小池都知事「引き続き東京大改革を小池百合子にさらに前に一歩進めろと決断をしていただいた結果だと思っています」――衆議院東京10区補選、若狭勝候補当選 投票率34.85%、史上最低更新!小池劇場に10区都民、踊らず! 2016.10.23

記事公開日:2016.11.2取材地: テキスト動画
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(取材・文:青木浩文、記事構成:岩上安身)

 2016年10月23日、衆議院東京10区補選の投開票が行われ、20時の時報とともにNHKは、自民党公認候補である若狭勝氏の当選確実を報じた。

 当確の報を受け、小池百合子都知事はマイクを握り、「地域の皆さまがたが、引き続き東京大改革を小池百合子にさらに前に一歩進めろと、そして、地域のことは若狭さんに任せようと、そういう決断をしていただいた結果だと思っています」などと、語った。

▲(左から)小池百合子都知事、若狭勝氏

▲(左から)小池百合子都知事、若狭勝氏

 マスメディア、特にテレビの情報番組、ワイドショーは、連日各局とも「築地市場の豊洲問題」だけを取り上げ、その「主役」として小池知事を位置づける。マスメディア全体が、オーケストラのコーラスを担当し、その中央で小池氏が歌い、踊る「小池劇場」が、これでもか、これでもかと続く。

 そんな異常な状況の中で行なわれた東京10区補選。都知事選で小池氏を推し、今回は小池氏に推される立場の若狭勝候補の圧勝は、あらかじめ予想されていたものだった。実際、街宣の様子を取材していると、サポーターのおばさまたちが、熱狂的な応援を繰り広げる。若狭氏に、というより、小池氏に風が吹いていると実感させられたものだが、しかしフタをあけてみると、史上最低の投票率。

 東京都選挙管理委員会によれば、投票率は34.85%で(男33.98%、女35.71%)で、これまでで最も低かった2014年12月の衆議院選挙の53.56%から、さらに18.71ポイント下回った。

 東京10区の有権者たちは、野党共闘の候補ともいえない、中途半端な鈴木ようすけ候補にも失望し、同時に、小池・若狭コンビにも案外にシラケていたことがわかる。

 テレビでの空騒ぎにだまされてはいけない。サイレント・マジョリティーといわれる多くのモノ言わぬ有権者たちは、「小池劇場」の空虚さをすでに見透かしているのかもしれない。

■ハイライト

  • タイトル 東京10区補選 自由民主党公認候補 若狭勝氏 開票中の事務所の模様
  • 日時 2016年10月23日(日)20:00〜
  • 場所 若狭勝事務所(豊島区)

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