明らかにされた米政府のトップシークレット?!――ブッシュ政権による愛国者法で初めて起訴、投獄され、拷問を受けた元CIA協力者 ~岩上安身によるインタビュー 第46回 ゲスト スーザン・リンダウア氏 2010.9.5

記事公開日:2010.9.5取材地: テキスト動画独自
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(IWJテキストスタッフ・関根)

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 9.11同時多発テロ直後にブッシュ政権が成立させた『愛国者法』により、初めて起訴、投獄され、不起訴で釈放されたスーザン・リンダウア氏は、1963年、アメリカ、アラスカの裕福な家庭に生まれ、はとこにブッシュ大統領の主席補佐官、アンドリュー・カード氏を持つ。

 国際政策を勉強後、ジャーナリスト、議員秘書などを務めた。CIAの無給民間協力者(アセット)として働くうち、アメリカ政府に疑義を感じ始めたリンダウア氏は、2003年、カード首席補佐官にイラク戦争中止を訴え、翌年3月に逮捕、収監。虐待や拷問を受けた。

 2010年9月5日(日)、岩上安身はリンダウア氏への独占インタビューを行った。リンダウア氏は、「アメリカ政府は、9.11同時多発テロが起こることは、すでに知っていた。オサマ・ビンラディンに会った。イラクにいるテロリストが、9.11テロを行なうという情報の刷り込みをやらされていた」など、トップシークレット級の内容を語っていった。

■ハイライト

  • 日時 2010年9月5日(日)

反戦市民運動家としてのCIAの調整役

 岩上安身は「CIAのアセットとは何で、何がきっかけでCIAに協力することになったのか」と聞いた。

 リンダウア氏は、はじめに、「岩上は、私のケースを初めて掘り下げる国際ジャーナリストだ」と称賛。

 「イラクと9.11の真実について、アメリカはウソで固めた発表をしている。自分は経済制裁に反対する活動をしていた関係で、1993年からCIAアセットになった。そこでテロ対策チームに所属、リビアやイラクと7年間ほど調整役、連絡役を務めた。テロ対策だが、工作員や軍事的なテロ対策とは仕事の内容が違う。自分は前から反戦市民運動家として名が知られていたので、伝言、調整役だ」と話し、「自分の経歴のため、リビアやイラク大使館は信用した」と答えた。

 岩上安身が続けて、「だとしたら、アメリカ政府は、あなたの立場を利用したとも言えるのでは?」と述べると、リンダウア氏はこう解説した。

 「CIAアセットの定義付けは、専門的スキルがあって、他に仕事を持ち、その専門性をCIAの仕事に活用できる人が条件。なので、自分は反経済制裁主義者として、リビア、イラク、シリア、エジプト、イエメンの調整役もやった。国連でも、大使や政府高官との連絡役を任されていた。たとえば、国連イラク大使の息子付きで調整役をやったり、イラクの中で活動するテロリストを逮捕させることの要求を伝えたり、FBIが大量破壊兵器の査察に参加できるように調整役を務めたりした」

9.11テロが起きることは知っていたアメリカ政府

 岩上安身は、「メッセンジャーとして、イラク側はどう反応したか。それで、どんな矛盾を感じたか?」と質問。

 リンダウア氏は、「アメリカ政府の一部は、9.11テロは事前に知っていたし、むしろ期待していた。2001年4月のある日、上司のリチャード・フーズ氏から電話が入った。イラク情報筋で、近々、イラクがアメリカ国内でハイジャックを起こして空爆などをする、と言う」。

 「もし、本当にイラクが策略しているなら、イラクを壊滅させるぞ。でなかったら詳しい情報を調べて教えろ、というメッセージを託された。そして、ニューヨーク在イラク大使館で、大使ではなく、上級大使館員に会って、それをもっと丁寧に言い換えて伝えた。それを上司に報告すると、とても怒り、自分が言い換えて伝えたことを激しくののしった」と、当時を振り返った。

「9.11以前にオサマ・ビンラディンに会ったことがある」

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  1. 清沢満之 より:

    2010/08/10 山崎淑子さんインタビュー
    http://iwj.co.jp/wj/open/archives/1430#comment-645164
    【特別寄稿】安倍首相の「人道支援」発言とNGOの軍事利用 ―救援者、それともCIAスパイか―(米川正子 元UNHCR職員・立教大学特任准教授)
    http://iwj.co.jp/wj/open/archives/240517

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