日刊IWJガイド・日曜版「ポンペオ米国務長官が日本に対してホルムズ海峡における安全確保を目的とする有志連合への参加を要請! 日本国内では参議院で改憲に向けた多数派工作の動きが表面化!」 2019.7.28日号~No.2509号~(2019.7.28 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~ ポンペオ米国務長官が日本に対してホルムズ海峡における安全確保を目的とする有志連合への参加を要請! 日本国内では参議院で改憲に向けた多数派工作の動きが表面化!
┠■【中継番組表】
┠■【私が見て来た参院選】~ IWJスタッフの参院選取材手記【5】
┠■7月末のIWJ第9期期末まであと4日! 7月はあと50万円ほどで今月のご寄付・カンパの目標額を達成できそうです! どうか皆様、IWJが日本の運命を左右するこの夏を乗り切れるよう、あとひと押し、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます!
┠■IWJが警告していた通りの事態に! 参院選後に手の平を返して、政府与党は米国の要請で対イラン戦争を念頭に有志連合入り!? 改憲発議のためにあと4あるいは3議席! 野党議員の切り崩し工作開始! 紙一重で踏みとどまった日本の立憲民主主義! 憲法に緊急事態条項を入れさせてはいけない!!「IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏」で全登壇者が危機感を共有! 7月末までに1万円以上のご寄付・カンパをくださったIWJ会員の方限定で、シンポジウムの録画アーカイブを8月15日まで自由にご覧いただけます!
┠■岩上安身の直筆サイン入りの書籍『【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』とDVD「饗宴VI ――『国民』非常事態宣言! 露わになった『ナチスの手口』/国家緊急権を阻止せよ!――」を販売中!
┠■Facebookに、緊急事態条項に反対する公開グループ「 #ヤバすぎる緊急事態条項 の改憲発議を阻止する会」と「サポート会員限定コミュニティグループ」を作成いたしました! 日々コンテンツを投稿しています! 皆様、ぜひご参加ください!
┠■テキスト班(編集者・記者・リサーチャー、パワポ作成)・動画班(カメラマン・VTR編集者)・事務スタッフを募集中!! 特にテキスト班スタッフは時給最低1300円からのスタートです! 腕が上がり次第、ここから順次上がります! IWJのコンテンツ内容に関心と理解があり、文章の読解力のある人、筆力のある人、ぜひご応募ください! IWJに「サビ残」「残業代不払い」などは一切ありません!
┠■夏休みにIWJで学生インターンを経験してみませんか?
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■はじめに~ ポンペオ米国務長官が日本に対してホルムズ海峡における安全確保を目的とする有志連合への参加を要請! 日本国内では参議院で改憲に向けた多数派工作の動きが表面化!

 おはようございます。IWJ編集部です。本日は日曜日のため、簡易版でお届けします。ご了承ください。

 岩屋毅防衛相は7月26日、中東のホルムズ海峡における安全確保を目的とする米国主導の有志連合構想結成のために米国で開催された会合について、「現地の連絡官からの報告を受けた上で、今後の対応を検討する」と述べました。菅義偉官房長官は同日の記者会見で「関係国と連携しながら情報収集し、情勢を注視しているところだ」と、日本政府は「様子見」している最中であることを明らかにしました。

※岩屋防衛相 有志連合への自衛隊派遣に否定的 菅氏「情勢注視」(毎日新聞、2019年7月27日)
https://mainichi.jp/articles/20190727/ddm/002/010/157000c

 一方、ポンペオ米国務長官は25日のFOXニュースのインタビューで、この有志連合への参加を日本にも要請したことを明らかにしました。ホルムズ海峡の安全確保を名目としながら、米国は対イランの包囲網づくりをめざして、日韓や欧州などの同盟国に積極的な関与を促そうとしている様子がうかがえます。

※米、日本に有志連合の参加要請 国務長官が言明(日本経済新聞、2019年7月27日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47808260W9A720C1000000/

