日刊IWJガイド・土曜版「本日午後8時より『米国NSAによる無差別大量監視の被害者でありながら共犯者!? メディアがろくに報じない日本政府の歪んだ対米従属!! スノーデン・ファイルを読み解く〜岩上安身によるジャーナリスト・小笠原みどり氏インタビュー』を冒頭のみオープン、その後は会員限定配信で録画配信いたします!」2019.9.14日号~No.2557号~(2019.9.14 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~IWJの岩上安身が橋下徹・元大阪府知事から名誉毀損で損害賠償請求されているスラップ訴訟の一審不当判決で、岩上安身と弁護団は判決翌日の昨日9月13日、控訴の手続きをとりました!
┠■【中継番組表】
┠■台風15号の進路は9月8日の段階で、米軍合同台風警報センターによって、房総半島直撃が明確に予想されていた! これに対して8日の気象庁は「暴風域を伴って関東甲信地方または静岡県に上陸し、通過する見込みです」とざっくり予想! IWJは気象庁と千葉県に直撃取材! IWJは一昨日に続き昨日13日も、大きな被害を受けた千葉県の被災地に支援物資を届けつつ、現状を取材しました!
┠■本日午後8時より「米国NSAによる無差別大量監視の被害者でありながら共犯者!? メディアがろくに報じない日本政府の歪んだ対米従属!! スノーデン・ファイルを読み解く〜岩上安身によるジャーナリスト・小笠原みどり氏インタビュー」を冒頭のみオープン、その後は会員限定配信で録画配信いたします!
┠■<昨日の岩上安身によるインタビュー>新聞もテレビも週刊誌までも日本中の既存メディアが嫌韓煽動! 週刊ポストの断韓特集に「僕は今後小学館の仕事はしないことにしました」とツイートした神戸女学院大学名誉教授・内田樹氏に岩上安身が緊急インタビュー!
┠■<今後の岩上安身によるインタビュー>9月14日・15日には、日本のメディア状況に危機感を抱き、メディアの根本問題を指摘する滋賀県立大准教授の河かおる氏への録画インタビュー/9月下旬には新聞労連委員長で朝日新聞記者の南彰氏、元朝日新聞記者で立憲民主党の公認で参院選に立候補した山岸一生氏、東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏の3氏との座談会も! 日程は決まり次第お知らせいたします
┠■IWJの第10期、最初の1ヶ月となる8月のご寄付・カンパは目標額の24%、9月も9日までで目標額のわずか4%にとどまっています! どうか皆様からの緊急のご支援をよろしくお願い致します!
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■はじめに~IWJの岩上安身が橋下徹・元大阪府知事から名誉毀損で損害賠償請求されているスラップ訴訟の一審不当判決で、岩上安身と弁護団は判決翌日の昨日9月13日、控訴の手続きをとりました!

 おはようございます。IWJ編集部です。本日は、土曜日のため、通常であれば簡易版のところ、お知らせすべきこと、報じるべきことが多いため、通常版でお届けします。

 9月12日、大阪地裁第1010法廷で、IWJの岩上安身が橋下徹・元大阪府知事から名誉毀損で損害賠償請求されているスラップ訴訟の判決の言い渡しが行われました。末永雅之裁判長は、橋下氏の訴えを認め、岩上安身に33万円の支払いを命じました。

 岩上安身の弁護団長の梓澤和幸弁護士は、即日、次のように声明を発表しました。

 「橋下氏による本訴訟提起は、対抗言論での反論という手段を一切とらず、事前交渉の一切ない中での言論抑圧目的と言わざるを得ないものである。公人に対する批判的意見の表明は、表現の自由(憲法21条)の観点から最大限に保障されなければならない。この精神にもとる不当判決を放置することはできない。被告岩上安身氏弁護団は、控訴してさらに闘うことをここに宣言するものである」

※IWJの岩上安身が橋下徹元大阪府知事から名誉毀損で損害賠償請求されているスラップ訴訟で、大阪地裁(末永雅之裁判長)が橋下氏の訴えを認める不当判決! 弁護団は声明を発表!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/457115

