日刊IWJガイド・番組表「イスラエル建国70年という『悲劇』の日、奪われた故郷へ帰りたいという非武装のパレスチナ人の叫びに、イスラエル軍が銃撃で応じるという暴挙! 死者58人、負傷者は2700人以上も/米朝会談の会場はマリーナベイ・サンズが最有力!? オーナーは、イスラエルの極右シオニスト新聞の経営者シェルドン・アデルソン!/【加計学園疑惑】国家戦略特区WGに、都合の悪いものは消し、検証もさせない『暗闇のルール』!? 山本幸三地方創生担当相(当時)が告示の2ヶ月以上前に、京都府に『一校しか認められない』と伝え断念するよう説得! 日本共産党・田村智子議員が当日の面談記録を入手!!/平和か戦争か!? 運命の前夜の韓国へIWJ記者を特派!十夜配信シリーズ特集・第八夜〜ムン・ジェイン政権への失望と希望!キャンドル革命で決定的役割を果たした『民主労総』キム・キョンジャ氏に聞く」2018.5.16日号~No.2071号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「イスラエル建国70年という『悲劇』の日、奪われた故郷へ帰りたいという非武装のパレスチナ人の叫びに、イスラエル軍が銃撃で応じるという暴挙! 死者58人、負傷者は2700人以上も/米朝会談の会場はマリーナベイ・サンズが最有力!? オーナーは、イスラエルの極右シオニスト新聞の経営者シェルドン・アデルソン!/【加計学園疑惑】国家戦略特区WGに、都合の悪いものは消し、検証もさせない『暗闇のルール』!? 山本幸三地方創生担当相(当時)が告示の2ヶ月以上前に、京都府に『一校しか認められない』と伝え断念するよう説得! 日本共産党・田村智子議員が当日の面談記録を入手!!/平和か戦争か!? 運命の前夜の韓国へIWJ記者を特派!十夜配信シリーズ特集・第八夜〜ムン・ジェイン政権への失望と希望!キャンドル革命で決定的役割を果たした『民主労総』キム・キョンジャ氏に聞く」2018.5.16日号~No.2071号~ ■■■
(2018.5.16 8時00分)

 おはようございます。IWJ編集部です。

■イスラエル建国70年という『悲劇』の日、奪われた故郷へ帰りたいという非武装のパレスチナ人の叫びに、イスラエル軍が銃撃で応じるという暴挙に出る! 死者は58人にのぼり、負傷者は2700人以上も

 今月14日に米国が在イスラエル米大使館をテルアビブからエルサレムへ移転したことを受けて、ガザ地区で展開されているパレスチナ人の抗議デモは一層激しくなりました。パレスチナ人の抗議の声に対して、イスラエル軍は催涙弾や銃撃で応じるという暴挙に及びました。パレスチナ自治区のガザ保健省は、14日の時点で、子供6人を含む58人の死者と、2700人以上の負傷者が出たと発表しています。

※米大使館エルサレム移転への抗議デモ激化、死者58人に(朝日新聞、2018年5月15日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL5H2BZWL5HUHBI003.html

 多くのメディアがパレスチナ人のデモ隊とイスラエル軍の「衝突」と報じていますが、デモ隊は丸腰の民間人であるのに対し、イスラエル軍は武装したプロの戦闘集団です。「衝突」などではなく、イスラエル軍による「弾圧」や「虐殺」と表現すべきです。

 そして、こうした「弾圧」や「虐殺」、「追放」、「土地の収奪」は、70年前のイスラエル建国から今日に至るまで続いていることを想起する記事を書くべきです。

 イスラエル建国70周年とは、裏返して、先住のパレスチナ人の立場から言えば、計画的組織的な暴力によって、理不尽な民族浄化の対象にされ、故郷を追われてから、70年経ってもなお、故郷に帰ることすらできないという悲劇が継続し続けているということだからです。こうした相克が厳然と存在するにもかかわらず、まるでイスラエルとパレスチナが互いに同等の立場で武力を行使しあっているかのように報じるメディアの姿勢について、岩上さんは次のようにツイートしています。

 「ハミド・ダバシ氏の指摘するBBC的な報道は、NHKを筆頭に、日本の記者クラブメディアすべてが横並びで実践しています。だからこのダバシ氏の論考は、パレスチナだけでなく、日本にも、世界のどこにおいてもあてはまります。しかし、先進国の中で、権力への忖度と迎合の傾向を急激に深めているのは日本」