※Pompeo warns Iran over incidents in Strait of Hormuz, says US remains committed to North Korea negotiations(FOX NEWS、2019年7月25日)
https://video.foxnews.com/v/6064073128001/#sp=show-clips

 日本が自衛隊をホルムズ海峡における有志連合を派遣するとなると、明らかに日本の施政権が及ばない地域で軍事行動をとることを容認することになります。当然のように、これは憲法9条に抵触する問題となってきます。そんな折、国内の政局に目を転じると、参院の国民民主党が、日本維新の会と統一会派を組むことを検討しているとのニュースを、27日付の日本経済新聞が報じています。

※国民民主、衆参の対立強まる 参院に維新と会派構想 改憲勢力3分の2巡り動き(日本経済新聞、2019年7月27日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47847340W9A720C1EA3000/

 先の参院選では自公与党および維新を加えた「改憲勢力」が改憲発議可能な3分の2の議席を割り込みました。選挙の結果、改憲を望まない有権者が多く、改憲発議をすべきではない、というのが民意のはずです。それなのに、参院内で改憲発議に向けて多数派工作を展開する改憲努力を、それを受けて参院だけで維新と組んでしまおうとする国民民主党の一部の動きも、民意に背くものです。

 他方、国民民主党の玉木雄一郎代表など衆院側は、維新と統一会派を組むことには反対だといいます。27日付の日経新聞は、「次期衆院選での立民などとの選挙区調整に障害になりかねないとみる」と伝えています。

 改憲問題における玉木氏の怪しい動きに関しては、記者クラブ所属のある新聞社の現役記者・伊藤直也氏(筆名)からIWJへ寄せられたレポートと、フリージャーナリストの横田一氏の特別寄稿として、すでにIWJで取り上げています。下記URLよりご覧ください。

※【特別寄稿】与党側の野党分断工作!? 参院選で改憲勢力3分の2割れが濃厚の中、改憲発議の鍵を握る国民民主党に安倍総理が秋波! 2019.7.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/453753

 岩上安身も次のようにツイートしています。

 「衆参すべての国民民主党議員を説得できないと思ったら、参院で維新と会派を組むという奇手に出た。参院さえ、多数派工作できれば改憲勢力としてはそれで目的達成。仕掛けは維新。自民党、公明党、維新の改憲勢力は、どんなことでもやってくる。反改憲派は、発議されてからの反撃では圧倒的に不利」

※岩上安身ツイート(2019年7月26日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1155002234238750721

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◆中継番組表◆

**2019.7.28 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【録画配信・IWJ_Youtube Live】15:00~「2019年度 沖縄環境ネットワーク総会―内容:『基調講演』『現地からの報告』」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 6月29日収録した、沖縄環境ネットワーク総会の模様を録画配信します。これまでIWJが報じてきた環境問題関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/enviroment

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◆中継番組表◆

**2019.7.29 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B
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【録画配信・IWJ_Youtube Live】20:00~「『作兵衛さんと日本を掘る』上映後 豪華ゲストを招いて〈ゴットン・トーク!〉熊谷博子(監督)✕ 永田浩三(元NHKプロデューサー・武蔵大学教授)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 7月25日に収録した、映画「作兵衛さんと日本を掘る」上映後のトークイベントを録画配信します。ゲストの永田浩三氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B0%B8%E7%94%B0%E6%B5%A9%E4%B8%89

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

先の選挙で2期目当選の吉良佳子参議院議員もスピーチ「原発ゼロ基本法を必ず国会で審議させる!」~再稼働反対!首相官邸前抗議
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/454205

前日12月18日に練馬区と合意に至りストライキは回避――12.19 練馬図書館司書のストライキ延期報告集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/437944