 岩上安身と弁護団は不当判決であるとして、一審判決の翌日、9月13日に控訴の手続きをとりました。その内容について、岩上安身は、自分自身とIWJに関わりのあるすべての人に今晩、改めてメールで詳しくお知らせいたします。以下にその一部を引用します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 9月12日、大阪地裁第1010法廷で、私、岩上安身が橋下徹・元大阪府知事から名誉毀損で損害賠償請求されているリツイートスラップ訴訟の判決の言い渡しが行われました。末永雅之裁判長は、橋下氏の訴えを認め、私、岩上安身に33万円の支払いを命じました。
 
 私、岩上安身と弁護団は不当判決であるとして、一審判決の翌日、9月13日に控訴いたしました。

 判決文には「元ツイートを他に紹介(拡散)して議論を喚起する目的で当該元ツイートを引用する場合、何らのコメントも付加しないで元ツイートをそのまま引用するとは考え難く、(中略)当該元ツイートに対する批判的ないし中立的なコメントを付すことが通常であると考えられる」と、およそSNSユーザーの一般常識からかけ離れた判断が示されています。

 これは、もはや私個人と橋下氏個人の争いというレベルを超えて、すべてのネットユーザー、SNSユーザーに非常に重大な影響を与える問題判決です。これが確定判決になれば、国境を越えるコミュニケーションツールであり、その使い方について、グローバルな共通理解が蓄積されてきたSNSが、日本の裁判官によって、一方的な解釈の変更を押し付けられ、しかも単純リツイートを理由にした同様のスラップ訴訟が頻発される危険性もあります。

 ネットにおける市民の言論の自由を守るためにも、控訴し、この不当判決を改めさせなくてはと思います。皆様からのより一層のご支援をお願い致します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

言論の自由を守るためにも、皆様からのより一層のご支援をお願い致します。

 12日の判決について、IWJ会員の村山邦夫様より応援のメッセージをいただきましたので、ご紹介させていただきます。

ーーーーーー
 今朝のIWJガイドを拝見して、昨日の「橋下裁判」不当判決を知り矢も盾もたまらずメールします。私は裁判や法律には疎い素人ですが、この判決が認められたら私達素人が報道で知ったファクトで政治家や権力者を批判することすら裁判を覚悟しなければならない事になるのではないでしょうか。ますます権力批判は萎縮する事は間違いありません。韓国の司法は政権寄りだとか武藤某が偉そうにコメントしていますが、この日本こそ三権一体ではないでしょうか。この不当判決に対して控訴する岩上さんにおかれましては、また過度な負担になるでしょうが私は出来る限りの応援をさせて頂きます。

 一昨日もメールさせていただきましたが、千葉県や一部東京都(伊豆大島)の被害が悪化しているなか、我が安倍晋三はそんな近くの災害にお構い無く内閣改造を断行し、大メディアは小泉進次郎はじめ新大臣の報道に終始しています。昨日報道ステーションで解説の後藤氏が唯一小渕内閣の改造時と比較し批判していましたが、「今からでも遅くないから、しっかりしてほしい」と物足りなさすぎるコメントで結び、がっかりしました。私が知る限り地上波ではそれが唯一の批判でした。

 安倍サポ達は被害は天災であり政権批判は的外れと言っているそうですが、天災を人災にしているのが安倍晋三です。安倍だけでなく小池百合子は昨日オリンピック施設のこけら落としで、萩生田と橋本聖子とテープカットしています。伊豆大島は東京都では無いのでしょうか。

 この様に今権力の中枢にいる馬鹿どもには困っている人々に差しのべる手など無いのです。対応の遅れや無関心が、死ななくてもいい命を奪っています。これは政治信条以前のモラルまたは倫理観があるかないかの問題だと私は思います。

