安全保障関連法案に反対する学者の会が発足、2413名もの学者・研究者が賛同「黙っているわけにはいかない」「権力の暴走に批判を加えなければ、学問の存在理由はない」 2015.6.15

記事公開日:2015.6.16取材地: テキスト動画
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(石川優)

 今国会で審議中の安全保障関連法案に反対する学者らが2015年6月15日、東京・神保町の学士会館で記者会見を開き、「国際平和支援法」や「平和安全法制整備法」などのいわゆる「戦争法案」に反対する声明を発表した。

 会の名称は安全保障関連法案に反対する学者の会。賛同者数は、6月15日(月)12時の時点で学者・研究者2413人にのぼる。会見で司会役を務めた学習院大学・佐藤学教授によれば、賛同者数は日を重ねるごとに、うなぎ登りで増えているという。会の特徴としては、憲法学や政治学などに留まらず、様々な分野の学者が名を連ねており、ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英氏も発起人となっている。

 会見に出席した海部宣男・国立天文台名誉教授は、「基礎科学の天文学であるからといって、黙って引っ込んでいるわけにはいかない」と、安倍政権が成立を急ぐ「戦争法案」に反対する姿勢を表明した。

記事目次

■ハイライト

  • 出席 青井未帆氏(学習院大学教授・法学)、海部宣男氏(国立天文台名誉教授・天文学)、佐藤学氏(学習院大学教授・教育学、日本教育学会前会長)、廣渡清吾氏(専修大学教授・法学、日本学術会議前会長)、間宮陽介氏(青山学院大学特任教授・経済学)、山口二郎氏(法政大学教授・政治学)、他

法政大学・山口二郎氏「学者に喧嘩を売ってきた! 売られた喧嘩を買う!」と高村副総裁の妄言に反論

 6月4日の衆院憲法審査会で与党推薦の参考人を含めた3人の憲法学者が今国会審議中の安全保障関連法案について「違憲」と指摘し、大きな話題となっている。

 自民党の安全保障関連法案の責任者である高村正彦副総裁は、衆院憲法審査会での3人の参考人の指摘に「憲法学者より考えてきた」「学者の言う通りにしたら平和が保たれたか」などと発言していた。

 こうした高村副総裁の妄言に、法政大学の山口二郎教授は、「学者に喧嘩を売ってきた。ここはもうこの喧嘩、買うしかない」と怒りを込め、「憲法学者が憲法の字面に拘泥するのは当たり前。1+1が2であると数学者がこだわるのとまったく同じ。それをやめろというなら、学問に対するめちゃくちゃな干渉」だと反論した。

 「学者の言う通りにして、平和が守れるか。学者の言う通りにしろとは言わないが、学者というのは、権力を批判することが仕事の一部でもある。戦後の日本の平和主義は我々の先達である学者が、当時の政府・自民党に対して、政策の批判を加えてきたからこそ、昔の為政者は謙虚に自分の考えを修正し、専守防衛、集団的自衛権の不行使といった日本的な平和主義を作ってきた」と、山口教授は重ねて強調した。

 さらに、「安倍政権が憲法違反の安保法制を進めている時に、我々学者が黙っているわけにはいかない。権力の暴走に対して、いま、批判を加えなければ、学問の存在理由はない」と語気を強めた。

早稲田大学・浅倉むつこ氏、安倍政権は「女性蔑視である」一方、「都合の良い時のみ女性に頼る身勝手さがある」

(…会員ページにつづく)

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“安全保障関連法案に反対する学者の会が発足、2413名もの学者・研究者が賛同「黙っているわけにはいかない」「権力の暴走に批判を加えなければ、学問の存在理由はない」” への 1 件のフィードバック

  1. 民守 正義 より:

    実は私は中学時代から部落解放運動に平和運動、そして労働運動等に取り組んできました。
    そして何のために取り組んできたかと言うと「自分が差別されたくないから」「自分が戦争に加担したくないから」等々、自分と自分達の世代のために人生の大半を労に費やしました。そして今の若者世代にも言いたいのは、正直、若者の振る舞いの反発もあって、「自分達の平和な暮らしは自分達で守れ!」で「オッチャン(62)は知らん!」です。でも、どうやら「知らん!」でした。シールズ等々の若者の真剣な取組みを見ていると、何故か涙がいっぱい出てきて、「なんとか一緒に『安倍』を倒そう!オッチャンも仲間に入れて~!」という気持ちになります。頑張りましょう!

     なお私はブログ「リベラル広場」を運営しています。ぜひご愛読ください!

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