【IWJ特報最新号発行!】知られざる福沢諭吉 侵略の肯定、そしてヘイトスピーチ 〜名古屋大学名誉教授・安川寿之輔氏インタビュー(ePub版を発行しました!)

記事公開日:2015.7.6
cover204-213

★有料メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」最新号を発行しました。「元祖ヘイトスピーカー」福沢諭吉が残した、数多くの拡張主義的、差別的言説を、原典にあたって取り上げ、徹底検証しています。ぜひ、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」をご購読ください!

「まぐまぐ」「ブロマガ」でご購読いただけます。(月額864円、初月無料

 「『強い日本』。それを創るのは、他の誰でもありません。私たち自身です。『一身独立して一国独立する』。私たち自身が、誰かに寄り掛かる心を捨て、それぞれの持ち場で、自ら運命を切り拓こうという意志を持たない限り、私たちの未来は開けません」――。

 これは、2013年2月28日、第183回通常国会における、安倍総理の施政方針演説の中の一節である。

 文中に登場する「一身独立して一国独立する」という文言は、福沢諭吉『学問のすゝめ』の中に登場するものである。通常この言葉は、「個人が独立することではじめて、国家は独立したものとなる」という意味に理解されている。

 一万円札の肖像画として、慶應義塾大学の創始者として、そして明治維新以降最大の「進歩派」知識人として、日本人に親しまれている福沢諭吉。そのような福沢像は、戦後、政治思想学者の丸山眞男を中心に、いわゆる「リベラル」とされる知識人達によって形作られてきた。

続きを読む

2015/05/23 「万端を差図せられた事実がある」 朝鮮国内のクーデターを実際に支援していた福沢諭吉~岩上安身による帯広畜産大学教授・杉田聡氏インタビュー第2弾

記事公開日:2015.5.26
150523_岩上安身による帯広畜産大学教授・杉田聡氏インタビュー

 「一身独立して一国独立する」――。安倍総理は2013年2月28日に行われた所信表明演説の中で、福沢諭吉の言葉を引用し、「自助自立」の重要性を強調した。

 しかし、安倍総理の言う「自助自立」とは、消費税増税によって家計を圧迫しつつ、法人税減税によって大企業を優遇し、社会保障費の削減で労働者を生きにくい状態に追い込み、外交面では集団的自衛権の行使容認によって米国への属国化を徹底させるというものだった。弱者をくじき、強者になびくという、偽りの「自助自立」である。

 こうした安倍総理の思想の起源は、どこに求められるのか。それは、安倍総理が引用した福沢諭吉に由来するのではないか。そう考えた岩上安身とIWJは、これまで、名古屋大学名誉教授の安川寿之輔氏や、帯広畜産大学教授・杉田聡氏へのインタビューを通じ、福沢諭吉が残した原典を徹底的に検証することで、その差別的・拡張主義的性格を明らかにしてきた。

続きを読む

2015/04/12 【岩上安身のツイ録】追い詰められた安倍政権がすがりつく、福沢諭吉の「文明と野蛮の戦争」

記事公開日:2015.4.13
『時事新報』の1894年8月8付け紙面に掲載されたイラスト

 今、IWJ特報のため、安川寿之輔名古屋大学名誉教授のインタビューのフルテキストに注を入れたり校正したりする作業を続けているのだが、改めて福沢諭吉の元祖ヘイトスピーチぶりに、本当にうんざりしている。日清戦争で中国人を敵視する風潮があったとはいえ、自分が発行する新聞にここまで書くか。

 福沢は自らが社主として発行し、主筆として社説を一面に連日書き、その中で、朝鮮人、台湾人、中国人を口汚く罵倒し、侵略戦争と植民地支配を煽りに煽っていた。

続きを読む

2015/03/21 【愛知】「平和への道は、加害と被害の歴史共有から」~差別と戦争責任意識を踏まえた稀有で貴重な近藤一氏の戦争体験証言~

記事公開日:2015.4.7
150321_eye【愛知】戦後70年 全戦争犠牲者追弔法要記念行事「〝戦争〟ってなに?」交流会

※4月7日テキストを追加しました!

 亡くなった戦友と、我々の残虐なやり方で亡くなった中国の方を真に弔うためには、戦争放棄の憲法通りに、日本を「本当に戦争のない国」にしなければならない――。

 3月21日(土)、真宗大谷派名古屋別院主催「戦後70年 全戦争犠牲者追弔法要記念行事『〝戦争〟ってなに?』交流会」が東別院ホール(名古屋市)で開かれ、「不戦兵士・市民の会」東海支部代表世話人で名古屋大学名誉教授の安川寿之輔氏が、「差別と戦場体験証言と福沢諭吉について」と題して講演した。

続きを読む

「天は人の下に人を造る」 元祖「ヘイトスピーカー」で元祖「新自由主義者」の福沢諭吉の実像に迫る ~岩上安身による帯広畜産大学教授・杉田聡氏インタビュー 2015.3.29

記事公開日:2015.4.2 地域: テキスト 動画 独自
150329_eye杉田聡 帯広畜産大学教授インタビュー

※4月3日テキストを追加しました!

