日刊IWJガイド「9日21時45分、日産が西川社長の辞任を発表!不当な役員報酬受領が判明も、辞任で幕引き!? 実際に金銭の授受がなかったゴーン前会長を逮捕したのは『外国人差別』か!?」2019.9.10日号~No.2553号~(2019.9.10 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~9日21時45分、日産が西川社長の辞任を発表!不当な役員報酬受領が判明も、辞任で幕引き!? 実際に金銭の授受がなかったゴーン前会長を逮捕したのは「外国人差別」か!?
┠■【中継番組表】
┠■N国党首・立花孝志参議院議員が脅迫で任意事情聴取! その後の会見では「この国の上層部が意図的にやったんではないか」と陰謀論!? 議員辞職は否定!
┠■れいわ新撰組の舩後靖彦参議院議員が、首相官邸を訪問して安倍総理と面会!! 政権に対する批判はなく、安倍総理側がどんな発言をしたかは不明!! 舩後議員の思想や発言や政権との距離について、引き続き検証が必要!!
┠■「米国NSAによる無差別大量監視の被害者でありながら共犯者!? メディアがろくに報じない日本政府の歪んだ対米従属!! スノーデンファイルを読み解く〜岩上安身によるジャーナリスト・小笠原みどり氏インタビュー」を9月14日に録画配信予定です!
┠■9月14日と15日、韓国の政治・メディア事情に詳しい河かおる・滋賀県立大学准教授に岩上安身がインタビュー収録。後日、配信します!また河准教授には2012年に岩上安身が行ったイ・ヨンマ記者インタビュー再配信の推薦文もご寄稿いただきました! 岩上安身によるイ・ヨンマ記者インタビューは9月11日再配信予定!
┠■今後の岩上安身によるインタビュー予定/9月13日、フランス文学者で武道家、翻訳家の内田樹・神戸女学院大学名誉教授/新聞労連委員長で朝日新聞記者の南彰氏、元朝日新聞記者で立憲民主党の公認で参院選に立候補した山岸一生氏、東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏の3氏との座談会も! 日程は決まり次第お知らせいたします
┠■橋下徹氏によるリツイートスラップ訴訟の一審判決は9月12日!大阪地裁の判断にぜひご注目を!!
┠■IWJの第10期、最初の1ヶ月となる8月のご寄付・カンパは目標額の24%、9月も9日までで目標額のわずか4%にとどまっています! どうか皆様からの緊急のご支援をよろしくお願い致します!
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■はじめに〜9日21時45分、日産が西川社長の辞任を発表!不当な役員報酬受領が判明も、辞任で幕引き!? 実際に金銭の授受がなかったゴーン前会長を逮捕したのは「外国人差別」か!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 日産自動車は昨日9日、西川広人社長兼CEOが16日付けで辞任すると発表しました。西川氏は取締役会に辞任を勧告され、これを了承したとのことです。

※日産の西川社長辞任へ、取締役会が勧告 代行はCOO(2019年9月9日)
https://www.asahi.com/articles/ASM997313M99ULFA04Q.html

 先週、日産自動車の西川広人社長兼CEOが株価に連動する役員報酬制度について、社内規定に違反して不当に高い報酬を受け取ったことが社内調査で判明した、というニュースが国内を駆け巡りました。

※西川日産社長の報酬上乗せ問題 3つのポイント(日本経済新聞、2019年9月5日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49435160V00C19A9I00000/?n_cid=DSREA001

 これは、自社の株価が一定の期間内にあらかじめ決めた価格を上回ったときに、その差額分を金銭で受け取ることができる「SAR」という役員報酬について不正があったとされるものです。SARは世界的にもあまり導入事例は多くないようですが、日産自動車は2003年の株主総会でSARの導入を決めています。

※日産自動車の株価連動型インセンティブ受領権(SAR)とは何か(M&Aオンライン、2019年2月18日)
https://maonline.jp/articles/bizsupli0218

 西川社長は、当初定めていた日の株価にもとづいて差額の報酬を受け取るべきところ、日産自動車の株価が上昇していたことから、基準とする日を1週間遅らせることで本来よりも約4700万円多く報酬を受けていたとされています。

 また、西川社長以外にも、星野朝子副社長やハリ・ナダ専務ら複数の幹部も類似の手法で報酬を受けていたことが判明しています。

※日産の星野副社長、ハリ・ナダ専務も株価連動報酬で不正(ブルームバーグ、2019年9月5日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-05/PXCJWYDWX2PW01

 西川社長が不当に高い報酬を受けていた疑いは、今年6月に文芸春秋が既に報じていました。上記の手口については、日産の前代表取締役でカルロス・ゴーン前会長と共に逮捕され、被告となっているグレッグ・ケリー氏が証言しています。西川社長はSARの制度の運用はケリー氏らに一任していたと表明していましたが、報酬を受ける権利を行使する日をずらすことについて西川社長の指示があったことが明らかになっています。

※日産・西川社長の不正報酬問題 グレッグ・ケリー前代表取締役が目撃していた“巧妙な手口”(文春オンライン、2019年9月5日)
https://bunshun.jp/articles/-/13925?utm_source=twitter.com&utm_medium=social&utm_campaign=socialLink

 日産はこうした告発や報道を受け、独立社外取締役らの指示で社内調査を開始しました。そして今月4日に監査委員会の会合が開かれ、西川社長が結果として4700万円多く報酬を受け取っていた事実が確認されました。

 日産はSAR報酬の廃止を検討しており、社内調査を主導してきたコンプライアンス担当のクリスティーナ・ムレイ理事も近く退社する方向であると発表しています。西川氏も報酬の一部を返納し、社長兼CEOを退任する意向と報じられていました。ただし、退任時期や後任については「今後詰める」としていました。一方でSAR報酬の制度については、「ゴーン体制時代の仕組みであり、見直しが必要」と西川氏自身がコメントしています。

※西川日産社長、報酬数千万円上乗せか 一部返納の意向(日本経済新聞、2019年9月5日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49432070V00C19A9000000/

