名大アゴラ 名古屋大学人の会 連続セミナー(第4回)「戦争する国の〈恋人たち〉―銃後教育と文学―」榊原千鶴・名大准教授(日本文学) 2016.7.23

記事公開日:2016.7.26取材地: 動画

 2016年7月23日(土)、愛知県名古屋市の名古屋大学東山キャンパスにて、自由・平和・民主主義を愛し戦争法制に反対する名古屋大学人の会の主催による名大アゴラ 名古屋大学人の会 連続セミナーの第4回、「戦争する国の〈恋人たち〉―銃後教育と文学―」が開かれ、榊原千鶴名古屋大学准教授が講師として登壇した。


【安保法制反対 特別寄稿 Vol.3】戦場の〈恋〉 ― 戦時下、若者が愛した『建礼門院右京大夫集』 ―(名古屋大学准教授(日本文学・女性教育史):榊原千鶴さん) 2015.7.14

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 第二次世界大戦終盤、高等教育機関に在籍する主に文科系の学生は、兵力不足を補うため、各校に籍を置いたまま徴兵検査を受け、入隊していきました。昭和18年(1943)10月21日には、明治神宮外苑競技場(2020年東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場の前身)において、「出陣学徒壮行会」も開かれています。

 彼ら若き兵士たち、そして、彼らを送る女性たちの間で、当時、日本のある古典文学が愛読されていました。はるか700年も前に記されたその作品に、彼らはなぜ惹かれたのでしょう。若者が「戦争する国」に生きるとはどういうことなのか。文学を手がかりに、ぜひ、想像してみてください。