば良いのかとも悩む。専門家には、科学的データが意味するところまで解説してほしい。


【第 9号】岩上安身のIWJ特報!東京都内三ヶ所で初のストロンチウム検出! 2011.11.21

記事公開日:2011.11.21 テキスト動画独自

 (計測した3ヶ所の、セシウムとストロンチウムの検査報告書PDFのリンクを貼り忘れがありましたので、改めて訂正版を再送いたします。)

 第2号(10月9日)、第3号(10月12日)でお伝えしたとおり、福島第一原発から245kmも離れた、神奈川県横浜市港北区のマンション屋上の堆積物から、ストロンチウム90が195Bq/kg検出された。

 屋上でサンプルを採取し、民間の検査機関に分析を依頼したのは、そのマンションの住人であるAさん。工学博士号をもち、首都圏某大学に准教授として勤務する環境工学の専門家でもある。


百人百話「第十一話」志田守さん 2011.9.1

記事公開日:2011.11.21取材地: 動画独自

「なんでもないことを奪われている」

 郡山市在住。60歳。学習塾経営。妻と子ども2人の3人家族。福島の子どもたちを疎開させようと、「ハーメルン・プロジェクト」を立ち上げる。妻子の避難先である岡山県と郡山を往復しながら、事故により家族が分断されたことに怒りを覚える。原子炉を作っている会社の製品は買わない、原発を推進する政治家には1票を投じない。ささやかだが、意識して判断することが必要だと、機会あるごとに人に話す。いま、ひとりひとりの考え方、生き方が問われていると思う。


岩上安身によるインタビュー 第173回 ゲスト 農業経済学者鈴木宣弘教授 2011.11.21

記事公開日:2011.11.21取材地: 動画独自

 2011年11月21日、TPPの論客でもある農業経済学者で、東大教授の鈴木宣弘(のぶひろ)氏に、岩上安身は、意見を聞いた。


百人百話「第十話」遠藤浩二(DJ mambow)さん 2011.9.1

記事公開日:2011.11.18取材地: 動画独自

特集 百人百話

「気がついたら20km圏内にいた」

 郡山市在住。35歳。DJ、東北関東大震災支援隊本部“BOND&JUSTICE”のメンバー。妻と子ども3人の5人家族。事故直後、いわきを中心に炊き出しや物資の配達に音楽仲間と走り回る。5月末、子どもが通う郡山の小学校に掛け合い、線量測定を実施したところ、「はかるくん」と持参した最新鋭のガイガーカウンターとの数値の違いに驚く。避難は自分で判断するしかない。子どもの将来を思い、後悔だけはしたくないと妻子を新潟に避難させた。


放射能汚染と除染について~岩上安身によるインタビュー 第172回 ゲスト 環境学者畑明郎氏 2011.11.18

記事公開日:2011.11.18 テキスト動画独自

 2011年11月18日(金)、岩上安身が、環境学者 畑明郎(はた・あきお)氏へインタビューを行なった。

 足尾銅山、イタイイタイ病など公害問題から始まって、築地市場移転先の豊洲の土壌汚染。放射能汚染や除染の効果など、環境汚染などが専門の畑氏に聞いた。


百人百話「第九話」有馬克子さん 2011.9.16

記事公開日:2011.11.17取材地: 動画独自

特集 百人百話

「なんでこんなに無防備なの?」

 須賀川市在住。52歳。夫、夫の両親、母親、子ども5人の10人家族。穀物菜食レストラン経営。原発の危険性を考えると、末娘だけでも県外に避難させたい。けれど危機意識の差により、舅姑から心配し過ぎと言われ果たせずにいる。地元農家でも、責任をもって出荷できないと歎く有機農家の一方で、出荷の可否に一喜一憂する農家もある。そうした現実を前に、何より自分たちの土地が汚染されてしまったことに、悲しみと怒りを感じる。


百人百話「第五十三話」鈴木則雄さん 2011.11.16

記事公開日:2011.11.16取材地: 動画独自

特集 百人百話

「震災時に役立つ情報を提供する」

 郡山でコミュニティFM放送を経営。53歳。妻と子どもの 3人家族。事故でネットはダウンしたが、放送を続けた。災害時に必要な生活情報は足で稼ぐしかないと、あちこちに出かけるうちに、パーソナリティが各所の情報とともに局に集まってきた。原発への考え方が変わったのは妻の妊娠を知ったとき。10年後の子どもの健康を願い、妻子を避難させることにした。復興の前に、安全、健康があるべき。すべての人が幸せになる道を考えたい。


百人百話「第八話」島村守彦さん 2011.9.28

記事公開日:2011.11.16取材地: 動画独自

特集 百人百話

「とにかく南に逃げろ! 100km以上逃げろ!」

 いわき市在住。出身は兵庫県。53歳。自営業(自然エネルギー)。母親と2人暮らし。阪神淡路大震災に遭遇したのを機に、悔いのない生き方をしようと思うようになった。たまたま転勤先となった福島が気に入り、8年前にいわきで独立開業した。仕事がら東電社員には知り合いも多く、事故直後にはすぐに逃げろと連絡も受けた。故郷に戻ることも考えたが、自分を信頼し受け入れてくれたこの地で、自分のできることをしようと留まることにした。


主要メディアで発表できなかった真実とは? 低線量被曝の問題を追い続ける~岩上安身によるインタビュー 第171回 ゲスト 『原発事故20年―チェルノブイリの現在』著者、イタリア人フォトジャーナリストのピエルパオロ・ミッティカ氏 2011.11.15

記事公開日:2011.11.15取材地: テキスト動画独自

※2015年3月3日テキスト更新しました!

 チェルノブイリ原発事故後、低線量被曝の影響を調査し続けてきたイタリア人フォトジャーナリストのピエルパオロ・ミッティカ氏が、『原発事故20年―チェルノブイリの現在』(2011年10月、柏書房)を日本で出版した。

 ミッティカ氏は、2011年11月15日に岩上安身のインタビューに応じ、ベラルーシやウクライナで多くの子どもたちが被曝による健康被害を受けていることを指摘。さらに、IAEAなどの原子力推進機関によって、そうした健康被害が隠蔽され続けていることを強く訴えた。