岡田克也 副総理 定例記者会見 2012.10.9

記事公開日:2012.10.9取材地: テキスト動画
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(IWJ・平山茂樹)

 2012年10月9日(火)、合同庁舎4号館108会議室で、岡田克也副総理の定例会見が行われた。副総理はまず、「福島第一原発事故は幸運だった」と発言したと報道された件に関し、釈明を行った。IWJからは、復興予算が高速増殖炉もんじゅに使用されている件に関して、行政刷新会議はどのように対応するのか、という点を質問した。

■全編動画

  • 日時 2012年10月9日(火)
  • 場所 合同庁舎4号館(東京都千代田区)

 岡田副総理は冒頭、東京電力福島第一原発事故について「幸運だった」と発言したと報道されたことに触れ、「最悪の事態に至らなかったという意味で運が良かった、という意味だ」とし、発言の断片を切り取った報道がされたことに戸惑いを覚えていると述べた。また、自民党の「ある大物議員」の後任にその子息が選出されたことに言及。「自民党はマニフェストに世襲禁止をうたっていたはずだ。マニフェスト違反はしてはいけない。安倍総裁の説明を求めたい」と述べ、自民党をけん制した。

 また、経団連の米倉弘昌会長が自民党の安倍晋三総裁との政策対話で政府の「原発ゼロ方針」を批判したことについて、「我々は原発に依存しない社会を作るという考え方で、米倉会長とはある意味では相いれない。あれだけの事故を経験してなお『原発が必要』というのは、私の感覚とは違う」と反論した。

 IWJからは、岡田副総理が担当している行政改革刷新会議について質問。無駄遣いが指摘されている復興予算が、こともあろうに、高速増殖炉もんじゅの事業に充てられている。もんじゅを所管する文部科学省の田中眞紀子大臣は、就任会見で、もんじゅの維持を表明した。行政刷新会議が復興予算の無駄を削減するのなら、田中文科相との間で閣内不一致が生じるのではないか、と問うた。副総理は「震災復興の予算として位置づけることが適切かどうか判断する必要がある。適切でなければ一般会計に計上する」と述べ、田中文科相との認識の違いに関しては触れなかった。

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