<福島第一原発汚染水問題・徹底分析特集!> 特集4. 漏れ続ける汚染水 実害と風評被害に揺れる地元漁業者の嘆き( IWJウィークリー15号より) 2013.9.2

記事公開日:2013.9.2 テキスト

タンクの高濃度汚染水は、海へ「ダダ漏れ」だったのか!?

 今回、流出事故を起こしたタンクは、海から約500m離れていることを理由に、東電は、タンク汚染水の海洋流出について、「可能性は低い」としながらも、「否定はできない」と説明している。

 だが、後になって、付近の排水溝に、H4エリアから水が流れた形跡が見つかっており、排水口からは毎時6mSvもの線量が確認された地点も見つかった。排水溝は海に直結していることから、タンクの汚染水が海に流れ出た可能性は少なくない。


<福島第一原発汚染水問題・徹底分析特集!> 特集3. むしろ、これで漏洩しないわけがない「役立たずのストッパー」( IWJウィークリー15号より) 2013.9.2

記事公開日:2013.9.2 テキスト

ストッパーとして機能しえない24時間365日開きっぱなしの排水弁

 不可解なことは、パトロール体制だけではない。

漏洩が発覚したタンクは、26基の貯水タンクが集まる「H4」と呼ばれるエリアにある。漏水に備え、タンク下は各エリアごとにコンクリートで舗装されており、ぐるりと堰(せき)で囲まれている。


<福島第一原発汚染水問題・徹底分析特集!> 特集2.「アウトレット」のタンク2人でパトロールに走り回る東電( IWJウィークリー15号より) 2013.9.2

記事公開日:2013.9.2 テキスト

「いわく付き」の漏洩タンク

 汚染水を漏らしたタンクは、いわば「アウトレット」だったことも発覚した。

「アウトレット」とは、どういうことか。

 汚染水が漏れた当のタンクは、導入当初、現在の「H4」エリアではなく、「H1」エリアに設置されていた。しかし、タンク設置後の水張り試験の際、「H1」エリアはタンクの重さに耐えかね、地盤沈下を起こしてしまった。そのため東電は、そのタンクをいったん解体し、「H4」エリアへ運んで再度組み立てたという。


<福島第一原発汚染水問題・徹底分析特集!> 特集1. タンク漏洩事故を検証!~高濃度汚染水漏洩は「必然」だった!( IWJウィークリー15号より) 2013.9.2

記事公開日:2013.9.2 テキスト

1リットルあたり8000万ベクレル×300トン=24兆ベクレルの汚染水漏れ

 福島第一原発は、新たに「レベル3」の事故を迎えた。

 「福島第一原発の事故は、収束どころか、事態はどんどんと悪化し、人類未踏の領野へと踏み込みつつある。これからも、さまざまな想定外の出来事が起こり続けることは覚悟しなくてはならない」――。


【IWJウィークリー15号】(ePub版・PDF版を発行しました) 2013.8.31

記事公開日:2013.8.31 テキスト独自

※ サポート会員の方は、IWJウィークリー15号【PDF版・全72ページ】がご覧になれます。

 緊迫するシリア情勢、深刻の度合いを深める汚染水問題、福島では、新たに 16 人の子どもに甲状腺癌やその疑いが発覚――。

 岩上安身と IWJ 記者が走り回って取材し、独自にまとめた渾身レポートをお届けします!


「8.15」終戦の日、靖国参拝取材ルポルタージュ / 靖国神社キーワード集 ( IWJウィークリー第14号より) 2013.8.21

記事公開日:2013.8.26 テキスト動画

┏━もくじ━━━━━━━━━━━━━━━━
・終戦の日、靖国参拝取材ルポルタージュ
・靖国神社キーワード集
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

終戦の日、靖国参拝取材ルポルタージュ

 僕が終戦記念日に靖国神社を参拝するようになってから、今年でちょうど10年目になる。

 始めて靖国神社に参拝した18歳当時、靖国神社とは何か、ちゃんと理解していなかった。A級戦犯も祀られていることくらいはわかっていたが、ただ「戦争で亡くなった方々に手を合わせに行きたい」と思い、参拝した。


(続報)外資が狙う日本の水道事業 ~マスコミが一切報じない我が愛すべき「麻生さん」の「水道民営化」発言(<IWJの視点>佐々木隼也の斥候の眼 IWJウィークリー14号より) 2013.8.22

記事公開日:2013.8.22 テキスト

特集 TPP問題

 前号でカムアウトした通り、僕は麻生太郎氏の隠れファンの一人である。

 隠れ麻生ファンなら、忘れてはならないことがある。それは、麻生副総理の「失言・暴言」の部分に一喜一憂するのではなく、その文脈全体を捉えた「真意」を汲み取ることだ。しかし、それが結果としてより大きな落胆につながることもある。麻生副総理の「水道民営化」発言の件である。


