【沖縄県知事選】「普天間問題を解決する熱い思いで3選目に打って出た」~ 仲井真弘多候補 総決起大会 2014.11.7

記事公開日:2014.11.7取材地: テキスト動画
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( IWJテキストスタッフ・関根かんじ)

 「仲井真知事だったから沖縄は良くなった。今や、日本のトップランナーだ」──。現職知事の仲井真候補に、安倍首相から届いた応援メッセージに会場は沸いた。

 辺野古新基地建設の是非を問うにも等しい、沖縄県知事選挙を前にして、2014年11月7日、沖縄県那覇市の沖縄県立武道館で、沖縄県知事選候補の仲井真弘多氏の総決起大会「明日の決意~流れを止めるな なかいま弘多必勝総決起大会」が行なわれた。沖縄選出の衆参国会議員をはじめ、自民党本部からは三原じゅん子女性局長も応援に駆けつけ、仲井真候補の必勝を誓った。

 沖縄県会議員の島袋大氏、県民の会会長の宮城信雄氏(沖縄医師会会長)、自民党県連の西銘恒三郎会長、稲嶺惠一元沖縄県知事、國場幸之助衆議院議員(1区)、宮崎政久衆議院議員(2区)、比嘉奈津美衆議院議員(3区)、島尻あい子参議院議員、佐喜眞淳宜野湾市長など、有力支援者らが矢継ぎ早に応援スピーチを行った。

 各人のスピーチ内容は、「革新県政では、再び沖縄の経済は失速する」との主張がメインで、普天間基地の危険性と移転の必要を強調するも、辺野古新基地については誰も触れなかった。

 また、知事選と同日に行なわれる那覇市長選挙の立候補者、与世田兼稔(よせだかねとし)氏、県議会議員補欠選挙・那覇市選挙区の立候補者である山川典二氏、名護市区の末松文信氏、沖縄市区の花城大輔氏、那覇市議会議員補欠選挙立候補者の金城敏雄氏、新垣淑豊氏らも出席し、自らへの支援を求めた。

■全編動画

  • 日時 2014年11月7日(金)18:30~
  • 場所 沖縄県立武道館(沖縄県那覇市)
  • 告知 なかいま弘多 総決起大会(自民党沖縄県支部連合会)

明日の決意~流れを止めるな仲井真県政

 総決起大会は、仲井真候補の選挙広報ビデオの上映から始まった。

 スクリーンに、「市民の安全を最優先に考えた」「生態系を守るため環境への対策を徹底して推進」「名護・那覇間の鉄道も実現」「沖縄の未来を守るため」「再び革新不況の時代に時計を戻さない」などの言葉が映し出される。

 上映が終わると、ドラマティックな音楽とともに、SPに囲まれながら仲井真候補が入場、盛大な拍手で迎えられた。

 沖縄県会議員の島袋大氏が司会進行を務め、「仲井真知事は、宜野湾市民9万6000人の生命を守り、基地の過重負担軽減のために尽力した。この流れを止めてはいけない。経済、福祉、教育など、沖縄21世紀ビジョンを実現させる。共産・革新県政にして、再び沖縄を衰退させていいのか」と語気を強めた。

自立できる沖縄を考えている仲井真候補

 次に、仲井真候補の支援団体、沖縄21世紀ビジョンを実現する県民の会会長の宮城信雄氏(沖縄医師会会長)が登壇、「16年前の、革新沖縄県政を思い出してほしい。失業率9%で、経済は閉塞していた。それを、稲嶺元知事と仲井真現知事で改善、回復させた。歴史の歯車を戻してはならない」と述べた。

 続けて、選対本部長を務める自民党県連の西銘恒三郎会長と、稲嶺惠一元知事がスピーチした。稲嶺氏は「36年前、沖縄電力と九州電力などとの合併を進める政府の方針を阻止した。30数年前から筋を曲げず、自立できる沖縄を常に考えているのが仲井真知事だ」と持ち上げた。

ウチナーンチュとしての気概と誇り

 地元選出の衆議院議員國場幸之助氏(1区)は、仲井真氏が発した「ウチナーンチュとしての気概、誇り」は、自分も好きな言葉だと口火を切り、「理想と現実を見極めながら、一歩一歩前進できるリーダーの資質を備えているのは仲井真知事だ」と気勢を上げた。

 宮崎政久衆議院議員(2区)は、普天間飛行場の8の字フライトコースの危険性を、「下に住む住民すべてに危険だ」と強調。自分たちの手でフェンスを取り払う(普天間基地の返還)とした。

 そのあとも、比嘉奈津美衆議院議員(3区)、島尻あい子参議院議員と応援スピーチは続いた。島尻氏は「東日本大震災の翌朝、被災者を暖かい沖縄に連れて来い、と仲井真知事は電話をかけてきた。選挙になると、基地か経済どちらかと言われるが、両方できるのは仲井真知事しかいない」とエールを送った。

翁長候補の主張は共産党と変わらない

 経済界を代表して、日本商工連盟那覇地区代表世話人の国場幸一氏がマイクを握った。国場氏は共産党のビラを読み上げ、共産党の勢力拡大を憂慮。「翁長候補が、政治信条の違う政党と共闘しても、破綻をきたすのは明らかだ」と述べ、さらに、翁長候補が「(沖縄に)イデオロギーを超えたアイデンティティを」と訴えていることについて、「自分たちは日本国民だ」と反論した。

 司会の島袋氏は、「仲井真県政では企業誘致が増え、失業率も4%まで回復した」と述べ、労働界代表として、「なかいま弘多支援労組会」議長の益田原辰彦氏を紹介した。

 益田原氏は「労働組合は、革新候補ばかりが支援対象ではない。翁長候補の主張は共産党と同じだと、翁長支持者も怒っている。平和と安定を作り出せるのは仲井真候補しかいない」と語った。

 女性代表として、選対本部女性会会長の辻野ヒロ子氏がマイクを握り、「16年前、革新政権から知事の座を奪還、沖縄は仲井真知事で大きく変わった。この流れを止めてはならない」と述べた。

 かつて副知事を務めた、那覇市長選立候補者の与世田兼稔氏は、「県と那覇市を発展させるために勝つ」と宣言し、仲井真候補と強く握手を交わした。

政府自民党と信頼関係の厚い仲井真知事

 続いて、県議会議員補欠選挙那覇市選挙区の立候補者、山川典二氏、名護市区の末松文信氏、沖縄市区の花城大輔氏、那覇市議会議員補欠選立候補者の金城敏雄氏、新垣淑豊氏らが紹介された。

 続いて、自民党女性局長の三原じゅん子参議院議員がスピーチに立ち、現職知事としての実績を誉め称えた。

 「仲井真県政で、沖縄の有効求人倍率や、700万人に達する観光客数が過去最高になった。学力テストも全国24位。沖縄21世紀ビジョンを実現できるのは、政府自民党と信頼関係の強い仲井真知事しかいない」

基地問題は「安倍首相、官房長官とともに」

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