※岩上安身ツイート

https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/996318956808953857

 IWJは、ハミド・ダバシ氏が執筆した西側メディアに対する批判記事を全文仮訳しています。以下のURLから、ぜひご覧ください。

※イスラエル兵の実弾がパレスチナ人の無防備な身体と「衝突」!? BBCはイスラエルがガザで犯した残虐行為を正当化している! 早尾貴紀氏が注目したハミド・ダバシ氏による「『西側メディア』と大衆欺瞞」をIWJが一挙仮訳! 2018.5.13

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421141

 在イスラエル大使館のエルサレム移転により、中東地域の秩序を大きく揺るがしつつある米国ですが、イラン核合意をめぐる問題でも、中東地域をさらに不安定にさせかねない動きを見せています。

 今月8日にイラン核合意から離脱を表明したばかりのトランプ米政権が、日本を含めたアジア、ヨーロッパ、中東の同盟国と協調した「新たな合意」を目指していることが報じられました。産経新聞によると、北朝鮮の非核化へ向けて「最大限の圧力」をかけることと同様の措置をイランに講じ、対イラン制裁を強化する方針だといいます。

※日本に対イラン圧力を要求 新合意めざし米政府が同盟国と協議開始(産経新聞、2018年5月14日)

https://www.sankei.com/world/news/180514/wor1805140005-n1.html

 米国のイラン核合意離脱、そしてこの「新たな合意」は、日本にも大きな影響が及ぶことが予想されています。

 ボルトン米大統領補佐官は13日、CNNのインタビューに、「イランと取引するヨーロッパ企業に対する米国の制裁は厳しいものになる」と答えました。

※アメリカ大統領補佐官、ヨーロッパ企業に制裁の警告(Pars Today、2018年5月14日)

http://parstoday.com/ja/news/iran-i43784

 ボルトン大統領補佐官は、制裁対象となりうるのはヨーロッパ企業と語ってはいますが、対イラン制裁の強化が日本にも呼びかけられている以上、日本企業もイランと取引をすれば、当然ながら制裁対象となるでしょう。今の安倍晋三政権であれば、米国からの制裁を恐れ、易々と対イラン制裁強化に乗っかりかねません。それは、これまで日本政府が北朝鮮に対して、ひたすら「最大限の圧力」をがなり立ててきたことを思い返せば、想像に難くはないでしょう。

 また、イランと取引した企業に対する制裁を日本企業が受けた例は、過去にもあります。2011年、三菱東京UFJ銀行(当時)は、イランへの送金規制に違反したとして、米国に総額で5億6500万ドルを支払っています。こうした制裁の影響もあり、日本の対イラン輸出額は2011年の1361億円から、2013年の163億円と、急激に落ち込みました。

※「イラン制裁」日本への影響甚大 金融や貿易、生活にも(朝日新聞、2018年5月9日)

https://digital.asahi.com/articles/ASL5943PDL59UHBI00X.html

 米国がイランと取引した企業に制裁を加えるとする背景には、米国による政界経済の管理のために、経済戦争を仕掛けようとしている、という報道もあります。

※核合意、アメリカとヨーロッパの貿易戦争の口実(Pars Today、2018年5月14日)

http://parstoday.com/ja/news/world-i43768

 覇権を失いつつある米国ですが、今後、エルサレムやイランをめぐり、どんな外交を展開するのか、ますます見通すことが難しくなってきました。

 17日木曜日には、岩上さんによる国際政治学者の高橋和夫・放送大学名誉教授インタビューを行います。今後の国際社会の変動を見通す上で鍵を握っているのは、中東地域、特に、イスラエルとイランの対立でしょう。ここにイスラエルを「偏愛」する米国がどんな無茶を言い出すか、中東のみならず、ユーラシアをめちゃくちゃにされたくはない大半の国々のうち、面と向かって米国に「No!」を言える中国とロシアは、どのような態度を示すのか。

 世界全体が2つの陣営に分割されかねない事態だけに、目が離せません。高橋名誉教授には、イスラエルやイランをめぐる様々な問題についてお話をうかがう予定です。

 岩上さんによる高橋名誉教授インタビューは、17日午後1時30分から、冒頭はフルオープンで公開し、途中から会員限定での配信に切り替わります。ご視聴方法については、また改めてご案内します。これから日本が中東地域にどのように関与していくべきかを占う上で、非常に重要な話題を取り上げていく予定です。ぜひ、ご覧ください。

■米朝会談の会場ホテルはマリーナベイ・サンズが最有力!? オーナーは、イスラエルの極右シオニスト新聞の経営者シェルドン・アデルソン!