イスラエルに肩入れしイランを敵視するトランプ米政権における「ネオコン復活」の象徴・ボルトン大統領補佐官が参院選翌日に来日! 日本政府は選挙直後から「改憲と戦争」に前のめり! 岩上安身によるパレスチナの平和を考える会事務局長・役重善洋氏インタビュー第5弾
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/452366

「遺伝子改変が進めば、優生思想が勝利することになるのではないか?!」~ゲノム問題検討会議主催 公開座談会「ジャーナリストと人文学者と市民が語る集い ゲノム編集技術はどのような未来をもたらすのか?」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/441080

シンポジウム「キャンパスにおける性犯罪を防止するには ―わたしたちが安心して学ぶために」~主催 キャンパスにおける性犯罪の防止を考える慶應シンポジウム実行委員会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/451093

吉本興業の本当の闇は芸能と権力とメディアの結びつきにある!吉本興業とNTTが沖縄県那覇市に立ち上げた国産プラットフォーム事業に対して、官民ファンドのクールジャパン機構が最大100億円も出資!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/453922

再稼働反対!首相官邸前抗議
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/451094

土砂陸揚げ作業や埋立工事について、沖縄県の行政指導文書に従うよう沖縄防衛局に求める要請行動
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/450798

里吉ゆみ・東京都議会議員「都民の財産である選手村を企業の儲けに使わせない」IWJは今後も2020東京オリパラをめぐる疑惑・問題点に鋭く迫っていきます! ~オリパラ都民の会 第9回提言討論会 これでいいのか2020東京オリンピック
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/454287

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

20世紀に形成された私たちのシステムを壊す戦い、その作動を変える戦い! ~参院選 比例代表 れいわ新選組・安冨歩候補 個人演説会「阿佐ヶ谷で馬のユーゴン君と触れ合う最後のチャンス!」(ザムザ阿佐谷)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/452915

参院選を自民党に勝たせたら、自衛隊が中東に派遣され、日本が戦争に巻き込まれる!? 暴走するシステムを止めるチャンスは、この1週間!~7.14 参院選 比例代表 れいわ新選組・安冨歩候補 街頭演説(銀座博品館前)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/452983

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■【私が見て来た参院選】~ IWJスタッフの参院選取材手記【5】

 IWJ動画班に所属しております、八重樫拓也と申します。今回の参院選では、れいわ新選組の取材を多く担当させていただきました。

 印象に残っている現場の一つは、7月12日(金)に品川駅港南口で行われた、参院選 れいわ新選組「れいわ祭」山本太郎&全候補者 街頭演説です。

 天気予報が雨にもかかわらず、1000人以上の聴衆が集まる中、辻村ちひろ候補の「経済と自然保護は両立できる。日本一個分の暮らしをするために、第一次産業である、農業、林業、漁業を、地産地消の仕組みの中で生き返らせる」という言葉が心に響きました。中継しながら私は、大好きな「道の駅」の光景を思い浮かべ、日本全体が、本当の地方創生に向かっていってほしいと思いました。

 安冨歩候補の「意味のある国防をしましょう。私たちの子どもたちを守りましょう。外国の、すべての子どもたちに手を差し伸べる国になった時、誰がこの国を攻めると言うのでしょうか」

 聴衆の中には、この言葉に涙を流す方が少なくありませんでした。演説というのは、耳で聞くのではなく、心で聞くと、どこかで聞いたことがありますが、そんな空間が現出した瞬間だったと思います。

 この取材のハイライト動画は、下記URLからご覧いただけます。

※参院選 れいわ新選組「れいわ祭」山本太郎&全候補者 街頭演説(品川駅港南口)―ゲスト 脳科学者・茂木健一郎氏、作家・島田雅彦氏、ミュージシャン・SUGIZO氏ほか 2019.7.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/452628

 IWJは、自民党から定例会見への出席を拒まれているため、自民党の取材ができる機会が少ないのですが、今回の参院選では、自民党の街宣も撮影してきました。7月16日(火)に押上駅ロータリーで行われた、参院選 自民党 東京選挙区 丸川珠代候補街頭演説―三原順子女性局長 応援演説です。

