〈取材報告・東京医大不正入試〉昨日IWJは、東京医科大記者会見と林文科相定例記者会見を取材! IWJ記者だけが手を上げていたのに、林文科相は指名せずに「IWJ外し」! 記者クラブに加盟していないIWJに質問されるのはよほど都合が悪い!? 2018.8.7

記事公開日:2018.8.10取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

 8月7日午後、私大支援事業をめぐり文科省幹部の息子を不正合格させたとされる東京医科大学(東京都新宿区)が、医学部医学科の一般入試では、女子受験生の得点を一律に減点することで合格率を恣意的に下げていた問題で、東京医大が都内で記者会見をおこない、IWJは会見を中継した。

 会見には東京医大の行岡哲男常務理事、富澤啓介学長職務代理、鈴木翼弁護士が出席。会見の冒頭、行岡常務理事は「本学が選定を受けた私大支援事業並びに本学の入学試験において重大な不正があったことで、皆様に多大な心配と迷惑をおかけした。さらに、社会の信頼を大きく裏切ることになった。心からおわび申し上げたい」と頭を下げた。

▲写真左から鈴木翼弁護士、富澤啓介学長職務代理、行岡哲男常務理事

 行岡常務理事はまた、「女子の二次試験(小論文)で一律減点したことについては、断じてあってはならないことと思っている。これは根絶する」と断言。その上で、「過去の女子受験生についても、誠心誠意対応する」「女性差別はあってはならないこと」と語った。

 文科省の前局長の息子を不正に合格させていた件では、「大学が学生の地位を剥奪するのはふさわしくない」として、「教授会で慎重に検討」すると述べた。

 また、問題を調査するにあたって第三者委員会を設置すると表明しているが、「人選について具体的な検討を進めたい」と述べるにとどまった。

 東京医大の記者会見に先立つ8月7日午前11時には、文科省で、林芳正文科相の定例記者会見があった。「このあと予定がある」との理由で、会見はわずか5分あまり。4件の質問を受けただけで退室した。

 IWJ記者は、あらかじめ男女別に募集定員が決められている都立高校などの入試では、女子のほうに成績優秀者が多いため、男子合格者よりも高得点を取った女子受験生が不合格になるという現象が起きている点を、林文科相に質そうと考えていたが、IWJ記者のみが手を上げている状況でもクラブ加盟社の手が上がるまで待ち、クラブの記者のみを指名した。

▲林芳正文科相

 明らかな「IWJ外し」。記者クラブに加盟していないIWJに質問されるのは、よほど都合が悪かったようだ。

■全編動画

  • 出席者:行岡哲男氏(東京医科大学 常務理事)、宮澤啓介氏(東京医科大学 学長職務代理)、鈴木翼氏(田辺総合法律事務所 弁護士)
  • 日時 2018年8月7日(火)17:00~
  • 場所 ハイアット リージェンシー東京(東京都新宿区)
  • 主催 学校法人東京医科大学

■全編動画

  • 日時 2018年8月7日(火) 10:50頃~
  • 場所 文部科学省(東京都千代田区)

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です