日刊IWJガイド「川崎登戸の事件でまたしても『メディアスクラム』の問題が! メディアスクラムと情報操作を排して、問題の根本的な解決に取り組むべき! 」 2019.5.30日号~No.2450号~(2019.5.30 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~川崎登戸の事件については、主要メディアは「メディアスクラム」を排し、問題解決のための報道を! 安倍政権は対処療法の指示ではなく凶行が再び起きないための根本的な問題解決を取り組むべき!
┠■【中継番組表】
┠■<昨日の岩上安身によるインタビュー>「MMT論者は為替市場を無視している」! 松尾匡・立命館大学教授らが主張する「反緊縮」の問題点を明石順平氏が明快に指摘! 岩上安身による『データが語る日本財政の未来』著者・明石順平弁護士インタビュー
┠■岩上安身によるインタビュー日程~今週は31日の中国通のエコノミスト・田代秀敏氏にインタビューに続き、6月10日には、相次ぐ無罪判決で注目を集める性犯罪と司法の問題に迫るため伊藤和子弁護士にインタビューします!
┠■夏の選挙を目前にして、日本の岐路を見通します! 「IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏」を6月30日に開催! 募集フォームを開設したので、ぜひご参加ください! 5月1日から27日までのご寄付・カンパの達成率は、月末に入っても目標額の51%と非常に厳しい状況です! このまま推移すれば、今期末には約1000万円もの赤字が発生する見通しです。どうかIWJをご支援ください!
┠■IWJの会員になって、ぜひIWJの活動を支えてください!
┠■維新の会「生みの親」橋下徹氏からのスラップ訴訟で岩上安身は肉体的にも精神的にも経済的にも大きなダメージを受け、IWJの損害は1800万円以上! 裁判の最終弁論は7月4日です。どうぞご支援、応援よろしくお願いいたします!
┠■事務スタッフ・テキスト班(編集者・記者・リサーチャー)・動画班(カメラマン・VTR編集者)募集中!! 社外ライター・記者として寄稿してくださる方も求めています。中継市民などのボランティアも常時募集中です。ぜひご応募ください! 現場での中継以外にも、翻訳をしてくださるボランティアの方なども募集中です!
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■はじめに~川崎登戸の事件については、主要メディアは「メディアスクラム」を排し、問題解決のための報道を! 安倍政権は対処療法の指示ではなく凶行が再び起きないための根本的な問題解決を取り組むべき!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 昨日もお伝えしましたように、5月28日の朝7時44分頃、川崎市多摩区登戸の路上で、スクールバスを待つ小学生16人と大人2人を男が刃物で次々に刺し、小学生の女児1人と、別の児童の保護者の男性が死亡、小学生2人と大人1人が重傷を負う事件が起こりました。

 本当に痛ましい事件です。被害者の方々とそのご家族に、心よりお悔やみを申し上げます。

 川崎のこの事件には、当然のことながら、一方に、亡くなったり、重傷を負ったり、心に傷を受けた子供たちとそのご家族という被害者の存在があり、他方に、事件を引き起こした加害者の存在があります。

 岩上安身は、被害者になったカリタス小学校の記者会見の次の発言を踏まえて「被害当事者の声と思いを尊重すべし」とツイートしました。

「カリタス小学校の内藤校長は、報道関係者へのお願いとして『保護者から子供達の写真を撮ったり、子供達にインタビューをしないでほしいという要望が出ています。どうぞ受け止めていただければ』と語った。

『怒りのやり場もない』カリタス小学校が会見 川崎・登戸殺傷事件」

※BuzzFeed Japan Newsのツイート(2019年5月28日)
https://twitter.com/BFJNews/status/1133311357628178432

※岩上安身のツイート(2019年5月28日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1133357490546962433

 こうした社会的注目を集める事件が起きると、主要メディアは一斉に被害者や加害者、その関係者にどっと押し寄せ、取材対象者の痛みやプライバシーへの配慮を欠いた過熱報道を繰り返します。被害者にとっては、2次被害とも言うべき事態です。

 こうした事態はメディアスクラムと呼ばれます。日本の主要メディアが視聴率や購読者数を稼ぐことだけに血道をあげることで生じる現象です。

 メディアスクラムは、1985年の豊田商事会長刺殺事件の際に日本の各報道機関が現場に殺到し取材合戦を繰り広げた状況を、ニューヨーク・タイムズが「パックジャーナリズム」pack journalismと批判的に報道したことをきっかけに広く認識されるようになりました。

 packとは、犬や狼などの群れを意味します。群れをなして事件を追いかけ、好奇心を煽るようなジャーナリズムの報道ぶりを批判した言葉です。メディアスクラムとは、セレブを追いかけ回すカメラマンのような「パパラッチ」が主要メディアを含め、群れをなして、群集心理で見境がなくなり、取材対象の人権への配慮を忘れるほどにエスカレートしていく暴挙と言えばいいでしょうか。