 当日、街宣開始前に現場に到着したものの、スタッフはおろか、演説を聞きに来る聴衆も見当たりませんでした。開始予定時間3分前にやっと街宣車が到着しました。自民党の墨田区議会委員らと共に、三原順子女性局長が登場し、応援演説が始まりました。

 しかし、応援演説後に丸川珠代候補は登場せず、街宣活動は終了しました。20人ほどの聴衆の中から「結局、本人来なかったね」という声が、ちらほら聞こえてきました。街宣終了後、「なぜ丸川候補が現れなかったのか」と、自民党スタッフに聞いたところ、「前の現場はいたけれど、なぜ来なかったかはわからない」と答えました。

 また、二車線の道路に、街宣車含め5、6台の車を停めていた為、軽く交通渋滞を引き起こし、一般の方が運転する車から、怒号が飛ぶ場面もありました。こんなおそまつな街宣活動をする候補が、一位で当選したなんて信じられません。

 この現場の全編動画は、下記URLからご覧いただけます。

※参院選 自民党 東京選挙区 丸川珠代候補 街頭演説(押上駅ロータリー)―応援演説:三原順子 女性局長 2019.7.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/453183

 そして、今回の参院選で一番印象に残っているのは、第25回 参議院選挙 れいわ新選組 開票センターの現場です。

 他党の、メディア向けのみの開票センターと違い、れいわ新選組開票センターは、メディアスペースより支援者スペースの方が広く設けられました。もともとはメディア対応せずに、支援者の方々と開票を楽しむ予定だったためです。ステージは会場の中央に設けられ、メディアからも支援者からも、質問が受けられるようになっていました。
 
 舩後靖彦氏、木村英子氏の当選が一番の盛り上がりでしたが、質疑応答の時間に発生した、「メディア批判」のくだりが、とても印象的でした。見ものです。下記URLから、IWJの記事、動画をぜひご覧ください。

※新聞・テレビの存在基盤が失われつつあるということを認識してほしい! れいわ新選組の候補者それぞれが挑んだ日本のシステムの機能不全!~7.21 第25回 参議院選挙 れいわ新選組 開票センター 2019.7.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/453828

 今回の参院選に限らず、投票率の低さ、政治への関心の低さ、これは深刻な問題です。無関心層(B層)へ関心を持ってもらうには、どうしたら良いでしょうか。危機感だけを伝えても、余計に拒絶されたりもします。「楽しさ」や「笑い」、「美しい」や「かっこいい」などの要素もないと、人は惹きつけられません。伝える側も、伝え方を常に考えていかなければならないと感じました。

■7月末のIWJ第9期期末まであと4日! 7月はあと50万円ほどで今月のご寄付・カンパの目標額を達成できそうです! どうか皆様、IWJが日本の運命を左右するこの夏を乗り切れるよう、あとひと押し、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます!

 IWJは、7月が決算月です。今期第9期も残りあと4日となりました。

 この日刊IWJガイドでもお伝えしていましたが、今期のIWJの財政は非常に厳しく、一時は1000万円を超える赤字予想となりました。

 しかしながら、皆様からの温かいご支援のおかげで、今月は7月1日から7月25日までのご寄付・カンパが400万6588円となっており、月間の目標額である450万円まであと50万円ほどで達成できそうです!今期、有終の美を飾ることができればと思います。どうぞご支援のほど、よろしくお願いします。

 ご支援くださった皆様には、心よりお礼申し上げます。6月にご寄付してくださった皆様の中から、ご本人から許可をいただいた上で、お名前をご紹介いたします。

―――――――
斉藤 道俊様
S.S.様
小宮 幸夫様
平澤 正秀様
ヤナギタ トヨコ様
Monster821様
タノべ タカオ様
秋山 信孝様
K.H.様
K.Y.様
―――――――

 IWJをご支援・応援してくださり、本当にありがとうございます!