 しかしこの様な批判も名誉棄損の裁判覚悟で言わなければならない社会になると言う事が昨日の不当判決の意味するものではないでしょうか。岩上さんならびにIWJ社員各位、弁護団各位におかれましては困難ではありますが、是非「言論の自由」の為奮闘頂きます様重ねてお願い申し上げます。私も声をあらゆる方法で上げていく事と賛同を誓います。

 いつもお忙しいところ申し訳ありませんが、これからも宜しくお願い致します。

北海道釧路市
村山邦夫 様
ーーーーーー

 村山様、ありがとうございます! 関西出張中の岩上安身は、判決後に腰痛やめまいにおそわれつつ、関西ツアーをこなしつつあります。

岩上安身のツイート(2019年9月13日)

「腰の注射と痛み止めの薬で、腰痛の痛みが鈍くなり、何とか、このツアー中は、腰は持ちそうな気が。しかし、京都について、ホテルにチェックインして、東京の本部と連絡を取りながら、諸々仕事をしている間、また目眩。何なのだろう? 今8時!昨日の判決後の記者会見の配信開始!皆さん、見てください!」
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1172467899136479232

岩上安身のツイート(2019年9月13日)

「内田樹さんのインタビュー終了後、神戸市内の整形外科のクリニックを受信。腰に痛み止めを打ってもらうところ。←今ここ。
このあと、京都へ。明日から2日連続で河かおるさんのインタビュー収録。腰がもてばいいが。昨日は、裁判関連のもろもろが終わって神戸に到着したら、何度も目眩に襲われた」
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1172401159958495232

岩上安身のツイート(2019年9月13日)

明けて本日13日金曜日は、お昼から内田樹さんにインタビュー。嫌韓煽動一色の日本のメディア、言論状況に、内田樹さんに物申していただくと同時に、昨日の不当判決についてお話しして、「リツィートについてのこんな認識が確定判例になったら大変だ。ひっくり返さなくては」というコメントをいただく。
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1172398496088936448

岩上安身のツイート(2019年9月12日)

昨日は、唖然呆然の不当判決言い渡しの後、市民・支援者への報告集会、4時からの司法記者クラブでの記者会見、その後に今後の対策を話し合う、弁護団との会議まで、怒涛の半日(弁護団の方、ご支援の市民の方々、ありがとうございました)。その直後からまたも腰痛発症。重い荷物を引きずって神戸へ。
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1172395367150678016

 これからもどうぞ、IWJと岩上安身への応援をよろしくお願い致します。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2019.9.14 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】17:30~「横浜にカジノはいらない 女性たちよ手をつなごう」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「横浜にカジノはいらない」実行委員会主催の集会を中継します。これまでIWJが報じてきたカジノ法案関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/casino-bill
——————

【録画配信・IWJ_Youtube Live】20:00~「米国NSAによる無差別大量監視の被害者でありながら共犯者!? メディアがろくに報じない日本政府の歪んだ対米従属!! 〜スノーデンファイルを読み解く〜岩上安身によるジャーナリスト・小笠原みどり氏インタビュー」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 8月27日に収録した、岩上安身によるジャーナリスト・小笠原みどり氏インタビューを録画配信します。これまでIWJが報じてきた小笠原みどり氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%B0%8F%E7%AC%A0%E5%8E%9F%E3%81%BF%E3%81%A9%E3%82%8A

========

◆中継番組表◆

**2019.9.15 Sun.**

調整中

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆昨日アップした記事はこちらです◆

台風15号の影響で千葉県各地に停電・断水の被害! 再停電の可能性も! IWJスタッフが支援物資を持って被災地からレポート!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/457018

連合政権を目指し始動!「手を組んで一刻も早く政権交代を」と、消費税廃止、安倍政権が進める改憲反対で一致。日本共産党 志位和夫 委員長、れいわ新選組 山本太郎 代表 共同記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456996

IWJの岩上安身が橋下徹元大阪府知事から名誉毀損で損害賠償請求されているスラップ訴訟で、大阪地裁(末永雅之裁判長)が橋下氏の訴えを認める不当判決! 弁護団は声明を発表!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/457115

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■台風15号の進路は9月8日の段階で、米軍合同台風警報センターによって、房総半島直撃が明確に予想されていた! これに対して8日の気象庁は「暴風域を伴って関東甲信地方または静岡県に上陸し、通過する見込みです」とざっくり予想! IWJは気象庁と千葉県に直撃取材!/IWJは一昨日に続き昨日13日も、大きな被害を受けた千葉県の被災地に支援物資を届けつつ、現状を取材しました!