 メディアスクラムは、岩上安身が2010年12月にIWJを立ち上げた当初から、松本サリン事件や小沢一郎冤罪問題などで、日本の主要メディアの根本問題として、記者クラブ制度とともに、批判してきた大きな問題です。

※岩上安身による松本サリン事件の誤報被害者・河野義行さんインタビュー 2010.9.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/1415

※岩上安身による小沢一郎議員インタビュー 2012.4.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/11540

※岩上安身による郷原信郎弁護士インタビュー 2012.4.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/13297

 メディアスクラムの真の恐ろしさは、メディアがスクラムを組んで報道することで真実でないことが「真実」として流通し、「社会的な影響力」を持ってしまい、時に冤罪を生み出してしまう点です。上記の松本サリン事件などは、まさにその典型です。

 この川崎登戸の事件では、NHKは加害者を次のように報道しています。

 「事件を起こしたとみられる51歳の男の小学校と中学校の同級生によりますと、男は子どものころ、怒りやすい性格だったということです。そのため校内で頻繁に暴れて教師から指導を受けていたほか、同級生からもからかわれていたということです。

 また、別の小学校の同級生は、男が小学校時代に友人を鉛筆で刺したことがあると聞いたということです。

 いずれの同級生も男が中学校を卒業したあとの進学や生活の状況は知らないとしたうえで、当時の様子を振り返って『男が事件に関わったと聞いても特に驚きはなかった』と話していました」

※児童など19人刺される 女児ら2人死亡 容疑者を特定(NHK、2019年5月28日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190528/k10011931941000.html

 NHKのこの報道について、岩上安身は次のようにツイートしています。

 「NHKのこんな報道も、気になる。粗暴だった子供は、結局はこんな殺人鬼になるのだ、という短絡を呼び込みかねない」

※ 岩上安身のツイート(2019年5月28日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi

 NHKの報道は、まだ加害者の犯行動機も、犯行の背景も何もわかっていないうちから、こうした無差別殺人事件を引き起こす一般的な人物像を造形してしまっています。こうした人物像の一般化は、こうした人間が怪しい、こういう子供時代を過ごした人は犯罪を起こしやすいという予断を作り出し、この事件の背後にあって加害者を犯行へと向かわせた社会構造的な問題へのまなざしを遮断してしまいます。

 こうした短絡的な報道は、結果的に、真の問題解決の糸口を見失わせることにつながりかねません。NHKに限らずマスメディアによるメディアスクラム報道では、このように、加害者の人物像を一般化する傾向があります。

 他方、ネットにおいては、川崎登戸の加害者について、ニュージーランドのアーダーン首相が、自国で起きたイスラム教徒を標的とするテロの加害者に対して強く非難した言葉が、繰り返し引用されています。

 「テロの目的の1つは、悪名をとどろかせることだ。だから私は今後、男の名前を言うことはない。むしろ命を奪われた人たちの名前を呼ぼう。ニュージーランドは男に何も与えない。名前もだ」

※「男に何も与えない 名前もだ」アーダーン首相(NHK政治マガジン、2019年3月19日)
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/15612.html

 このアーダーン首相の発言を引用して、すでに死んでいる加害者をさらに「抹殺」すべきと呼びかける複数の意見に対して、岩上安身は「本当にアーダーン首相の発言は正しいのだろうか」と疑問を呈して次のようにツイートしています。

 「こちらも同じく、名前すら与えない『抹殺』を呼びかけている。認知されなかった人間の絶望に思い至って、さらに死者となってもなお認知を与えるな、と呼びかける。それで何になるのだろう?」

※岩上安身のツイート(2019年5月28日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1133356552146972672

 この「名前の抹殺」と深く関連するのが「死にたいなら人を巻き込まずに自分だけで死ぬべき」というネットで多く見られる意見です。この2つは、加害者が、我々と同じように、社会的存在であることを忘却しています。加害者は我々の社会の中で生み出された存在なのです。

 この「死ぬなら迷惑かけずに死ね」という意見に対して、NPOほっとプラス代表理事の藤田孝典氏は、次のようにツイートしています。

 「様々な理由から自暴自棄になり、ごく一部の凶行に及んだ人の更生にも長年かかわってきた。人は自分が大事にされなければ人を大事にすることは出来ない。本人の問題だけではなく、生育歴や社会環境の問題が必ずある。『勝手に死ね』ではいつまでも凶行は止まない」

※藤田孝典氏のツイート(2019年5月28日)
https://twitter.com/fujitatakanori/status/1133244011811024896

 今回のような凄惨な事件は、本人だけの問題に還元してしまわずに、社会的な問題としてテーマ化することが、問題解決の出発点でしょう。藤田氏は、「人は自分が大事にされなければ人を大事にすることは出来ない」という解決のための大きなヒントを述べています。これを制度的に具体化することが、まさに、政権に課された仕事でしょう。