 参院選は終わりましたが、米国からの中東有志連合への参加の要請、韓国との外交問題の悪化、芸能事務所とマスメディアと政治権力の癒着の問題、そして何より国会での改憲発議のための多数派工作と、報道の手を緩めるわけにはいきません。

 皆様に必要な情報をお届けできるよう、岩上安身、スタッフ一丸となって全力を尽くしますので、どうぞご支援のほどお願いいたします。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■IWJが警告していた通りの事態に! 参院選後に手の平を返して、政府与党は米国の要請で対イラン戦争を念頭に有志連合入り!? 改憲発議のためにあと4あるいは3議席! 野党議員の切り崩し工作開始! 紙一重で踏みとどまった日本の立憲民主主義! 憲法に緊急事態条項を入れさせてはいけない!!「IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏」で全登壇者が危機感を共有! 7月末までに1万円以上のご寄付・カンパをくださったIWJ会員の方限定で、シンポジウムの録画アーカイブを8月15日まで自由にご覧いただけます!

 IWJでは6月30日、「IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏」を開催しました。

 シンポジウムは3つのテーマについて、以下のようなプログラムで進行しました。

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第一部 「日米関係(日米安保・日本の対米従属路線)」
・京都精華大学専任講師・白井聡氏講演「『戦後の国体』の末期段階
安倍晋三政権の腐敗・迷走は、『戦後の国体』と化した日本の対米従属構造がその崩壊期を迎えたことの反映である 」
・ジャーナリスト・吉田敏浩氏講演「『日米両政府を拘束する』 日米合同委員会と横田空域」
・白井氏、吉田氏と岩上安身によるクロストーク

第二部 「経済政策・財政の現実-莫大な財政赤字」
・明石順平弁護士講演「賃金とGDPとMMTについて」
・エコノミスト・田代秀敏氏講演「100年不安:年金、MMTそして中国」
・明石氏、田代氏と岩上安身によるクロストーク

第三部 「改憲・緊急事態条項・ナチスドイツ化」
・永井幸寿弁護士「憲法に 緊急事態条項は必要か 」
・東京大学大学院・石田勇治教授「20分でわかるナチスの『手口』と 緊急事態条項」
・永井氏、石田氏と岩上安身によるクロストーク

登壇者全員と岩上安身によるクロストーク

ーーーーーーーーーーー

 4時間半に及んだこのシンポジウムでは、対米従属の問題の本質や、日本が直面している金融財政危機と今話題のMMT理論、また、6月の大阪G20会議で急展開を見せた米中関係について、さらに安倍政権が狙う改憲に含まれる緊急事態条項の危険性とナチスドイツがどのように授権法を手にしたのかなどを、豪華ゲストの方々がそれぞれの専門分野の知見をもとに講演しました。最後のクロストークでは、「緊急事態条項」を憲法に入れられてしまえば、日本は取り返しのつかないことになってしまうという意見で一致しました。

 石田教授は「よく今の日本はナチス前夜かと問われるが、違うと答えてきました。なぜならまだ現行憲法に緊急事態条項が入っていないからです」と語りました。しかし、と石田教授は続けて「緊急事態条項が入ってしまえば、ナチス前夜ということになります」と警鐘を鳴らしました。

 永井弁護士は「被災者を改憲のだしに使うな」という東日本大震災の被災者の言葉を紹介し、さらに「いったん緊急事態条項を憲法の中に入れてしまえば二度と戻りません。覆すことはできない。だから入れる手前で食い止めなければいけないんです」と釘を刺すように語りました。

 今回のファンドレイジングシンポジウムは、6月28日までに1万円以上のご寄付・カンパをくださったIWJ会員の方限定で生中継しました。

 この中継の録画アーカイブは、生中継をご覧いただいた方に加え、7月末までに1万円以上のご寄付・カンパをくださったIWJ会員の方にも、8月15日までご自由にご覧いただけるよう手配いたします!