 9月9日に、千葉県の房総半島を直撃し千葉市に上陸して、現在も大規模な停電などの被害が続いている台風15号について、米軍合同台風警報センター (JTWC) は、8日の段階ではっきりと房総半島直撃を予想していました。

※【2019最新】台風15号の進路予想! 米軍合同台風警報センター(JTWC)(【2019最新】台風15号(ファクサイ)の進路予想! 米軍・ヨーロッパ・ウェザーニュースなど総まとめ!、2019年9月3日 更新日:2019年9月12日) 
https://818-news-blog.com/typhoon-15-2019/#83103

 これに対して、8日午前11時に発表された気象庁の予想は、次のようにかなりざっくりしたものでした。

 「強い台風第15号は、8日夜遅くから9日昼前にかけて、暴風域を伴って関東甲信地方または静岡県に上陸し、通過する見込みです。急激に雨と風が強まり、猛烈な風が吹き、海上は猛烈なしけとなり、首都圏を含め、記録的な暴風となるおそれがあります。また、関東甲信地方を中心に、8日夜には台風本体の非常に発達した雨雲がかかり、猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる見込みです。暴風、うねりを伴った高波、大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。高潮や高潮と重なり合った波浪、落雷、竜巻などの激しい突風、塩害に十分注意し、交通障害や停電などにも留意してください」

※台風第 15 号の今後の見通しについて(気象庁、2019年9月8日)
https://www.jma.go.jp/jma/press/1909/08a/kaisetsu201909081100.pdf

 この予想を聞いて、千葉南部の大規模停電による生活の支障や熱中症の可能性を想像できるでしょうか。上陸地点の予想は「関東甲信越または静岡県」という非常に広範囲なものです。JTWCによる予想がピンポイントで房総半島上陸を予想できたのに、なぜ、気象庁はできなかったのでしょうか!?

 この点をIWJは気象庁に直撃取材しました。気象庁天気相談所の答えは次のようなものでした。

 「気象庁は、確率70%の予報円という表現で進路を表現し台風の中心点は点線で示しています。米軍合同台風警報センターの表現は、JTWCが可能性のもっとも高いと判断した中心点の移動だけを表現しています。誤差の範囲が異なったということだと思います。

 仮に、ピンポイントで予測を立てて、外れた場合の他の地域の被害も考慮する必要があります。気象庁もJTWCも気象データは共有しています。気象庁の予報モデルは、気象庁独自のモデル、米国モデル、ヨーロッパモデル、英国モデルの4つを参照して、その平均を取るのが基本的な考え方です。今回の台風15号の進路もそのように予測しています。JTWCが今回どういうモデルを使ったのかわかりません」

 IWJは続けて、8日午前11日発表の気象庁の進路予想図の台風の中心点(もっとも可能性の高い進路)の移動予測と米軍のそれが大きくずれた点に触れて、今後、気象庁として、この点を検証するつもりはあるのかどうか質しました。気象庁の回答は次のとおりです。

 「気象庁はJTWCと普段から意見交換をしており、毎回、台風全体の検証はしていますが、8日11時段階という時点に限った予報の検証はしていません」

 上陸一日前の重要な予報の誤差が、今回、問題であり、その予報の検証をする予定はないというのですから話になりません。一日前のこの段階で、房総半島を通過して千葉市付近への上陸が「具体的な表現」として気象庁の発表に明記されていれば、千葉県民の受けとめ方や防災準備という点でずいぶん違ったはずです。