 岩上安身はこの報道を受け、次のようにツイートしています。

 「日産の西川氏、ここへきて厳しく非難されていたが、退任の意向。しかし、彼の退任によってすべて解決にいたったといえるのか?→日産・西川社長、退任の意向: 日本経済新聞 」

※岩上安身のツイート(2019年9月9日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1170742711336366080

 弁護士の郷原信郎氏は、「『退任』という言葉で責任をとるように見せかけ、『時期は今後検討』で誤魔化して、延命を図る可能性もある」とし、直ちに辞任するのが当然だと断じています。郷原氏は、カルロス・ゴーン前会長らの逮捕を巡り、以前から検察や日産首脳を厳しく批判しています。

※郷原信郎氏ツイート(2019年9月8日)
https://twitter.com/nobuogohara/status/1170802523675869184

 ゴーン前会長は、役員報酬の未払い分を隠して「有価証券報告書の虚偽記載」と「特別背任」の罪で起訴されていますが、ゴーン前会長が金銭を受け取っていないのに対し、西川社長は実際に不当な報酬を受けています。これにはゴーン氏も「西川社長のほうが悪質なのに自分だけ逮捕されたのは極めて不公平、不平等」と代理人である弘中惇一郎弁護士に語っていたそうです。弘中氏も「明らかな外国人差別で、前会長を狙い撃ちにした」と日産と検察を批判、郷原氏も「全く同感」とツイートしています。

 弘中弁護士「日産も検察も、西川社長の不正を全部見逃した。明らかな外国人差別で、ゴーン前会長を狙い撃ちにしたことを示している」⇒全く同感。検察と「二人三脚」でやってきた朝日ですら、この言葉をそのまま取り上げざるを得ないことが、日産と検察にとっての現状の深刻さを示している

※郷原信郎氏ツイート(2019年9月6日)
https://twitter.com/nobuogohara/status/1169715650421391360

※ゴーン氏『西川社長のほうが悪質』 報酬不正問題を批判(朝日新聞、2019年9月5日)
https://www.asahi.com/articles/ASM954RKZM95UTIL020.html?ref=tw_asahi

 SARがカルロス・ゴーン会長時代に導入されたものであったとしても、不正な運用により恩恵を受けたのは西川社長自身であり、責任は免れないはずです。さらに西川社長は、ゴーン前会長の逮捕時には「裏でこんな重大な不正行為をしているとは思いもよらなかった」などと前会長を厳しく批判もしていました。

 ゴーン前会長を批判していたその張本人が、日産のガバナンスを根底から覆す問題を引き起こしていたということになります。西川社長の重大な不正が明らかになったのに「違法性なし、辞任せず」で済ませば、「日産のコンプライアンスは崩壊」し、また「日本のコーポレートガバナンスはお終い」と郷原氏も述べています。

※郷原信郎氏ツイート(2019年9月5日)
https://twitter.com/nobuogohara/status/1169736007127715840

※郷原信郎氏ツイート(2019年9月6日)
https://twitter.com/nobuogohara/status/1170104971095707648

 また、折からの日本製品不買運動の影響等から韓国における販売実績が激減しており、日産は韓国からの撤退を検討していると報じられています。こうした中で、さらに日産に対して「外国人差別」をしている企業というイメージがつけば、韓国のみならずグローバルな事業展開に悪影響を及ぼすことはさけられないでしょう。

※日産自、韓国撤退を検討(ロイター、2019年9月6日)
https://jp.reuters.com/article/nissan-southkorea-withdraw-idJPKCN1VR0V5

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◆中継番組表◆

**2019.9.10 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch6】10:45~「山下貴司 法務大臣 定例記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch6

 山下貴司 法務大臣の定例会見を中継します。これまでIWJが報じてきた法務省関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B3%95%E5%8B%99%E7%9C%81
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【IWJ・Ch5】11:15メド~「根本匠 厚生労働大臣 定例記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 根本匠 厚生労働大臣定例会見を中継します。これまでIWJが報じてきた厚生労働省関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%9C%81
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【IWJ・Ch4】18:30~「『オリンピックから改憲へ!? ~深まりゆく対米従属から抜け出す道は…~』 ―ゲスト:白井聡氏(京都精華大学人文学部専任講師)、鈴木邦男氏(一水会元最高顧問)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 「城北法律事務所」主催の憲法企画を中継します。これまでIWJが報じてきた対米従属関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%AF%BE%E7%B1%B3%E5%BE%93%E5%B1%9E
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【タイムリー再配信 415・IWJ_Youtube Live】20:00~「トランプ政権はさらなる規制緩和を日本に要求してくる!安倍政権によるTPP強行採決は『さらなる国益を差し出す』服従の意思表明!? ~鈴木宣弘東大大学院教授がトランプの正体を見抜く!」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2017年1月に収録した、「山田正彦の炉端政治塾」主催の講演を再配信します。これまでIWJが報じてきた鈴木宣弘氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E5%AE%A3%E5%BC%98

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/358172

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◆中継番組表◆

**2019.9.11 Wed.**

【IWJ・Ch4】13:00~「日米貿易協定密約問題 野党合同ヒアリング ―議題:(未定)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 日米貿易協定密約問題 野党合同ヒアリングを中継します。これまでIWJが報じてきた野党合同ヒアリング関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%87%8E%E5%85%9A%E5%90%88%E5%90%8C%E3%83%92%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0
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【IWJ・Ch4】14:00~「『忖度道路』問題 野党合同ヒアリング ―議題:(未定)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 『忖度道路』問題 野党合同ヒアリング中継します。これまでIWJが報じてきた野党合同ヒアリング関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%87%8E%E5%85%9A%E5%90%88%E5%90%8C%E3%83%92%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0
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【IWJ・Ch3】14:30~「原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 原子力規制委員会 更田豊志委員長による記者会見を中継します。IWJは今まで、原子力規制委員会の委員長定例会見を毎週中継してきました。以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E8%A6%8F%E5%88%B6%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
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【録画配信・IWJ_Youtube Live】20:00~「2012年に『公正放送争取』を求めてストに突入した韓国MBCの局内で、岩上安身が全国言論労働組合広報局長イ・ヨンマ記者にインタビュー! 2017年映画『共犯者たち』出演で注目されたイ・ヨンマ氏は2019年8月に若くして癌で逝去!」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2012年4月に収録した、岩上安身による全国言論労働組合広報局長イ・ヨンマ記者インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきたイ・ヨンマ氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/lee-youngma