 6月12日に迫ったシンガポールでの米朝会談の会場に注目が集まっています。日刊ゲンダイは、米国の有力なシオニストでカジノ・不動産開発業者のシェルドン・アデルソン氏が経営するIR施設、マリーナベイ・サンズが最有力と報じています。アデルソン氏は、トランプ大統領の熱心な支持者として知られています。

※米朝会談 会場ホテルは「マリーナベイ・サンズ」が最有力(日刊ゲンダイ、2018年5月14日)

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229010

 マリーナベイ・サンズは、2016年に成立した日本のカジノ法のモデルになったIR施設です。経営者のアデルソン氏は米国とイスラエルに2つの国籍を持つ二重国籍者で、ネタニヤフ首相の熱烈な支持者としても知られています。

 また、アデルソン氏は、イスラエルで発行部数最大のフリーペーパー『イスラエル・ハヨム』を発刊し、ネタニヤフ首相支持の急進的右派の論陣を張っています。

※高橋和夫の国際政治ブログ

https://ameblo.jp/t-kazuo/entry-12355518787.html

 『イスラエル・ハヨム』については、ネタニヤフ首相が、イスラエルの有力紙『イディオト・アハロノト』が自分に好意的な報道をすることの見返りに、フリーペーパーで他紙の経営を圧迫している『イスラエル・ハヨム』紙の発行部数制限や新聞の有料化などを提案したが合意にいたらなかったという報道もあります。

※No.57 イスラエル:ネタニヤフ首相に対する汚職疑惑(中東かわら版、2017年1月11日)

https://www.meij.or.jp/kawara/2016_157.html

 さらに、アデルソン氏は、アメリカ大使館を聖地エルサレムに移転するという約束の見返りとして、2016年のアメリカ大統領選挙の際、トランプ大統領の選挙事務所に2000万ドルを寄付しました。

※アメリカの大富豪が、アメリカのトランプ大統領に2千万ドルを贈賄(ParsToday、2017年12月9日)

http://parstoday.com/ja/news/world-i37581

 イスラエルの一部メディアの報道では、ネタニヤフ首相がアデルソン氏の日本でのカジノ企業の営業許可を日本側に求め、これを受けて2016年に日本のカジノ法が成立したということです。

 現に、アデルソン氏のカジノ企業のラスベガス・サンズは、大阪府が誘致するIR施設への投資に名乗りを挙げています。ラスベガス・サンズの専務、タナシェビッチ氏は、大阪での投資額は、シンガポールのマリーナベイ・サンズの56億ドル(約6,200億円)を超えると述べています。

※ラスベガス・サンズ専務インタビュー「大阪IRで大規模投資も」
(産経新聞、2017年10月6日)

https://www.sankei.com/west/news/171006/wst1710060013-n1.html

 IWJでは、イスラエルと米国と日本の複雑に絡む関係を、米国のイラン核合意離脱後の中東情勢を踏まえながら、放送大学の高橋和夫名誉教授に読み解いていただきます。5月17日の岩上安身によるインタビューをぜひご覧ください。

■【加計学園疑惑】国家戦略特区WGに、都合の悪いものは消し、検証もさせない『暗闇のルール』!? 山本幸三地方創生担当相(当時)が告示の2ヶ月以上前に、京都府に『一校しか認められない』と伝え、断念するよう説得! 日本共産党・田村智子議員が当日の面談記録を入手!!