海に流れ続ける汚染水~国家の無関心が招いた国家危機(<IWJの視点>原佑介式コブラツイスト IWJウィークリー14号より)

記事公開日:2013.8.22 テキスト動画

 「福島第一原発から1日300トンの汚染水が海洋流出している」――。

 経産省はこの衝撃的な試算を、8月7日、初めて公表した。

 資源エネルギー庁の推計によると、山側から1日あたり約1000トンの地下水が1~4号機周辺に流れ込み、そのうち400トンが、建屋のひび割れ部分から中に入っている。残り600トンは海に流れ、このうち300トンは建屋の地下とつながるトレンチなどに溜まっている高濃度汚染水と混ざって海に流出しているという。


【IWJウィークリー14号】(ePub版・PDF版を発行しました) 2013.8.20

記事公開日:2013.8.20 テキスト独自

※ サポート会員の方は、IWJウィークリー14号【PDF版・全156ページ】がご覧になれます。


孤軍奮闘する泉田裕彦新潟県知事の訴え~報じられない柏崎刈羽原発フィルターベント設備の落とし穴(<IWJの視点>安斎さや香のチェリー・ボム: IWJウィークリー13号より) 2013.8.13

記事公開日:2013.8.13 テキスト

 「話が噛み合わないんだったら、どうぞお引き取りください」

 新潟県の泉田裕彦知事が、しびれを切らしたように、啖呵を切った。

 2013年7月5日(金)、東京電力の廣瀬直己社長が新潟県庁を訪れ、泉田裕彦知事と面会した際の一場面である。


祖父から教えられた「ヤスクニ」と長州藩中心に形成された「靖国」とのはざまで(<IWJの視点>平山茂樹の「ニュース下から目線」:IWJウィークリー13号より) 2013.8.13

記事公開日:2013.8.13 テキスト

また、この季節がやってきた

 夏になると、ニュースが、こぞって取り上げる問題がある。

 政治家の、靖国神社参拝をめぐる去就である。

 第二次安倍政権では、これまで、麻生太郎副総理、古屋圭司拉致問題担当相、新藤義孝総務相、根本匠復興相、稲田朋美行革相、下村博文文科相の6人が、政権発足後、参拝を行った。このなかで、稲田行革相が、2013年8月15日にあらためて参拝する意向を表明している。


スーパー害虫出現! 遺伝子組み換え作物に自然からの報復~すでに世界一の輸入国ニッポンはTPP参加後どうなるのか!?(<IWJの視点>ぎぎまきの「ハニー・フラッシュ」:IWJウィークリー13号より) 2013.8.13

記事公開日:2013.8.13 テキスト

特集 TPP問題

日本は世界第1位のトウモロコシ輸入国

 日本は世界最大のトウモロコシ輸入国だと聞いて驚いた。

 日本人が一年間に食すトウモロコシの量など、たかが知れていると私は思ってきた。せいぜい、スープやサラダに彩りとして添えられている数粒のコーンか、夏場に食べる1、2本程度のゆでトウモロコシか焼きトウモロコシくらいだろう。

 いつ、誰が、どこで、世界第1位の輸入国になるほどのトウモロコシを消費しているのだろうか。


オスプレイ配備の矢先の米軍ヘリ墜落事故~トモダチ作戦part2は願い下げ(<IWJの視点>原佑介式延髄斬り:IWJウィークリー13号より) 2013.8.13

記事公開日:2013.8.13 テキスト

 落下地点は、民家までわずか2キロの地点だった。

 今月、2013年8月5日午後4時頃、米海兵隊基地キャンプ・ハンセン敷地内の山林に、米空軍の救難ヘリコプターHH60が墜落した。乗員は4名で、3人が重傷、1人の死亡が確認された。参院選が自民党の圧勝に終わり、待ってましたとばかりに岩国基地から沖縄へオスプレイを運び入れようとした矢先の事故である。この日はまさに、オスプレイが普天間飛行場へ追加配備される手はずになっていたが、墜落事故を受けた米海兵隊は、配備延期を決定した。


「世界の潮流は原発推進だ」という細田博之・自民党幹事長代行発言を徹底検証(<IWJの視点>野村佳男の「イッツ・ア・スモール・ワールド」:IWJウィークリー13号より) 2017.8.12

記事公開日:2013.8.12 テキスト

 参議院選挙の余韻も醒めやらぬ7月22日、自民党の細田博之幹事長代行は、BSフジの番組で、こうまくしたてた。

・朝日新聞 2013年07月23日「世界の潮流は原発推進」自民・細田氏(リンク切れ)