 今回被害が甚大な千葉県ですが、IWJの現地取材では、南房総市では水は足りており、粉ミルク、紙おむつ、食料が足りず、館山市ではビニールシートとロープが不足し、鋸南町では電気が通じておらず、温かいお風呂に入りたいとの要望があるなど、地域によって足りない物資やニーズに違いがあり、全体的にマンパワーが足りないことがわかっています。

※台風15号の影響で千葉県各地に停電・断水の被害! 再停電の可能性も! IWJスタッフが支援物資を持って被災地からレポート!  2019.9.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/457018

 森田健作千葉県知事の姿がほとんど見えてこないというのも、今回の台風被害の特徴です。9日の台風上陸後、森田健作千葉県知事が記者会見に姿を現したのはやっと12日となってからです。

※令和元年9月12日千葉県知事定例記者会見
https://www.youtube.com/watch?v=nm7wMDtr690&list=PL0EZstJeMoA6op0wuvAhz5N1-owcd1JOF&index=2&t=0s

 この会見によると、森田知事が自衛隊に災害出動要請をしたのが10日午前4時、千葉県災害対策本部を設置したのが、同日午前9時となっています。台風15号が千葉市付近に上陸したのが9日の午前5時頃でした。大規模停電などの被害状況の深刻さは、9日午後3時半の東電記者会見もあり、9日中には判明していたはずです。

※台風 引き続き暴風大雨に警戒(NHKニュース、2019年9月9日)
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190909/1000035505.html

※70万軒超が停電 東電“9日中の全面復旧は困難”(19/09/09)(ANN news)
https://www.youtube.com/watch?v=emrlQia5_DI

 なぜ、県の対応は遅れたのでしょうか。また、県職員の被災地への派遣は行われたのでしょうか。この2点をIWJは千葉県に直撃取材しました。

 千葉県危機管理課の回答は次のとおりです。

 「初動対応については、県としては、東電の対応や情報がいろいろ入ってきた中で、県として応援が必要だと判断し自衛隊の要請を行いました。初動対応でいろいろなご意見があるのは承知していますが、県としては各段階で適切な対応をしたと考えておりますし、現在も最善の対応を行っております」

 「現在、県職員を市町村に派遣しております。派遣は12日の県知事の記者会見以降から行っております」

 県職員の現場への派遣が県知事の会見を行った12日以降と千葉県の対応は、被災当事者というより、どこか他人事の受け身の印象がぬぐえません。県内に多くの支所や事務所を抱え情報ネットワークを持つ県として主体的に情報収集し、足りない物資や人的リソースを迅速に把握して、その供給をきめ細かく行っているという形跡が見られません。

 今回の台風15号による千葉県南部の被災は、気象庁の予報とその表現の問題や千葉県の対応の問題など、明らかに、人災の側面を持っています。

 さらに、日経新聞によれば、電柱は経済産業省の省令にもとづき風速40メートルに耐える設計になっていますが、今回はそれ以上の強風で多数の電柱が倒壊したこと、東日本大震災の原発事故で経営が厳しくなった東電が送電関連の設備投資を抑えたことが原因で、台風15号による災害が大きくなり、復旧に手間取っていると報じています。

※東電、送電投資の抑制響く 停電復旧13日以降に(日経新聞、2019年9月11日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49702220R10C19A9EA1000/

 台風15号をきっかけにした千葉県南部の大規模な被災は、気象庁・千葉県の問題とともに、東電の送電設備への投資抑制と風速40メートルに耐える電柱設計という経産省の省令の適切さの問題といった、気象庁・千葉県・東電・経産省の問題が絡み合った、複合的な人災だと言えるのではないでしょうか。

 IWJは一昨日に続き昨日13日も、大きな被害を受けた千葉県の被災地に支援物資を届けつつ、現状を取材しました。

 「【千葉台風取材2日目14】12:30 君津 コンビニの店員さんによると、昨日まで断水していたそうです。現在は営業していますが、おにぎりやお弁当は売り切れていました」

