福田康夫元総理が講演で民主党を批判 「テロ特措法失効から日米関係がおかしくなった」~国際地政学研究所創設2周年記念シンポジウム「地政学的視点から今日の安全保障を読み解く」 2013.9.28

記事公開日:2013.9.28取材地: テキスト動画
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(IWJ・平山茂樹)

 元内閣官房副長官補で防衛庁防衛研究所所長を務めた柳澤協二氏が理事長を務めるシンクタンク・国際地政学研究所が都内で創設2周年となるシンポジウムを開催し、元内閣総理大臣の福田康夫氏が講演した。

■ハイライト

  • 基調講演 福田康夫氏(第91代内閣総理大臣)/ 五百旗頭真氏(第8代防衛大学校長)
  • プレゼンテーション 奥山真司氏(国際地政学研究所主席研究員)
  • パネルディスカッション
    柳澤協二氏(元内閣官房副長官補、国際地政学研究所理事長)/ 加藤朗氏(桜美林大学教授)/ 植木千可子氏(早稲田大学教授)/ 増田雅之氏(防衛研究所地域研究部北東アジア研究室主任研究官)/ 兵頭慎治氏(防衛研究所地域研究部米欧・ロシア研究室長)
    モデレーター 渡邊隆氏(国際地政学研究所副理事長)

インド洋での燃料補給「国際社会から高い評価」

 福田氏は、当時の野党・民主党が参議院で過半数を占めていた”ねじれ国会”により難航した自身の政権運営を振り返り、インド洋での海上自衛隊による米軍への燃料補給は国際社会から高い評価を受けた。しかし、私はテロ特措法の延長をしようとしたが、民主党の反対で成立しなかった。あそこから日米関係はおかしくなった」と語った。

 またこの日は、元防衛大学校校長で、2011年3月11日の東日本大震災後に創設された東日本大震災復興構想会議で議長を務めた五百旗頭真氏がプレゼンテーションを行った。五百旗頭氏は日本の外交史を、663年の白村江の戦いにまでさかのぼって解説。アメリカ、そして経済発展が著しい中国とのこれからの関係について、「アメリカとは同盟関係の維持を、中国とは協商関係の構築を」と語った。

尖閣問題「このままでは戦争に」

福田氏、五百旗頭氏の講演の後、米国、ロシア、中国など、各国の専門家による安全保障戦略に関するパネルディスカッションが行われた。柳澤氏は尖閣諸島を巡る日中間の対立に関して、2012年9月に国有化を断行した野田政権の外交を「中国側の反発を招くだけで、稚拙だった」と批判。そのうえで、対中強硬姿勢を強める現在の安倍政権について「尖閣に関して国民のナショナリズムを煽っている。しかし、それでは国は戦争に進むしかなくなる」と語り、「政治に必要なのは、高揚するナショナリズムを沈静化することだ」と安倍政権の外交政策に対して冷静な対応を求めた。

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