建屋まわりのフェイシングはあまり手がついていないと曖昧に答える東電~東京電力定例会見 2016.2.1

記事公開日:2016.2.1 テキスト動画
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 降雨の地下浸透を抑制するフェイシングは、5、6号機や汚染水タンクのあるOP35mエリアは2015年度内に完了する見込みだが、護岸や建屋周りはまだ手がついていないと曖昧に答え、具体的な進捗状況をまったく公表しなくなった。

記事目次

  • 建屋まわりのフェイシングはあまり手がついていないと曖昧に答える東電

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建屋まわりのフェイシングはあまり手がついていないと曖昧に答える東電

 原子炉建屋周辺のOP4mエリアや護岸エリアのフェーシング進捗について、東京電力はあまり手がつけられていないと曖昧に答え、具体的な数値で進捗を発表していない。

 福島第一原子力発電所構内のフォールアウト汚染や土砂が、降雨により地下に浸透したり流出するのを防ぐため、未舗装の路面や法面にモルタルを吹付ける”フェーシング”を行っている。これは、汚染地下水の増加を抑制し、建屋地下滞留水の増加を抑える効果も期待される。

 5,6号機周辺や汚染水貯留タンクを設置したOP35mエリアの進捗は、2015年12月現在約89%を終えている。2015年度末、即ち2016年3月には100%完了を目指している。これは先週1月28日の中長期ロードマップの会見資料でも言及している。

 ところが、陸側遮水壁の完成を目前に向かえ、建屋地下への流入に直接関係する建屋周辺、OP4m付近のフェーシングは進んでいない。

 線量が依然として高いままだということもある。それ以外にも、護岸付近にはまだ瓦礫が残っている部分がある。建屋周辺はサブドレンや遮水壁工事のため、フェーシングできなかったということもある。

 それらの結果、現状、どの程度フェーシングが進んでいるのだろうか。

 東京電力は「あまり手がついていない」と答えるにとどまり、具体的な数値で示すことはなかった。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2016年2月1日

2016年1月31日

2016年1月30日

2016年1月29日

プレスリリース

2016年2月1日

2016年1月29日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)(東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響)

道関係各位一斉メール

写真・動画集

お知らせ

2016年2月1日

2016年1月29日

福島第一原子力発電所 データ集

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