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/14214

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

今、アフリカで起きていること ~私たちの食や暮らし、税金から考える~ ―登壇 コスタ・エステバオン氏(モザンビーク・農民連合代表)、渡辺直子氏(日本国際ボランティアセンター)、松平尚也氏(農家ジャーナリスト)ほか
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456215

東電幹部は津波を予見できた!「この裁判をやれたという事自身が非常に大きな意味があった。これだけの証拠が社会に出て来た」海渡雄一弁護士らが直前の訴え!! ~有罪判決を求める 東電刑事裁判 判決直前大集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456707

“4500世帯を支援する”JICAの「プロサバンナ事業」その4500世帯がどこにいるのかとの質問に、JICA「モザンビーク政府に聞いてください」~国連「小農権利宣言」「家族農業10年」を受けて考える日本の開発援助とアフリカ小農
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456456

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

橋下徹氏によるリツィートスラップ訴訟の一審判決は9月12日!大阪地裁の判断にぜひご注目を!!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456754

日本のスパイの大元締め、北村滋内閣情報官が国家安全保障局長就任へ! 日本の安全保障は国内の監視と締め付けだけでいい!? 北村滋氏に全省庁の情報と国民の情報が集約される!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456758

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■N国党首・立花孝志参議院議員が脅迫で任意事情聴取! その後の会見では「この国の上層部が意図的にやったんではないか」と陰謀論!? 議員辞職は否定!

 「NHKから国民を守る党」の党首で参議院議員の立花孝志氏が、昨日9月9日、脅迫容疑で警視庁月島署に出頭し、任意の事情聴取を受けました。

※N国・立花党首が緊急会見へ、出処進退に関する事項(日刊スポーツ、2019年9月9日)
https://www.nikkansports.com/general/news/201909090000387.html

 元N国党員の中央区議、二瓶文徳氏が、立花氏から脅されたとして、警視庁に脅迫の被害届を出していました。二瓶氏は、N国党員(離党)で父親の江東区議、二瓶文隆氏の金銭管理を批判して離党したところ、立花氏がYouTube上に「息子のほう、25歳。こいつのほうが将来があるので徹底的に潰しに行きます」「俺、この子のお母さん、彼女も知ってますよ。徹底的にこいつの人生、僕は潰しにいきますからね」などと、二瓶文徳氏を脅迫する動画をアップしていました。

 立花氏は9日夕方、記者会見を開き、「この国の上層部、この国を操っている人たちが意図的に(スキャンダルで引き下ろそうと)やったんではないか」と述べ、被害届が出されたことについては、「僕が日頃から敵にしている相手(NHK)の嫌がらせ」と批判しました。父親の江東区議、二瓶文隆氏の事務所にNHK関係者の名刺があったことが理由だとのことです。

 立花氏はYouTubeに「参院議員を辞めるかどうかに関して、大きな議案が新たに発生している」と投稿していました。会見では「今、ただちに辞めることはない」としながら、「有罪になったら、辞めないといけないと思っている」「世論がどう思うか、しっかり世論の声を聞いて、辞めないといけない時は潔く辞めないといけない」と語ったとのことです。

※N国党の立花代表が脅迫容疑の容疑者に「警察に頭に来ている」と反論会見【全文】 プロレスラーも乱入(アエラドット、2019年9月9日)https://dot.asahi.com/wa/2019090900098.html

■れいわ新撰組の舩後靖彦参議院議員が、首相官邸を訪問して安倍総理と面会!! 政権に対する批判はなく、安倍総理側がどんな発言をしたかは不明!! 舩後議員の思想や発言や政権との距離について、引き続き検証が必要!!

 9月4日、先の参院選でれいわ新選組から出馬し当選した、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者である舩後靖彦(ふなご・やすひこ)参議院議員が安倍総理と首相官邸で面会したとの報道がありました。

※安倍首相、れいわ舩後氏を激励=16年前から交流(時事ドットコムニュース、2019年9月4日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019090400880&g=pol

 9月6日、舩後氏は自身のFacebookにて安倍総理との面会でのステートメントの全文を公開しました。舩後氏は、以下のように投稿しています。

 「安倍総理が掲げる『一億総活躍社会』という目標設定は非常に重要なことだと考えています。すべての国民、私のような常時、看護や介護が必要なALS患者も含めて、本人が望みに応じ、それぞれの能力に応じて、思う存分に社会参加できる、という社会を作ることは、私、舩後靖彦の願いでもあります。」

 「これからも、憲法14条が目指す『法のもとの平等』の理念、25条で掲げる『健康で文化的な最低限度の生活』、そして22条の『職業選択の自由』の理念を実現するために、国会議員として頑張ってまいります。所属する政党は違いますが、ぜひお互いに切磋琢磨していただきたく存じます。今日は、いきなりの私の無理な面会のお願いに温かい心で応じてくださいましてありがとうございました。」

※舩後靖彦氏 Facebook(2019年9月6日)
https://www.facebook.com/yasuhiko.funago/posts/1071381143059144

 舩後氏が賛同する安倍政権の「一億総活躍社会」とは、2015年の第3次安倍内閣において諮問機関と担当大臣が設置されたことに端を発するもので、翌2016年には「ニッポン一億総活躍プラン」が発表されました。ここでは「一億総活躍社会は、女性も男性も、お年寄りも若者も、一度失敗を経験した方も、障害や難病のある方も、家庭で、職場で、地域で、あらゆる場で、誰もが活躍できる、いわば全員参加型の社会」と謳われており、さらに「一人ひとり、それぞれの人生を大切にする考え方が、一億総活躍であり、国家による押しつけといった、すべてを画一的な価値観にはめ込むような発想とはむしろ対極にある考え方である」といった言葉も並べられています。