 事件を受けて、28日の午後遅くになってようやく出た安倍総理の「関係閣僚に対して、子ども達の登下校時の安全確保について、早急に対策を講ずるよう指示いたしました」という指示は、被害を受ける可能性のある子供を守れと呼びかけている点で重要ではありますが、一面的で、一時しのぎの対処療法的な指示のように思われます。池田小事件や秋葉原の事件など、単独犯で、通り魔的に無差別殺傷に及ぶ事件は、これまでにも前例があります。 

 そのような凶行に及ぶ加害者を生み出す真の原因や防止策についての考察が欠けています。「名前の抹殺」と「勝手に死ね」という2つの意見に共通する「事件は加害者本人だけの問題」という発想の域を出ていないように思われます。安倍総理の指示は加害者を産んだ我々の社会のあり方を問い直すという視点に欠けているのではないでしょうか。短絡的で残念と言うほかありません。本気で命を守ろうという気があるのでしょうか。

 「そして、被害にあわれた方々に対しましてお見舞いを申し上げます。子ども達の安全を何としても守らなければなりません。先ほど関係閣僚に対して、子ども達の登下校時の安全確保について、早急に対策を講ずるよう指示いたしました」

※安倍総理のツイート(2019年5月28日)
https://twitter.com/AbeShinzo/status/1133258679057207296

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◆中継番組表◆

**2019.5.30 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】14:00~「映画『主戦場』への抗議声明の発表会見―会見者:藤岡信勝氏、山本優美子氏、藤本俊一氏」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 映画『主戦場』への抗議声明の発表会見を中継します。会見者は、藤岡信勝氏(新しい歴史教科書をつくる会副会長)、山本優美子氏(なでしこアクション代表)、藤木俊一氏(テキサス親父日本事務局 事務局長)ほか。
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【録画配信・IWJ_Youtube Live】16:00~「除染予算の半分以上を費やす『減容化施設』の暴走 ―環境省公開資料の分析から見えてきた除染事業の実態」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 5月28日に収録した、レポート『除染予算の半分以上を費やす「減容化施設」の暴走 ―環境省公開資料の分析から見えてきた除染事業の実態』のブリーフィングを録画配信します。
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【IWJ・Ch2】17:45~「『中長期ロードマップの進捗状況』に関する記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2

 東京電力による記者会見を中継します。「中長期ロードマップの進捗状況」の記者会見は、毎月1回開催されています。これまでIWJが報じてきた「中長期ロードマップの進捗状況」に関する記事は以下のURLからご覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/medium-to-long-term-road-map

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◆中継番組表◆

**2019.5.31 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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【IWJ・Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「首都圏反原発連合」の呼びかけで開催される首相官邸前抗議を中継します。これまでIWJが報じてきた首相官邸前抗議関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%A6%96%E7%9B%B8%E5%AE%98%E9%82%B8%E5%89%8D%E6%8A%97%E8%AD%B0

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

雑固体廃棄物焼却設備建屋1階焼却設備室から水約24ℓ漏えい!汚染はセシウム134が280 Bq/ℓ、同137が3800 Bq/ℓ、全β4200 Bq/ℓ 、建物外漏出無し~5.27東京電力 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/449527

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■<昨日の岩上安身によるインタビュー>「MMT論者は為替市場を無視している」! 松尾匡・立命館大学教授らが主張する「反緊縮」の問題を明石順平氏が明快に指摘! 岩上安身による『データが語る日本財政の未来』著者・明石順平弁護士インタビュー

 昨日、岩上安身は『データが語る日本財政の未来』(集英社、2019年 https://amzn.to/2WbxscM )の著者・明石順平弁護士にインタビューを行い、左派の間で急速に流行しつつある「反緊縮」が抱える問題について、お話をうかがいました。

 日本で「反緊縮」を訴える政治家といえば、山本太郎参議院議員を真っ先に思い浮かべる方も少なくないでしょう。

 山本氏は4月10日に「れいわ新選組」立ち上げ表明の記者会見を行った際、緊急政策として、「辺野古新基地建設中止」や「原発即時禁止・被曝させない」などの政策とともに、「消費税廃止」も掲げました。山本氏はこの時の会見で、経済に関しては松尾匡(ただす)・立命館大学教授から学んでいると明かしました。

※山本太郎参議院議員が4月10日に、自由党からの離党と、新党「れいわ新選組」の結成を発表! 公約では「消費税廃止」や財政出動を強調! 山本議員が師事するのは、明石順平弁護士と論戦の過去のあるリフレ派経済学者の松尾匡(ただす)立命館大学教授! 2019.4.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/446668

※自民党内にくすぶる「消費増税再々延期」論、「消費税廃止」を訴える山本太郎議員! 減税合戦の先に、国債と日本円の信用はどうなる!? 改憲による「緊急事態条項」創設に固執する安倍政権は、財政破綻とハイパーインフレを予期している!? 2019.5.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/449137