 「天は人の上に人を造らず」――。福沢諭吉の『学問のすゝめ』に記されたこの一節は、「人間の平等を説いた」ものとして、あまりにも有名である。

 しかし、新刊『天は人の下に人を造る―「福沢諭吉神話」を超えて』(2014年12月、インパクト出版会)を発表した帯広畜産大学教授の杉田聡氏は、本書の中で、そのような平等主義者とは真逆の、差別主義者としての福沢諭吉像を提示している。

 杉田氏によれば、福沢が平等を説いたのは、あくまで中産階級に属する男性に限定してのことであって、農民や職工、さらに女性に対しては、徹底した差別主義者だったという。

続きを読む

(再掲)2014/01/04 【岩上安身のツイ録】「圧制もまた愉快なるかな」~福沢諭吉の「時事新報」論説を読む 「栄光の明治」の延長としての「暴走の昭和」、そして現代

記事公開日:2015.3.28
eyecatch_twiroku_r03

特集 戦争の代償と歴史認識

★ 3月29日午前10時より、Ch1で、IWJ代表・岩上安身が、『天は人の下に人を造る―「福沢諭吉神話」を超えて』(インパクト出版会)、『福沢諭吉朝鮮・中国・台湾論集〜国権拡張脱亜の果て』(明石書店)の著者・杉田聡氏へインタビュー!
 ➡➡➡
【Ch1はこちら】

————————————————–

★2014年1月1日から2日にかけての岩上安身の福沢諭吉に関するツイートを再掲します

 重要資料については、可能な限り、引用された部分ではなく、原典を読むべき、とはよく言われるが、本当にその通りだとつくづく思う。昨今、「時事新報」の論説等について、真筆論争の起きている福沢諭吉であるが、その論説そのものをまとめて読んでいる。

 「福沢諭吉朝鮮・中国・台湾論集〜国権拡張脱亜の果て」杉田聡編(明石書店)。福沢の「脱亜論」等は評判が悪い、と聞いて、わかったような気になり、今さら当時の論説をわざわざ読み返さなくてもいいだろう、時代制約もあったろうし、と、思ってきた人(私もその1人)。読んでみた方がいい。

続きを読む

2014/09/03 「奴隷の群衆」「牛馬豚犬」…”元祖ヘイトスピーカー”としての福沢諭吉を徹底検証~岩上安身による名古屋大学名誉教授・安川寿之輔氏インタビュー

記事公開日:2014.9.20
ws000312

特集 戦争の代償と歴史認識

 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」

 これは、よく知られているように、明治期最大の啓蒙思想家である福沢諭吉が、『学問のすすめ』の中に記した一節である。この言葉は一般に、人間はみな生まれながらにして平等であるという、「天賦人権説」を福沢が高らかに唱い上げたものであると理解されている。

 しかし、『福沢諭吉のアジア認識』『福沢諭吉と丸山眞男』『福沢諭吉の教育論と女性論』など、福沢諭吉に関する数多くの研究書を発表している名古屋大学名誉教授の安川寿之輔氏は、このような理解は福沢を過剰に「美化」したものであり、実際の福沢は、大日本帝国による朝鮮・中国に対する侵略戦争を肯定するイデオローグだったと指摘する。

 9月3日、岩上安身が安川氏にインタビューを行い、福沢が残した文献をひとつひとつ繙きながら、侵略戦争のイデオローグであり、「ヘイトスピーチ」の元祖としての福沢諭吉の実像に迫った。

続きを読む

2014/01/08 岩上安身が立教大学で講演 対外侵略を繰り返した「栄光の明治」の延長として現代の安倍政権を考える

記事公開日:2014.1.8
140108_『国際協力』の今後の展望を語ろう~日本とグローバル社会で今、何が起きているのか~ R-1

特集 戦争の代償と歴史認識

 立教大学池袋キャンパスで開かれた公開講演会「『国際協力』の今後の展望を語ろう~日本とグローバル社会で今、何が起きているのか」に、岩上安身が講師として登壇。安倍政権がつき進む軍事属国化の現状と、明治維新以降の日本の歴史を重ねあわせながら説明した。

続きを読む

2012/06/18 文化放送「夕やけ寺ちゃん活動中」

記事公開日:2012.6.19
WS000119

 2012年6月18日(月)16時30分より、東京都港区文化放送スタジオにて「夕やけ寺ちゃん活動中」の生放送が行われた。岩上は、同番組のレギュラー・コメンテーターをつとめている「今日の夕刊読み比べ」で、今おかれている民主党の内実について語った。また、岩上と共に、ゲストに京都大学大学院工学部藤井教授が加わり、大飯原発再稼動、消費増税などについて意見を訊いた。

続きを読む