 自民党は参院選の公約に「原発再稼働」をかかげ、安倍総理が自ら中東やインドへの原発輸出のトップセールスを行うなど、原発推進一辺倒であることは明らかである。参院選での自民圧勝という結果を受けて、もはや誰に遠慮する必要もなく、原発再稼動にアクセルを踏み込む腹なのだろう。


「日本のすべての水道を民営化します」 ~マスコミが一切報じない我が愛すべき「麻生さん」の超弩級問題発言 (<IWJの視点>佐々木隼也の「斥候の眼」: IWJウィークリー13号より) 2013.8.12

記事公開日:2013.8.12 テキスト

特集 TPP問題

 僕は残念でならない。麻生太郎副総理の発言の件である。

 正直にカムアウトする。僕は隠れ麻生ファンの一人である。僕がなぜ麻生ファンとなったのか、ということは稿を改めて書くとして、ここは親愛と敬意の念を込めて、「麻生副総理」ではなく、「麻生さん」と呼ばせていただきたい。

 麻生さんの「問題発言」は、これまで何度も物議を醸し、「失言・暴言」として、そのたびごとにマスコミを騒がし、波紋を呼んできた。僕はそのたびに、「誤報であってくれ」と、心の中で願い、祈り、そして時に事実であることを確信しては、その都度消沈してきた。その「失言・暴言」リストを丁寧に作成していけば、このコラムのスペースすべてがすぐに埋まってしまうだろう。


【IWJウィークリー13号】 2013.8.9

記事公開日:2013.8.9 テキスト独自

1995年4月号「宝島30」に掲載の岩上安身「無邪気なホロコースト・リビジョニスト」を特別掲載!

※ サポート会員の方は、IWJウィークリー13号【PDF版・全86ページ】の全編記事がご覧いただけます。ぜひサポート会員に登録してご覧ください。
こちらから⇒ https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php


参院選の喧騒の裏で秘密裏に盛り込まれた「敵基地攻撃論」 ~参院選2013各争点の総括と今後の見通し(IWJウィークリー12号より抜粋) 2013.8.5

記事公開日:2013.8.5 テキスト

 「敵基地攻撃は自衛権発動の三要件を満たし、他に手段がないと認められる限りにおいて憲法上認められるものである」――。

 これは、7月9日に政府が発表した「2013年度版防衛白書」に記載された一文である。


【参院選2013各争点の総括と今後の見通し】使い古された「原発なければ江戸時代」のウソ(IWJウィークリー12号より) 2013.8.5

記事公開日:2013.8.5 テキスト

 「やっぱり経済との問題もある。原発はあれだけの被害が出たこともある。『じゃあ原発を止めよう。その代わり、極端な話、江戸時代の暮らしに戻しましょう』なのか」

 7月22日、ミネヤ屋(日本テレビ)の司会者である宮根誠司氏がこのように発言した。先の参院選で、脱原発を訴えて当選した、山本太郎参議院議員に向けたコメントである。

 宮根氏は番組内で、こうも言っている。


【参院選2013各争点の総括と今後の見通し】アベノミクスの是非(IWJウィークリー12号より) 2017.8.5

記事公開日:2013.8.5 テキスト

 参議院選挙での自民党の圧勝という結果を受け、国内外の大手メディアは一斉に、安倍総理の経済政策「アベノミクス」が国民に広く支持されたかのように報じている。

 国会での「ねじれが解消」され(この表現自体、衆議院に対する参議院の独立性を軽んじるような表現である)、強化された政権基盤の下で、日銀の「異次元金融緩和」の継続や追加的な成長戦略によって、円安や株高傾向が今後も続くだろうと、手放しで賞賛の論調だ。


【参院選2013各争点の総括と今後の見通し】参院選にみる原発問題(IWJウィークリー12号より) 2013.8.5

記事公開日:2013.8.5 テキスト

 東電が汚染水の海洋流出を認めた。

 事故直後の2011年4月に流出して以降、汚染地下水の海洋流出を東電が認めるのは初めてのこと。深刻な事態である。

 今年5月末以降、福島第一原発付近の海水に含まれる放射性物質の濃度上昇が確認された。1号機の取水口付近の海水は、1リットルあたり2300Bqのトリチウムが検出され、1、2号機タービン建屋近くの井戸からは、1リットルあたり63万Bqにものぼるトリチウムが検出された。

 井戸と海の近さから、誰もが汚染地下水の流出の可能性を疑い、原子力規制委員会も「汚染水が地中に漏れ出し、海へ流出していることが強く疑われる」と指摘していた。にも関わらず、東電は「(海への流出を示す)データの蓄積がない」と説明し、一貫して流出に否定的な立場をとり続けてきた。

 ところが、参院選投開票日の翌22日になって、東電は突如、汚染水の海への流出を認めたのである。参院選期間中、頭を低くしてやり過ごし、政治的影響を最小限に抑えこんだのではないか。そう疑われても仕方がないタイミングでの公表である。