 山本太郎氏の後援会は5月19日、フェイスブックで、「山本太郎氏への寄附金総額が1億円突破」したことを明らかにしました。山本氏がれいわ新選組の立ち上げを表明したのが4月10日ですから、主に左派を支持する人々の間で、山本氏が広く支持を集めていることがわかります。

※山本太郎後援会フェイスブック(2019年5月19日)
https://ja-jp.facebook.com/pg/hirosekaichou/posts/?ref=page_internal

 広い支持を集める山本氏を経済政策の面で支える松尾教授は、経済についてどんな議論を展開しているのでしょうか。

 松尾教授は、山本氏など大胆な財政出動を掲げる候補を応援する「薔薇マークキャンペーン」の呼びかけ人で、代表をつとめています。薔薇マークキャンペーンは、「大企業・富裕層の課税強化(所得税、法人税等)など、『力』の強弱に応じた『公正』な税制度を実現」を訴えています。こうした主張自体は、至ってまっとうなものといえるでしょう。

※「薔薇マークキャンペーン」ホームページ
https://rosemark.jp/#

 2019年5月9日『東京新聞』朝刊が、自国通貨を持つ国は財政破綻しないというMMT理論(現代金融理論)を取り上げ、識者の見解の一つとして、松尾教授の見解を紹介しました。同紙の取材に松尾教授は、「税制改正はすぐには実現しない。実現までの財源は国債発行で賄うべきだ」と述べています。また、薔薇マークキャンペーンは「全員がMMT論者ではない。しかし、数ある欧米左派の理論の一つとして参考にしている」ことも明らかにしています。

※革命か暴論か MMT(現代金融理論)(東京新聞、2019年5月9日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2019050902000176.html

 また、松尾教授は昨年12月、「円は暴落しません。通貨が大きく下がった国は、たいてい輸出が爆伸びして景気がとてもよくなるのが常です」「固定為替を放棄して通貨を下落するに任せたとたん、輸出や観光が伸びて急速に経済回復するのが常でした」などとツイートしました。

 さらに、ブレイディみかこ氏と北田暁大・東京大学大学院教授との共著『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう レフト3・0の政治経済学』(亜紀書房、2018年 https://amzn.to/2WxEfNl )の中で、「黒田(東彦)日銀は、実は肝心なところでお金を出し惜しんできたきらいがあるので、野党が言っているのとは逆に、『足りないぞ』という批判をしなければならない」とも発言しています。

 こうして松尾教授の発言を掘り起こしていくと、「もっと金融緩和をするべき」「円が下落しても問題ない」という姿勢がはっきりと見えてきます。しかし、こんなに都合のよい話があるのでしょうか。

 昨日の岩上安身によるインタビューで明石氏は、「政府が恣意的にじゃんじゃん通貨を発行しないという信用が前提にある」からこそ、通貨の信用が保たれていることを踏まえ、「注目しなければいけないのは、為替市場なんです。MMTの論者がみんな無視しているのが為替市場」と指摘しつつ、こう批判します。

 「なぜか閉じた経済圏を前提にしているんですが、直接引き受けなんて、形式的にデフォルト(債務不履行)を避けるためのその場しのぎですから、市場がどう反応するのか。『あっ、こいつらはもう無理だから、お金をいっぱいばらまいて、通貨の価値をズドーンと下げて、借金を踏み倒すんじゃないか』と危惧するんですね。それが為替市場で、円の値段に反映されて、ボーンと落ちる、そして物価が急激に上がってしまう。

 今の日本政府はきっとその場しのぎを最優先しますから、そうなった時どうするか。これは私の予想ですが、補正予算を組んで、インフレにあわせて財政支出をしてごまかそうとするでしょう。それを見た投資家は、『またお金が発行されるのか。またお金の価値が下がるぞ。売ろう』と。すると、また円が暴落して物価が上がってしまう。それにあわせて支出を増やす。また物価が上がる。こんなふうにインフレのスパイラルが発生すると思います。

 現に発生しているんですね。ベネズエラとかジンバブエとかで起こったことは、みんなそうなんですよね」

 このようにMMT理論にもとづく「反緊縮」を批判した明石氏ですが、「ブラック企業被害対策弁護団」に所属する明石氏は、賃上げを非常に重んじつつ、次のように「まっとうな経済政策」を提示しました。

 「まっとうな経済政策を訴えるのであれば、やはり賃上げです。これは可能だと思っています。法律に原因があるからです。それを実現できるのは野党しかいないと思っています。

 (薔薇マークキャンペーンが主張する)大企業や富裕層への課税強化については、私は賛成です。分配が歪んでいるし、『諸外国の法人税がこんなに安いから』云々とか言っている余裕はないです。大事なのは、日本はすでに取り返しのつかない大失敗をしていると、ものすごく増えた高齢者を支えていかなければいけないと認識して、現実を見なければいけない。それを前提にして、取れるところから取る。

 賃金は税金の源泉ですから、賃金をちゃんと払わせないといけない。そのために法を変えないといけない。これは近道ではないけれど、近道ではないからこそまっとうでしょう。本当に現状を変えようと思ったら楽じゃないんです。困難なんです。でも、それがまっとうな道なんです」

 岩上安身による明石順平氏インタビューは、ただ今急いでアップ作業中です。アーカイブにアップできるまで、もうしばらくお待ちください。

■岩上安身によるインタビュー日程~今週は31日の中国通のエコノミスト・田代秀敏氏にインタビューに続き、6月10日には、相次ぐ無罪判決で注目を集める性犯罪と司法の問題に迫るため伊藤和子弁護士にインタビューします!