 2018年5月10日、衆参両院の予算委員会での参考人招致で、柳瀬唯夫元総理秘書官(現経産審議官)が加計学園関係者と計3回にわたって面会したと認めたことを受けて、5月14日、安倍晋三総理も出席のもと、衆参両院の予算委員会で集中審議が開かれました。

※5.10「加計問題」柳瀬元首相秘書官参考人招致、繰り返される不自然な答弁~安倍総理が「プロセスに一点の曇りもない」と強弁する一方、田母神氏は「お友達優遇」前提に「擁護にならない擁護」を展開!? 背後には「独裁擁護」論か!? 2018.5.12

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421002

 午前の衆院予算委員会では、国民民主党の玉木雄一郎共同代表が「岩盤に穴を開けたというより、空いた穴を通れるのは総理の『お友達』だけではないのか」と安倍晋三総理に迫ったのに対し、安倍総理は「加計学園は10数年、岩盤に穴を開けようとやってきた。京産大は最近だ」と答えました。

※【国会詳報】解明進まぬ加計問題 野党は追加の招致要求(朝日新聞、2018年5月14日)

https://www.asahi.com/articles/ASL5C677GL5CUEHF02M.html

 安倍総理は加計学園問題が浮上した当初、国家戦略特区を利用した獣医学部新設計画について「2017年1月20日に初めて知った」と答弁をしていました。その安倍総理が、なぜ、加計学園が10数年も前から「岩盤規制」に穴を開けようとしていたことを知っているのか、矛盾しています。語るに落ちるとは、まさにこういうことを言うのでしょう。

 さらに安倍総理からは、次のような発言が飛び出しました。

 「そこであの前川前次官ですらですね、前川次官ですら、京産大はすでに出していたんですが、そのことをですね、そのことはまだ準備が十分ではないという認識の上にですね、熟度が十分でないという認識の上に、加計学園しかなかったということをおっしゃっていたわけであります」

 この答弁をさらっと一読しただけでは、いったい、何の話をしているのかさっぱりわからないかもしれませんが、前川氏はこの安倍総理の答弁が、「私の事実認識に反する」として、代理人弁護士を通じて抗議しています。

※前川喜平氏、安倍首相答弁に「私の名前使わないで」(産経新聞、2018年5月15日)

https://www.sankei.com/life/news/180515/lif1805150017-n1.html

※但馬問屋氏ツイート

https://twitter.com/wanpakutenshi/status/996334017023635456/video/1

 前川氏が発表した抗議によると、「国家戦略特区ワーキンググループが2016年10月17日に京都府・京都産業大学からのヒアリングを実施したこと及びその内容」について、「文科省はこのヒアリングに呼ばれていなかったため」、当時の前川氏は全く知らなかったといいます。

 その上で、2016年10月17日の京産大の提案内容を知らない前川氏が「加計学園の提案と京産大の提案とを比較考量することは不可能」だったとして、「加計学園と比べて『(京産大は)まだ準備が十分ではない』『熟度が十分でない』という認識を私が持っていたとする安倍首相の発言は事実に反し、極めて心外」と、きっぱりと抗議しています。

 安倍総理がこのような民間人である前川氏の名前まで持ち出して、事実無根の虚偽の答弁を続けるならば、国会での発言であっても、安倍総理が名誉毀損を問われる可能性も生じてくるでしょう。

 衆院予算委員会では他に、公明党の中野洋昌議員が、内閣府地方創生推進室の藤原豊次長(当時)が加計学園の車両を利用したかどうか質したところ、梶山弘志地方創生担当相はそれを認めた上で、「国家公務員倫理規程や旅費法との関係については現在精査中」だとしました。

 午後の参院予算委員会では、加計学園疑惑をめぐり新たな文書が出て、議場がどよめきました。

 質問に立った日本共産党の田村智子参院議員は、「今治市の提案ヒアリングをおこなった2015年6月5日の国家戦略特区ワーキンググループに加計学園関係者が出席し、発言もしていたという事実が完全に消されている」と指摘しました。

 梶山担当相はこれに対し「加計学園関係者は(会合の正式なメンバーでない)『説明補助者』として参加・発言したので、記録に残さなくていいルールになっている」と答弁。田村議員は「そのルールでは、都合の悪い箇所は消し放題になるのではないか」と追及した後、安倍総理にも質しています。

 「総理はルールに則って全て公開するという答弁を繰り返しているが、都合の悪いことはいくらでも隠せるし、消せると。あとで検証もできないと。『暗闇のルール』じゃないですか!」

 安倍総理は「(国家戦略特区ワーキンググループ)座長の八田達夫氏が定めたルールに則ってやっているのであって、加計学園だけの記録がないわけではなく、すべての説明補助者の発言は議事録には残っていないと思う。しかし、今、指摘があったので、補助者には発言をさせないというルールに改める」と述べるにとどまりました。