※IWJスタッフのツイート(2019年9月13日)
https://twitter.com/iwakami_staff/status/1172354392038576128

 「【千葉台風取材2日目15】13:45 富津市役所 富津市役所で被害状況を確認しました。海側、山側共に富津市全域で家屋倒壊などの被害が出ているそうです。富津市では、終末処理場で瓦礫回収をしています」

※IWJスタッフのツイート(2019年9月13日)
https://twitter.com/iwakami_staff/status/1172373016631599105

「【千葉台風取材2日目16】16:00 鋸南町 道の駅 ほた小学校 市川市から物資援助に来た女性にインタビューしました。ツイッターから情報を得て、『今』必要な物を届けにきた、と言います。同じ県民として復興に望みたいと話していました」

※IWJスタッフのツイート(2019年9月13日)
https://twitter.com/iwakami_staff/status/1172411132914495489

 「【千葉台風取材2日目18】17:30 鴨川市 自営業の八百屋さんにインタビューしました。お店の屋根が剥がれ落ちています。処分するために、屋根を解体していますが、夫婦で大きな瓦礫を処理するのは大変だと話していました。今後は、瓦礫撤去や修復作業に人手が必要になってきそうです」

※IWJスタッフのツイート(2019年9月13日)
https://twitter.com/iwakami_staff/status/1172428504186544133

 現地は電波状況が悪いところも多く、すべてをツイキャスで中継することができませんでした。録画部分も含め、動画をアップしましたので、ぜひご覧ください。

※千葉・台風15号の影響と被災地支援
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/457033

■本日午後8時より「米国NSAによる無差別大量監視の被害者でありながら共犯者!? メディアがろくに報じない日本政府の歪んだ対米従属!! スノーデン・ファイルを読み解く〜岩上安身によるジャーナリスト・小笠原みどり氏インタビュー」を冒頭のみオープン、その後は会員限定配信で録画配信いたします! 撮りおろし、初配信です!

 本午後8時から、8月27日に録画収録した「岩上安身によるジャーナリスト・小笠原みどり氏インタビューを録画配信します。

 日本人で初めて、元NSA(米国家安全保障局)職員のエドワード・スノーデン氏に単独インタビューを行った小笠原氏は、2016年刊行の前著『スノーデン、監視社会の恐怖を語る 独占インタビュー全記録』(https://amzn.to/304Hutz)に続き、今年9月7日に発行した新刊『スノーデン・ファイル徹底検証 日本はアメリカの世界監視システムにどう加担してきたか』で、米国による日本への監視に日本政府が積極的に加担してきた事実を、公開されたスノーデン・ファイルからつぶさに読み解いています。

 スノーデン氏の告発によると、NSAは世界150カ所以上で電子メールやコンピューター間のデータの送受信などを根こそぎ収集し、検索システム「エックスキースコア」で分析しているとのこと。そして、諜報機関の標的はテロリストだけではなく、ジャーナリスト、人権団体、労働組合、平和運動、環境問題に関わる人々にまで及んでいます。

 スノーデン氏がNSAから持ち出した内部文書は、元英国紙「ガーディアン」の記者だった米国人ジャーナリストのグレン・グリーンウォルド氏が設立したネットメディア「インターセプト」で公開されています。ここにはこれまでに公開された、約20点の日本に関するファイルが含まれています。

 このファイルの公開については2017年4月に、NHKの「クローズアップ現代+」がスクープとして取り上げました。しかしNHKは、日本政府が私たちの知らないところで巨額の税金を使ってNSAの違法な監視活動に協力している最も重要な事実を伝えませんでした。

 また、「インターセプト」で公開されているファイルは誰でも見ることができるにもかかわらず、その後も日本の既存メディアは全く報じていません。

 現在、日本のマスメディアは嫌韓煽り報道一色です。その陰で米国のいいなりに日本の国益を売り払おうという日米FTAや、公的年金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」があらゆる資産クラスで損失を出し、為替でも損失を出したことなど、政権にとって不都合な問題の追及が、おろそかになっています。大手既存メデイアは、ろくに報じていません。