 しかしその一方で、「少子高齢化の進行が、労働供給の減少のみならず、将来の経済規模の縮小や生活水準の低下を招き、経済の持続可能性を危うくするという認識が、将来に対する不安・悲観へとつながっている。日本が、少子高齢化に死にもの狂いで取り組んでいかない限り、日本への持続的な投資は期待できない」といったように、「少子高齢化に立ち向かう」「経済を強くする」等の内容の文言があちこちにちりばめられています。また、「一億総活躍の最も根源的な課題は、人口減少問題に立ち向かうこと。一人でも多くの若者たちの、結婚や出産の希望を叶える」というフレーズもあります。

 この「総活躍プラン」を通して読んでみると、労働力人口が減少の一途をたどる中、高齢者や障害者を含めたあらゆる層の人々を労働に駆り出してなんとか生産性を維持しつつ、少子化対策が必要といいながら、実質賃金の低下に対しては具体的にはなんの手だてもありません。「画一的な価値観ではなく」と言いながら多様性に富む人々の労働の「質」には無頓着で、特に女性に対しては仕事と子育ての両立を強要するような内容にも読めてしまうためか、当初から批判が多く出ていました。

※閣議決定「ニッポン一億総活躍プラン」(2016年6月2日)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ichiokusoukatsuyaku/pdf/plan3.pdf

※「一億総活躍」を恐れる人が急増中!〜60歳過ぎたら、もう働きたくありません…(週間現代、2016年4月16日)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/48416

※一億総活躍が各論賛成、総論「気持ち悪い」のはなぜか(プレジデントWOMAN、2016年5月31日)
https://president.jp/articles/-/19725

 結局、多様な属性の人々を労働力として利用しつくし、個人の生活を豊かにすることよりも国家の経済力を向上させることしか眼中にない。これが安倍政権の目指す「一億総活躍社会」の実態なのではないでしょうか。

 舩後氏のステートメントには、安倍総理に対する批判は全く見受けられません。それどころか、舩後氏のこうした発言に対して安倍総理がどのような受け答えをしたのかも明らかになっていません。野党議員として、舩後氏はどのように政権と対峙していくのでしょうか。そもそも対峙するつもりがあるのでしょうか。

 8月18日の日刊でも取り上げましたが、8月14日の午後10時からTBSラジオで放送された「荻上チキ・Session22」での舩後氏の発言は、大きな批判を呼びました。

※【インタビュー全文字起こし&音声配信】特集「重度障害者の「れいわ新選組」・木村英子議員、舩後靖彦議員に聞く」▼2019年8月14日(水)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」22時~)(TBSラジオ、2019年8月15日)
https://www.tbsradio.jp/399025

※れいわ新選組の舩後靖彦参議院議員が極右思想団体である「モラロジー研究所」において講演会を行っていた!? 障害者への差別意識は、「大東亜戦争の日本が弱体化するために GHQ が導入した教育や文化が要因」!?(日刊ガイド。2019年8月18日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39060

 舩後氏は同番組で、安倍政権の消費増税はデフレを長引かせるとして批判しながらも、自民党のホームページには「改革などの左傾化した言葉がある」とし、「その根底には安倍政権が野党に対して柔軟な態度で接するという思いがあるような気がします」と評価しました。

 モリカケ疑惑や年金の「2000万円」問題の隠蔽、安保法制の強行採決――。ここ数年の安倍政権の政治運営は、とても野党に対して柔軟な態度で接しているとは言えません。さらに、自民党や安倍政権の使う「改革」という言葉は、福祉国家こそが諸悪の根源であり、市場や競争によって対処すべきという、新自由主義的な「改革」論であり、左派の言うところの改革とは真逆です。

 さらに同番組で舩後氏は、障害者への差別意識は、「大東亜戦争の日本が弱体化するために GHQ が導入した教育や文化が要因」であると発言しています。

 しかしながら、GHQ 以前、即ち戦前の日本には歴然とした身分差別がありました。男女差別はもちろん、平民ではなく新平民とされた部落差別も厳然と存在し、障害者差別も当たり前のように存在していたというのが歴史的事実です。GHQ のもとで新憲法が作られ、そこに平等と普遍的人権が書き込まれて初めて、様々な差別を「よくないものだ」とたしなめる基準が日本社会に生まれたという側面があります。舩後氏のこの発言には、すべての矛盾もGHQに押し付ける歴史修正主義的な思想が投影されていると考えられます。

 舩後氏は2018年7月に、日本会議に連なる極右思想団体「モラロジー研究所」において講演会を行っていることが明らかになっています。

※舩後靖彦議員Facebook(2018年6月21日)
https://www.facebook.com/yasuhiko.funago/posts/788992974631297

 今後、舩後氏は野党議員として安倍政権とどのように距離を取るのでしょうか。今後も注視する必要がありそうです。

■「米国NSAによる無差別大量監視の被害者でありながら共犯者!? メディアがろくに報じない日本政府の歪んだ対米従属!! スノーデンファイルを読み解く〜岩上安身によるジャーナリスト・小笠原みどり氏インタビュー」を9月14日に録画配信予定です!