 ご寄付・カンパの金額と会員情報を確認できた方へご視聴に必要な情報をメールでお届けいたしますので、必ず、このお名前とメールアドレスと会員番号をお忘れにならないようにお気をつけください!

 また、専用の申込みフォームもあります! こちらからご入力の上、お振込みいただきましてもご対応が可能です。上記の方法でも、専用フォームからの申し込みのどちらでも差し支えありません。今回はご参加・ご視聴が叶わなかった方は、ぜひ、イベントの録画をご覧ください! よろしくお願いします!

※ペイパービュー申し込み「IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏」ご視聴お申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScTMHYUuuKAa96N4rU3H1UVxibZpbFiIIovJKLbdhITyl7SDA/viewform

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■岩上安身の直筆サイン入りの書籍『【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』とDVD「饗宴VI ――『国民』非常事態宣言! 露わになった『ナチスの手口』/国家緊急権を阻止せよ!――」を販売中!

 これまでに岩上安身とIWJは、緊急事態条項の危険性を広く知らせていくために、様々な分野の識者へのインタビューやイベントに取り組んできました。

 IWJでは、岩上安身が、梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士と鼎談形式で2012年発表の自民党改憲草案を逐条的に読み解いた『【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』を販売しています。緊急事態条項の危険性を詳しく、わかりやすく解説した貴重な書籍です。岩上安身の直筆サインも入っていますので、ぜひ、以下のURLよりお買い求めください。

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

 また、2015年12月20日にIWJ主催で開催されたシンポジウム「饗宴VI ――『国民』非常事態宣言! 露わになった『ナチスの手口』/国家緊急権を阻止せよ!――」のDVDも販売しています! こちらも、岩上安身の直筆サイン入りのDVDをご用意しています。ぜひ、『前夜』とあわせてお買い求めください!

※饗宴VI DVD
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=25

 どうか皆様、緊急事態条項の危険性について拡散していけるよう、ご協力をお願いいたします!

■Facebookに、緊急事態条項に反対する公開グループ「 #ヤバすぎる緊急事態条項 の改憲発議を阻止する会」と「サポート会員限定コミュニティグループ」を作成いたしました! 日々コンテンツを投稿しています! 皆様、ぜひご参加ください!

◇<Facebookに、緊急事態条項に反対する公開グループ「#ヤバすぎる緊急事態条項 の改憲発議を阻止する会」を作成いたしました!>

 「IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏」でも大きなテーマに掲げているのが、緊急事態条項の危険性の問題です。

 自民党の改憲4項目の中でも緊急事態条項ほど危険な条項はありませんが、その危険性、恐ろしさは、一般世間にいまだに周知されていません。

 緊急事態条項は参院選では表立った争点にはなりませんでした。今回の改選で改憲勢力による3分の2議席確保はぎりぎりで阻止できましたが、安倍晋三総理は投開票が行われた7月21日夜、「国民民主党の中には、少なくとも議論はしていくとの考え方を持っている方がいるだろうと思う」と発言しており、緊急事態条項を含む改憲4項目が発議されてしまう可能性は十分にあります。少しでも、この危険な条項について警鐘を鳴らすため、このオープンコミュニティを開きます。

※ #ヤバすぎる緊急事態条項の改憲発議を阻止する会
https://www.facebook.com/groups/337211516972771/

 こちらは会の趣旨に賛同する方であれば、どなたでもご参加いただけるオープンなコミュニティです。ぜひご参加ください!