 日本の未来を大きく左右する参院選が迫る中、岩上安身は、様々なテーマで精力的にインタビューを行っていきます! 今後のインタビューの日程は以下の通りです。

・5月31日(金) 中国通のエコノミスト・田代秀敏氏
・6月10日(月) 伊藤和子弁護士
・6月17日(月) 坂本雅子・名古屋経済大学名誉教授

 田代秀敏氏には、ファーウェイの扱いや貿易の不均衡をめぐって、緊張が激化しつつある米中関係について、また、自国通貨を持つ国は財政破綻しないという「MMT理論」(現代金融理論)の問題についてもお話をうかがいます。

 財政と金融の問題に続き、産業の空洞化とTPP、日米FTA交渉問題等について、大著『空洞化と属国化 日本経済グローバル化の顛末』(新日本出版社、2017年 https://amzn.to/30HIK7h)の著者・坂本雅子名誉教授に詳しく解説していただきます。

 産業の空洞化問題は、一時は騒がれたものですが、ある時期を境にぱったりと、議論されなくなりました。しかし、実際にはグローバル化の美名のもと空洞化は続き、そのあげく電気メーカーなどは競争力を失って、欧米のメーカーだけではなく、中国や韓国のメーカーにも抜き去られ、大敗を喫しています。

 にもかかわらず、産業の空洞化の問題を継続的にウォッチし、その帰結まで看取った上で、なぜこのような事態に至ったのか、総括しようとするメディアやエコノミスト、知識人はほどんどいません。衰退する日本経済は、金融政策だけで建て直すことはできないはずです。
 
 この産業の空洞化のプロセスを丹念に追っていった坂本名誉教授は、日本が終戦直後に米国の属国にさせられたのとはまた別の次元の、「新・属国化」ともいうべき事態が、冷戦直後から起こっていることを突きとめました。この「空洞化」と「新・属国化」について、坂本教授にはお話願います。

 伊藤和子氏へのインタビューでは、無罪判決で注目を集める性犯罪をめぐる司法の問題に迫ります。

 福岡地裁、静岡地裁、名古屋地裁と、性犯罪での無罪判決が各地の地裁で相次いでいます。「司法の判断は被害実態を反映しておらず、市民感覚とずれている」という批判が司法に寄せられています。また、知人や親族などとの「望まない性交」の経験の約2割は、それを本人が被害と認識するまでに強制性交等罪が時効となる10年以上かかっていたとの調査結果も発表されています。

 刑法の解釈や刑法の時効のあり方も含めて議論が必要な時期に来ています。このインタビューでは、気づいてから長く心を傷つけ人間が幸福になることを妨げる性犯罪とそれを裁けない日本の司法の問題に迫ります。

 今後も続々と岩上安身によるインタビューをお届けしていく予定です。なお、インタビューは事情によって延期となる場合もあります。ご了承ください。

■夏の選挙を目前にして、日本の岐路を見通します! 「IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏」を6月30日に開催! 募集フォームを開設したので、ぜひご参加ください! 5月1日から27日までのご寄付・カンパの達成率は、月末に入っても目標額の51%と非常に厳しい状況です! このまま推移すれば、今期末には約1000万円もの赤字が発生する見通しです。どうかIWJをご支援ください!

 いつもIWJをご支援いただき、本当にありがとうございます。

◇<「IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏」を6月30日に開催! 募集フォームを開設しましたので、ぜひご参加ください!>

 IWJでは6月30日、東京都港区六本木で「IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏」を開催いたします!

 現在、登壇が決まっているゲストは、明石順平弁護士、エコノミスト・田代秀敏氏、ジャーナリスト・吉田敏浩氏、永井幸寿弁護士、京都精華大学専任講師・白井聡氏、東京大学大学院・石田勇治教授の6名です。

 参院選、場合によっては衆参同日選が迫る中、このファンドレイジングシンポジウムでは、日本が置かれている対米従属の現実と、改憲に含まれる緊急事態条項の危険性を真正面から取り上げます。

 米国は、中国に対する制裁を強めており、貿易摩擦から経済戦争へとエスカレートし、そして経済上の対立という枠をはみ出した全面的な対立・対決に移行しつつある状況下、日本は対米追従一本槍の外交・安全保障政策でいいのか、どうなのか。

 対米従属路線以外に道を知らない自民党政権が、緊急事態条項を利用して独裁体制を作り上げた時、日本は米国のためにどんな戦争を強いられることになるのでしょうか?