 安倍総理の答弁は、過去の事実を明らかにせず、今後のルールの変更でごまかそうとするものです。こんな目くらましにごまかされていてはいけません。これまでの発言について公開させるべく、さらなる追及が必要です。

 田村議員はさらに、2016年10月24日、京産大の地元・京都府の山内修一副知事が山本幸三地方創生担当相(当時)を訪ね、獣医学部新設の陳情をおこなった際の面談を記録した文書を入手したと強調しました。

 そこには、山本担当相の発言として「経過もあり、一校しか認められない。難しい状況なので、理解してほしい」と記されていました。当日同席していた京都選挙区選出の西田昌司参院議員も、これを認めています。

※公募前「2校難しい」 獣医学部新設(東京新聞、2018年5月15日)

https://dot.asahi.com/dot/2018051400096.html

※地方創生担当大臣(西田昌司オフィシャルブログ、2016年10月24日)

https://ameblo.jp/j-shoujinishida/entry-12212832991.html

 内閣府と文科省が国家戦略特区での獣医学部新設について、「一校に限る」と告示したのは2017年1月です。山本担当相はこの告示の2ヶ月以上前に、加計学園の強力なライバルとなる京都府に対して「一校しか認められない」と伝え、断念するように説得していたことになるわけです。

 安倍総理は、八田氏が2017年6月13日の記者会見で述べた「一点の曇りもない」との発言を、国会やメディアで繰り返してきましたが、国家戦略特区諮問会議は曇りがないどころか、都合の悪いものは消し、検証もさせない「暗闇のルール」に覆われていることが明らかとなりました。

■平和か戦争か!? 運命の前夜の韓国へIWJ記者を特派!十夜配信シリーズ特集・第八夜〜ムン・ジェイン政権への失望と希望!キャンドル革命で決定的役割を果たした「民主労総」キム・キョンジャ氏に聞く

 3月の韓国長期取材の成果を10回にわたって配信しております。本日お届けするのは、韓国の労働組合の連合体である全国民主労働組合総連盟(民主労総)のキム・キョンジャ氏への取材です。

 2018年3月20日、13時から14時にかけて、ソウル市内の京郷(キョンヒャン)新聞本社ビル内で、民主労総(全国民主労働組合総連盟)の副委員長であるキム・キョンジャ氏にインタビューを行いました。

 昨日配信した、チャン・オナ氏が属する「歴史問題研究所」もその一つですが、韓国では、1987年の民主化闘争を通して多くの組織や市民団体が生まれ、その活動が現在まで脈々と受け継がれています。民主的な労働運動を作るために結成された民主労総は、現在80万人の組合員を持ち16の地域本部を持つ、労働組合の連合体です。

 民主労総の傘下にある金属労組の「サンヨン自動車労働組合」では2009年、上海自動車による買収が行われた際に2000人もの労働者が大量解雇されました。全員の工場復帰を目指して、ただちに闘いが開始されましたが、いつ戻れるかわからないという不安から、これまでに28人もの自殺者が出るという深刻な事態になっています。

 しかし、「社会的な殺人」ともいうべき大量解雇に対する闘いには、多くの市民や学生が連帯しています。実際にIWJも、ピョンテク市にあるサンヨン自動車工場で、キム・ドゥクチュン支部長が行っている断食闘争への連帯集会を取材することができました。その様子は後日配信します。ぜひ、ご覧ください。
 
 キョンジャ氏によると、韓国には、社会的に人を守るシステム(福祉やインフラ)ができておらず、解雇された労働者やその家族の苦しみが放置されることが多いそうです。「解雇は社会的殺人だ」というスローガンは冗談でも誇張でもない、と強調しておられました。

 「自己責任」という言葉がすっかり定着してしまった日本とも共通する、過酷な現実があるようです。それでも韓国では、例えば2013年の鉄道労働組合の長期ストライキが、主要路線の民営化阻止を成功させるなど、労働運動の持つ社会的影響力は日本に比べてはるかに大きいようです。