◇<サポート会員への特典・サービスの一貫として、Facebookに、非公開グループ「サポート会員限定コミュニティグループ」を作成いたしました>

 以前から、会員同士で交流したいというお申し出もいただいておりました。個人情報保護の観点から、慎重に検討してきましたが、このたび、サポート会員限定ということで、Facebookで非公開のコミュニティグループを始めることにしました。

 このグループは、岩上安身をはじめ、IWJスタッフとサポート会員との交流、そしてIWJサポート会員同士の交流を深めることを目的に、今後は交流会などの特典イベントも企画する予定です。グループへの参加申請には会員番号をお知らせください。また、一般会員の方や、まだ会員登録されていない方は、この機会にぜひ、サポート会員へのご登録をお願いいたします。

※IWJサポート会員限定コミュニティ
https://www.facebook.com/groups/674215856426347/

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※一般会員から、サポート会員へのお切り替えのご希望などもありましたら、お気軽にご連絡ください。

※種別変更のご申請、お問い合わせはこちら
office@iwj.co.jp

 現在、岩上安身のFacebookには1000人近い方から友達リクエストをいただいており、お待ちいただいている状態となっています。友達承認はIWJ会員の方を優先とさせていただいております。友達申請の際にはIWJ会員番号とご登録時のお名前をお知らせください。

※岩上安身のFacebook
https://www.facebook.com/iwakamiyasumi

■テキスト班(編集者・記者・リサーチャー、パワポ作成)・動画班(カメラマン・VTR編集者)・事務スタッフを募集中!! 特にテキスト班スタッフは時給最低1300円からのスタートです! 腕が上がり次第、ここから順次上がります! IWJのコンテンツ内容に関心と理解があり、文章の読解力のある人、筆力のある人、ぜひご応募ください! IWJに「サビ残」「残業代不払い」などは一切ありません!

 IWJではテキスト班スタッフ、動画班スタッフ、事務スタッフを募集しています。

 テキスト班はIWJのサイトにアップされる記事や毎朝発行しているこの日刊IWJガイドの編集者、記者として働き、同時に記事のリサーチ、執筆、編集を担当していただきます。また、岩上安身のインタビューのためのパワーポイント作成も重要な仕事になります。

 IWJは政治、経済、社会、外交など広範なテーマを扱っています。テキスト班では、文章力、読解力を備えた優れた人材を求めているとともに、こうした分野に広く関心を持っている方を歓迎します! 専門的な知識が必須なわけではありませんが、世の中に対して幅広く関心を持ち、意欲的に学ぶことが、テキスト班スタッフとして大事な心構えです。

 しかしご承知のように、昨今はどの業界でも人手不足が叫ばれています。IWJは皆様にご寄付・カンパをお願いしている厳しい状況ではありますが、コンテンツのクオリティを維持するため、テキスト班の時給を1300円からのスタートに改定しました。

 動画班はカメラマンとして岩上安身のインタビューや、現場に出向いて中継、録画取材を行うほか、動画の編集を担当していただきます。IWJがYouTubeにアップしているハイライト動画を、今以上にインパクトと拡散力を持ったものに変えていきたいと思っていますので、動画編集作業の得意な方は大歓迎です。動画班の時給は、1100円からのスタートになりますが、編集スキルのある方、経験者はより高い時給からのスタートと、優遇いたします!

 事務スタッフは、電話やメールでの外部の方との連絡、岩上安身のスケジュールを把握してのインタビューのアポイント調整や、スケジュール管理、イベント開催の準備やその他、諸々発生する、庶務的なことなど、IWJの活動のまさに屋台骨となる重要なお仕事です。事務スタッフの時給は、1100円からのスタートになります。

 いずれも残業が発生した場合は法令にのっとり、きちんと残業代をお支払いし、22時以降は深夜割増も加算されます。IWJには「サビ残」や「残業代未払い」はありません!

※【岩上安身のツイ録】まずは賃金不払い労働や残業代不払いをなくすべき!! ブラック企業撲滅、労基法の再強化、そしてタックスヘイブンを利用する租税回避者に追徴課税を! 2019.7.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/452547

 詳しくはぜひ、以下のスタッフ応募フォームよりご応募ください! お待ちしております。

※スタッフ応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbeeE8cGfuFucSge58KaR0vRQF5-uYoc52DeRCENG4u3_1mg/viewform

■夏休みにIWJで学生インターンを経験してみませんか?