 自民党の改憲案に含まれる緊急事態条項の条文には、どんな危険性が潜んでいるのでしょうか?

 莫大な財政赤字を抱えた日本政府は、いよいよ財政危機が待ったなし、となった時、緊急事態条項をどのように悪用する可能性があるのでしょうか?

 戦争、あるいは敗戦直後のようなハイパーインフレが近い将来、現実のものとなったら、緊急事態条項がどのように使われるのか?

 その時に日本の農業が壊滅状態となっていたら、私たちはどうやって生き抜いていけばいいのか?

 こうした問題について、ゲストそれぞれの専門分野の知見をもとに、お話していただく予定です。

 「IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏」へ、多くの方々にご参加いただきたいと存じます。参加ご希望の方は、ぜひ、下記URLよりお申し込みください!

※「IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏」参加お申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScPKrP4HkGwgae1Bbeqc1xfzjeokYNeyG-s8P74L1RPegU3yA/viewform

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◆日時:2019年6月30日(日)
開場 15:00 開演 15:30 ~ 終演 20:30 (予定)

◆会場:ライブレストラン 六本木バードランド (http://www.bird-land.co.jp/
106-0032 東京都港区六本木3-13-14ゴトウビル3rd 5F
TEL.03-3402-3456
地図: http://www.bird-land.co.jp/#footer
◆参加費:20,000円 夕食、飲み物代金込み。会場受付にて現金でお支払いください。
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 このファンドレイジングシンポジウムは、IWJの活動資金集めのために行うものです。参加費にご寄付分を乗せさせていただくため、高めの料金設定となっています。ご寄付分は、IWJの赤字転落回避のために、また目前の参院選をマスメディアが伝えない角度から独自に報じ、論じてゆくための資金として、大切に使わせていただきます。ご理解の上、IWJの活動を支えるために、ぜひともご参加をよろしくお願いいたします!

◇<今期あと2か月となりましたが、ご寄付・カンパの達成率が年間の目標額の8割に届いていません。このまま推移すると期末には1000万円の赤字が発生する見込みです。どうかご支援をよろしくお願い致します!>

 株式会社 インディペンデント・ウェブ・ジャーナルの第9期も、残り2か月となりました。

 第8期決算で最終的に赤字となってしまったIWJは、今期、厳しい財政状況でも活動を維持していくために、あらゆる手を尽くしています。

 代表である岩上安身は、自身の報酬を50%削減しました。また、支出を徹底的に見直して、毎月のご寄付・カンパの目標額を前期までの500万円から450万円に抑制し、緊縮財政を実施しています。

 しかし、決算月の7月が迫る中、今期が始まった昨年8月1日からのご寄付・カンパの達成状況は、5月27日現在、年間目標額の78%と低迷しています。

 この2割以上の不足を埋めることができなければ、IWJは今期末、約1000万円もの赤字が発生する見通しです。小さな企業であるIWJにとって、1000万円はとても大きな金額です。

 5月のご寄付・カンパも27日現在、1か月の目標額の51%にとどまっております。月末を迎えて目標額の5割というのは、非常に厳しい状況です。毎月のように積み上がっていく赤字は、じわじわとIWJの活動へ、ダメージを与え続けています。

 IWJは財政的に苦境に立たされていますが、独立メディアとして果たすべき使命を貫き通す所存です。どうか皆様、IWJへのご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■IWJの会員になって、ぜひIWJの活動を支えてください!

 IWJの会員数は、5月28日時点で5219名様です。会員に登録してくださった皆様、本当にありがとうございます!

 IWJでは、毎月15日の時点で、会費が未納になっている方へのサービス提供をいったん停止させていただいております。滞りなくサービスをご利用していただくためにも、どうぞ、会費のお支払い状況をご確認ください。

 この日刊IWJガイドをお読みの方で、まだ会員登録がお済みでない方は、ぜひこの機会にご登録をご検討ください。また、まわりにまだ会員でない方がいらっしゃったら、ぜひIWJ会員へのご登録をお勧めしてください!

 一般会員にご登録していただくと、岩上安身インタビューなどの独自動画コンテンツを公開後一ヶ月間、アーカイブでご都合のよい時にご覧いただけます!入会金は無料。会費は月々1000円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万2000円のところが1万円と、年額にすると2000円お得となっています!

 また、サポート会員になるとインタビューの模様を直接見学できます。IWJの事務所にお越しいただき、ぜひ、ライブ・インタビューの臨場感を味わってください。さらに、IWJの事務所がどんな様子か直接ご覧いただき、岩上さんやスタッフとも顔をあわせて意見を交わし、IWJにより親近感をもっていただければと思います!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

◇<クレジットカードでのお支払いが大変便利です!>

 一度会員に登録されて以降現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます!