 9月14日午後8時から、8月27日に録画収録した「岩上安身によるジャーナリスト・小笠原みどり氏インタビューを録画配信します。

 日本人で初めて、元NSA(米国家安全保障局)職員のエドワード・スノーデン氏に単独インタビューを行った小笠原氏は、2016年刊行の前著『スノーデン、監視社会の恐怖を語る 独占インタビュー全記録』(https://amzn.to/304Hutz)に続き、今年9月7日に発行した新刊『スノーデン・ファイル徹底検証 日本はアメリカの世界監視システムにどう加担してきたか』で、米国による日本への監視に日本政府が積極的に加担してきた事実を、公開されたスノーデンファイルからつぶさに読み解いています。

 スノーデン氏の告発によると、NSAは世界150カ所以上で電子メールやコンピューター間のデータの送受信などを根こそぎ収集し、検索システム「エックスキースコア」で分析しているとのこと。そして、諜報機関の標的はテロリストだけではなく、ジャーナリスト、人権団体、労働組合、平和運動、環境問題に関わる人々にまで及んでいます。

 スノーデン氏がNSAから持ち出した内部文書は、元英国紙「ガーディアン」の記者だった米国人ジャーナリストのグレン・グリーンウォルド氏が設立したネットメディア「インターセプト」で公開されています。ここにはこれまでに公開された、約20点の日本に関するファイルが含まれています。

 このファイルの公開については2017年4月に、NHKの「クローズアップ現代+」がスクープとして取り上げました。しかしNHKは、日本政府が私たちの知らないところで巨額の税金を使ってNSAの違法な監視活動に協力している最も重要な事実を伝えませんでした。

 また、「インターセプト」で公開されているファイルは誰でも見ることができるにもかかわらず、その後も日本の既存メディアは全く報じていません。

 現在、日本のマスメディアは嫌韓煽り報道一色です。その陰で米国のいいなりに日本の国益を売り払おうという日米FTAや、公的年金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」があらゆる資産クラスで損失を出し、為替でも損失を出したことなど、政権にとって不都合な問題の追及が、おろそかになっています。

※GPIFの昨年10月〜12月期の過去最大の運用損は株式、債権、為替すべてで損失を出していた!? 水野弘道理事兼最高投資責任者が米国で発言! 2019.9.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456626

 時事通信によると、9月11日に発表される内閣改造人事に合わせ、北村滋内閣情報官が国家安全保障局長に就任する可能性が高いとのこと。小笠原氏の著書には、北村氏の名前も出てきます。2012年9月10日にNSA(米国国家安全保障局)を訪問し、日本の防衛省情報本部が、通信諜報能力を形成できるようにNSAに支援を求めた、とスノーデンファイルに記録が残っています。

 北村氏といえば、伊藤詩織さん準強姦疑惑の「安倍官邸御用達ジャーナリスト」山口敬之氏が北村内閣情報官にファックスでこの事件について相談していたことが『週刊新潮』2017年5月25日号で報じられ、名前を知られるようになった人物です。

 北村氏のような、政権の意向を受けて諜報活動を行ってきた人物が、国家安全保障局長という国家による情報収集活動の中枢に座ることの危険性についてもまた、報じているマスメディアは見当たりません。

※日本のスパイの大元締め、北村滋内閣情報官が国家安全保障局長就任へ! 日本の安全保障は国内の監視と締め付けだけでいい!? 北村滋氏に全省庁の情報と国民の情報が集約される! 2019.9.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456758

 カナダ在住の小笠原氏への岩上安身によるインタビューは、27日だけでは終わらず、現在IWJではスカイプを使ってインタビューの続編を行うことを検討中です。

 小笠原氏には新刊のご著書にサインを入れていただきました。数量限定ですので、お早めにIWJ書店よりお買い求めください。IWJ会員限定です。

※新入荷【小笠原 みどりさんサイン入り】『スノーデン・ファイル徹底検証』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=443

■9月14日と15日、韓国の政治・メディア事情に詳しい河かおる・滋賀県立大学准教授に録画でインタビュー。河准教授には2012年のイ・ヨンマ記者インタビューの推薦文もご寄稿いただきました! 岩上安身によるイ・ヨンマ記者インタビューは9月11日再配信予定!

 9月14日と15日、岩上安身は滋賀県立大学准教授で韓国の政治・メディア事情に詳しい河かおる氏へインタビューを行います。後段のお知らせにあるように、前日の内田樹氏へのインタビューから3連続です! 河氏へのインタビューは録画での収録を予定しています。インタビューは後日、録画配信する予定です。

 現在、既存マスメディアは、嫌韓煽動報道や「玉ねぎ男」こと、チョ・グク元民情首席秘書官の数々の疑惑報道などで、空騒ぎを続け、不平等な日米自由貿易協定(FTA)の締結や、GPIFが株・債権・為替の全てで出した過去最大の損失の問題など、現在の日本社会が直面している重大な問題から国民の注意をそらす誘導・操作に終止しています。

 2012年、韓国では政権がメディアに介入し、米韓FTAをめぐる公正な報道が行われなくなっていました。心ある記者やプロデューサーらは170日間のストライキを行い、メディアを解雇されながらも「ニュース打破(タパ)」というインターネット独立メディアを作り、「公正放送争取」を求めて戦いました。

 米国が押しつけるTPPやFTAなどの自由貿易協定に危機感を抱いていた岩上安身は2012年、ソウルに飛び、メディア関係者らにインタビューを行っています。

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※TPPの先行モデル・米韓FTAに抗議する韓国メディア 岩上安身によるイー・カンテク全国言論労組委員長インタビュー in ソウル 2012.3.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/7854

※米韓FTA発効で韓国メディアがストライキ突入 ~岩上安身による宋基昊(ソン・キホ)弁護士インタビュー in ソウル 2012.3.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/6207

※2012年に「公正放送争取」を求めてストに突入した韓国MBCの局内で、岩上安身が全国言論労働組合広報局長イ・ヨンマ記者にインタビュー! 2017年映画『共犯者たち』出演で注目されたイ・ヨンマ氏は2019年8月に若くして癌で逝去! 2012.4.4
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/14214
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 9月11日には、この中から岩上安身によるイ・ヨンマ記者インタビューを再配信します。2012年にMBCを解雇されたイ・ヨンマ氏は、同じくMBCを解雇されたプロデューサー、チェ・スンホ監督が、李明博(イ・ミョンバク)政権とその後の朴槿恵(パク・クネ)政権下の言論弾圧と権力に迎合したメディアを告発した2017年公開のドキュメンタリー映画『共犯者たち』にも登場しています。

