【IWJブックレビュー】複眼的に考察する安保政策 柳澤協二・半田滋・屋良朝博共著『改憲と国防 混迷する安全保障のゆくえ』(旬報社)

 IWJではお馴染み、元内閣官房副長官補の柳澤協二氏が共著者に名を連ねる新刊『改憲と国防~混迷する安全保障のゆくえ』を、ご恵贈いただきました。

 憲法改正、集団的自衛権の行使容認、国防軍の創設を推進する安倍政権の外交・安全保障政策について、柳澤氏、東京新聞編集委員の半田滋氏、元沖縄タイムスの記者で現在はフリージャーナリストの屋良朝博氏による鼎談を収録。

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【IWJブックレビュー】直木賞作家がたどる知られざる東北の歴史 高橋克彦著『東北・蝦夷の魂』(現代書館)

 『緋い記憶』で第106回直木賞を受賞した作家の高橋克彦氏の新著『東北・蝦夷の魂』を、ご恵贈いただきました。

 阿弖流為、安倍貞任、藤原泰衡、九戸政実、奥羽越列藩同盟など、中央政権に蹂躙され続けてきた東北、蝦夷の歴史を、岩手県釜石市出身の著者が綴っています。

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【IWJブックレビュー】改革派元官僚が明かす、「あきらめない」秘訣 古賀茂明著『信念をつらぬく』(幻冬舎新書)

 元経産官僚の古賀茂明氏の新著『信念をつらぬく』を、ご恵贈いただきました。

 古賀氏は大阪府市統合本部特別顧問を務め、大阪府エネルギー戦略会議では橋下徹大阪市長と関西電力大飯原発再稼動をめぐり、白熱の議論を繰り広げるなど「改革派官僚」として知られています。

 古賀氏の半生がコンパクトにまとめられた一冊。時の権力者とどう闘うのか。その原動力とは何か。古賀氏の信念と哲学が、読みやすい軽快なタッチで綴られています。(2013/06/26発行【IWJウィークリー第8号】より転載)

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【IWJブックレビュー】最愛の母との日々をつづった自叙伝 町亞聖著『十年介護』 (小学館文庫)

 TOKYO・MX「ニッポン・ダンディ」に出演中の岩上安身の共演者である、フリーアナウンサーの町亞聖さんご本人から、著書『十年介護』をご恵贈いただきました。

 町さんは高校3年生の時から、くも膜下出血で倒れたお母様の介護を続けてこられました。本書では、介護を続けながら、学業と仕事に奮闘してこられた町さんの半生が綴られています。(2013/06/26発行【IWJウィークリー第8号】より転載)

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【IWJブックレビュー】郷土史家が丹念に掘り起こす閉ざされた史実 水谷英志著『薩摩義士という軛 宝暦治水顕彰運動の虚実』(ブイツーソリューション)

 郷土史家(歴史社会学)である著者の水谷英志(みずたに・ひでし)氏より、新著『薩摩義士という軛 宝暦治水顕彰運動の虚実』をご恵贈いただきました。

 「宝暦治水(ほうれきちすい)」とは、1754(宝暦四)年から1755(宝暦五)年にかけ木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)流域で行われた治水工事であり、江戸幕府の命で工事を担当した薩摩藩は、四十万両にわたる多額の経費と、千人近い藩関係者を派遣し、80人を超える犠牲者を出したとされています。

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【IWJブックレビュー】実践者が説く、仕事中心思考からの脱却術 日野瑛太郎著『脱社畜の働き方~会社に人生を支配されない34の思考法』 (技術評論社)

 著者の日野瑛太郎様から『脱社畜の働き方~会社に人生を支配されない34の思考法』をご恵贈いただきました。

 第1章『日本の職場は理不尽なことばかり』、第2章『社畜にならないための考え方』のあたりは日本に蔓延する、長時間労働を美徳とする考え方や有給取得をめぐる問題に関して非常に真っ当な指摘が続きます。

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【IWJブックレビュー】13人の論客が分析する日米関係の実相 孫崎享・木村朗編『終わらない<占領>~対米自立と日米安保見直しを提言する!』(法律文化社)

 鹿児島大学教授の木村朗様から『終わらない<占領>~対米自立と日米安保見直しを提言する!』をご恵贈いただきました。

 14章の小論からなる本書は、戦後史の実相、政権交代と普天間基地問題の返還、米軍再編と在日米軍基地から見える本質、東アジア領土問題の真相など、多岐にわたるテーマを深く追求した一冊です。

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