 会費の支払いをつい忘れがちという方は、クレジットカードでのお支払いが大変便利ですので、ぜひご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意していますので、こちらのページをご覧ください!

※クレジットカード・自動引き落としでのお支払いへの変更はこちらから(※ログインが必要です)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php

※よくある質問と回答 年会費をクレジットで支払いたい
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-18

※よくある質問と回答 非会員でも動画は見れますか
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-11

 なおIWJの記事は、単品で購入していただき、ご都合のよい時にゆっくり購読していただくことも可能です!

 岩上安身インタビューは会員以外の方は1本500円、一般会員の方は1本50円でご購入いただけます。また、一般の記事は会員以外の方は1本300円でご購入いただけます。こちらも、ぜひご利用ください。

◇<ぜひサポート会員にご登録いただき、IWJのコンテンツすべてを自由にご覧になってください!スタジオ見学の特典もあります>

 IWJのサポート会員にご登録いただくと、岩上安身インタビューなどの独自動画コンテンツを期間無制限でご覧いただくことができます。また、岩上安身インタビューを全文文字起こしして詳細な注釈をつけた「岩上安身のIWJ特報!」のバックナンバーを、すべて無料で閲覧することができます。さらに、インタビュー以外のシンポジウムや記者会見などの動画やテキスト記事など、様々なIWJのコンテンツをいつでも無制限にご覧いただけます。

 また、一般会員からサポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

 サポート会員へのご登録、アップグレードをご検討いただき、IWJの活動へのさらなるご支援をいただければ幸いです。

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
(会員登録いただいたメールアドレスとパスワードでログインの上、MYページの「会員登録内容変更」をクリックし「会員登録内容変更(入力ページ)」へ移動してください。そこに「会員種別の変更はこちら」とございまして、青字になっている「こちら」をクリックすると「会員種別変更申請」のページが表示されます。その画面で「サポート会員への変更を申請します」の前にあるチェック欄をクリックし、申請ボタンを押してください。)

 さらにサポート会員の方でご寄付・カンパをいただいた方へ、岩上安身によるインタビューを収録・中継しているIWJ事務所スタジオを生で見学することができる特典もご用意しています。ご希望の方はぜひ、下記メールアドレスまでスタジオ見学のご希望をお寄せくださいますと幸いです。

※お問い合わせはこちら
office@iwj.co.jp

■維新の会「生みの親」橋下徹氏からのスラップ訴訟で岩上安身は肉体的にも精神的にも経済的にも大きなダメージを受け、IWJの損害は1800万円以上! 裁判の最終弁論は7月4日です。どうぞご支援、応援よろしくお願いいたします!

 岩上安身は2017年12月、維新の会の「生みの親」である橋下徹・元大阪府知事からスラップ訴訟を仕掛けられました。このスラップ訴訟がIWJにもたらした損害は非常に大きく、直接損失(2019年2月までの実費費用)は総額588万9000円に達し、機会費用(2017年1月から12月と2018年1月から12月を比較した際の収入減少)とあわせて合計1844万6000円もの損害を被っています。

 3月27日には第6回口頭弁論が行われ、岩上安身と橋下氏が法廷で直接対峙しました。橋下氏によるスラップ訴訟について大手メディアはまったく報じませんが、フリージャーナリストや独立メディアは、この口頭弁論の内容を伝えています。

 ジャーナリストの浅野健一氏は、ハーバービジネスオンラインに「元大阪府知事がジャーナリストを名誉毀損で提訴。しかし、法廷で証言の矛盾を追及される」(2019年4月13日掲載)との記事を寄稿しました。さらに浅野氏は、自身のブログ「浅野健一のメディア批評」で、ハーバービジネスオンラインの記事でふれていなかった内容を含む記事をアップしました。下記URLよりご覧ください!

※橋下徹氏による対岩上安身氏裁判で大阪府N参事自殺事件が焦点に(浅野健一のメディア批評、2019年4月22日)
http://blog.livedoor.jp/asano_kenichi/archives/17209387.html

※橋下徹・元大阪府知事がジャーナリストを名誉毀損で提訴。しかし、法廷で証言の矛盾を追及される(浅野健一、ハーバービジネスオンライン、2019年4月13日)
https://hbol.jp/190077

 さらに、まもなく刊行される『進歩と改革』の最新号、第810号(2019年6月)に、浅野氏の「安倍首相官邸と壊憲狙う『維新』橋下徹氏の危険性」が掲載されます。この記事は、本スラップ訴訟とあわせ、安倍官邸と橋下氏による改憲に向けた動きを報じるものです。ぜひ、お手にとってご一読いただければと思います。

