NPJ編集長日隅一雄 連続対談企画第7回「敵は天下りシステムにあり」 2012.6.14

記事公開日:2012.6.15取材地: 動画
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(IWJテキストスタッフ・角田/澤邉)

 2012年6月12日(火)、NPJ(News for the People in Japan)編集長である日隅一雄氏が49歳の若さで永眠した。6月14日(木)の対談企画は、日隅氏を悼む関係者の強い思いから、予定通り岩波書店アネックスビルで行われた。はじめに、日隅氏の東京電力記者会見での姿、クリニックでの治療の様子、自身の病についてのインタビューなどの映像が上映され、ときに痛々しくも真摯に生きる、在りし日の日隅氏の姿を伝えた。

 上映に続いて行われた対談は、日隅氏の遺影が見守る中、NPJ代表の梓澤和幸氏をコーディネーターに、エコノミストでスリーネーションズリサーチ代表取締役の植草一秀氏、元駐レバノン特命全権大使で作家の天木直人氏、岩上安身が参加して、「天下りシステム」について語った。

■ハイライト

  • 日時 6月14日(木)
  • 場所 岩波書店アネックスビル(東京都千代田区)

 冒頭にそれぞれが日隅氏への思いを短く語り、発言へと続けた。大蔵省(現・財務省)に2年間ほど勤務経験のある植草氏は、当時、携わっていた売上税導入のための業務実態を明かした。また「天下りには法規制を設ける」「官僚は大卒の一括採用で」などの対策も提案。さらに「大蔵省には極めて優秀な人が多かったが、国家国民のために働いているわけではなかったと思う」とつけ加えた。権力構造の偏向を強く訴えた天木氏は、外務省に勤務経験がある。「権力構造を変えるのは、政治革命しかないと思う。本当の政権交代ができるシステムにしなければならないだろう」と述べ、小沢一郎議員を中心とした動きに期待した。

 続いてマイクを握った岩上は、予算があり余っているという独立行政法人の実態を明かした。さらに「小沢議員を例に取ればわかるように、巨木は切り倒されてしまうかもしれない。でも、草の根の運動ならば繁茂することができる」と、IWJの活動も紹介。日本中で上がっている、さまざまな声を可視化することの重要性を訴えた。

 質疑応答では、情報公開やネットメディアの運営についての質問が上がり、官僚機構の問題点や既存メディアに対する不信、ネットメディアへの期待と課題が語られた。

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