 IWJでは上記のような通常のスタッフの他に、大学生、大学院生のインターンも受け付けています。将来報道の仕事を目指している方、報道の仕事に興味をお持ちの方、ネットメディアに関心のある方など、ぜひ上記スタッフ応募フォームよりご応募ください。

 以下は、現在動画班でインターンをしている塩澤由子さんの取材手記です。

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 7月9日から、ペイワークのインターンとしてIWJで働き始めた塩澤由子と申します。夏休みの期間中だけなので、雇用形態としては短期アルバイトの形です。

 現在大学3年生で、動画班に所属しています。映像制作を学ぶために、イギリスに1年間の留学をしていました。IWJで働き始めた当初、国内の政治に強い関心はなく、受け身の状態でした。ちょうど留学から帰って来たばかりということもあり、政治どころか世の中のことについても知らないことが数多くありました。

  私がIWJに入った時期は、ちょうど参議院選挙が始まったばかりで、街宣の中継が足りなかったため、スタッフは皆、忙しく、私も街宣の中継をすることから始まりました。いくつかの街宣を中継する中で強く感じたのが、私と同世代である若者の、政治に対する関心がとても低いという事実です。私自身、政治に対して積極的な興味があったわけではないので、人のことを言える立場ではありませんが、ここまで若者が政治に無関心なのかと危機感を覚えるほど、街宣に若者の姿はありませんでした。

 街宣を中継する回数を重ねる中、IWJのスタッフからも政治に関する様々なことを教えてもらい、自分がどれだけ無知であるかを思い知ると同時に、私からも周りに発信していかなければならないと強く思いました。今回の参議院選挙は、1人の有権者として権利を行使すべきであると気づき、それに気づいた者としてその重要性を率先して伝えていく必要性があると、心底思いました。

 この参議院選挙期間中に、IWJに来てよかったと思ったことがあります。1つ目は上にも書いたように、あまり関心がなかった政治に興味を持つきっかけとなったということです。2つ目は、1人のメンバーとして一つの現場をまかされ、責任ある仕事を与えられたことで、「できなかった」では済まない緊張感のある状況で働くことができるということです。

 働き始めて2週間で一番緊張したのは、参議院選挙投開票日の中継です。私は政治に関心がなかったので、投開票日がいつかなど今まで気にしたこともありませんでした。そんな私が、IWJに入って2週間たらずで共産党の本部へ行き、開票センターの様子を中継することは容易ではありませんでした。

 共産党の志位和夫委員長にIWJから質問する時間を5分設けていただいたのにもかかわらず、緊張のあまり全てを質問せずに時間を残して終わらせてしまいました。大学生にもなり、スタッフから託された質問を読むだけのこともできないのかと落胆すると同時に、仕事を全うできなかったことにとても焦りを感じ、このままでは帰れないと思いました。

 開票の最後に共同会見があったので、それをチャンスと見て他の記者がいる前まで行き、残してしまった質問を聞いてくることができました。大学生である私にとって、プロの記者として働いている人々の前で質問することは、とても勇気のいることでした。しかし、今考えてみると、あれは働いて間もない私がこのような状況に慣れていく過程の一部であり、ここでの失敗を反省することで次につなぐことができる良い経験なのだと思うようになりました。

 私の性格上、物事が簡単な時に、怠ける傾向があります。自分の成長のために留学に挑戦したように、IWJに入って自分が得意ではない政治や選挙にかかわる仕事をさせてもらうことは、プロ意識を持って働くことを覚え、学んでいく貴重な機会となりました。残りの期間、精一杯頑張ります。

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 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、小野坂元、川上正晃)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/

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