 映画『共犯者たち』は、現在東京・東中野のポレポレ東中野で上映中です。

※上映スケジュール(ポレポレ東中野)
https://www.mmjp.or.jp/pole2/

 李明博政権下、公営放送MBCに初の「天下り社長」としてキム・ジェチョル氏が送り込まれます。MBCの看板番組『PD手帳』で、米国産牛肉のBSE問題などを報道していたプロデューサー、チェ・スンホ氏が番組制作から排除されるなど、「政権によるメディアへの介入と共犯者としてのメディアの協力関係」が始まると、プロデューサーや記者らは無期限ストに突入しました。イ・ヨンマ氏は労組の広報局長としてストライキを牽引し、最初に解雇されたジャーナリストとなります。岩上安身はストの真っただ中、ロックアウトされたMBCを訪ね、その社屋の中で、イ・ヨンマ氏にインタビューしています。

 映画『共犯者たち』の中で、イ・ヨンマ記者は労組の広報部長として檄を飛ばします。しかし映画のラストは、末期癌の宣告を受けて山里で療養生活を送るイ・ヨンマ記者を、やはり解雇された同僚が訪れる場面となります。

 そのイ・ヨンマ氏が8月21日、逝去したと韓国で報じられました。この報道を知ったIWJ会員でもある河かおる准教授より、同日、IWJへ2012年の岩上安身によるイ・ヨンマ氏インタビューの再配信の依頼がありました。河准教授はこれまでにも岩上安身によるインタビューに応じていただいているほか、IWJへ寄稿していただき、講演も取材させていただいています。

※【岩上安身のIWJ追跡検証レポート】セウォル号事故と韓国メディアの報道から考える ~滋賀県立大学講師・河かおる氏を交えて 2014.5.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/141646

※【特別寄稿】「下野!下野!下野!」市民により添い、権力を追及する韓国インターネット独立メディアの底力――11月12日「民衆総決起!下野Hey!」(ソウル)ライブ中継視聴レポート 2016.11.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/346671

※サム・トゥッ・ソリの会プレ企画 第1弾「隣国・韓国を知ろう」(大津市) ―第1部 河かおる氏(滋賀県立大)講演「いま、韓国で起きていること…市民が情勢を動かしている」 2017.4.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/376436

※市民の会しが政策フォーラム第1回 翁長さんの遺志を受け継ぎ沖縄県民と連帯する県民の集い/平和に踏み出した朝鮮半島 ―私たちはどう向きあうのか 河かおる氏(滋賀県立大学教員)ほか 2018.8.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430173

 河准教授には、11日の再配信に先立ち、推薦文もご寄稿いただきました。ぜひご覧いただき、拡散をおねがいします!

※【特別寄稿】日本のメディアは「傾いた運動場」!? 政権の言論弾圧と権力に迎合するメディアに抗した韓国MBCのイ・ヨンマ記者が死去! 岩上安身は2012年、メディアストライキ渦中のイ記者にインタビューしていた! 2019.9.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456595

 IWJではイ・ヨンマ記者インタビューに続き、イー・カンテク全国言論労組委員長、ソン・キホ弁護士への岩上安身によるインタビューの再配信も予定しています。また、2016年渡韓したIWJ記者が行った「ニュース打破」のキム・ヨンジン代表へのインタビューも再配信を予定しています。配信日時など、詳細は決まり次第お知らせいたします。

※「権力が発表したことを伝えるのではなく、真実に近い事実を検証していくことが、ジャーナリズムの使命だ」〜韓国の「ニュース打破」のキム・ヨンジン代表にIWJがインタビュー! 2016.11.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/348221

■今後の岩上安身によるインタビュー予定/9月13日、フランス文学者で武道家、翻訳家の内田樹・神戸女学院大学名誉教授/新聞労連委員長で朝日新聞記者の南彰氏、元朝日新聞記者で立憲民主党の公認で参院選に立候補した山岸一生氏、東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏の3氏との座談会も! 日程は決まり次第お知らせいたします

 岩上安身は、大阪地裁での判決の翌日9月13日、嫌韓煽動するマスメディアに対し、まっとうな批判を展開する、フランス文学者で武道家、翻訳家、神戸女学院大学名誉教授、京都精華大学人文学部客員教授の内田樹氏にインタビューを行います。こちらは生中継を予定しています。

◇<新聞労連委員長で朝日新聞記者の南彰氏、元朝日新聞記者で立憲民主党の公認で参院選に立候補した山岸一生氏、東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏の3氏との座談会も! 日程は決まり次第お知らせいたします>

 岩上安身は、朝日新聞記者で新聞労連委員長の南彰氏、元朝日新聞記者で、立憲民主党の公認で先日の参院選に東京都の選挙区で立候補した山岸一生氏、東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏ら3氏に対して、日韓問題を含めた「政治権力とメディア」をテーマとし座談会を予定しています。日程など詳細は決まり次第お知らせいたしますので、お待ちください。

 新聞労連の南委員長は9月6日、「今こそ、『嫌韓』あおり報道と決別しよう」「他国への憎悪や差別をあおる報道をやめよう」「国籍や民族などの属性を一括(ひとくく)りにして、『病気』や『犯罪者』といったレッテルを貼る差別主義者に手を貸すのはもうやめよう」という声明を発表しました。

※「嫌韓」あおり報道と決別を “過ち繰り返さぬ” 新聞労連が声明(しんぶん赤旗、2019年9月6日)
http://jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-09-07/2019090702_05_1.html

 また、山岸氏は朝日の政治部時代、ネット上で「安倍晋三首相が最も信頼する男」とも呼ばれている内閣総理大臣秘書官の今井尚哉(いまい・たかや)氏に食い込んでその番記者をつとめています。南氏、山岸氏、望月氏の3人には、「政治権力とメディア」についてお話をうかがいます。日米FTAが米国の言いなりに結ばれようとしている今、日本のジャーナリストたちは2012年当時の韓国のジャーナリストのような気概を持っているのでしょうか?ご注目下さい!

■橋下徹氏によるスラップ訴訟の一審判決は9月12日!大阪地裁の判断にぜひご注目を!!