 そのことは、2016年のキャンドル革命の際にも実証されました。各地方の民主労総・地域本部には、政権に対抗する人たちが集まりやすく、地方におけるパク・クネ大統領退陣を求めるデモでは、大きな役割を果たしたそうです。そして11月12日、韓国の伝説的な労働運動家であるチョン・テイル氏の追悼集会のため、「全国からソウルに上京して闘おう」と、民主労総の組合員たちが首都に集結しました。このことが引き金となって、その後、パク・クネ大統領退陣を求めるデモは、爆発的に参加者が増えたそうです。

 民主労総も決定的な役割を果たしたキャンドル革命、韓国国民の圧倒的な支持によって誕生したムン・ジェイン政権ですが、パク・クネ政権が星州(ソンジュ)に配備したミサイル防衛システムTHAADの追加配備を、住民の反対を押し切って昨年の秋に強行してしまいました。そのときは、キム・キョンジャ氏もソウルから駆けつけたのですが、大量の警察官による封鎖で、現場に近づくことはできなかったそうです。このソンジュ現地でもIWJは取材しており、その様子は後日配信しますので、ぜひご覧ください。

 キョンジャ氏は、現政権のこのような限界に対しては失望を感じながらも、労働三権を保証するための憲法にしようするなど労働を尊重する社会にするための努力、そして何より、南北対談により平和への大きな流れを作り出したことは大きく評価できると語りました。

 韓国の様々な問題を取材しに来たIWJへの感謝も述べられた、キム・キョンジャ氏取材の模様は、ぜひ本日の配信でご覧ください。

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【IWJ韓国取材 8・録画配信・Ch7】18:00~「ムン・ジェイン政権への失望と希望!キャンドル革命で決定的役割を果たした『民主労総』キム・キョンジャ氏に聞く」
視聴URL: https://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7
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■<ご報告>5月のご寄付・カンパの金額は11日までで200万5276円です! ご支援くださっている皆様のご厚意に心から感謝申し上げます! 第8期も残り2ヶ月半、IWJに一層のご支援をお願いします!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。5月上旬のご寄付・カンパのご報告をさせていただきます。

 5月11日までのご寄付・カンパの金額は、48件、200万5276円でした。日頃の私たちIWJの呼びかけに答えてくださっている皆様、本当にありがとうございます! 皆様のご厚意に心から感謝申し上げて、IWJの活動費として大切に運用させていただきます。

 IWJの第8期も7月の決算月まで残り3ヶ月を切りました。IWJが現在の活動を続けていく上で1ヶ月に必要なご寄付・カンパの金額は500万円ですが、4月も目標額の56パーセントにとどまったため赤字が累積し、危険な水域に近づきつつあります。IWJが赤字で第8期を終えることのないよう、どうか皆様のより一層のご支援をよろしくお願いいたします!

 現在、岩上さんは橋下徹元大阪府知事からの「スラップ訴訟」で損害賠償請求の民事訴訟を起こされており、4月19日に大阪地裁で行われた第一回口頭弁論までにかかった初期費用だけで100万円を超えてしまいました。

 第二回口頭弁論は6月21日木曜日の午前11時から、大阪地裁第1010法廷で開かれる予定です。大阪までの交通費、宿泊費、そして弁護団の6名の弁護士へ弁護をお願いする経費や報酬など、裁判にかかる費用はこれからもかさんでいくと思われます。

 この裁判には、ネットにおける言論の自由の問題と、権力や財力をもつ者が裁判所という公的な機関をスラップ訴訟の乱発によって疲弊させてしまうという、公益性にかかわる重大な問題がかかっています。「橋下徹と岩上安身のモメ事」といった個人的な次元の話にとどまるものではなく、今後私たち市民一人ひとりの発言の自由にかかわってくるものです。ぜひご注目いただきたく思います。そして、皆様からのさらなるご支援をお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

※ネットにおける言論の自由を守る! 岩上安身が橋下徹氏からのSLAPP訴訟に応訴で立ち向かう!

https://iwj.co.jp/wj/open/iwakamiyasumi_slapp

 また、現在IWJの事務所では、岩上さんのインタビューなどのためにスタジオとして使用している部屋の防音工事を行うことを予定しています。この工事の見積もりが62万6400円と業者から提示されました。工事期間中にインタビューを行う場合は外のスタジオなどを借りる必要もあります。