※GPIFの昨年10月〜12月期の過去最大の運用損は株式、債権、為替すべてで損失を出していた!? 水野弘道理事兼最高投資責任者が米国で発言! 2019.9.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456626

 政府は9月11日の閣議で、北村滋内閣情報官が13日付けで国家安全保障局長に就任する人事を決め、昨日13日就任しました。

※国家安全保障局長に北村内閣情報官 外務省出身者から警察関係者へ(毎日新聞、2019年9月11日)
https://mainichi.jp/articles/20190911/k00/00m/010/315000c

 小笠原氏の著書には、北村氏の名前も出てきます。2012年9月10日にNSA(米国国家安全保障局)を訪問し、日本の防衛省情報本部が、通信諜報能力を形成できるようにNSAに支援を求めた、とスノーデン・ファイルに記録が残っています。

 北村氏といえば、伊藤詩織さん準強姦疑惑の「安倍官邸御用達ジャーナリスト」山口敬之氏が北村内閣情報官にファックスでこの事件について相談していたことが『週刊新潮』2017年5月25日号で報じられ、名前を知られるようになった人物です。

 北村氏のような、政権の意向を受けて諜報活動を行ってきた人物が、国家安全保障局長という国家による情報収集活動の中枢に座ることの危険性についてもまた、報じているマスメディアはほとんど見当たりません。

※日本のスパイの大元締め、北村滋内閣情報官が国家安全保障局長就任へ! 日本の安全保障は国内の監視と締め付けだけでいい!? 北村滋氏に全省庁の情報と国民の情報が集約される! 2019.9.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456758

 カナダ在住の小笠原氏への岩上安身によるインタビューは、27日だけでは終わらず、現在IWJではスカイプを使ってインタビューの続編を行うことを検討中です。

 小笠原氏には新刊のご著書にサインを入れていただきました。数量限定ですので、お早めにIWJ書店よりお買い求めください。IWJ会員限定です。

※新入荷【小笠原 みどりさんサイン入り】『スノーデン・ファイル徹底検証』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=443

■<昨日の岩上安身によるインタビュー>新聞もテレビも週刊誌までも日本中の既存メディアが嫌韓煽動! 週刊ポストの断韓特集に「僕は今後小学館の仕事はしないことにしました」とツイートした神戸女学院大学名誉教授・内田樹氏に岩上安身が緊急インタビュー!

 昨日13日、日本中の既存メディアが嫌韓煽動する中で、週刊ポストの断韓特集に対し、「僕は今後小学館の仕事はしないことにしました」とツイートした神戸女学院大学名誉教授 内田樹氏に岩上安身が緊急インタビューを行いました!

 対談は、神戸市にある内田氏の自宅で行われ、12日に大阪地裁で判決の言い渡しがあった、岩上安身が橋下徹元大阪府知事から名誉毀損で損害賠償請求されているスラップ訴訟の話題からスタート。「(岩上側に33万円の支払い命令の出た)今回の判決でネット言論に影響があるのではないか」と岩上が語ると、内田氏は「これを判例にしたらえらいこと。間違っていますよね」と応じました。

 その後、言論の自由の問題から、中国の台頭、メディアの嫌韓報道、N国党の出現に話題が及びました。中国の台頭のテーマでは、内田氏が「今、安倍政権がモデルにしている統治形態は中国」と指摘。「10、20年後、軍事力で中国が(世界で)トップになるだろう」と予測した上で、民主化闘争獲得を成功していった中国と韓国に対して「パッとしない」日本国内からの批判をそらせるために「嫌韓」に向けていると解説しました。

 内田氏は、今後の日本について「東アジアの全体の矛盾が集約的に日本列島で表現される危機的状況。嫌韓問題で観光業界は壊滅。韓国がメインのマーケットだった輸出業も潰れていく。消費税の導入で経済がドーンと下がって、オリンピックが大失敗して、大不況が来てこの政治ではダメだろう生きていけないと。この後の日本経済の崩れ方はすごいと思う」と予測。その上で、「長期的スパンではそんなに絶望していない。(日本社会は)崩れ切ったところで壁に当たって、違う方向に転換する」と前向きな見方を示しました。

 インタビューの録画は準備が整い次第、会員向けアーカイブにアップいたしますので、しばらくお待ちください。会員に未登録の方は、会費未納入の方は、この機会にぜひ入会あるいは再開をお願いします!

