安倍総理、アンネ・フランク・ハウスを訪問 2014.3.24

記事公開日:2014.3.24取材地: | | テキスト動画
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(IWJ_EUROPE・鈴木樹里)

 オランダ・アムステルダム中央駅から徒歩15分程度の場所、西教会近くにある「アンネ・フランク・ハウス」に、安倍総理が2014年3月23日に訪問した。

 今年に入り「アンネの日記」が東京都内の公立図書館で破られるという被害が相次いだ事件は、日本国内だけでなく、海外のメディアによって世界中に大きく報じられた。今回の総理によるアンネ・フランク・ハウスの訪問は、日本で高まる排外的な動きに対する国際社会の警戒を解くことが目的だ。

■全編動画

 安倍総理はおよそ30分間滞在し、館内ではロナルド・レオポルド館長も同席して記者会見が行われた。会見で安倍総理は、「アンネの日記」事件に関して、「こうしたことが2度と起こらないようにしていきたい」と述べたという。

 IWJは、事前に在オランダ日本大使館に対して会見取材を申し込んでいたが、大使館側から「同行記者とアンネ・フランク・ハウスが声を掛けた一部の国際プレスに限る」との理由で断られた。

 アンネ・フランク・ハウスは、アムステルダム市内で最も有名な観光場所の一つで、常に来場客の行列ができている。しかしこの日は、安倍総理の訪問に合わせて、同館は午後2時30分から4時15分まで閉館となった。

 列に並ぶ来場客の多くは、なぜ同館が閉館するのかを知らされていない様子で、アンネ・フランク・ハウスのスタッフに「どうして急に休館するのか?」と訪ねる者もいた。「日本の総理が訪問する」とスタッフから説明を受けると、「それはすごい!」と歓喜し、そのまま総理の訪問を待つ人もいた。

 午後3時40分頃に安倍総理が到着すると、アンネ・フランク・ハウス周辺には100人程度が集まった。安倍総理の訪問を取材するドイツ人ジャーナリストの女性は、「なぜ日本でアンネ・フランクの本が破られているのか」と疑問を語った。

 総理が視察を終えて帰る際には、日本語で「総理!総理!」「総理、お疲れ様です!」などの声が上がり、安倍総理はその声に答えて手を振りながら、同館を後にした。

 安倍総理は翌日からオランダのデン・ハーグで開かれる核安全保障サミットに参加する予定となっており、サミットは2日間開催される予定だ。

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