 事務所のある飯倉片町交差点は近くにロシア大使館があるため、右翼の街宣車が来るたび、インタビューを中断することが何度もありました。この防音工事は、今後もより質の高い番組をスムーズに安心してお届けするために、どうしても避けて通れない、必要なものです。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。

http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 なお、今後YouTubeLiveでの岩上さんのインタビューを少しずつ会員限定配信に切り替えていく予定です。昨日の早尾貴紀准教授インタビュー中継はフルオープンでしたが、5月17日の高橋和夫名誉教授インタビューは、5月12日の田中宇氏インタビューと同様、冒頭のみフルオープンで公開し、途中から会員限定配信に切り替える予定です。ご視聴方法はあらためてお知らせいたします。

 現在無料視聴をご利用されている非会員の方々も、この機会にぜひIWJ会員へのご登録をお願いいたします! また、会費未納等でいったん休眠会員となられている方は再開を、ぜひご検討ください!

 IWJの有料会員制度は1ヶ月1000円、支払いをまとめてお得な1年1万円の一般会員と、1ヶ月3000円、まとめてお得な年3万円からのサポート会員の2種類です。会費は、クレジットカード、銀行振込(ゆうちょ銀行を含む)でお支払いいただけます。

 IWJの活動は、会員の皆様のこの会費によって支えられています。詳細は下記URLより御確認ください。

※IWJ会員のご案内はこちらにあります。ぜひご検討ください。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■IWJでは現在、テキスト班、動画班、事務・ハドル班等のスタッフを緊急大募集中!

 現在、IWJでは、テキスト班、動画班、事務・ハドル班等のスタッフを緊急大募集しています!

<事務・ハドル班>
 「ハドル」とは、アメフト用語でいう「作戦会議」で、IWJのスケジューリングの基礎骨格を形作る、とても重要な仕事です。情報収集にアンテナを立てて、その時々に伝えるべきことを選び出し、中継スタッフと連携して、動画を視聴者の元へ配信します。どこへ行って何を映すかテーマを選び出し、そのとき最も適切なスタッフを現場に向かわせることは非常に重要な役割です。

 また、翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊ガイドでの番組表へ反映させています。IWJのコンテンツ構成の要ともなる部署です。なお、この「翌日の中継・配信予定」は日に何度も協議を重ね、夕方から夜に確定することがほとんどのため、9時~17時という一般的なオフィスワークとは時間帯が異なってきます。

 逆に事務班は朝早目の出勤となります。電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのスケジュールを把握した上でインタビューのアポ取り、講演や出張、各種イベントなどのスケジュール調整などをおこなうため、人物重視の採用です。ご応募の資格は第一に穏やかな性格で、明るく協調性のある方。第二に対外的な交渉をトラブルなくできるコミュニケーション能力の高い方、そして第三にPCスキルがある方です。

 なお、「ハドル」、「事務」に限らず、総務、庶務、会員管理事務等なんでも、またはいずれかに興味のある方を広く募集します。

 なお、報酬については時給1100円からのスタートとなります。能力と実績によって順次昇給していきます。

 同時にウェブ動画班とテキスト班へのご応募もお待ちしています。

<ウェブ動画班>
 動画・ウェブ班では、動画の機材や技術、PC、撮影、編集に関して知識やスキルがある方、またウェブサイトの見せ方やリニューアルにアイデアやスキルのある方を募集しています。これらのいずれかに何か得意分野がある方なら、どなたでもご応募いただけます。素直に学ぶ気持ちのある方を歓迎します。

 また、全国各地でIWJの活動を支えていただける中継市民の方も募集します!

 さらに、ご自分が撮影された動画の投稿も随時受け付けています。ぜひ、ご応募ください。

<テキスト班>
 テキスト班ではエディター、現場に出る記者、ライターを募集しています。特に夜遅い時間帯まで勤務可能な方は待遇面でも優遇します。夜遅くまでの勤務となった際は、社用車での帰宅もできます。また、現場に出て取材をしたり、インタビューのゲストの方の送迎で社用車を使うこともあります。こうしたときのために、運転免許を持っていることが望ましいです(必須ではありません)。

 エディター、現場に出る記者、ライターのすべてをこなせる方はもちろん大歓迎ですが、このうちどれか一つの役割ならできそう! という方も歓迎します! また、遠方にお住まいの方で中継市民として記者をしたい方も募集しています。