 IWJの岩上安身が橋下徹元大阪府知事から名誉毀損で損害賠償請求されているスラップ訴訟の判決の言い渡しが、いよいよ9月12日木曜日午後1時10分から、大阪地裁第1010法廷にて行われます。

 恫喝訴訟、あるいは威圧訴訟とも言われるスラップ訴訟。このような「リーガル・テロリズム」に対して、大阪地裁がどのような判断を下すのか、市民の皆様にぜひ見届けていただきたいと思います。

(場所)大阪地裁第1010号法廷
(時間)判決言渡 午後1時10分

 なお、判決言渡後(午後1時20分メド~)、大阪弁護士会館904号室にて報告集会を予定しています。また、大阪司法記者クラブ主催の記者会見は午後4時から行われます。IWJではこの記者会見を収録(後日配信)する予定です。

 この裁判は、「橋下氏が大阪府知事だった時代に、府の幹部を自殺に追い込んだ」という内容のツイートを岩上安身がリツイートし、その後そのリツイートを削除したにもかかわらず、このリツイートしたという行為が「名誉毀損にあたる」と橋下氏が主張して、2017年暮れに損害賠償請求を起こしたスラップ訴訟です。橋下氏は、提訴前に内容証明すら送ってきませんでした。

 橋下氏は2008年に大阪府知事に就任後、大手メディアを通じて公務員バッシングの手法で大阪の人々の感情に訴え、絶大な支持を集めてきました。

 その一方で、現場で働く公務員への締め付けが進み、職場環境は大幅に悪化しました。大阪府庁では例年1人程度だった自殺者が、橋下氏が府知事に就任した2年後の2010年には、なんと7名もの自殺者が出るという事態に至りました。

 橋下府知事下で府庁内の自殺者が急増したことは、すでに数々の報道がなされている客観的な事実です。特に2010年秋、ある参事が入水自殺した事実は、府議会で追及され、橋下氏はいったん管理監督責任を認めて謝罪しました。この事実については、翌2011年にかけて様々なメディアによる報道が行われ、広く知れ渡ることとなりました。現時点でもそれらの報道や府議会の記録はネット上で誰でも読むことができます。

※大阪府幹部職員が爆弾証言「私の同僚は橋下徹府知事に追い込まれて自殺した!」 11月府知事&市長W選挙に持ち込んだ独裁知事。その維新のウソを側近たちが暴く(現代ビジネス、2011年10月23日)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/23710

※平成22年定例会総務常任委員会 平成22年12月14日
http://ssp.kaigiroku.net/tenant/prefosaka/SpMinuteView.html?power_user=false&tenant_id=315&council_id=789&schedule_id=6&view_years=2010

 橋下氏はこれらの報道に対して、抗議も、ネット上の記事の削除の要請も、訴訟も起こしていません。この点についてはこれまでの口頭弁論の中で認めています。

 こうした先行報道の指摘した事実にもとづき、一般市民が橋下氏に向かって直接パワハラを諌めるツイート行い、それを岩上安身が「単純リツイート」したことが名誉毀損にあたるとして、橋下氏は、2017年の暮に、唐突に訴状を送りつけてきました。その訴状が届いたのは、12月27日、年末年始で、すぐには応訴できない時期を狙って嫌がらせをする典型的なスラップ提訴の手口でした。

 橋下氏の要求は、ただ単に100万円という金銭を求めるというものだけでした。本来名誉毀損の裁判とは、報道等によって失われた社会的信用の回復を目指して行なわれるものであり、そのため謝罪・訂正文の公表などが要求の第一に掲げられるものです。ところが橋下氏の訴状には金銭の要求以外何もなし。謝罪・訂正文の公表などについては一切求めていないのです。橋下氏の提訴が、自らの社会的信用に回復を求めてのものではないことは明らかです!

 これまでの口頭弁論の中で岩上安身の弁護団は、「橋下氏による訴えは訴権の濫用であり、訴えそのものを却下するべきである」こと、「本件での元ツイートは、既に周知となっている事実にもとづいており、(岩上安身によるリツイートは)名誉棄損には当たらない」ことなどを主張してきました。

 また、2019年3月27日に大阪地裁大法廷で開かれた第6回口頭弁論では、元大阪府職員の大石あきこ氏が、岩上側証人として証言台に立ち、橋下府知事時代の過酷な職場環境について、胸に迫る証言を行いました。

 公害対策部門で働いた経験を持つ大石氏は証言で、橋下府政の「行政改革」で府職員にノルマを課し、安易に数値化して勤務業績を評価したことの問題点を端的に指摘しました。大石氏の言葉は、そうした職場環境におかれた府職員の苦しさを切実に伝えるものでした。

 また、大石氏は府職員の長時間労働・サービス残業の問題、そして、その背景にあったパワーハラスメント問題にも言及しました。一方、橋下氏は、自身の府政改革に批判的な職員に対してもパワハラをするようなことはなかったし、告発するようなこともなかったと抗弁しています。

 さらに大石氏は、橋下氏がマスコミに対して圧倒的な影響力を有していたこと、および府庁の人事権を持ち普段から分限免職(公務員の懲戒以外の解雇)をちらつかせ、府の職員が抗議の意思を表明することの難しくしていたと語りました。反対尋問では、原告の橋下氏が、代理人の弁護士を押しのけて自ら尋問する異例の場面もありましたが、大石氏は毅然とした話しぶりを貫きました。

 橋下氏によるこのスラップ訴訟について大手メディアはまったく報じていませんが、フリージャーナリストや独立メディアは、この口頭弁論の内容を詳細に伝えています。

 ジャーナリストの浅野健一氏は、ハーバービジネスオンラインに「元大阪府知事がジャーナリストを名誉毀損で提訴。しかし、法廷で証言の矛盾を追及される」(2019年4月13日掲載)との記事を寄稿。また、自身のブログ「浅野健一のメディア批評」で、ハーバービジネスオンラインの記事でふれていなかった内容を含む記事を投稿しました。まだお読みになっていない方は、ぜひこの機会にご一読ください。

