敦賀・東通原発敷地内破砕帯の評価結果、今後の審査会合で「知見として活かす」/もんじゅでは新たな点検漏れ発覚~田中俊一規制委員長定例会見 2015.3.25

記事公開日:2015.3.28取材地: テキスト動画
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 2015年3月25日(水)14時30分より、東京・六本木の原子力規制庁で田中俊一・原子力規制委員会委員長による定例会見が行われた。敦賀原発、東通原発の敷地内破砕帯の有識者評価会合の結果が承認されたことについて、田中委員長は、今後の審査会合で「知見として活かす」と審査方針を述べた。

■全編動画

  • 日時 2015年3月25日(水) 14:30~
  • 場所 原子力規制委員会(東京都港区)

敦賀・東通の敷地内破砕帯の評価結果、今後の審査会合で「知見として活かす」

 この日の午前に開催された”平成26年度第65回原子力規制委員会”にて、日本原子力発電・敦賀原子力発電所と東北電力・東通原子力発電所の敷地内破砕帯の評価書が承認されたことを受け、田中俊一委員長は、「特に敦賀についてはいろいろ紆余曲折あった。最初の(承認である)こともあり、(有識者の方々には)随分と丁寧にやっていただいた」と述べ、「いつまでも結論を先延ばししててもしょうがないので、いろんなご意見もありますが、後は、正式な適合性審査の中に入ってくる段階にようやくたどりついた」と感想を述べた。

 今回の結果は、今後行う新規制基準適合性審査会合での”重要な知見として、配慮していく”方針だ。

 破砕帯の評価書では、敦賀原子力発電所2号機建屋直下にある破砕帯は、「将来活動する可能性のある断層等」と結論。一方、東通原子力発電所内の破砕帯については、「判断がつかない」と結論している。今後、事業者側からさらなる追加データ、評価要請などが出てくることも予想される。

もんじゅ、新たな点検漏れが定期保安検査で発覚

 日本原子力研究開発機構の「もんじゅ」の設備点検漏れがあることが、定期保安検査で発覚した。

 これについて田中委員長は、「申し上げることはない」とつっぱねた。続けて、「いろんなところの申請をしてきているが、なかなかそういかないところに何か問題がある」と含みを持たせながらも、機構の組織、体質に問題があることを指摘した。

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