長浜博行 環境・原発事故担当大臣 定例会見 2012.11.2

記事公開日:2012.11.2取材地: テキスト動画
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(IWJ・安斎さや香)

 2012年11月2日(金)、東京都千代田区の環境省(中央合同庁舎第5号館)で、長浜博行環境・原発事故担当大臣の定例会見が行われた。大臣からの報告はなく、エネルギー基本計画や原子力規制委員会の人事等に関する質疑応答が行われた。

■全編動画

  • 日時 2012年11月2日(金)
  • 場所 環境省(東京都千代田区)

 まず、エネルギー基本計画について、「原子力依存度が、年末までに策定する温暖化対策の計画へ、どのように影響するか。現状、どの程度の段階にあり、どこで決定していくことなのか」という質問があった。長浜大臣は「トータル的に言えば、国家戦略担当大臣がエネルギー関係の問題を統括しており、環境大臣、経産大臣、地球温暖化が絡めば外務大臣等が入ってくるだろう」と述べた。

 温暖化計画については、環境省の担当部門であることから、「粛々と作業を進めている」とし、「各省庁に地球温暖化に関する問題、特に温暖化計画に関する問題について意見をうかがっており、今後それを取りまとめていく」との方針を示した。最終的にそれをどう判断するかは、エネルギー部門との兼ね合いもあるため、「関係各大臣との協議が必要である」とした。

 続いて指定廃棄物最終処分場の件について、「場所の選定等の方針が固まっているのか」という質問には、「宮城県からの要望書を確認し、園田副大臣からの報告も受けており、宮城県知事とも協議を進めている最中である」とした。「宮城県からは、最終処分場設置の合意が県内で図られていることを前提に、という要望をもらっている。環境省として、その要望に対する考え方や、処分場の選考手順、安全性についての説明をしていきたい」と回答した。

 また、原子力規制委員会の人事が、国会の同意を得ていないことについて、「環境大臣としては、国会で承認することの重要性を認識している。同時に、原子力を規制し、安全性を担保する規制委員会が空席になることは避けなければならない。苦渋の選択であった」との考えを示した。

 また、福島第一原発の作業員が記者会見を行ない、「過度の被曝をさせられた」と訴えたことへのコメントを求められると、「作業員の作業環境、それに伴う健康管理、安全の問題は、厳重にチェックしていかなければならない」との認識を示し、報じられた内容についても、詳細に調査をしていくと述べた。

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