※橋下徹氏による対岩上安身氏裁判で大阪府N参事自殺事件が焦点に(浅野健一のメディア批評、2019年4月22日)
http://blog.livedoor.jp/asano_kenichi/archives/17209387.html

※橋下徹・元大阪府知事がジャーナリストを名誉毀損で提訴。しかし、法廷で証言の矛盾を追及される(浅野健一、ハーバービジネスオンライン、2019年4月13日)
https://hbol.jp/190077

 さらに、『進歩と改革』第810号(2019年6月)には、浅野氏の「安倍首相官邸と壊憲狙う『維新』橋下徹氏の危険性」が掲載されています。この記事は、本スラップ訴訟とあわせ、安倍官邸と橋下氏による改憲に向けた動きを報じるものです。こちらはぜひ、お手にとってご一読いただければと思います。

※『進歩と改革』No.810号(2019年6月号)
http://www.s-kaikaku.com/Shinpo-Kaikaku/shohin/book/No-810.htm

 4月19日には、リテラが、橋下氏によるスラップ訴訟の第6回口頭弁論について、記事を掲載しました。

※橋下徹が岩上安身リツイート裁判で矛盾を追及され逆ギレ! 「こんな質問は無意味」「あなたにはわからない」と(リテラ、2019年4月19日)
https://lite-ra.com/2019/04/post-4668.html

 また、岩上安身とIWJは、言論を封殺し民主主義の根幹を破壊するスラップ訴訟について、その危険性を訴え続けています。スラップ訴訟の特集ページを開設していますので、ぜひ下記URLよりご覧ください!

※ネットにおける言論の自由を守る! 岩上安身が橋下徹氏からのSLAPP訴訟に応訴で立ち向かう!
https://iwj.co.jp/wj/open/iwakamiyasumi_slapp

※橋下徹氏によるリツィートスラップ訴訟の一審判決は9月12日!大阪地裁の判断にぜひご注目を!!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456754

■IWJの第10期、最初の1ヶ月となる8月のご寄付・カンパは目標額の24%、9月も9日までで目標額のわずか4%にとどまっています! どうか皆様からの緊急のご支援をよろしくお願い致します!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。会員、サポート会員の皆様、ご寄付・カンパでご支援いただいている皆様には心より感謝を申し上げます。

 しかしながら、8月1日から始まったIWJの第10期、最初の1ヶ月目の8月は、ご寄付・カンパが月間の目標額である450万円に遠く届かず、目標達成率は24%にとどまりました。9月は本日10日で3分の1を経過しようとしていますが、ご寄付・カンパは9日現在16件で17万679円、目標達成率はわずか4%にとどまっています。

 どうか、皆様からの緊急のご支援をお願い致します。

 IWJにはご寄付をいただいた方からの応援メッセージが届いています。こちらにご紹介させていただきます。

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今の日本のジャーナリズムにとって必要不可欠なメディアなので是非続けて頂きたく、応援しています。(匿名希望)

報道機関への官邸からの圧力が公正な報道を妨げている中で、忖度なく重要な発信を続けてくださっていることに敬意を表します。(大山 奈々子様)

横浜市のカジノ誘致に関する記者会見(市長、藤木氏)を視聴することができ、有難かった(匿名希望)

日本の大手メディアがどんどん壊れていってます。ますます市民メディアの存在が大事になる今だからこそ守らねばならない、その一心です。(匿名希望)
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 また、本日はサポート会員の方からの応援メッセージもご紹介させていただきます。

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今日の日刊iwjガイド
嫌韓ヘイト報道の異常さ、大切な時事問題から国民の目を逸らそうとする官邸にオモネルメディア。
書いていただきありがとうございます。
このガイドの文章をもっと広く皆に知らせたいですね。
これからも、歯に衣着せぬ報道待ってます。
応援してます。

kayokomacky様
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 kayokomacky様、ありがとうございます! これからも応援、よろしくお願い致します!

 IWJは、既存マスメディアと一線を画し、マスメディアがうやむやにして取り上げないクリティカルな問題に今後も切り込んでいきます。

 しかし、そのためには市民の皆様のご支援が欠かせません。記者クラブメディアとは一線を画し、「ジャーナリズムの本道をゆく」という志を貫くためにも、活動費が集まらなければ、IWJは活動を大幅に縮小するか、あるいは活動を停止せざるをえなくなるかもしれません。

 どうか、IWJヘ皆様からの緊急のご支援をよろしくお願い致します。 

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■IWJオリジナルTシャツ全デザイン再入荷しました! おかげさまで大好評! お早めにお買い求めください!

 着るだけでインパクトがある、IWJオリジナルTシャツ。長らく在庫切れでご迷惑をおかけいたしましたが、再入荷いたしました! 今なら全商品が揃っています。

 「スローガンTシャツ」の胸には「BLIND BELIEF IS ENSLAVEMENT(盲信は隷従なり)」「THE KING IS NAKED(王様は裸だ)」「WATCH OUT! FASCIST IS SMILING(気をつけろ!ファシストがほくそ笑んでいる)」などの、メッセージがプリントされています。メッシュ素材を採用していますので、通気性に優れているのはもちろん、外出時、着替え用にバッグに突っ込んでもシワになりにくいのも特徴です。

 復刻版の「TRUE DEMOCRACY」、「TALK ABOUT DEMOCRACY」シリーズも、全色再入荷しました! こちらはオーソドックスなコットン100%の厚手のボディです。

 9月に入っても残暑が続き、まだまだTシャツが欠かせない日々が続きます。また、インナーとしても着こなせるので、ジャケットスタイルはもちろん、カーディガンを羽織ったゆったりスタイルにも対応できる、オールシーズン使えるアイテムです。

 サイズはXS・S・M・L・XLをご用意しています。おかげさまで大好評につき、商品によっては在庫切れのサイズも出始めてきました。ぜひ、お早めにお買い求めください!

※IWJグッズ――Tシャツページ
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=3

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、國府田響、城石裕幸、中村尚貴)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/