■<今後の岩上安身によるインタビュー>9月14日・15日には、日本のメディア状況に危機感を抱き、メディアの根本問題を指摘する滋賀県立大准教授の河かおる氏への録画インタビュー/9月下旬には新聞労連委員長で朝日新聞記者の南彰氏、元朝日新聞記者で立憲民主党の公認で参院選に立候補した山岸一生氏、東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏の3氏との座談会も! 日程は決まり次第お知らせいたします

 本日14日と明日15日、岩上安身は、日本のメディアの根本問題に、言論労働者のストが封じられている点と独立系メディアの影響力の弱い点があることを正しく指摘する、河かおる滋賀県立大準教授への録画インタビューを行います。インタビューは後日録画配信いたします。詳細は決まり次第お知らせいたしますので、お待ちください。

◇<新聞労連委員長で朝日新聞記者の南彰氏、元朝日新聞記者で立憲民主党の公認で参院選に立候補した山岸一生氏、東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏の3氏との座談会も! 日程は決まり次第お知らせいたします>

 岩上安身は、朝日新聞記者で新聞労連委員長の南彰氏、元朝日新聞記者で、立憲民主党の公認で先日の参院選に東京都の選挙区で立候補した山岸一生氏、東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏ら3氏に対して、日韓問題を含めた「政治権力とメディア」をテーマとした座談会を予定しています。日程など詳細は決まり次第お知らせいたしますので、お待ちください。

 新聞労連の南委員長は9月6日、「今こそ、『嫌韓』あおり報道と決別しよう」「他国への憎悪や差別をあおる報道をやめよう」「国籍や民族などの属性を一括(ひとくく)りにして、『病気』や『犯罪者』といったレッテルを貼る差別主義者に手を貸すのはもうやめよう」という声明を発表しました。

※「嫌韓」あおり報道と決別を “過ち繰り返さぬ” 新聞労連が声明(しんぶん赤旗、2019年9月6日)
http://jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-09-07/2019090702_05_1.html

 また、山岸氏は朝日の政治部時代、ネット上で「安倍晋三首相が最も信頼する男」とも呼ばれている内閣総理大臣首席秘書官(政務担当)の今井尚哉(いまい・たかや)氏に食い込んでその番記者をつとめています。南氏、山岸氏、望月氏の3人には、「政治権力とメディア」についてお話をうかがいます。日米FTAが米国の言いなりに結ばれようとしている今、日本のジャーナリストたちは2012年当時の韓国のジャーナリストのような気概を持っているのでしょうか?ご注目下さい!

■IWJの第10期、最初の1ヶ月となる8月のご寄付・カンパは目標額の24%、9月も9日までで目標額のわずか4%にとどまっています! どうか皆様からの緊急のご支援をよろしくお願い致します!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。会員、サポート会員の皆様、ご寄付・カンパでご支援いただいている皆様には心より感謝を申し上げます。

 しかしながら、8月1日から始まったIWJの第10期、最初の1ヶ月目の8月は、ご寄付・カンパが月間の目標額である450万円に遠く届かず、目標達成率は24%にとどまりました。9月のご寄付・カンパは9日現在16件で17万679円、目標達成率はわずか4%にとどまっています。

 IWJの財政は危機的な状況です! どうか、日本の言論の自由・表現の自由を守る独立系メディアIWJへ、皆様からの緊急のご支援をお願い致します!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします!
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、牧野佐千子、城石裕幸、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/