 また、在宅のサマリーライターから、独自ネタで企画を持ち込み、寄稿したいという現役プロのジャーナリストやライターの方まで、投稿も随時受け付けています。

 投稿していただいた動画や原稿にももちろん報酬をお支払いいたします。

 また、IWJでは記者やカメラマンであっても裁量労働制ではなく、タイムカードで労働時間をきちんと記録し、残業代も支払い、夜10時以降は深夜割り増しもきちんとつけています。サービス残業を強いることなどもありません。上限はありますが交通費もお支払いし、社会保険も完備しています。IWJがスタッフ募集を続けているのは、週休2日制で、スタッフは必ず定休を取るため、みんなでローテーションで仕事をつないでいくこととなり、どうしてもある程度の人数が必要だからなのです。

 他の仕事と兼業したい、あくまで独立業者として関わりたい等のリクエストにも柔軟に応じて、パートタイム、兼業、業務委託、外注などの働き方もあります。お迷いの方も、ぜひご応募ください!

 ご応募は、以下のフォームからお願いいたします! 皆様のお知り合いで、ネットメディアの仕事に強い興味をお持ちの方などもおられましたら、ぜひお声をかけていただければと存じます。

※【IWJレギュラースタッフ募集フォーム】

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbeeE8cGfuFucSge58KaR0vRQF5-uYoc52DeRCENG4u3_1mg/viewform

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◆中継番組表◆

**2018.5.16 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見」
視聴URL: https://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3

 原子力規制委員会 更田豊志委員長による記者会見を中継します。
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【IWJ韓国取材 8・録画配信・Ch7】18:00~「ムン・ジェイン政権への失望と希望!キャンドル革命で決定的役割を果たした『民主労総』キム・キョンジャ氏に聞く」
視聴URL: https://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7

 3月20日に、ソウル市 民主労総オフィスで収録した韓国取材の模様を録画配信します。
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【Ch4】19:30~「#FREEUSHIKU 渋谷緊急アピール&署名」
視聴URL: https://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

 渋谷ハチ公前でおこなわれる、東日本入国管理局の長期収容問題に対する街頭アピールを中継します。
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【タイムリー再配信 160・IWJ_Youtube Live】20:00~「ガザ封鎖と民族浄化 『パレスチナ人は芝のように刈られる』〜岩上安身による岡真理・京都大教授インタビュー(前半)」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2014年7月に収録した、岩上安身による岡真理・京都大教授インタビューを、冒頭30分間のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/157429

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◆中継番組表◆

**2018.5.17 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_Youtube Live】13:30~「国際政治学者・元放送大学教授 高橋和夫氏インタビュー」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 岩上安身による国際政治学者・元放送大学教授 高橋和夫氏インタビューを、冒頭のみフルオープン中継、その後は会員限定で中継します。
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【Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2

 東京電力による記者会見を中継します。
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【Ch6】18:30~「『白金猿(はっきんさる)』出版記念シンポジウム 白井聡・金平茂紀・猿田佐世『ポスト安倍政権の対抗軸』」
視聴URL: https://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6

 「かもがわ出版」主催、「新外交イニシアティブ(ND)」後援によるシンポジウムを中継します。
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【ツイキャス・エリアCh1・大阪】18:30~「5.17 大阪『都構想』否決3周年企画・学習講演会:大阪『都構想』で大阪市をなくさないで!」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach1

 講師に東京都大田区議の奈須りえ氏を迎えて開催される学習講演会を中継します。
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【タイムリー再配信 161・IWJ_Youtube Live】20:00~「ガザ封鎖と民族浄化 『パレスチナ人は芝のように刈られる』〜岩上安身による岡真理・京都大教授インタビュー(後半)」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2014年7月に収録した、岩上安身による岡真理・京都大教授インタビューを、冒頭30分間のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。
[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/157429

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◆中継番組表◆

これ以降の予定で決定しているものは、以下のカレンダーよりご覧いただけます。あわせてご確認ください。

→「配信カレンダー」 https://iwj.co.jp/channels/main/calendar.html
(あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。)

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

原子力規制委員会・元委員の島崎邦彦氏が証言「『長期評価』にもとづいて対策をとっていれば原発事故は起きなかった」中央防災会議などから圧力あった!?~福島原発刑事訴訟・第11回公判後の記者会見と報告会

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420342

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 それでは本日も一日、どうぞよろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、松本聰、川上正晃、上杉英世、段田亜由美)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/