 4月19日には、リテラが、橋下氏によるスラップ訴訟の第6回口頭弁論について、記事をアップしました。

※橋下徹が岩上安身リツイート裁判で矛盾を追及され逆ギレ!「こんな質問は無意味」「あなたにはわからない」と(リテラ、2019年4月19日)
https://lite-ra.com/2019/04/post-4668.html

 橋下氏は、岩上安身のたった一つの単純なリツイートが名誉毀損にあたるとして、事前に通知することなく、謝罪も求めず、いきなり100万円の損害賠償を請求してきました。こんな請求が裁判で認められてしまえば、橋下氏の「手口」を模した「模倣犯」が激増することにもなりかねません。多くの人がツイッター上での意見表明を萎縮するようになり、憲法で保障されている言論の自由を深く傷つけることになるでしょう。

 さらに、橋下氏と維新がなりふりかまわずふり回す改憲の旗は、言論と思想の自由を根本から封殺するものです。橋下氏が、なぜリツイートひとつでスラップ提訴し、岩上安身を封殺しようとしたのか、おのずと見えてくる気がします!

※ネットにおける言論の自由を守る! 岩上安身が橋下徹氏からのSLAPP訴訟に応訴で立ち向かう!
https://iwj.co.jp/wj/open/iwakamiyasumi_slapp

 岩上安身は、言論の自由を守るために、この不当なスラップ裁判を戦い抜く覚悟を決めました。この覚悟は今もまったく揺らいでいません!

 スラップ裁判の最終弁論は7月4日(木)午前10時半から大阪地方裁判所、1010法廷で行われます。終了後、報告集会も予定しています。どうぞ、ご支援・応援をよろしくお願いいたします!

◇<「改憲ダイナマイト」維新が、安倍政権下での改憲を猛烈に後押し!>

 スラップ訴訟によって言論の自由を脅かしている自称「私人」の橋下氏は、今や、自民党議員でさえ尻込みしてしまいそうなほど、憲法改正推進論者としての牙をむき出しにしています。4月11日放送のAbemaTVの番組「News BAR 橋下」では、「大阪の公明党をすべて落選させて、憲法改正!」と声高に訴えました。

 大阪維新の会政調会長の吉村洋文・大阪府知事にいたっては、4月9日、改憲について「ダイナマイトみたいにボカンと国会でやりたい」と公言しました。

 維新は大阪スワップ選挙で勝利してから、改憲勢力としての本性をまったく隠さなくなりました。5月9日の衆議院憲法審査会では、維新の馬場伸幸議員が「(改憲の国民投票をめぐる)テレビCM問題以外の問題も片づけていくべきではないか」などと呼びかけました。

 もちろん、維新が支持する改憲は、緊急事態条項を含む自民党の改憲案に他なりません。

■事務スタッフ・テキスト班(編集者・記者・リサーチャー)・動画班(カメラマン・VTR編集者)募集中!! 社外ライター・記者として寄稿してくださる方も求めています。中継市民などのボランティアも常時募集中です。ぜひご応募ください! 現場での中継以外にも、翻訳をしてくださるボランティアの方なども募集中です!

 IWJでは事務スタッフ、テキスト班(編集者・記者・リサーチャー)、動画班(カメラマン・VTR編集者)スタッフを募集しています。詳細は以下のスタッフ応募フォームをご覧ください。

 ぜひ、ご応募ください!お待ちしております。

※スタッフ応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbeeE8cGfuFucSge58KaR0vRQF5-uYoc52DeRCENG4u3_1mg/viewform

 また、IWJではプロの外注ライターの方、地方を含む在宅ライターの方を募集しています。サマリーライターは、難解な文章を書く必要はありません。新聞・雑誌の一般的な記事程度の文章を書ければ大丈夫です。

 外部ライターの方は通年で募集しています。どんな分野でも書ける方であればとても助かりますが、自分は、原発だけ、貧困・格差問題だけ、といったシングルイシュー・ライターの方も歓迎です。他の仕事(メディア以外の仕事、メディアの仕事)との兼業も、話し合って調整できれば、可能です!

 また、IWJでは全国各地で、ライブストリーミングをやってくださる中継市民の方々を募集しています。ボランティアでも、ペイワークでも、ご相談に乗ります。機材の貸し出しもします。現場への交通費などの経費は全額IWJが持ちます。もちろん、ボランティアとして、中継を中心にお手伝い下さる方は、週に一度であろうと、月に一度であろう大歓迎です。

 現場での中継や取材以外にも、英語やフランス語など、外国語のテキストを日本語に翻訳してくださるボランティアの方も絶賛募集中です。ボランティアだけでなく、ペイワークでも募集しています。翻訳するテキストは、主に海外の新聞記事が多いですが、報告書や論文などを翻訳することもあります。

 ぜひ、ご応募ください!こちらもどうぞご検討よろしくお願いします。

※ボランティアスタッフ応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/1VBZLYidHi8w1XNCJ1vu4NB82NENhjaz-5ASVxH5Kamc/edit

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、川上正晃、尾内達也、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/